2025年4月15日 (火)

千葉ジェッツのバスケを見せてくれ。

B1 第31節 LaLa arena TOKYO-BAY
4/12(土) 千葉ジェッツふなばし 68 - 70 サンロッカーズ渋谷
4/13(日) 千葉ジェッツふなばし 68 - 55 サンロッカーズ渋谷
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シーズン終盤が近づいてきた。
チャンピオンシップ出場という最低限の目標はどうにか見えてきた。
会社としてはホームでの開催権を獲得したいところだったが、アルバルク東京との大一番は2連敗したことで非常に難しくなった。
しかも富樫勇樹が負傷したことで、チーム状況はさらに厳しくなった。
ここにきて負傷者が多すぎるのは痛い。

 
だが、今のジェッツには瀬川琉久という希望の星がいる。
それが救いになっている。
少なくとも今期はだが。

 
富樫の不在はここのところプレータイムをあまり得られていない小川麻斗にとってもチャンスである。
そして覚醒が待たれていたマイケル・オウがAlmostFamousのも朗報だ。
今ないモノを嘆いても仕方ない。
未来を決めるのはいつだって自分だ。
やるだけだ。

 
ただ、やりきるためにも土台になる部分は強固でなくてはチャンピオンシップは戦えない。
残念なことだが、今季の千葉ジェッツにはこれが千葉ジェッツのバスケというものがここに至ってもぼやけている。
ハードな守備から走る、がジェッツが自分たちに掲げたスタイルの原点のはずである。
だが、今季それは徹底されていない。
試合の入りがソフトになって、追いかける展開から試合を始めてしまい、試合をコントロールできない。
どの相手と戦っても相手がイキイキして戦っている。
毎試合苦戦して、それでも勝てる時があるが、負けることも当たり前のようにある。
これが今季の千葉ジェッツだ。
Game1は典型的な試合だった。

 
ただ、やればできることを証明したのがGame2であった。
チーム全体で積極的に守備の意志が統一されていて、渋谷を焦らせ、ミスを誘発し、体力を奪った。
特に後半3Qのチーム全体で発する圧が凄まじく、クレモンズ選手はFTを獲得したが打つ直前は汗だくで膝に手をついていた。1本目外したのは当然に近かった。
それこそ、ジョン・パトリックHC時代の火が出るような激しいディフェンスを彷彿させる姿だった。
これが毎試合最初からできるのか?が問題なのだ。

 
水曜日にはブレックス戦がある。
もはやブレックスにとってはモチベーションがフルである必要のない試合であるが、ジェッツにとってはそうではない。
ここで千葉ジェッツのバスケを表現できるか?
今季、まだこれ以上いけるのか?を見せてほしい。
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2025年3月30日 (日)

地区2位浮上!千葉ジェッツ終盤のブースト発動か!?

B1 第28節 LaLa arena TOKYO-BAY
3/30(日) 千葉ジェッツふなばし 104 - 68 川崎ブレイブサンダース
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一か月以上空けてしまっていたが記事を書こうという気持ちが溜まったので書くことにした。
この3か月で3本しか書いていないのは単純に試合が少なかったこともあるが、舞台を観に行くことに忙しくてサッカーやバスケの記事を書くことにモチベーションが回らなかったからである。
あとは仕事が忙しく、またイライラすることも多かったので気持ちが落ち着いていなかったことも大きい。
だから無理に自分をPCの前に座らせないことで書くことが嫌にならないように自分を守っていた。
そのおかげで、試合の記事を書きたいという燃料が溜まった。

 
ここで書いていない間も毎週のようにあるところで文章は書いていた。それもかなりマジに気持ちをいれて。
何を書いていたかは言えないけど、おかげで文章を書く意欲を取り戻せた。

 
さて、千葉ジェッツはいよいよリーグ戦の終盤を迎えている。
ケガ人も誰かが戻ると、誰かが怪我するとか、チームの試合内容も安定していない日々が3月中旬まで続いた。
せっかく大一番で2位群馬に勝ってゲーム差1になりながら次節で情けない試合をして敗れ、また2差に戻すなどここに至ってもやらかす有様だった。
個人的に思うことだが、HCに危機感が足りていないことがチームを慢心させている気がしている。
さすがに社長やGMにはコメントを送らせてもらった。
 

もう負けられない。水曜の越谷戦でもオッチーが叫んでいた。
それこそ100%冗談抜きで負けるわけにはいかなくなった。

 
ジェッツの歴史の中で大きな壁であった川崎ブレイブサンダースは変革の時を迎えていて今季は苦しんでいる。
中地区で最下位に沈む現状は少々信じがたいが、他のチームがリーグ改革に乗ろうと経営、チーム力共に強化に励んでいる成果に圧されているのかもしれない。
これもジェッツにも言えて、現状を甘く考えていると押し流されるのだろう。
Bプレミアの参加資格要件は満たしているからと安堵していると今が疎かになり、ファンの失望を招く。
物価も上がっていて、それこそチケット代も高くなるだろう中で、一度付いたファンはどれだけお金が掛かっても付いてくると思い過ぎていると危険である。ね、島田さん。

 
試合の話をする。
前日の土曜日は勝利したものの前半は満足いく内容を示せなかったと選手、コーチがコメントしていた。
この試合を観ていた奥さんは今日の試合を危惧していた。
そして、クリストファー・スミスが欠場と、渡邊雄太も欠いている現状をさらに厳しくさせた。
ただ、水曜の越谷戦で富樫が負傷で温存された状況下を任されて見事に試合をコントロールした瀬川琉久の存在が大きな光になっていた。
新世代は次々と現れる。

 
川崎に必要なのは瀬川のような存在なのかもしれない。
本当ならば、辻選手も藤井選手も今もいてほしかったに違いない。
片方はなんかあったわけだが、それこそ屈指の強豪であった川崎の現状はとても寂しい。
とはいえ、大事なのは我がチームである。
不調に沈むライバルチームを本気で心配する甘さは持ち合わせていないし、エールを交換するにしても誰でもそうだろう。
本心からの優しさがないなら、見せかけの優しさは自己満足でしかない。

 
この日のジェッツは甘さはほとんどなかった。
目立つターンオーバーも少なく、オフェンスが停滞した時間帯も1回しかなかったと思う。
川崎は1Q早い段階でファウルが重なり、メンバーを変えなくてはいけない状況が予定より早く発生した。
その状況を招いたのはジェッツの集中力の高いオフェンスが理由で、序盤からムーニーが素晴らしい動きで川崎ディフェンスを傍観者にした。
1Qのオフェンス成功率80%は圧巻で、早々とタイムアウトを使い果たした川崎を前半で突き放した。
またディフェンスでも田代直希の激しい地上戦。
ハイタワー勢のブロックも何度も的確に炸裂した。
チームに欠かせない存在になっていた瀬川はこの日も存在感抜群。
もはや富樫さえ止めればという弱点は解消されつつある。

 
4Qには富樫、瀬川が並び立つ時間帯もあって新時代の到来を実感させられる場面もあった。
殆ど文句のつけようのないベストゲームであった。
そして地区2位に浮上し、不可能だろうと思われたチャンピオンシップでのホーム開催も視野に見えてきた。
問題はスコアはともかく、今日のような高い集中力がどこまで維持できるかだろう。
次節は極めて重要なアウェイでのアルバルク戦である。
負けられない状況は何も変わっていないことを我々が忘れないことも大事だ。
慢心しやすいのは誰よりもファンであること、負けることに負けてしまうのもファンであることを忘れないように。

 
ようやくブースト発動するのか?
全ては自分たち次第である。
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2025年2月16日 (日)

勝つためにすべきこと

2025 J2リーグ
藤枝総合運動公園サッカー場 2月15日(土)
藤枝MYFC 0 - 2 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:53'ジョアン・ヴィクトル、75'杉森 考起

 
新しいチーム体制を組んでの新シーズンを迎えた。
チーム強化部門も含め大きく変わっての新たなスタートは今のところどう転ぶかが見えない。
ということはどうとでもなるということ。
勝つためにすべきことを小さなこと、当たり前のことでも重ねていくことが大事。
それが上手くできていないと前半のように苦しむし、シュート打つことで起きたことが先制点になった。

 
優れた武器はある。児玉は岩尾や永木を超えるだろう。
渡の勝利への執念も優れた武器だ。チームに意欲を付けてくれる。
太郎も10番をつける十分すぎる理由がある。
そしてチーム全体に根付きつつある強固に守りながら攻めを忘れない意識。

 
新戦力がもっと噛み合い始めたらもっと面白くなる。
FW陣に外国籍選手が多いので競争は必要だが、エウシーニョが欠かせないとなれば残り2枠を誰に使うかがメンバー構成の時の要件になってしまう。
日本人FW頑張れ。

 
勝つためにすべきこと。
全員が同じ向きで意識してくれれば素晴らしいチームが早く出来上がる。

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2025年2月 2日 (日)

ムーニーが戦列復帰も課題は多く。

B1 第20節 LaLa arena TOKYO-BAY
2/1(土) 千葉ジェッツふなばし 66 - 67 横浜ビーコルセアーズ
2/2(日) 千葉ジェッツふなばし 76 - 71 横浜ビーコルセアーズ
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ジョン・ムーニーが戦列に復帰した。
これによりJ3、ジョナサン・ウィリアムズはチームを離れることになった。
ムーニー離脱後、すぐに加入してくれたおかげで助かった部分は大きい。
本当に感謝しかない。
DJホグも少し前に復帰していて、ケガ人は大小存在して万全ではないがメンバーは戻ってきた。

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ただ、チームが抱える問題は結構深刻で、ワールドカード下位に位置する現状を変えることは容易ではないだろう。
課題は攻守それぞれにあってどちらも大きい。
そのため、自分たちの時間帯を長く続けられない。
少しリードを拡げてここからというところで相手にあっさり得点されてしまう。
だから相手から怖がられていない。
オフェンスでは簡単なショットも外し、ターンオーバーから相手にビッグプレイをさせてしまい、すぐに点差がなくなる。
相手が簡単に何度も息を吹き返してしまう。
接戦かリードしていればまだ試合を潰さずに終盤の勝負に持ち込めるが、1Qで大きくビハインドを背負ってからエンジンが掛かることが今季は多く、それでは勝つのは難しくなる。

 
ここ最近の試合は我慢して接戦をモノに勝つパターンが多く、それでは逆に試合を落とすこともある。
勝ちパターンとはとても言えない。
今のチームには勝ちパターンがない。

 
メンバーが揃っていない状況下では、それを理由にできるかもしれないが、メンバー以上にチームの攻守のカラーがここにきてもぼやけているように見える。
明確な強みを作り、それを磨いていけるのか?
まだ試合は残っているとはいえ、プレーオフ下位は堅いだろう、だからホーム開催確保が命題と思っているのかなという空気も感じる。
キャプテンも口にしているが、今こそ皆が危機感をしっかりと認識していないとシーズンが一番早く、哀しく終わる。
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2025年1月 5日 (日)

何か変えないとこのまま手遅れに。千葉ジェッツの危機。

B1 第16節 LaLa arena TOKYO-BAY
1/4(土) 千葉ジェッツふなばし 75 - 67 レバンガ北海道
1/5(日) 千葉ジェッツふなばし 64 - 70 レバンガ北海道
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ホームでの屈辱の連敗が続いている中で迎えた新年初の連戦。
順位も東地区3位に落ちている。

 
ただチーム状況は好転していない。
年末の苦境で光になりそうだった菅野ブルースまでが負傷で離脱した。
これは痛い。
ムーニーとホグの離脱は続いており、いつ戦列復帰なのか見えてこない。
京都・東山高校の瀬川琉久くんが特別指定で加入してくれたが、彼に託すのは酷だ。

 
今季の千葉ジェッツが試合の入り方に課題を抱えているのは明らかだ。
それを強力なロスターの爆発力でカバーしつつチームの練度向上を待っていた前半戦だったが、中心選手の離脱でそのプランは崩れた。
フィジカル的にどの相手とも劣勢を強いられている現状のチームは相手のディフェンスを崩しきれない。
マークを外しきれないまま、難しいショットを放つのでエンジンが掛からない序盤はスコアが伸びない。
そして相手のビッグマンに高さでもフィジカルでも負ける。
その上、組織守備も練度があがらず、相手の3Pが決まり出すと1Qは焼野原にされてしまう。
焼野原寸前で堪えたのがGame1、焼野原になったのがGame2だった。

 
追いかける展開をいきなり強いられては用意したゲームプランなんていきなり白紙だ。
毎試合これでは勝てる試合も勝てない。
というか、現状勝てることの方が奇跡に近い。
我慢するしかないが、今のままの試合の入り方、スターターでは状況を変えられないと思う。
私が考えるアイデアは1Qはまず守備面でのコミュニケーションを重視したスターターで始める。
キーは荒尾岳だ。
Game1の4Q、荒尾がコートに入った時間帯は守備が締まった。
クリスの爆発もあったが、相手のスコアを止めて殴り合いにせずにできたのは荒尾のコートインが効いたと思っている。
だからスターターに荒尾を起用する。
それくらいの大胆なアイデアでないとゲームプランを遂行できない。

 
あとはもっと判断と決断を個々がスピードを上げて、アタックすること。
トランジションも機能していない現状では相手より先に動くことをより徹底しないと勝てない。

 
ただ「今は我慢の時期」とか言っているだけでは時間は過ぎていく。
応援するしかできないなら勝たせる応援にならないと意味ない。
選手たちが一番悔しいとわかっているのなら、個々の応援で悔しい思いをさせないために何かしないと。
そりゃどれだけ応援したって絶対勝たせられるわけはない。
もっとも理論的じゃないのが応援というもの。
でもそこを打ち破るから応援はやりがいがあるわけで。
結果だから。応援も。
今節は船アリ時代に毎年作っていた応援ボードを一枚持ち込んで自分の応援のギアを上げた。
何かしないとね。

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2024年12月30日 (月)

苦境の千葉ジェッツ。今こそ応援で勝たせよう。

B1 第15節 LaLa arena TOKYO-BAY
12/28(土) 千葉ジェッツふなばし 81 - 85 島根スサノオマジック
12/29(日) 千葉ジェッツふなばし 78 - 86 島根スサノオマジック
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2024年度を悪くても3敗までで乗り切れたらと思う。

 
前回記事ではそう書いたが、あの琉球戦以降、チームは最大級の苦難の中で苦しんでいる。
ジョン・ムーニーとDJ・ホグの2本柱が怪我で離脱。
チームはジョナサン・ウィリアムスを獲得したが、二人の穴は埋まらず、ここ10試合は3勝7敗である。
ムーニー離脱直後にウィリアムスを獲得したことからムーニーの離脱は琉球戦以前にチーム内では認識されていた可能性がある。
とはいえ、この2人は昨日時点でも戦列に戻っていない。
さらに今節は田代直希も体調不良で不在となった。
渡邊雄太、富樫勇樹も負傷の影響もあるのだろうが本調子から遠い。
原修太は調子を落としてグリーソンHCの信頼も失いつつある。
代わりに菅野ブルースが存在感を増しているが、まだ攻守でチームを牽引するまでは期待過多だ。

 
勝てないことでチームのプレーにも悪影響が出ている。
PGにピックやスクリーンのサポートが十分につかず、強引に抜こうとして攻める以前にスティールされるシーンが激増している。
またアタックも個に依存してしまっている。
インサイドで当たり負けする状況が相手にも知られていてタフショットを強いられている。
さらにイージーなゴール下でのショットまでも外すシーンも目立ち、昨年の悪い時期よりも悪いチーム状況に見える。
選手たち、HCの苛立ちも目立つ。
今節の2試合とも最終盤で苛立ちからテクニカルファウルを取られ、実質ギブアップコールとなっている。

 
ホグだけでも戦列に戻ってこないとワイルドカードも危ないが、今は我慢するしかない。
嚙み合っていない原因は一つではなく、一人でもない。
劇薬を求める声、早くも来季の補強を求める声も見掛けるが、そういう声は負けることに負けているというよく指摘する絶対ダメなことでしかない。
当たり前のように勝ててた時代も知っているジェッツファンは不安を覚えるだろうが、これほど負傷者が多くては誰にもどうすることはできない。

 
チームを信じることはまず第一だ。
だが、それだけを自分を鼓舞するように声に出すだけでは時間が過ぎていくだけだ。
今のジェッツ以上に苦しいチームは下位にたくさんいる。
選手たちは苦しんでいるのなら、それを少しでも解いてあげるには何をすればいいかを考える。
今やっていることをさらに強化する。新しいことをする。
ジェッツが楽しいのは当たり前に勝つからではないことをこの苦境の中で見つけないと。
負け出したら心が乱れていてはその程度の応援なのだ。

 
そうではないでしょう?
勝たせましょう。
私たちに掛かっている。

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2024年12月24日 (火)

MEMORYは時の流れに関係なく~刀根麻理子デビュー40周年ライブ~

私にとって1980年代は父親と過ごした最後の7年を過ごし、その後の苦労した激動の10年でもあった。
余裕がなかったし、親族の助けがなかったらこうしてPCに向かって文章を書いているような生活を今送っていなかっただろう。
たぶん、ネットで匿名で悪口を書き続けるしかはけ口のないしょうもない大人になっていただろう。
当然、家族もいなかっただろう。
個人的にはベストな時代ではなかった。

 
1984年、アニメ「キャッツアイ」の2ndシーズンの主題歌で刀根麻理子さんはデビューした。
テレビでも歌手として注目されていたし、スマートな美人の刀根さんは他に似ているタイプの歌手がいなかった。
そして歌もとても上手で、当時洋楽ばかり聴いていた10代の私が嵌った唯一に近い日本人歌手だった。
ファーストコンサートにも行った。
ちょうど大学生になり、初めてのバイトで稼いだ金でチ初めてコンサートのチケットを買った。
今でも有楽町に出かけると会場だった(確か)有楽町ホールの前を通ると必ずその時のことを思い出す。
オープニングは「ラプソディー・アゲイン」だったと思う。
ライトの下、スマートな立ち姿の刀根さんを今でも思い出せる。

 
12月21日(土)二子玉川のGeminiTheater。
100人ぐらいだが、SoldOutになった会場で刀根麻理子さんは歌った。
「80's City POP 今宵!あの頃へ戻らNight」
デビュー40周年を記念したライブ。
この4月にもライブを行っているが、その時とは比べようがないくらい観客席に熱気がある。
こんな雰囲気の刀根さんのライブを感じるのは随分と久しぶりだ。
それこそ自分の中で大切な思い出になっている日本青年館でのライブ以来だったかもしれない。
会場がライブハウスでありながら客席がビッシリと設置され、なおかつ満席というのがうれしい。
9年ぶりにライブ活動を再開させたが、それ以前もこんなに大勢入る会場ではながらくやっていなかった。
自称”日本一歌わない歌手”は、”眠っていたファン”も目覚めさせて、この夜会場に呼んだのだろう。

 
2013年、刀根さんが主宰する舞台を観に行って初めて直接会話を交わす機会を得て、青年館時のパンフを持って行った。
「また歌ってください」とお願いした記憶がある。
そこから始まった、は思い上がりだろうが、12月ライブが開かれ”日本一歌わない歌手”をまた歌わせることができた。思い上がりだが。
翌年もライブは開かれ、実はデビュー30周年も見ている。
その時の神楽坂のライブハウスは最近閉店してしまったのは残念だった。
コロナ禍もあってその流れは途絶えたが、再び刀根さんはステージにあがった。
この日のゲスト、井上武英さんが縁となって強力なバンドとつながる縁を得たこともあるが、エンターテインメントに苦しい時期を超えたこともあるが、刀根さんが歌ってほしいという声に応えてくれたことが全てに近い。

 
その昔はただのファンでしかなく、会話を交わすなんてことも顔を覚えてもらえるなんてことも夢の話だった。
40周年というか、私にとっての刀根麻理子ファンとしての40年は当初から想像できない展開となり、これからも続いていく。
知らない曲はほぼないし、ライブに来過ぎたのかトークのネタで次の曲がわかるくらいまでになった。
昔、某俳優さんに押し倒されたくだりのトークは来るたびにネタバレが増えてそのうち誰の事かわかりそうだ。
ただ、最大の喜びはキーを変えずにあの頃の楽曲が全部歌われることで、40年経っても変わらない。
それが時代の移り変わりを跳ね除け、私の40年も40年前を昨日のことのようにしてくれる。
80年代は私には苦い時代でもあったが、そんな思い出も忘れさせてくれるような。

 
この日の記事をインスタグラムにあげたとき、音楽を記事に付けようと思い、試しに「刀根麻理子」で検索してみた。
すると20曲以上リストアップされた。
初期の曲こそなかったが、誰かが刀根さんの曲をインスタグラムのデータベースに加えたのだろう。
刀根さんのファンは今でもいろいろなところで刀根さんの曲を聴いている証だ。
その人にとって刀根さんはMEMORYではなく今なのだろう。私もそうだ。

 
40周年はもうしばらく続く。
もう一回ライブがあるようなので、そこはこの日以上に時の流れに関係ない今が聴けるだろう。
MEMORYではなく。

 
そうそう、次のライブまでの宿題を刀根さんに。
「ホテル・カルフォルニア」の歌詞は覚えてください。

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12月21日(土) GeminiTheater
セットリスト
1.Tonight The Night
2. ワインな思い出
3. 摩天楼物語
4. マリオネットの夜
5. 一秒の夏
6. 君の中の永遠(井上武英さん)
7. ホテル・カルフォルニア
8. キャッツアイ(杏里さんカバー)
9. デリンジャー
10.TRUE LOVE
11.ソワレの夜突然に
12.YUKIKO~そのはかない命のメッセージ
13.Endless Mirrage
14.トランタンな恋の形
~Encore~
15.メリークリスマストゥユー
16.ホワイトクリスマス

 

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2024年12月 2日 (月)

千葉ジェッツ、渡邊雄太が復帰してギアアップへ。

B1 第9節 LaLa arena TOKYO-BAY
11/09(土) 千葉ジェッツふなばし 77 - 65 琉球ゴールデンキングス
11/10(日) 千葉ジェッツふなばし 93 - 80 琉球ゴールデンキングス
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バイウィークが過ぎてリーグ戦が再開した。
その間は代表は揉めていて騒がしかった。
個人的な意見を言わせてもらえば、マスコミにまずしゃべった時点で代表を思ってという限定した効果以外の影響があるのは容易に想像つくことで、SNSで賛同を集めてファンからの人民裁判を起こして辞めざるを得なくするのを狙ったと思われてもしょうがない。
そのことを望まなくてもそうなることは想像できる。
本当に代表を思っているとしたらやりかたが悪い。
ちょっと前のことだがロボッツの騒動を彷彿させる。
選手ファーストを過大に捉えすぎて起きた事件だと思っているが、同じ匂いもする。
ハッキリ言って不愉快だ。

 
千葉ジェッツは渡邊雄太が今節から戦列復帰。
田代直希も戻ってきた。
そして再開戦は琉球ゴールデンキングスが相手だ。
個人的にはららアリで一番迎えたかった相手だ。
12月1日(日)のGame2に参戦したのでこちらを中心に感想を書きます。

 
Game1を完勝で取ったジェッツ。
琉球にどのQも20点以上与えず流れを与えなかった。

 
そしてGame2。
このまま終われない琉球ゴールデンキングスは試合開始からフィジカルでも気持ちを突っ込んできた。
それでもジェッツも慌てない。
リードがなかなか広がらず、僅差で琉球に前を走らせているような展開が続く。
琉球はヴィック・ローが負傷からコートに出せないことがこういうところで効いていたと思う。
ケヴェ・アルマ選手が奮闘していたが、続く選手がなかなか出ない。
荒川選手や小野寺選手も3Pを決めてくるが、テンポが上がらない。
それはジェッツ側のオフェンスの強みがキングスの今の弱点にマッチしていたことが大きかったと思う。
渡邊雄太が復帰したことで走れるビッグマンが3人。クリスまで入れれば4人になった。
対してキングスはアルマ選手しか実質いない。ローがいないからである。
ビッグマンの1on1ではクーリー選手とカーク選手は分が悪いが他の選手はフォローに行きにくい。
スコア確度が高いジェッツのオフェンスを抑えきれないことでリードされていながらジェッツペースに見えた。そして3Qにしっかりとひっくり返す。
琉球は気合いが入っていたが、その気合いが行き過ぎる場面もあってターンオーバーが大事な場面で起きていた。
そして4Q、DJホグの3Pショットでアクシデントが起きる。
ホグが着地時の足にアルマ選手の足が絡まって負傷する。
こちらに痛すぎるように思えたが、アルマ選手は明らかに動揺していた。
キングスに勢いを作れるアルマ選手が消沈。
ここで勝負があった。
ホグの負傷は痛いが、渡邊雄太が戻っているのでしばらくいる選手たちで頑張っていこう。

 
上に書いたが大型アリーナ建設の先頭を切って動いたキングスを1万人以上動員しているららアリで迎え撃つのは心躍る一日であった。
そして2連勝できたことは何より。
やりたいバスケにも近づいているようだ。
12月は天皇杯もあってタイトな日程だが、2024年度を悪くても3敗までで乗り切れたらと思う。

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2024年11月12日 (火)

千葉ジェッツ、スタート上々。ブレイク明けの進化形態が楽しみ。

B1 第7節 LaLa arena TOKYO-BAY
11/06(水) 千葉ジェッツふなばし 87 - 78 群馬クレインサンダーズ
B1 第8節 LaLa arena TOKYO-BAY
11/09(土) 千葉ジェッツふなばし 99 - 72 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
11/10(日) 千葉ジェッツふなばし 96 - 82 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
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B1リーグは徐々に順位表が固まり始めた。
千葉ジェッツはケガ人を出しながらもよいスタートを切って、11/10より3週間ほどのブレイクを迎えた。
ブレイク明けの11月末は琉球ゴールデンキングスとの重要な一番をホームのららアリで行う。
そのあとも12月は重要な試合が続く重要な試合が立て続けに待っている。
だが、渡邊雄太がそろそろ戻ってくるだろうし、田代もそのあと戻ってくる。
自身がBリーグの戦い方に慣れていないことも苦戦の理由に挙げていたグリーソンHCも自信を得るだろう。
この3試合のジェッツは苦しい試合展開にも崩れることなく、最後は相手をひっくり返すことができるようになっている。
不安定な部分はまだあるが、ここまでは上出来である。

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ららアリでのSTARJETSのパフォーマンスも演出効果がハイレベルになったことでより彼女たちが映えている。
変わってしまった曲や演出もあるが、私個人的には変化は進化と挑戦を伴っていれば受け入れるべきと思っている。
トップのNanaseさん(?)のジャンプの写真もいい感じで撮れてうれしい。

 
試合の話を。
6日(水)の群馬戦は今季の先行きを占う意味で負けてはいけない試合だった。
昨季広島をリーグ王者に導いたカイル・ミリング氏をHCに迎え、ドイツ代表のヨハネス・ティーマン。川崎から藤井祐眞を獲得。昨年の強力なメンバーも多く残り、本気でトップを獲る体制が整っている。
非常に野心的なチームでタイトルを掴むだろう。
個性的なメンバーも揃っている。
だが、それなら千葉ジェッツも個性的で突出した武器を持っているだけでなく、チームで戦える。
その点でまだ群馬より上で、埋まりにくい差を突きつけている。
後半序盤までは群馬がリードしながらも、ジェッツはしっかり射程圏に収めらていたのでペースが下がったスキに一気にひっくり返した。
一旦変わった流れをまた掴み戻せるかの部分でジェッツが上だった。

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週末は名古屋ダイヤモンドドルフィンズが相手。
ドルフィンズも実力は昨季しっかり証明されている。
ただ、このチームも嵌らなくなった時の修正力がまだジェッツに及ばない。
GAME1は序盤から嵌らないままにジェッツに蹂躙された。
ジェッツは今季ここまで一番の前半を見せたかもしれない。
GAME2は昨日の戦いぶりからドルフィンズが切り替えてきた。
もともと強いチームなので2試合同じように勝てるとは思わなかったが、中東選手、元ジェッツの佐藤選手がいい場面で3Pを決めるなど試合の流れを序盤から掴んだが、後半になるとジェッツが修正力を発揮してひっくり返した。
この日はDJホグが36Ptsの大当たり。
PGにもなり、外角からもキメ、ゴール下でも強いという止められない。
ドルフィンズも積み上げてきたものがあったが、ジェッツは新陳代謝をしながら積み上げてきたものが上回っていた。

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11月末までのブレイクに入り、戻ってくるメンバーとどうレベルアップするのかが楽しみである。
進化は続く。

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2024年11月11日 (月)

来季は誰しもが勝負の時

2024 J2リーグ
カンセキスタジアムとちぎ 11月10日(日)
栃木SC 0 - 0 徳島ヴォルティス

 
希望の途絶えた先の最終戦ではあったが、満たされた試合では全くなかった。
得点の匂いを放った時間帯は少なく、栃木の試合は間違いなかったが栃木も決められず、彼らの今を象徴していた。
前節ホーム最終戦からこの日まで、ポジティブなニュースはなく、気持ちをここに持ってくるのは難しかったと思う。

 
来季どうなるかの希望があまり持てない人も多いだろう。
増田監督の続投に至る経緯は、今季起こったいろいろなこと、そして外野から言われたことの全てが招いたことのように思う。
責任ではなく、こういう現実を招くに関わった、もしくは招かずに済ませられたことに関われなかったということはあるだろう。
チームの運営には全ての決定権があり、そこでは予算だとかいろいろな要素を鑑みて選択肢が絞られてくる。
それを全て知りうるのは運営だけなので、決めることができるのも運営だけである。
我々の声を聴けと言い、聴いてもらえてもそのとおりにしなければ満足できないか?
でも我々と同じ立場のファン、サポーターはもっとたくさんいる。
その総意を束ねたうえでも無いのであれば、誹謗中傷を相手に遠回しでも言い下げられてどうすることもできない。
我々は確実にやれることの中で、我々の存在を認めさせるしかない。
自分たちには自分たちで謙虚であることが必要だ。

 
お前はよそ者なので、俺たちのことはわからないという人もいるだろう。
大塚時代からもそんなことは言われている。
ならば答えは地元の人たちの中にしかない。
状況を変えられないのなら、自ずから変わらないと。そうした方が早いことだってある。
運営は自分たちで決めるとメッセージを放った。そういう意味の人事だと思う。
組織である以上、そして運営の上にも本丸がいるチームである以上、来期上手くいってもいかなくても我々の存在感はどこかに蓋が置かれているだろう。
来季はいろいろなことで勝負だと思う。

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«待ち受ける乱気流を抜けて。千葉ジェッツは高く高く。