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2006年11月21日 (火)

語る言葉

先日、書くといっていたマリナーズの城島健司捕手に関連したことを今日は書きます。
11月12日の午後9時からNHKで放送されていた『マスクの向こうの“ベースボール”~城島が闘ったアメリカ~』という番組を観た。
これは、日本人捕手として始めてアメリカメジャーリーグに挑戦している城島健司捕手が、捕手として経験した試練や葛藤を乗り越えんとする姿をインタビューも混ぜながら追ったドキュメンタリーである。(現在再放送は未定。)
 
メジャーでは投げたいボールを決めるのはあくまでピッチャー。城島捕手が日本で習得した捕手としてのスキル(配球、読み、駆け引き等)を使ってのリードに、メジャーのピッチャーは拒否反応を示す。その野球観の違いと苦闘しながら、チーム内で居場所を掴んでいく過程(まだ掴む途中)のストーリーだ。
プライドむき出しで頭から城島の野球観を否定しているメジャーのピッチャーもでてきて、城島と比較するとどう見ても意固地になっているだけで、これ以上成長が見込めなさそうな人間に見えてくるのに対し、城島が苦労しながらも常に上を目指している姿勢が強調されていた。
この点はやり過ぎ感もあったが、インタビューに答える城島捕手の眼つきの真剣さと、語る言葉のリアルさに引き込まれてしまった。

メジャーのピッチャー達にも、城島捕手もプライドのこもった発言をしていたが、メジャーのピッチャー達は昔からの慣習をベースにした”そうあるべき”という発言だったのに対し、城島捕手の言葉は自分の経験と技術に対する確信に裏打ちされたものに感じられた。

とにかく面白かったので、再放送されたら、是非観て頂きたい。
 
 
よくNumberやSportivaといったスポーツ誌を読む。そこには、有名なスポーツ選手のインタビュー記事が毎号掲載されている。
昔から感じることなのだが、いろいろなスポーツ選手がいるが、本当に人を引き付ける言葉を語れる人は少ない。
中には若いせいもあるかもしれないが、頭カラッポなんじゃね?とか、勘違いしてね?としか思えない言動をする人もいたりする。
 
しかしながら、野球界では、インタビューでの態度も真摯で、語る内容も奥深いことを語れる人が多いように感じる。もちろんそういう人は野球界でも限られていて、やはり成功した人で30歳以上のキャリア豊富な人に多い。これは野球だからとかではなく、成人としての経験から身に付けたことがベースにあり、選手寿命が長いスポーツであればあるほど、そういう部分が競技上にも活かせるようになりながら、現役でトップレベルにある人が出てきやすい環境にあるのだろう。
 
で、サッカーはというと、正直語る言葉にリアルさを感じさせる選手は見当たらない。
これはJリーグに限らず、欧州シーンでも活躍や年棒に比例するほどの人を引き付ける言葉を喋る選手は記憶にない。年棒が高いのに、馬鹿なエピソードや、女絡みのゴシップばかりの選手の方が多い。バロンドールを貰った選手のインタビューでも、いわれた質問に対し、予想できるような答えしか返していないことがある。

これは野球とサッカーのスポーツとしての特徴の違いが関係あるのだろうか?
 
その一方で城島捕手の発想が日本人的だなと感じる部分もある。日本人だから日本人に
響く考え方や、言葉が出てくるのではと。
だったら、日本人サッカー選手にも城島捕手のような言葉を語れる選手がいても不思議ではない。だが、そういう選手のインタビュー記事を読んだ記憶がない。
これは、日本における野球とサッカーの歴史の長さがいくぶん影響していることはあると思う。
サッカーでも欧州に進出した選手が何人もいるが、果たして城島のような語れる選手がいただろうか、いるだろうか。ヒデ?彼はちょっと違う。中村?まだそのレベルじゃない。
 
私は城島のような選手がサッカー界から出てきて、欧州で戦ってほしいと思っている。
そしてサッカー選手として語ってほしいと願っている。
 
 
今回は難しいことを書いてしまいました。自分でも消化しきれていない記事ですいません。
 

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