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2010年1月10日 (日)

全国高校サッカー大会準決勝でサッカー初め

今日はサッカー初めということで国立競技場へ行ってきました。
全国高校サッカー選手権大会 準決勝の2試合が開催されました。
カードは以下の通り。
第1試合、矢板中央(栃木) 対 山梨学院(山梨)
第2試合、関大一(大阪) 対 青森山田(青森)
決勝も当然面白いのですが、準決勝の方が2試合観れるし、決勝進出が懸かっているので勝ちに行く姿勢が、負けたくないという気持ちに優って面白くなることがあります。
だから今日もそれを期待して行きました。
そしてこの「勝ちに行く姿勢>負けたくない気持ち」が最後に印象に残る日となりました。
 
第1試合の前半30分過ぎくらいに到着。
天候は快晴、風も微風で、暖かくサッカー観戦にはこの季節には最適です。
思っていた以上に大勢の観客が訪れていて場内は盛況です。
Hi3d0284 準決勝の顔ぶれはメディア上では地味と言われていましたが、こうしてサッカー好きが大勢訪れている光景を目にするのはそれだけで幸せな気分になれます。
試合は既に山梨学院が先制して1点リード中。
 
高校サッカーというと当たり前のことですが、応援はJリーグやJFLなどと全く異なるスタイルが伝統的にあります。
高校サッカーの場合は吹奏楽部の演奏があり、下級生や補欠部員を中心とした声出し部隊の放つメガホン通しの野太いが音程のない歌があり、チアガール(ないとこもありますが)、父兄や生徒の歌とメガホンを叩く音、そして高校サッカーではずっと昔から歌われている伝統的な応援歌で構成されています。
時々、Jのサポソンが歌われることもありますが、それも古い曲が多く、オリジナルソングを作る学校はめったに見ません。
ただ、応援の一体感は下手なJやJFLのゴール裏以上にあったりします。
私たちが普段やっている応援とは全くの別物に見えますが、これも伝統的な応援スタイルであり、高校サッカーではなくてなならないモノです。
これはこれで一つの文化といっていいレベルまで昇華しているのかもしれませんね。
 
矢板中央 対 山梨学院は、栃木対山梨のダービーマッチでもあります。Hi3d0286
ただし、そういう応援にそういう空気は感じません。
高校サッカーは普段見ているJやJFLと同じ視点からアプローチしてしまうと間違える部分がありそうです。
 
高校サッカーというと、よく走るという印象がステレオ的に刷り込まれている感じもします。
ただ、今日見ている高校生たちは非常にスキルフルで、ショートパスを多用しています。
少し時間と手間が掛かりすぎているようにも見えます。ゴール前でもパスするケースも何度か...。もったいない。
Hi3d0288 キレイなサッカーもしたいっていうか~~~という高校生のカッコつけ心もあるのかな?
あと、パスカットのシーンが多いなあとも感じたのですが、これは同世代同士の対戦なのでサッカー感覚が近く、選手がイメージするサッカースタイルが近いと”読み”も当たりやすいのかなと思いました。
 
試合は押し気味の矢板中央が山梨学院の堅い守備を崩せず、逆に山梨学院がチャンスをきっちり決めて2点差にして勝利。
 
第2試合 関大一 対 青森山田。
会場の進行スケジュール(テレビの放映スケジュール)の都合で、お互いの応援団が席に着き始めるころには試合が始まってしまいました。
 
この応援団で活躍する吹奏楽部もレベルの高さが応援に表れます。
高校によってはサッカーも強いけど、吹奏楽部も全国レベルの学校があります。
奥さんが中学校の音楽教師をしていて吹奏楽部の顧問なのでよく聞くのですが、千葉県では習志野高校は全国でも超有名ですし、今回は出ていませんが大阪桐蔭もそう。
有名サッカー高校の試合にはサッカー部のファンが大勢くるのですが、吹奏楽部もそうで、コンサートをやるとチケットは即完売です。
市立柏高校の吹奏楽部がまさにそう。
この日の青森山田の吹奏楽部もレベルの高い演奏に聞こえました。
あとで奥さんに聞くと青森山田校のことは知っていました。
 
試合は始まって15分のうちに双方で決定機が3度もやってくるスリリングな展開でスタート。
第1試合よりスペースの使い方が両校とも巧く、観客席が幾度となく沸きあがります。
ハイレベルな試合展開となり、今日ここに来て良かったともうこの時点で思い始めました。
 
20分過ぎてからは試合が落ち着いてきたなと感じていた31分。
青森山田がPKを獲得して先制。
そして、39分。ゴール正面付近からゴール右上隅、ここは取れねえよという位置に見事なミドルシュートが決まり2点リード。
青森山田が順調に試合を運びます。
 
後半も青森山田のペース。
巧みなショートパスワークとサイドチェンジパスを織り交ぜた大人びたサッカーをする青森山田はさすがと思わせる内容で観客をさらに沸かせます。
関大一校は前半よりミスが増えてきます。
また、関大一校は運動量が凄く多いのですが、その運動量が裏目に出ているのか、FWが下がったりサイドに開いてボールを受けたり追ったりするのでチームのバランスを欠いてゴール前に人が不足してしまう傾向が見え始めていました。
このまま、試合は青森山田の勝利と思われました。
懸念材料は3点目のチャンスを青森山田が外しまくっていることだけでした。
そう、それだけでした。
そしてそれが仇になります。
ドラマは動き出しました。
44分。関大一校が1点をついに返します。
盛り上がる関大一校応援席。
Hi3d0291 そしてロスタイム。
キーパーがキッカーを務め、全員を上げてのセットプレーから鋭いシュートが決まり同点!
奇跡的な同点劇にこの日最大の沸き上がりを見せる国立。
こんなことが起きるとは。
土壇場で試合はPK戦決着に持ち込まれます。
 
PK戦は以下の結果になりました。
 
 青森山田 ○×○○× 3
 関大一校 ××○○× 2
 
Hi3d0293 PK戦はお互いのキーパーの読みが素晴らしかったですが、キッカーの心理の様相も面白かったです。
全10本のPKのうち8本がゴール正面寄り、わずかに左右にずれた位置に集中していました。
サイドに蹴ったのは青森山田の2本のみ、1本は強いシュートで左サイドネットへ。もう一本は左に逸れました。
思うに、枠だけは外したくないという心理が、この大事なPK戦でキッカーに大きく作用したのだと思います。
こういう場面での心理として
 1)最低枠は外したくないから、キーパーの動きの逆を読んで狙う。→中央左右に蹴る。
 2)確実に決めたいからサイド際を狙う。→サイドギリギリ方向に蹴る。シュートは弱め。
 3)キーパーに読まれても取られないように強く蹴る。→位置はいろいろ、シュート強。
 4)サイドに強く蹴る。
こんなところかなと思いますが、負けたくない気持ちが強いと1)の傾向が強くなるのではと思います。つまり弱気です。
ここまで勝ちあがってきて、そして奇跡的な同点劇まで演じたとはいえ、いやむしろそういうことになったからこそ、高校生である関大一校の選手達には負けたくない気持ちがPK戦の場で強くなったのではないでしょうか?
その辺は高校生らしいかなと逆に思えました。
Hi3d0294 青森山田は首の皮1枚で決勝に初進出。
彼等にも超えたことの無い壁を越えることの難しさが重圧として圧し掛かったと思います。
それでもサイドに蹴れた人間が2人いたことが最後に差になったのかなと思います。
「勝ちに行く姿勢>負けたくない気持ち」
それが最後に表れたのでは。
 
Hi3d0297_2 今日はとてもいい試合を観れました。
本当に来て良かったと思えました。
今日の4校の選手達に感謝したいと思います。
最高のサッカー初めでした。

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