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2009年2月11日 (水)

J2チームの存在意義

ヴォルティスの宮崎キャンプは順調にけが人もなく進んでいます。
9日のヴァンフォーレ甲府との練習試合は3-0で快勝。
甲府にはインフル離脱者が多かったとの情報もありますが、この結果はコンディション作りでいいキャンプができている証拠だと思います。
あくまで練習試合なんで、あんまり喜び、期待過ぎないようにしないと。
 
さて、わが盟友でホンダロックサポーターの総統こと、宮崎ショックボーイズ総統が最近気になる記事を書きました。
彼は最近2chでの活動が目立っているのですが、掲示板だと長い文章書けないですし、やっぱブログも過疎らせないようにしてほしいもんです。
で、今回は彼の記事と同じタイトルで同じテーマについて私の意見を書こうと思います。
 
総統の記事
 
J2はJ1の下部リーグでそこで上位の結果を残せばJ1に上がれるという存在であり、正直チームもサポーターもそれが第一だろう。
サッカー人口を増やすとか、代表の強化とかにつながっているかといえばそうはいえないと思うが、それはJ2、いやJリーグのみで解決できる問題ではない。
とはいえ、J2があることで地元にプロサッカークラブを持ちたいと考える、または考えた地域にチャンスを与えたのは事実だと思う。
J1のように経済的に恵まれた親会社、スポンサー、地域の支えをもつクラブとの競争を生き抜くのには、Jリーグ初期に参入していればともかく、最近または今後参入するクラブにとっては大変困難なことで、中長期的な計画を考えても持ちこたえられない状況が先にきてしまう可能性が高い。
J1昇格が地域でのサッカー人気拡大の起爆剤になっていることは事実で、それはJFLからJ2への昇格が与えるインパクトとは比較にならない。
そこにあるサッカーを愛せるようにさせるという意味でJ1昇格はJ2にとって大変意義がある。
 
但し、総統が指摘しているようにJ2クラブのレベルアップがあまり進まない状況の中で、今季もクラブがさらに増えているのも事実であり、それもありJ2全体が低いレベルで定着化が進んでいるのも事実である。
技術的レベルもさることながら、経済的レベルでの格差も大きく、ロアッソ熊本に藤田俊哉選手が入団したのは大きなニュースにはなったが、J1での実績がある選手を獲得できる下位クラブがなかなかでないのも現状である。
スター選手もなく、成績もパッとせず、熱狂的なファンは持っているもののそれ以外の地域住民との温度差が広がるばかりのクラブも多い。
愛媛FCへの福西移籍が成立しなかったことは金銭面だけが理由ではないだろうが、J2移籍は確かにネガティブなイメージが拭えない。
 
欧州でも、下部ディビジョンのクラブにスター選手が移籍する例はそう多くはない。
但し、それらのクラブの中には若い選手を育成して他のクラブへの移籍金でクラブ財政を支えるというクラブ戦略があったりする。
では、J2は若手育成をしてJ1クラブ他に移籍させるという面では進んでいるのか。
これについてもJ2全体で見ても実績的には少ない。
また、育成して放出するということを奨励しているクラブは実際にはほとんどないだろう。
実際、J2にまず入る有望な新人より、いきなりJ1に入る新人が殆どであり、J2に溢れるほど有望な若手も決して多くはない。
またJ1からJ2へ流れる中堅、若手の戦力外組も多く、その空いた枠が有望若手の枠になっているのが現状でもある。
ユース部門にしても、J1クラブの方が有望な中高校生にとって魅力であり、この方面でも目立った成果が上がりにくい状況になっている。
それにサテライトリーグの試合数が少ない状況では、Jリーグ全体を見ても若手育成の場について十分に整っているとはいえない。
 
また、これとは別に根本的なこともある。
ほとんどのクラブがJ1昇格を時期的な違いや、公式に宣言しているかの違いこそあれ目標としているからだ。
これについてはサッカーがどうのこうのより、日本社会としての傾向が根底にあると思っている。
成長を目指さないモノは評価されないということだ。
評価する側、スポンサーの評価眼のレベルはあるが、成長、いいかえれば将来性を評価されるからスポンサーがつくのだ。
 
海外に行って気が付くのは日本社会が良くも悪くも移行社会であるのに対し、欧州圏では中心部から少し外れるとかなり昔から変化しないままになっている安定社会に気付く。
よく言えば地域が定着していて、無理な成長をせず、外部からの影響も必要以上に受け入れず、地域内でまかなっている身の丈社会だ。
だが、日本のように経済が成長し切っている社会では地方に行ってもその影響は濃く、中央とのパイプは生活上切り離せない。
よって、地方都市でもその経済レベルが十分でなくても中央部の移行速度に付いて行かなくてはならなくなっている。
となると地方も中央同様に成長や将来性が評価の対象になる。
このような社会の中で身の丈に合わせ、J2で安定してずっとやっていくとは公言はできないだろう。
そうなればスポンサーは去っていく。
スポンサーの企業はそれぞれの業界で激しい競争の中生き残りを掛けて毎日戦っているのだから、のんびりやっていきますというサッカークラブに共感を得るはずがないからだ。
 
それに地元出身の若手をプロの世界に輩出するのであれば、高校サッカー界や高校野球界がその役割をずっと以前からそれぞれの地域で果たしている。
そういう空気の中に新興のJ2クラブが割って入るというのは昇格以上に容易ではない。
地域に地域の名を名乗って全国で戦いながら、実は育成が目的と地域に認知させるのはかなり時間が要るだろう。
 
こういう現状からいって、J2クラブは、昇格も目指さず、選手を育て売却するというような、いわゆる欧州のプロビンチャのような道は目指せないと思う。
そこにあるサッカーをありのままに愛することができればいいのだが、成長、わかりやすく言うと勝利を目指せない、勝ち取れないクラブは生き残れない。
 
先日、Jリーグの観客層に関する調査結果を見たが、若年層が少なくなっている事実があった。
これはリーグ全体にも言えることだが、成長したい、のし上がりたいという野心が感じられない、興奮がないところに若い世代は関心を持たないということなのではないか?
JFLやそれ以下の下部リーグでサポーターをしている人間を多く見たが、大きく分けて2つのタイプがいるように感じる。
1つは競争があまり好きでなさそうで、よく言うとのんびり我が道をいく感じで、試合にも大概一人で来てなんとなく応援に混じっているタイプ。
もう一つはコアサポーターだが、実は他のJクラブの応援もしているというタイプ。
このタイプは応援しているJクラブに自分の上昇意欲を委ねているのだと思う。私もこっちだった。
Jリーグ準加盟クラブやそれも目指すクラブには専属コアサポーターはいるが、J昇格を目指さないクラブで専属コアサポーターは多分少ない。
 
これから考えても、昇格を目指さず育成型クラブを目指すというのは現実的ではない。
育成が成果を出すためにも昇格を目指すことは必要なのだ。
 
身の丈経営の知恵は必要である。育成技術もそう。だがそれはJ2クラブだからJ1より必要だということはなく、欧州でもトップクラブの育成部門は多くの有望選手を育て輩出している。
それが自分とこのクラブの戦力に特別な選手(メッシとか)以外なかなかなっていないだけで、他のクラブでは欠かせない戦力になっている例も多い。
柏レイソルは今季自分のユースから9人(自クラブ6、他のJ2、海外1、間違ってたらスマン。あとU-15出身も一人いる)がプロの世界に入ってきた。
柏レイソルがどのように、この過去最強といわれた世代のユースの6人を自クラブの中心に育てあげていけるか?
これは一つのクラブの将来以上に意義があることだと思う。
J2クラブは柏レイソルに注目した方がいい。
そこにJ2クラブの将来のために必要なスキルがあるかもしれない。
 
では我々徳島ヴォルティスはどこを目指すべきか?
我々も上を目指すしかない。
時間が掛かろうとも、何度辛酸と屈辱と嘲笑を味わおうとも。
そのために今の選手達に来てもらっているのだから。
もちろん育成も大事。
クラブを大きくするためには育てて売るというのは重要な手段だからね。
セッキー、ツゲくん、リョウジくん期待してるよ。
トップ、フロント、スポンサー、育成部門、サポーター全てがクラブとして上を目指すために戦う仲間である。
J2クラブの意義は上を目指すことにあると私は思う。

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コメント

うむ!総統である(-_-)ゝ

ブログを読んでいただきありがとう。

しかしながら大いに反対意見があるので、
それは、我が輩のブログに載せておいた。

大きな相違点は、

育成型のチームが成り立たないのではなく、
育成型のチームを目指してない。
そのことを理解させる努力をしていない。
ということ・・・・

のんびりしてるのではなく

一生懸命で走っていても、
のろい人がいるように、
チームそれぞれの一生懸命があり、
チームそれぞれの目標があってもいい。
それを理解するのがチーム愛であるのだ。

ということ・・・であるな

投稿: 総統 | 2009年2月15日 (日) 02時42分

別に育成は無視してはいないけどね、どこのクラブも。
育成で成果出すのは時間が掛かるよ。
育成を支えるためにも、それ以外の部分で努力しなきゃ。
それには目標と成果が要るわけさ。
育成を第一にクラブの目的を絞るなら、プロクラブである必要ないよ。サッカー専門学校であればいいこと。
育成型でなきゃクラブが潰れるというシュミレーションももう少し精密に示してくれると助かるけど。でないと論拠の精度が甘いと思うしかないな。

投稿: AWAN渦帝 | 2009年2月15日 (日) 23時41分

>育成型でなきゃクラブが潰れるというシュミレーションももう少し精密に示してくれると助かるけど。

まず、多くのJ2チームは基本的に、地域の資本でやって行かなくては行かないわけですね。一流上場企業がバックアップしてくれて、赤字を補填してくれるチーム以外は。

たとえば、鳥栖ですが今季最高に順位を上げて、最高に客が入ったわけです。6000人だか7000人だか・・・。でも地域から集められる金は頭打ちなのですね。収入が伸びないんです。
でも、選手に給料アップしてあげることが出来ないんです。(スタッフ談)
鳥栖は一度つぶれているから、累積赤字はほとんどないわけですよ。それでも上げてあげることは出来ないんです。
では、給料を上げてもらいたい選手は、移籍するしかない訳ですよ。もしくはチームが年棒の高い選手を切ってその分足して上げないと行けないんです。


>でないと論拠の精度が甘いと思うしかないな。

これは俺には余計

投稿: | 2009年2月16日 (月) 01時34分

>育成で成果出すのは時間が掛かるよ。

そうよ・・だから今からそうした方が良いと思ってるんだよ。
仮に徳島がJ1に上がる時間と、育成型のチームとして成る時間はそうは変わらないと思うけど、仮に、J1に成ったとして、その時点で借金だらけに成っていたら、僕は上がらなくて良いと思うんだ。

いや、J1に上がるのなら簡単だよ。
金さえあればいいのだから・・・
そう言うチームのなれの果て見てきたでしょう?
だから、J2の多くのチームが、地域の金で慎ましく、知恵と工夫でやりくりしながら、
それでも客がついてくるチーム作りをしなきゃいけ無いんじゃないの?ってこと。
それが育成型のチームであるということです。
J1には、問題になっているように、若手が出づらい状況があるわけです。ナビスコに年齢制限を付けようと論議があるくらいに・・
でも、J1のチームが育成を期待して、出場機会を探し、安心して預けられるJ2チームがないわけですよ。
J2でも成績が収入に跳ね返るから、勝利を気にして、育成目的で我慢して若いやつを使ってくれない側面もあるのです。
そこを、あそこは高卒でもバリバリ使ってくれる。しかも、うまくなって帰ってくる。
そういう、噂になれば、サッカー界は狭い世界ですから、人は集まりますよ。

昨年の山形の豊田みたいなのをもっと作り出すことが、J2活性化に成るんです。
その結果、J1に行けば良いと思う。
チームの成長成長言うけど、
努力しても、その地域によっては、
成長にはマックスがるんです。

投稿: 総統 | 2009年2月16日 (月) 02時03分

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