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2007年12月15日 (土)

浦和レッズを通してACミランの向こうの目標を見た夜

Fcwc_004_2 日産スタジアムに来るのは久しぶりです。ましてやサッカーの試合で来るのはいつ以来でしょう。
 
この日、何を着ていくかは迷いました。
私は浦和レッズは好きですが、サポーターでもファンでもありません。
とはいえ、ミランは宿敵ですから、ミランのアイテムなど言語道断です。
でも、今回インテルのシャツはさすがに場違いです。Wappen
では何か赤いシャツを....とゆうわけで、イバン・サモラーノの引退記念試合のシャツ(赤)をセレクト。Zamorano1
でも、インテルが好きというプライドも示したいのと防寒に必須のジャケットとマフラーはインテルのものにします。
但し、15年のインテル好きのキャリアとプライドはしっかり示したいので、ジャケットは90年代中期にインテルのウェアブランドだったUMBRO製ジャケットを。
マフラーはミラノのインテルサポーターグループ『BOYS SAN』のマフラーにしました。
Interumbro もっともインテルのジャケット類はUMBRO製ばかり4着も持っていながら、今のサプライヤーNIKE製は1着も持っていないのです。
 
会場内外は赤いシャツで溢れています。
しかし、意外にミランのシャツやマフラーを身に付けた人が多いです。
浦和と同じ赤と黒がチームカラーのミラン。
レプリカシャツは赤と黒の縦じまですからすぐわかりますが、マフラーはよく見ないとわかりせん。
しかし、ミランのシャツやマフラーをした人は明らかに浦和サポーターと雰囲気が違います。
てゆうか、サポーターの匂いがしません。
正直、本人達がどう思っているかは別としてサポーターではないと私は思います。
ミランはイタリアのクラブですから、サポーターといってもゴール裏で応援したり試合を追いかけたりなんてできないわけですから、如何にチームが好きであってもサポーターらしくはなれません。
これはインテリスタを自認する私も、ことインテルについては同じです。
でも、なんでしょうか。
ミランというブランド品を身に付けているだけでサッカーが好き、ミラン命という肝心な心がこもっていないように見えます。
試合後に会った元関東隊のハンキチさんの旦那さんで、浦和レッズサポーターとして名も功も上げた名レッズサポーターのマイケルさんも同じようなことを言ってました。
 
ここの来る前、表参道をブラブラと歩いたのですが、そこにはヴィトン、ディオール等、超有名ブランドのショップが軒を並べていました。
ブランドにぶら下がるのが日本人の悪いところとマイケルさんも言っていました。
ブランドが好きならそれでもいいと思いますが、それなら徹底して欲しいと思うのです。
しかし、ここに来ているミランのカッコをしている人達(あえて、ファンとかサポーターとは呼ばない)からは自分達がミラン好きであることに酔っていて、日本を代表して試合に挑む浦和レッズと浦和レッズサポーターへの敬意が弱く、「レベルの低いJリーグなんて...」という態度が透けて見える気がしました。
後から考えると今日着ていったものが意味を持ったかもと何となく感じました。
 
インテルのジャケット着て,その上にミランのマフラーを締めてる小僧もいましたね。
さすがにこのときは怒りと呆れが爆発しそうになりました。
  
さて長い前置きでしたが、この日一番大事なのはやはり試合です。
正直、浦和レッズがミランに勝つ可能性は低いと思っていましたが、知名度の差ほど力は離れてはいないと思ってましたし、今のミランは不調ですから十分勝てる相手ではあると思っていました。
守りに徹してチャンスを待てば可能性は高まりますが、できれば攻めに出て勝って欲しいという気も抑えられません。
 
Fcwc_008_2 座席の斜め後方に浦和サポーターが陣取って、最大の敵とのガチンコにテンションをあげて待っていました。
「ミラン!ミラン!バッ●●●クーロ!」イタリア語のおなじみの罵声コールは、取って付けたみたいで少し笑えました。
座席が全席指定で価格も高くカテゴリー4の限られたエリアに集まるだけ集まってはいましたが、人数も密集度も限られてしまうこと、前述のようにミランのかっこをした人が想像以上に多いことで理想的な布陣のゴール裏は困難だったようです。
こういう大会では致し方ありませんが、できれば普段の浦和レッズの応援規模を世界に配信したかったと思いました。
 
ミランの選手がアップのために出てきました。Fcwc_007_2
スクリーンにはやはりカカが一番長く映しだされます。
マスコミ的にはカカのゴールが一番美味しいんでしょうね。
 
そして、ついに試合が始まりました。
立ち上がりは積極的に仕掛ける浦和レッズ。
しっかりと守備をしてサイドから攻撃を仕掛けます。
しかし、厳しい現実は意外と早くやってきました。
Fcwc_013_2 15分頃から中盤のポゼッションは殆どミランに支配され、個の力の違いが露骨にハッキリしてきて浦和は引いて網を張って守らざるをえなくなります。
浦和レッズという日本のトップチームを比較にしたことでよくわかったことなのですが、ミランの選手達はボールを持ってから次の動作が非常に速い。
Jリーグでは見つかるプレスに行くタイミングが見つかりません。
それに足元の技術のレベルが高く、奪いにいっても交わされます。
しかし長谷部選手の試合後のコメントからもわかりましたが、この状況は浦和も想定していたためブロックを形成して守備を構成します。Fcwc_015_2
守っていても引き過ぎず、危険なバイタルエリアも使わせないという意識が見えました。
ここに浦和レッズのプライドを感じました。
注目のカカの突破も簡単にはやらせません。それにカカも身体の切れがイマイチ。
しかしもう1人のキーマン、攻撃の起点のピルロへのプレッシャーがないため、中盤がミランのやらせ放題になり浦和レッズの苦しい状況が延々と続きます。
しかもボールを奪う位置が低いこと、またミランのボール奪取力が高いことでチャンスメークにも困難します。
それでもミランにも支配率ほど決定機は与えず前半を終えました。
 
前半は苦しかったですが、それでも勝てる可能性が減ったとは思いませんでした。
何故なら、今季ホーム(サンシーロ)でリーグ戦勝ちなしのミランは、このように守られた相手を崩しきれずに試合を落とすことが多いのです。
元々守備は強固な浦和レッズ。
このまましっかり守れれば必ず得点できると思っていました。
但し、それは後半45分も守りきった後の時間でという条件付き。
勝負は延長戦と私は見ていました。
 
後半のピッチに出てくるカカをチームメイトが叩いて激励しました。
ホンの一瞬のことでしたが、何か気になりました。
そして試合は後半もミランの支配が続きます。
しかし、ミランは明らかにギアをあげてきました。カカもギアをあげてきました。
こうなると浦和レッズ守備陣はギリギリの守備を強いられます。
そして、一瞬のギアをあげたカカに突破され最後はセードルフにゴールを決められます。
組織ではなく、日本人のできることの上を行かれるカカの個人能力に最後は屈してしまいました。
力技による悔しい失点でした。
このあと、トウーリオが負傷交代。変わった山田が奮闘しましたが、1点あれば最後まで守る切ることが十八番のイタリアのチームにそのまま逃げ切られてしまいました。
 
マイケルさんも開口一番言ってましたが悔しい負けでした。
前半は5段階の3で戦われていて、後半は4に上げてきた。それでいて5は見せずに試合を決めさせたような気がしました。
ミランを慌てさせることが最後までできず、ミランのカッコをした人達の満足を満たすショーにさせてしまったことにレッズサポーターではない私も悔しさがありました。
しかし、まだ3位があります。
レッズを、日本のクラブを世界に発信できたのですから、ここをスタートに他のクラブも(もちろんヴォルティスも)上を目指すことにこだわって欲しいと思います。

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