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2008年5月22日 (木)

祝!インテル3連覇! セリエAの最も暑かった日

本当なら山形戦について書くべきだし、アクセスもそっち方がいいはずで、みんな読んでくれるんだけど、時間の都合でまだ山形戦をじっくり見ていません。
とゆうわけで、今回は日曜のセリエAについて書きます。
山形戦は明日書きます。

先日の日曜にセリエAはめでたく我が最愛のインテルが3連覇を飾り、今季の幕を閉じました。
もっと早く決まっているはずだった決着は、インテルの自滅で最終節まで伸びてしまいました。
かなりイライラしましたが、パッピーエンドで終わってみると、これほど見所の多い最終節は過去例がなかったことに気付き、贅沢な時間を過ごしたと神様に感謝した次第です。
いや、本当に贅沢な至福の時間でした。何せ、1位インテルと2位ローマは勝点差1。それぞれの対戦相手パルマとカターニャは勝点2差(カターニャが上)で残り一つの残留枠を争っていて、両方が負けると、もうひとつの残留競争相手のエンポリに抜かれかねないというスリリングな状況。さらに双方とも残留側のホームゲームというオマケ付き。
どう結果が転んでも2つの場所で天国と地獄となる、運命というにはあまりにも過酷なマッチメイクでした。
 
これはインテリスタなら結末を見ずにはいられません。しかし、私は重大な問題に直面していました。
パルマ対インテル戦のスカパーでの放送がないのです。
一昨年からでしょうか、放映権の契約でややこしいことになり、それまで全試合放送だったセリエAは主要なチームのホームゲーム中心の構成に変わってしまい、結果パルマのホームゲームは放送されなくなったのです。
これは大人の事情なのでスカパーのせいではないのですが、この大事なときに残念きわまりない状況となってしまいました。
シエナに勝ってりゃ、もっといえばミランに...と考えましたが今さらどうにもなりません。
 
でもこんなときでも見たいと思えばどうにかなるもんで、かくしてパルマ、カターニャの2元中継が実現。
ワクワクしながら試合開始を迎えました。
 
試合は早々に動きます。
 
ローマのブチニッチが先制ゴールを決め、この時点でローマが首位に立ちます。
一方、ローマ先制の報は即座にパルマのスタジアムに届き、パルマサポーターの大歓声となります。
これに乗じてパルマの勢いも加速。インテルは押され気味となります。
セットプレーで目測を誤りゴール至近距離でシュートを打たれました。
しかし、今季何度もチームを救ったジュリオ・セーザルがスーパーセーブで弾き返して危機を乗り越えます。
この後もヒヤヒヤのクロスがあったりで早くも心臓バクバクです。 
その後、インテルは徐々に試合を支配していきましたが先制点を奪えず前半はスコアレスで終了。
 
この時点でローマ1位、インテル2位、カターニャ、パルマ降格、エンポリ残留でした。
しかし、まだ先制されてはいません。
1点入ればいいと自分に言い聞かせました。
 
この時、後半はパルマ戦にだけ集中して、カターニャ戦のテレビは消そうかとも考えました。
しかし、後半からカターニャは森本を投入してきました。これがクライマックスの号令となりました。
 
一方、インテルも後半に入り動きます。
51分、一ヶ月半ぶりにエース、ズラタン・イブラヒモビッチが登場。インテルが勝負に出ます。
そして62分、そのイブラヒモビッチが中央からドリブルで進み、エリア外正面から左スミへ放たれたグラウンダーの速いシュートがキーパーの指先を抜けネットに刺さりました。
待望の先制ゴールで、インテルはこの時点で再び首位に立ちます。
そして、この一報が今度はカターニャのスタジアムに即座にアナウンスされます。
勢いづくカターニャ。

 
かたやローマにとっては゛痛い知らせ゛なんてレベルではないダメージとなったようでした。
この試合、ローマサポーターは入場を許可されませんでした。
サポーター同士の衝突の可能性が高く、危険なためという理由です。
一方、インテルサポーターも当初同じ理由と公平性のため、パルマ戦に入場できないと報じられていましたが、実際は何も問題ないがごとくインテルサポーターはスタジアムにいました。
ローマの一部選手達は以前からジャッジや待遇においてインテルと自分達の違いを批判していましたが、この大事な試合でも自分達だけ孤立無縁であることと、苦しい試合展開の上にインテルがリードし、パルマの奇跡に期待するしかなくなった状況に我慢仕切れなくなったのか、急速に戦意が下がっていき、立っているだけになっていきました。
しかし、カターニャの選手達にはまだ為すべきことがありました。

同点にしない限り、エンポリの残留となり、降格が決まってしまうのです。
カターニャの選手達は今まで以上に猛然とローマゴールを襲います。
そして、その攻勢の中で森本が何度も決定機を作りました。
ゴール至近距離でのドンピシャヘッド(GKドニがスーパーセーブ)!
直後にもクロスバー直撃のシュート!と何かに目覚めたかのようにピッチで躍動します。
「モリモト、スゲエな...」
いつの間にか視線はパルマではなく、カターニャに向いていました。
 
そしてパルマでは、再びイブラヒモビッチがゴールを決めてスクデットをほぼ確実にします。
パルマでは歓喜と絶望はより明確に、より確かなものとなりました。
エンポリがこの時点でリードしていることもあり、パルマが望む奇跡はもはやそれを考えることすら苦痛になるほどの状況となりました。
 
カターニャではそんなパルマの試合状況はもはや関係ない状況になっていました。
82分、CKからついにローマゴールをやぶっ.....オフサイド!m(_ _)m
 
それでも止まらないカターニャ。そして...
85分、エリア右から切り込んだ森本が放ったシュートがDFに当たってこぼれ、FWマルティネスの足許へ!
ついに同点。ベンチだけでなくバックステージからもスタッフが飛び出してきて歓喜の輪ができました。
それはカターニャでの歓喜と絶望の競演にも決着がついた瞬間でした。
 
パルマでインテルの選手、スタッフ、会長、サポーターが豪雨の中、ずぶ濡れになりながら歓喜に浸っている同じ場所でパルマの選手は既にロッカーに引き上げ、残されたパルマサポーターは悲しみに堪えながら雨に打たれていました。
90年代に、地元の有名乳製品メーカー、パルマラットがオーナーとなった直後にセリエAに昇格。
以降、コッパ・イタリア3回、UEFAカップウィナーズカップ1回、UEFAカップ2回と多くのタイトルを獲得。当時インテル、ミラン、ユーベ、ローマ、フィオ、ラツイオと並び7強の一つと呼ばれていました。
コロンビア代表のアスプリージャ、イタリア代表ゾラ、ブッフォン、ファビオ・カンナヴァーロ、アルゼンチン代表クレスポ、その他多くの有名選手が所属し、中田英寿も在籍しました。
しかし、2003年のパルマラットの破産により、チームは大幅な変革を逃れられず、低迷の時代へ突入し、それでもセリエAに残り続けていたパルマがついに一時代の終焉を迎えました。
口をキュッとかみしめ、悲しみに精一杯堪えている女性サポーターの顔はもう一方のチームの歓喜の姿とはとても対象的でした。
 
2元中継で見るなんて初めてのことでしたし、どっちかに飽きるのではと思っていたのですが、2試合通じての文句なしのMVP森本が至福の時間にしてくれました。
歓喜と絶望という、プロスポーツでは欠かせないものが、こんなにもドラマチックだったとは。
インテルが勝ったとはいえ、サッカーって素晴らしいドラマだなあと感動しました。
 
そして、本当ならこっちがMVPのはずですが、意外性で少しだけ負けたズラタン・イブラヒモビッチ。
なんでここまでインテルがもたついたのかを非常にわかりやすく説明してくれました。
スラタン!あんたはエライ!!
生意気なんで今までちょっと嫌いだったけど、今度ユニ買います。
 
3連覇の中で今回が一番うれしい。
ありがとう、インテル。
パッサ・インテル!!バンザーイ!!!
 
 
で、繰り返しますが山形戦の記事は明日第1クールの振り返りとともに書きます。
こっちの方が正直みんな読みたがっているのはわかってるんですけどね。
土曜日にはもう第2クール始まるのに。

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