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2007年6月24日 (日)

JFLという宝物

Nakadai 今日は成田でJFLの観戦。
対戦カードはジェフリザーブス対アルテ高崎である。
遅ればせながら今年JFL初観戦なのである。ホンダロックが降格したこともあるが、なかなか時間が取れず観に行けないでいた。
奥さんと子供が出掛けたので待望の観戦となった。カードはそれほど興味をそそる組み合わせではないが、この際それは気にならない。
が、以前JFLに関する記事で、JFLに所属するチームがみんなJリーグを目指すべきという意見が一部にあるがそれは違うと思うと書いたことがある。
それに照らし合わせた時、今日のカードは興味深いカードといえた。
 
Game 誰でも知っていることだがジェフリザーブスはジェフユナイテッド市原千葉の下部組織である。当然だがチームの目標はJ昇格ではない。
「プロチームにつながる選手の育成」がこのチームのテーマであり、JFLの他のチームとの競争より、チーム内の競争の方がはるかに激しい。
但し、選手個人は頑張ればトップチームに昇格できるというチャンスを与えられている。
地域リーグ以下には、ヴォルティスアマチュアもいるが、JFLでこういうチームは今のところこのチームだけである。
ちなみに昨年06年開幕当初の登録メンバー23名のうち、今期も登録されているのは8名である。
さらに今日の試合の時点でベンチ登録メンバー18名のうち6名はリーグガイドに未登録だったメンバーが入っている。
スゴイ生存競争がチーム内にあるのである。
普通のチームならこのように入替えが激しいとチームの骨格ができないものだが、チームのテーマそのものが他のチームと違うのでブレたりしないのか、不協和音とかいったものとは無縁のように思える。
今後、トップチームがJリーグでなくてもこういうチームは増えてくるかもしれない。
ある意味、JFLの向かっていく方向の一つの姿なのだと思う。
JFL時代、まだJリーグ昇格の話が出ていない頃は、大塚FCもこうあってもいいのではないかという議論をしたことがある。
もちろん、関東隊と一部チームスタッフの中でだが。
 
Takasakisapo さて、一方のアルテ高崎は、大塚FCがJFLに在籍していたときはFCホリコシというチーム名だった。
そのときは大塚、ザスパ、愛媛と同様Jリーグ昇格を目標に掲げていた。
しかしながら、肝心のリーグ戦での成績が芳しくなかった。
04年は8位、05年8位、06年10位。
また05年、06年とシーズン途中で大量の、それも06年は主力選手を退団(解雇?)させるという不可思議なチーム運営をしている。
そのツケなのか今期は最下位に低迷している。
Jリーグ昇格を目指しながら、フロントのチーム運営にいろいろ問題があるようで、過去には某選手が自身のサイトにチームへの不信を吐露してその後退団するという騒動も起きている。
リーグガイドでも去年までは「Jリーグ昇格」という文字がチーム紹介文に書いてあったが、今期のガイドブックの紹介文にはその文字がない。
これは偶然ではなく、アルテにとってはJリーグ昇格は実質的に頓挫したと思われる。
 
JFLの中では両チームは全く異質の存在となっている。
だが、どちらが正統かという見方は適当ではない。
JFLというリーグがどういうリーグなのか、どうなっていくべきリーグなのかを考えるとき、企業のサッカー部、Jリーグを目指すクラブ、地域密着が(当面の)目標のクラブ。
いろいろ受け入れる器の広いリーグであるという点にJFLの魅力の源があるのであって、それはJリーグにはないものなのだ。
そのことをJFL育ちとしてあらためて声にしたい。
JFLは決してJ2へのステップではない。そうだと思っている人にはいろんなチームの対戦カードを見てもらいたいと思う。
試合だけじゃなく、スタンドの観客、両チームの少なくてカッコ悪いながら一生懸命なサポーター、そしてスタジアムとその周りの牧歌的な風景。
どれもJリーグにはないものだが、いつもいい匂いがしている。
それを知ってもらえるともっとJFLが楽しめると思うし、サッカーを楽しめると思うのだが。
 
試合は結構均衡した試合だった。Kesshouten
アルテは最下位とは思えない戦いぶりだったが、DF陣がちょっと力不足のようだ。
ジェフリザーブスの選手の方が個人の力が若干上で、その差が試合結果に表れた。
2-1でジェフリザーブスの勝利。
Isoyama アルテには元大塚FCの磯山もいて奮闘していたし、後半途中から入ったブラジル人選手も良かったが、結果に結びつかなかった。
試合後、アルテの監督(アルゼンチン人?)は4人だけのサポーター(こんなもんでしょ、関東隊だってそうだった。)に直接挨拶に行っていた。
アルテのサポーターと身振り手振りで何か会話したあと、お互い次の試合に切り替えたように見えた。
こういう風景もJFLでしか見られない。
選手や監督とももっと身近に、そして本音で分かり合って戦えるのもJFLが持っている魅力なんだよね。
これは日本サッカー界の隠れた宝物だと思う。

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