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2009年5月 3日 (日)

勝利だけでなく、命を感じる三ツ沢の夕方

横浜FCと三ツ沢(あえてニッパ球とはいわない)でやるときには忘れられない試合がある。
2000年5月28日、前年までのチーム縮小による弱体化から強化へ転じた大塚FCの大きな転換期となった年の対戦。
マリノスから島田周輔らを補強。ここまで5勝1敗と好調にきていた。
来季のJ2を目指し準会員が認められた横浜フリューゲルスの流れを汲む横浜FCは勝負の年であった。
戦力的には他と群を抜いており、勝つのは生半可なことではなかった。
が、この年の大塚FCに強い手ごたえを感じていた私は、”ある横断幕”を作製して三ツ沢に挑み、掲げた。
試合は片岡功二が左サイドを快速で抜け低い速いクロスを島田が合わせて先制。
一度追いつかれるも、再度岡本淳一が突き放した。
その後、再び追いつかれるも前半の出来は今季珠玉の出来で横浜FCを慌てさせた。
残念ながら後半は力の差を見せつけられ2-6で大敗したが、私は今でもこの試合を誇りに思っている。(その横断幕はその後、幾多のエピソードを経て”呪いの横断幕”と呼ばれることになる。)
この試合は今でも私のサポーター人生の中で最も重要な試合の一つだ。
 
あれから9年、三ツ沢でヴォルティスは何度か横浜FCと対戦。勝利もある。
但し、私が参戦した試合では勝利がなく、そういう意味ではリベンジは続いていた。
 
この日、”ある横断幕”とは違う横断幕を掲げることにしていた。
話は2007年7月29日に遡ります。
この日掲げた”オレの新婚祝いにて”横断幕は実はまだ持っていました。普通、こういう横断幕は一度使ったら捨てるのですが、あの日ある人物への約束のため残しておいたのです。
(もっともこの約束はかなり私の一方的な約束で、相手はかなり引いていましたが)
その人物とは大塚FCを昔から”あの人”と一緒に応援し、支えてきたKくんです。
Kくんにした約束とは
「君が結婚した時、名前直してまた使うから」
掲げることにもそうですが、使いまわすことにも引かれました。
が、彼とは長い付き合い、私とっては弟みたいな存在です。
そもそも、その時点では彼が結婚できるとは実際あまり思っていませんでした。(すいません)
サポーターになったきっかけは、彼が当時の彼女と観に来た大塚FCの試合で大塚FCにハマったことなのですが、サポーターとなったことでその彼女と別れるきっかけにもなってしまったのでした。
(まったくの暴露話ですが、サポーター的には勲章ものだと思います。それでこの話を正当化させてもらいます。)
その後、彼の恋愛事情は詳しくは知らないものの長い間一進一退を繰り返していたようでした。(私も人のこと言えませんが)
そんな彼の結婚話が伝わったのは去年。年末には入籍をしました。
当然、その時点であの約束はアタマに浮かびました。
が、その後色々な事情があり、その約束を果たすには躊躇する考えが浮かんで一度はその約束をアタマから消しました。
そんな中、先日の西が丘での栃木戦でこんなことがありました。
 
そもそもその横断幕は当時の記事のように関東隊の元リーダーTさんの結婚を祝って、それにネタに選手を煽ろうという趣旨のものでした。
(Tさんの奥様にも試合会場で引かれましたが)
そのTさんと久しぶりに西が丘で会ったのですが、そのとき今度子供が生まれるという話を聞いたのです。
ああ、それじゃ生まれたときにあの横断幕直して使おうか、と考えました。
もっとも生まれてからじゃないと考えようのない話で、先走ってはイカンだろうとも思いました。
子供が生まれるというのは実際、そんな簡単な話ではありません。慎重を要しました。
 
そして先日の草津戦の日、ある人のブログでKくんが挙式したことを知りました。
色々なことがあって、彼のことはとても気になっていたことなので、他の人がどう思うか以上に私にとってたいへん嬉しいニュースでした。
何かお祝いをしなきゃと考えました。普通に贈り物をする案も考えました。
それも時期を見て行いたいのですが、あの約束を果たす最大のチャンスでもありました。
そして昨日の朝、あの横断幕を取り出し、Tさんの名前の部分をカットして名前を書き加え直しました。
 
そこへ宮崎ショックボーイズ総統より連絡が入ります。
Tさんの奥さんが今日出産、それも試合のある夕方予定との内容でした。
”ゴールした選手のユニ希望だって。男だということ。カズゴール希望らしい”
オイオイ、「お願い、ヴァルディネイ」事件のリベンジかよ。てゆうか何故カズ?
「自分で貰え」と即返信。
でもまあ、仲間だし、この試合に勝ってゴールを決めた選手のサインを貰ってこよう。
何に?
さっき横断幕から切り離した部分が使えるじゃん。
”本日長男誕生”
と書き加え、ゲーフラにすれば、ホラもう出来た。
 
そして、三ツ沢へ。
横断幕は試合前はゴール裏のスミに掲示。話し合って試合中は外すことにした。
偶然は重なるもので、三ツ沢には昔の関東隊仲間で長い間会っていなかった人達が集まり、Tさんの長男誕生でとても盛り上がった。
来れないといっていた総統も駆けつけ、同窓会状態になった。
試合前、Kくんに電話。
「楽しみにしていろ。」(オレ)
「もしかしてアレですか?(引き)」(Kくん)
 
試合は前半、勝利に執念を見せる横浜FCの選手達に押されたこともあるが、低い位置で繋ごうとし過ぎた傾向、その繋ぎの起点になる青山のプレーも効果的でなかったこともあり、相手ゴールに迫ることすら困難な状況だった。
それでも、勝てないチームってのは相手チームのこんな状況にも点を取れず、ワンピンチで失点するものである。
その通り、前半終了直前、クロスを石田のヘッド→徳重の技ありのオーバーヘッドキック→クロスバー直撃→羽地ヘッドで押し込む、で先制した。
まるで去年までのヴォルティスである。
後半は流れがヴォルティスに来る。
もしかしたら風の影響があったのかもしれないが、ポゼッションが高まった。
が、前半から積極的にスペースを確保したり、走る動きをしていた横浜の難波に繋がれてからピンチを作られ、三浦淳宏という選手がいる状況でもっとも与えてはいけない位置でファウルを与え、それを決められて同点にされる。
以降、逆転される匂いは希薄だったものの、点を取れる気配もない状況に陥る。
攻撃の形がまだ曖昧というか成熟していない課題がここでも露呈した。
これでは横断幕が疫病神に...。
が、こういうときに美味しいものを必ずくれるんで信じちゃうんですよね、サッカーの神様のこと。
ロスタイム、直前の再三の横浜コーナーキックのピンチから一転カウンター、この試合最後のチャンスに新人佐藤が最高のゴールを決めた。
湧き上がるゴール裏、いや、テレビの前も湧き上がったことだろう。
 
てなわけで、GWメインの初日は最高の成果があがった。
その夜、インテルもラツイオに勝ってスクデットに前進。これも嬉しい。
 
ちなみに横断幕とゲーフラは完全にオレの独断。
一応断っておきます。俺の作る横断幕って必ず何かやらかすんだよね。
でも、横断幕は出すに値する理由があったのさ、詳しくは言わないけど。
 
試合後、盛り上がる中、横断幕とゲーフラを掲示。スカパー!はバッチリ捉えてくれた。
挨拶回りで出先だったKくんは試合をテレビで観ていた知人から横断幕のことを知らされたそうだ。
出待ちでいろいろ助けもあり、羽地、佐藤、スンジン、青山、三木、三田、筑城の各選手にゲーフラにサインを入れて頂いた。
選手のみなさん、ありがとうございました。
後日、Tさんには渡すということで、夜、みんなと祝勝会の最中にTさんに電話。
「ゴールした選手のサインとか貰ったから。」(オレ)
「誰のゴール?」(Tさん)
「羽地と佐藤、(カズじゃなくて)悪いけど。」(オレ)
ちなみに長男の名前は祝勝会全員一致で”ファビ男”くんを推薦。どうやら好感触です。
 
勝利だけでなく、命を感じる三ツ沢の夕方でした。

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