« カブト虫飼育記(その1) | トップページ | 米沢牛の夜 »

2010年8月19日 (木)

アンスラックス「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」を聴き続ける理由

長く聴いていていると大概の音楽アルバムCDは飽きてくる。
そうしてCD棚に消えていき、新しいアルバムがその人だけのヒットチャートを上がってくる。
これの繰り返しが普通なのだが、中には何年経っても1年に1回はまたヒットチャートを上がってくるアルバムがあります。
Ca3f0544 今回は音楽の話。
そして今回の主役はアンスラックスというバンドが1993年にリリースしたアルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」です。
 
アンスラックスは1982年にニューヨークで結成され、翌83年にデビューアルバムをリリース(日本では84年)。
2枚目のアルバム「狂気のスラッシュ感染(原題:SPREADING THE DISEASE )」で日本でも多くのメタルファンに知られることになります。
このアルバムの代表曲と言ってもいい「MAD HOUSE」はメタルファンにとってアンセム級の歌となります。
彼等の音楽の特徴は独特の音楽性と、幅広く他のジャンルの音楽の要素を取り入れたところであり、ヒップホップグループとの共演を果たしたりと、従来のヘヴィメタルバンドにはない活動でバンドの音楽の可能性を広げました。
2代目のヴォーカル、ジョーイ・ベラドナは優れたシンガーでしたが、それと同時にアメリカインディアンをルーツに持つ血統で、インディアンの衣装を着て歌う、まさに「INDIANS」(インディアンズ)は彼等の代表曲として多くのファンに愛されました。
他にも「CAUGHT IN A MOSH」(コート・イン・ア・モッシュ)、「I AM THE LAW」(アイ・アム・ザ・ロウ)など今でも私が好きな楽曲を多く作っています。
 
Ca3f0545 アルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」は92年にジョーイが脱退後、新たなヴォーカリスト、ジョン・ブッシュを加えて作成したアルバムで、ジョーイと比較すると、よりヘヴィメタルヴォーカリストらしいシンガーであるジョンの歌唱力を活かし、かつヘヴィで当時のモダンなテイストを組み合わせたヒット作で、実際アメリカのアルバムチャートでも健闘し、成功を収めています。
私はこのアルバム以前のアンスラックスは、知っているがファンではないという認識で、アルバムも持っていませんでした。
しかし、ジョンがアンスラックス加入以前に参加していたバンド、アーマード・セイントが結構好きだったこともあって、このアルバムを買いました。
いわば、私にとってこのアルバムがアンスラックスデビューとも言えるものだったのです。
私が思う、アルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」の特徴は、全編に渡ってある種の緊張感が保たれたまま、様々なタイプの良質な楽曲が、流れをつなぎながら最初から最後までアルバムの構成を支えている点で、端的に言うとずっと聴いていても飽きがこないんですね。
捨て曲がないとも言えるでしょうか。
とにかく、どの曲にも同じ芯が通っていて、最初から最後まで一気に聴けるのです。
私はこのアルバムに衝撃を受け、買った当初は毎日聴いていました。
いまでも過去からのベスト5のアルバムをあげろと言われれば、このアルバムは候補に間違いなく上がります。
 
Ca3f0547 但し、アンスラックスというバンドを考えたとき、このアルバムとこのアルバム時のメンバーのラインナップがベストかというと、そうではないだろうとも思っています。
デビュー当時からのアンスラックスのファンからしたら、ヴォーカルはジョーイの方がいいという人も多いでしょう。
それは正しいと私も思います。
やはり、ジョーイが歌うからこその名曲が多いのは事実で、アルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」以降のバンドの苦境を見、結局ジョーイが戻ってきた現在を考えると、ファンが望んでいるのはジョーイのいるアンスラックスなのでしょう。
実際、私にとっての”俺のアンスラックス”はアルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」で早くも終わりを迎えてしまいます。
次のアルバム「ストンプ442」が私にとって期待外れだったこともあり、以降は逆にジョーイ時代のアルバムを遡って買うようになりました。
 
それでも私にとって、アルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」は燦然と輝く名盤であり、リリースから17年経った今も聴き続けているわけです。
このアルバムを擁したジャパンツアーも観にいきましたね。
NHKホールでした。
ギターのダン・スピッツだけが妙にやる気のないプレイをしていたのを記憶しています。
その後、ダンは脱退し、音楽界からも一時身を引いてしまいます。
ただ、ライブはジョンの実力が発揮された質の高いライブでした。

|

« カブト虫飼育記(その1) | トップページ | 米沢牛の夜 »

コメント

お疲れ様です。

アンスラックス!。

学生時代の思い出のバンドです。
当時は神奈川在住で初来日公演にも行きました。

正にMTV全盛時代。
TVK万歳でした(笑)。

ハードロック・ヘビーメタルに限らず、様々なジャンルの洋楽が輝いていた時代でした。

マッドハウスのPVには、ぶっ飛んだ記憶があります。

投稿: おー | 2010年8月20日 (金) 02時29分

当時はメタリカの勢いが凄くて、アンスラックスは少々置いていかれている状況でしたね。
エクソダスみたいにアンダーグラウンドの帝王的な匂いを放つでもなく、アンスラックスは人気はあるが、どこを目指すのかちょっと曖昧な感じがしてました。
あと、あの当時のアンセムとしてはメガデスの「アナーキー・イン・ザ・UK」ですかね。
カバーでしたが、凄くカッコよくて大好きでしたね。今メガデスはあの曲を演奏してないようで、少し残念ですけど。

投稿: AWAN渦帝 | 2010年8月20日 (金) 06時52分

渦帝さんの仰ったバンドはセット(笑)で聴いていました。

メタリカの初期は衝撃そのもの。その後の変貌も凄かった(良い意味で)。

メガデスは劇画チック。
年を追うごとに進化して行った感があります。
「アナーキー・イン・ザ・UK」は本当にカッコ良かったです!。

エクソダス、押して押して押しまくる!。
おどろおどろしい、ロゴマークや初期のジャケットが印象的でした。


私のは、皆、棚入りではあるのですが、それでもたまに(いや、まれに・・・か)
聴いてますよ。

投稿: おー | 2010年8月20日 (金) 13時30分

確かに良いアルバム。
"ONLY"はライヴでいつも盛りあがるよね。
去年ラウパーで来た時には久々のジョンブッシュのヴォーカルを聴けて正直嬉しかった。
数年前に行ったチープトリックのライヴにスコットイアンが飛び入りしてびっくりしました。
SONY music TVは学生時代の定番でしょう。結局SONYがスポンサーを降りてしまって終わっちゃったけど。当時インターネットなんてなかったから、当日の放送プログラムを自宅のFAXから引き出していた思い出があります。
そうそう、新生TANKは10月末にアルバムが出るよ。日本は未だ契約が決まってないけど・・

投稿: あーせなる | 2010年8月21日 (土) 22時28分

「サウンド~」アルバムのボーナスCDでチープトリックのカヴァーやってるんだよね。
「Auf wiedersehen」だったっけか。
俺の学生時代(中学生時代以降)はベストヒットUSAが定番だったなあ。
「MAD HOUSE」のPVもそこで観た。
いろいろメタル系のゲストも多く出てて思いで深い。
オジーがベロベロだったこととか。

投稿: AWAN渦帝 | 2010年8月21日 (土) 23時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« カブト虫飼育記(その1) | トップページ | 米沢牛の夜 »