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2009年7月 6日 (月)

Can’t Drive 60

サミー・ヘイガーというアメリカのロックミュージシャンがいる。
かつては今やっているキムタクのドラマの主題歌を歌っているヴァン・ヘイレンのヴォーカルであったこともあるが、ソロアーティストとしてヴァン・ヘイレン加入以前もアメリカで人気の高かったミュージシャンである。
その、サミーが1984年にリリースしたアルバム『VOA』に「I Can't Drive 55」という曲がある。
サミーの代表曲の一つだ。
曲のタイトルを訳すと「55マイルでなんて走れない。」。
つまり、55マイルで車を飛ばすなんて遅すぎて我慢できない、というとわかりやすいか?
端的に言えば、猛スピードでぶっ飛ばしたいぜ!という歌だ。
土曜の関越自動車道で私とまるは氏の気分はこれに近かっただろうか?
というより、「55マイル、いや60マイルで走らないでくれ」という気分だったかもしれない。
 
私が小学生だったころ、スーパーカーブームというのがあった。
ランボルギーニ・カウンタックLP400とか、ミウラとかとか、ポルシェ930とか。
数ある車の中で周囲に最も人気のあった車がフェラーリ512BBだった。
V型12気筒水平対向エンジンを搭載し、最高速度302Km/hを誇った、当時の公道最速車の一つである。
実家の近くにスーパーカーマニアのスナック経営者がいて、自分と友人の愛車を集めてイベントをしたときは近くの小学校の生徒がたくさん集まった。
Hi3d0594 そのとき赤い512BBが出されていて、目の前で見たときはとても興奮したのを覚えている。
そして、大人になった今でも512BBは憧れのままだ。
小さいがラジコンも持っているのだ。
 
先日土曜日、草津戦のために関越自動車道を前橋へ向かっていた。
ふとバックミラーを覗くと、そこにあのフェラーリが映っていた。
512か365か、実は512BBは365GT4BBのマイナーチェンジ版で、外見はよく似ている。
子供の頃は違いがわかったが、今は忘れてしまっていて見分けがつかない。
でも確かに憧れたフェラーリだ。
こんなところで会えるとはなんという僥倖。
運転していたので、バックミラーをちらちら見ながら後部座席のまるは氏と盛り上がった。
 
が、フェラーリはいつまで経っても私の運転するステップワゴンの背後に付いたままであった。
最初は喜んでいた私も妙な不満を感じ始める。
「抜いてくんないかな。」
そのときのステップワゴンのスピードは100Km/h弱である。マイルに換算すると60マイル強ってところだ。
最高速度302km/h、4900cc以上の排気量を誇る車が100km/hもない速度でワゴン車のケツに張り付いているのだ。
物足りなさを感じても仕方がない。
こっちはステップワゴンだが、100km/hはさすがにステップワゴンでも遅い方だ。
ちょっとアクセルを踏めば、ステップワゴンでフェラーリをチギることもできそうだったが、もったいないんで止めた。
オデッセイが横を悠然と抜いていく。フェラーリはノンビリとしたまま。
「抜いてくれよ!」
高速を100km/hも出さずに走るフェラーリなんて見たくないぜって気分が増す。
ハイエースがさらに抜いていく。
ようやく重い腰を上げてエンジンをちょっとだけ本気にさせてフェラーリは抜いていった。
それでも120km/h程度。
でも、遠ざかっていくフェラーリに、そうでなくちゃと嬉しくなった。
 
後でよく考えてみれば、1980年代前半に生産を中止したはずの型である。
よくメンテされていても、25年は経っている車なのだから、最近のフェラーリのように跳馬を地でいくような走りはムチャってもんかもしれない。
貴婦人にスカートまくって走れと要求するようなものだったかも。
でもかっこよかったなあ。
また観たいな。

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コメント

こんにちは

草津戦に参戦するため関越道を走行しているときに、たぶん同じであろうフェラーリを目撃しました。あまり詳しくないので、ナンバーが355だったから、355にちなんで番号をつけてたのかと思ってました(笑)

フェラーリのトンネル内のエンジン音は絶品でした。あれこそスポーツカー。またお目にかかりたいものです。

投稿: 遅いフェラーリ | 2009年7月 7日 (火) 13時01分

やっぱり、私のような世代にはあのフェラーリだなと思います。
あの車が手に入るなら、マニュアル教習受けようと思いますもん。

投稿: AWAN渦帝 | 2009年7月 8日 (水) 22時57分

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