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2009年9月 1日 (火)

新しいインテル、ミラノダービーを制す。

先日の土曜の夜、というか日曜の早朝はミラノダービーだった。
第2節にミラノダービーがあるという意外なスケジュール。
現在のセリエAでスクデットを狙えるチームがインテル、ミラン、ユーベの3チームしか実質いない現状ではその3チームの対戦日程はそれぞれのチームのリーグ戦略を左右する要素として重みが非常に大きい。
モチベーションとしてもチーム成熟度を考えても、第2節がミラノダービーとして妥当かというのは私には疑問だが、ゆえに負けは大きなダメージになる。
 
今年のインテルは大きく変わった。
それはズラタン・イブラヒモビッチがバルサに去り、代わりにエトーがやってきたことが最大の変化だ。
ボールを渡せば一人で何とかしてしまうズラタンに依存し過ぎたために、レベルの下がっているセリエAでは通用しても欧州では通用しないチームになっていたことは事実だった。
チームには欧州トップレベルの選手が揃っているにもかかわらず、それが1+1=2以上の戦い方ができていなかった。
もちろん、ズラタンにその理由を全て押し付けるのも誤りで、欧州でも最高峰、C・ロナウド以上といっても過言ではないFWを有効に活かしきるバランスを見出せなかったのだ。
したがって、ズラタンの放出はリスクが大きかったとはいえ、限界も見えていた以上当然の帰結であった。
そして今季、インテルはジェノアからFWディエゴ・ミリート、MFチアゴ・モッタ、DFルッシオ、FWエトー、そして移籍シーズン終幕ギリギリでレアルよりスナイデルを獲得した。
今季の移籍市場ではレアル・マドリーがド派手な補強をしたが、インテルはもっともバランスのいい補強をした。
その新戦力を活かしてどういうサッカーに変わるのか?
欧州で勝つためにインテルは変わる必要があった。
そして、開幕のバーリ戦、そして注目のミラノダービーを観た。
インテルは大きく変わった。そしてもっと変わると確信した。
 
ミリートとエトーの2トップの下に、合流して2日しか経っていないスナイデルが先発という驚きの布陣。
しかし、そのスナイデルが合流3日目とは思えない活躍でチームの攻撃を牽引。
そして、サネッティ→モッタ→エトー→ミリート、そしてミランDFの間を突いたモッタにミリートがスルー。左足でビューティフォーな先制ゴールを決めた。
去年までのインテルではめずらしい、ましてやミラノダービーのようなチャレンジよりリスク対策に重きがいきがちな試合で、あのようなゴールを見られるとは大きな驚きだった。
そして、エトーがマイコンのロングパスからスピードを活かして裏へ抜け出しガットゥーゾのエリア内でのファウルを誘いPKで加点。
3点目は先制点を彷彿させる崩しでミリート→マイコンで決めた。
そして、終わってみれば0-4というインテルの勝利としては見たことのないスコア以上に、見たことのない躍動感とリズム感の溢れるインテルに驚いた。
 
一方のミランはカカを放出した穴をパトが懸命に埋めようとしているように見えて痛々しかった。
確かにパトはいいプレイヤーだが、この試合のパトは過剰に一人でファイトし過ぎている。
ロナウジーニョの運動量の無さがその原因になっていることは間違いない。
ベルルスコーニ会長が使用を命令しているお好みのロナウジーニョを使うことの上に戦術を考えなければならない現状ではミランは縮退を続けるだろうと思う。
この試合、ベルルスコーニ会長が試合を観ているシーンが幾度となく映ったが、4点差、そしてロナウジーニョ交代後には我慢しきれず帰ったようである。
 
さてインテルに戻るが、チャンピオンズリーグは王者バルサと同じ組、そしてディナモ・キエフ(ウクライナ)とルビン・カザン(ロシア)である。
バルサは最強であるし、あとの2チームのホームでの試合は時期によっては気候が大きな壁になる。
ディナモはシェフチェンコの復帰で危険度も増している。
この厳しいリーグをどう突破するのか。正直予選リーグ敗退もありえる。
だが、ミラノダービーで見せた力がどう昇華していくのかとても楽しみでもある。
来年は勤続20年で長期休暇が貰える。この休みに昇華した素晴らしきインテルを生で見れたらいいなあ。

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