« 物置きの奥から...そして天皇杯 | トップページ | 西新宿メモリー »

2009年10月11日 (日)

総統の10年分の涙

新宿で飲んで、家に帰ってきた。
天皇杯でのジャイアントキリングはつきものではあるが、ちょっとありすぎじゃない?やばかったのも含め。
とはいえ、西が丘で起きたことについては素直に嬉しい。
本来なら今日で終わってしまったヴォルティスの天皇杯を憂うべきかもしれないが、申し訳ないが今日はそれはできない。
なので、今日の記事はヴォルティスのサポーターはスルーしてもいいです。
が、個人的には今日の記事はJFLや地域リーグのチームの全ての選手とサポーター、そして関東隊時代からの盟友であるホンダロックFCのサポーターグループ宮崎ショックボーイズの総統に捧げたいと思う。
 
午前中の娘の保育園の父兄仲間有志が主催した親睦会のイモ堀りを終え、11時半に電車に乗った。
もちろん”犬”も一緒だ。
ここ一週間はロックがヴェルディに勝つ妄想を何度もしてた。
こういう妄想をした試合は大概負けるのである。
ましてや私はロックが勝った試合を一度も見たことがない。
が、その妄想にはいつも必ず総統が出てくる。歓喜の輪の真ん中にいる総統。
今日はまるは氏をはじめ、元関東隊のメンバーが多く集まった。
だが、今日の我々はあくまでヘルプだ。
皆、友達である総統の勝利のために集まったのだ。
皆、総統が好きだから。
 
ロックサポーターにはJクラブのように応援に熟練したサポーターは少ない。
ホンダロックは川越に工場があり、そこからも社員サポーターがけっこう来るが、それですぐ立派なゴール裏ができるわけではない。
立って応援する習慣はまだ弱くバックスタンド(イス席)に陣取る必要がある。
我々はゴール裏で振り手のいない旗を手に持ち、ヘルプを務めることになる。
だが、総統は別にJリーグのようなゴール裏を作りたいからロックの応援を始めたわけではない。
そういう社員が応援にくるサッカー部を取り巻く環境の素晴らしさに気づいたから、その素晴らしさを一人でも多くの社員、そして宮崎の人に知ってもらいたくて頑張ってきた。
 
そこにあるサッカーを愛せ。
 
総統がずっと言ってきた言葉だ。
上等なものでなきゃ愛せない。Jクラブでなきゃ愛せるサッカーになれない。そんなことない。
そう思えるものを故郷宮崎に見つけたから総統はホンダロックサッカー部を応援してきたのだと私は思っている。
それは大変苦労を伴った。
宮崎にあるチームのサポーターなのに、今、東京に住んでいるのも苦労の一つだ。
でも総統はめげなかった。
 
私にとって総統は知り合ってから常に超えるべき存在だった。
今でもそうだ。
知っている限り総統以上のサポーターを私は知らない。ダントツで偉大だ。
多分今後も出ないだろう。
宮崎を訳あって離れ東京に戻った後、「サッカー部のためにアイツを呼び戻せ」なんて当時のロックの社長に言わせた伝説を持つような漢なんて。
 
でもそんな漢であってもいまでも進むべき路の途中だ。
まだ総統が望む花は咲いていなかった。
10年間ロックを応援してきてもまだ...。
 
総統はこの試合にかなりの思いを籠めて今日を待った。
彼のブログでは”プロレタリアの紅い鉄槌を下すのだ!進めホンダロックSC!ヴェルディを粉砕せよ”と煽ってきた。
だが、その裏にある真の情熱の姿はそんな言葉とはまた違うものであった。
私は試合後の祝勝会でそれに気づいた。
祝勝会は5人程度のこじんまりとした会だった。
新宿の普通の居酒屋の一個室での祝勝会。
総統にはいろんな人から祝電が届いた。そして総統は知り合いに片っ端から電話を掛けて勝利の喜びを携帯電話の向こうに叫び続けていた。
知り合いのヴォルティスサポーター何人かにも電話をかけ、相手が今日負った傷にタバスコを摺りこんで回った。
私はそれを苦笑しながら見ていたが、総統は電話しまくるうちに次第に声を詰まらせていく。
「10年掛かった」
この日は総統がロックの応援を始めて10年目の日だったそうだ。
10年、10年と携帯電話に向かって、いや自分に向かって言い続けた総統の目は潤んでいった。
涙は流れていなかったが泣いていた。
10年間貯めた涙。
総統は泣いていた。
 
Hi3d0096 今日のホンダロックFCは勝利に値する戦いぶりだった。
パスワークは球離れがよく、ヴェルディのプレスを中盤で巧みにかわした。
左サイドの裏を突いてあわやというクロスを幾度か通した。
ミドルから枠を捉えるシュートを放ち、土肥を脅かした。
そして守備でも何度もあったコーナーキックからのボールを跳ね返した。
中盤で猛然とボール保持者を追いかけ、自由を与えなかった。
ゴール前に”鍵”を掛け、最後まで突破を許さず跳ね返しきった。
もちろん、実力はヴェルディの方が上だった。
確かに調子は悪かったが、そのせいでロックが勝ったのではないことは断言できる。
PKの判定?反対側にいてよくわからないが、だからヴェルディが勝つに値しただろうか?
ヴェルディのシュートはGKが跳んで弾くようなものがあっただろうか?

 
交代したばかりの、総統曰く”ドリブルしかできない”下木屋は一心にゴールに向かって走った。
エリア内で倒されたらなんてこれっぽっちも考えていなかっただろう。
だから倒されたときファウルを貰った。
一歩でもゴールへ向かおうとした。
だからレフェリーがペナルティスポットを指した。
そういうことだ。
 
ヴェルディのサポーターは試合終了後、ホンダロックの選手達をコールした。
そういうことだ。
 
Hi3d0100 PKを蹴った前田は試合終了後に応援席の総統に向かって「27.5。27.5っす!」と叫んだ。
実は総統は前田にスパイクを買ってやる約束をしていた。が、まだその約束を達成していなかったのだ。
27.5は前田のスパイクのサイズだ。
これまでも総統は決してお財布が豊かではない選手達にスパイクを買ってあげたことが何度もあるのを私たちは知っている。
総統はそこにあるサッカーを愛し、育んできた。
10年掛かったが、それが小さな花になった。
そういうことだ。
 
おめでとう、総統。Hi3d0101
今日みたいな花はすぐ枯れちゃうかもしれないけど、またきっと咲くよ。
そのときのためにまた助けになれるなら呼んでね。
友人として力になるし、それが関東隊の絆。皆そう思ってる。
本当におめでとう、総統。
 
 
 
 
 
Hi3d0098 最後に個人的には忌まわしき”犬”を勝利で封じられたので大変嬉しい。
え、負けましたけどって?
私が作った悪魔なんだから、私が封じたっていったら封じたの!
入田?
知りません!!

|

« 物置きの奥から...そして天皇杯 | トップページ | 西新宿メモリー »

コメント

昨日はロックの応援への加勢、誠にありがとうございました
また、祝勝会も大変楽しい場となり盛り上がりましたね!お疲れ様でした

また、総統は素晴らしい盟友を持ってらっしゃる!今後も末永く総統・ロックサポを支援してください

投稿: クロギ | 2009年10月12日 (月) 22時21分

いやはや・・・ほめすぎ・・・
照れるのである(*^_^*)

PKが決まった瞬間は、
ロックの社員時代にお世話になった、
パートのおばちゃんのところに、
真っ先に行った・・・
九州リーグから10人程度で応援していたこ頃からの応援してくれていたおばちゃんで、
「あんたの応援が楽しくて、サッカーは良く分からないけど・・来てるのよ」
と言ってくれた事がある人だ・・・。

歓喜の瞬間は用意していた選手に水をかけた・・10年前に出来なかったことで、
どうしてもやりたっかたことだった。
初の九州リーグ制覇が掛かっていた試合終了直前、
あの時も水の封を切り・・・準備をしていたのだが・・・
FKからの失点で、優勝は手からするりとこぼれ落ちた事があった。
あの悔しさが無ければ今の俺はない・・・

今はプレーしていないけど、
ホンダロックでプレーしていた選手や、
退職したけど応戦してくれてる人、
最初の頃に応援してしていたけど、
転勤で海外に居る社員さん。
すべての人の思いの積み重ねで、
今回の勝利が有ると思っている・・・。

歩みは遅いけど、
着実に強くなっているチームに、
喜びを感じているのだ!

ホンダロック義勇軍すだち部隊の編成に感謝します

投稿: 総統 | 2009年10月13日 (火) 02時04分

この記事へのコメントは終了しました。

« 物置きの奥から...そして天皇杯 | トップページ | 西新宿メモリー »