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2010年3月20日 (土)

下関ロンリータウン・ブルース

今回は先日の北九州遠征時に少しだけ寄った下関の話です。
Hi3d0427 先月21日の記事でも書きましたが、下関は俳優松田優作の故郷です。
松田美智子氏著の『越境者 松田優作』でも語られている松田優作の生まれ育った街を一度見てみたいという思いに駆られ、試合当日の朝、私は本城とは逆方向の下関へまず向かいました。
 
優作の生まれたのは下関市今浦町。以前は伊岬町と呼ばれていたようです。
JR下関駅を降りて10分ほど歩くと着きます。
今は特にこれといった建物もなく、狭い路地と古い家並みが続きますが、かつては遊郭があった場所だったそうです。
今は当時を忍ばせるようなものは何もありませんが、この一帯は戦後日本に残留した朝鮮系市民が中心として生活をしていた地域で、今でも近辺の商店街にはコリアンフーズを売る店、焼肉店が多く存在しています。
街自体は駅前でも古い建物が多く、再開発も進んでいないようで、あまり活気を感じる街ではありませんでした
泊った小倉にも建物が古い一帯はありましたが、ちょっと雰囲気が違っていました。
 
優作は在日韓国人の母かね子の三男として昭和24年に下関に生まれました。
父親は母親の同棲相手で、実は妻子がいました。
妊娠(つまり優作)したことを知った父親は認知せずに出ていってしまったそうです。
兄弟は兄2人。2人の父親(彼も在日韓国人)は優作の父とは別人で戦争で出征し、戦死したそうです。
 
Hi3d0441 母親は優作の出生届けを3年後まで出さず、また生年も1年遅らせて25年として申請しました。
つまり1歳年齢を若くして届けたのです。
優作はインタビューで「同級生たちよりも身体が大きく、知恵も上になるから有利に生きられるようにと母親が計算したようだ。」と語っています。
優作は10歳になるまで、自分の父親が兄たちと違うことや、国籍のことなどを知らないまま育ちました。
母親はとても教育熱心で厳しく、優作を大学までいかせたかったために、体調が悪くとも学校に行かせ勉強させようとしたようです。
優作少年はというと、早く家を出たい、東京へ行きたいと考えていたようです。
そして高校2年の夏、アメリカに住んでいた優作の叔母のもとへ、母親の計らいで高校を中退しアメリカ留学に行かされることになります。
母親に、アメリカに行って弁護士になれ、なれるまで帰ってくるな、と言われたそうです。
母親は優作が韓国籍にコンプレックスを持っていることを知っており、アメリカに行けば日本より簡単に弁護士資格が取れる、長く住んでいればアメリカ国籍が貰える、それなら優作のコンプレックスを解消してやれると考えたようです。
優作は当初抵抗していましたが、下関を抜け出せるのならと考え直し、留学を決めます。
しかし、アメリカには白人と有色人種というさらに大きな差別が存在していたこと、叔母の離婚問題、アメリカに馴染めなかったことなどが絡み、1年も経たずに帰国します。
帰国して向かった先は下関ではなく東京。東京に住む兄のもとへ行ったのでした。
それは、つらいアメリカ留学生活の中で、やっぱり役者になりたい、東京でスターになりたいという思いがかえって強くなったからでした。
以降、優作は下関に生活拠点を持たず、東京で生活をしていくことになります。ドラマ「太陽にほえろ」のジーパン刑事となるのはこの後です。
 
Hi3d0443 今浦町の細い通りを歩きながら、この通りを優作少年が通ったのだなと考えていました。
道の途中、いくつかのもっと細い路地もあり、どれかの奥に実家(今は無人)があるらしいのですが、さすがにそんなことまではしませんでした。
あとは、優作少年が通った映画館の跡地(今はコンビニがある。)とか。
近くの神社とかに行ってきました。
1時間足らずでしたが、ひたすら歩き、優作少年が吸った空気を感じようとしてきました。
結局何か感じられたかというと言葉が出てきませんが、ここに来られてよかったなとは思いました。
それも何が理由なのかはよくわかんないんですが。
 
ちなみに下関は大正・昭和の大女優、田中絹代の生地でもあり、今年の2月には田中絹代ぶんか館もオープン。
私は田中さんの映画というと晩年に出演した「サンダカン八番娼館 望郷」しか記憶にありません。
私は高校時代、この映画で田中さん演じる主人公北川サキの若い頃を演じた高橋洋子が好きでした。
以前書いた父親の部屋にあったペントハウスに彼女のグラビアが載っていたのがきっかけでファンになったのですが。
実は高橋洋子は文学座附属演劇研究所で松田優作と同期。
他にも山下真司、ロンドンブーツ1号2号の田村淳などが下関出身。
また私の好きな俳優では片桐竜次さんも下関出身。
片桐さんというと私は何と言っても「マッドポリス80」であり、私の永遠のセックスシンボル、堀川まゆみが共演していて....って、終わらないんでこの辺にしましょうかね。

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