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2011年9月23日 (金)

結婚記念日と、「弘法筆を選ばず」のお話

今日22日は結婚記念日でした。
2002年9月22日のことです。
早いもので9年経ちました。
大きな病気になることもなく無事に過ごすことができています。
 
さて、今日は先日観にいった展覧会で知ったことについて話そうと思います。
まあ、ローテの谷間のお話ってやつです。
 
「弘法筆を選ばず」という言葉はよく知られています。
弘法とは平安時代の有名な僧侶である空海のことです。どこぞのサポーターGrpの名前じゃありません。
空海は日本の歴史上でも最も美しい字を書く有名な書家の一人としても知られています。
「弘法筆を選ばず」とは”文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しを問わない。”という意味で、本当に上手な人はどんな道具を使ってもきれいな仕事をするという意味とも言われます。
 
先日、東京国立博物館で開催されている『空海と密教美術展』に行ったのですが、そこで興味深いエピソードを知りました。
空海は中国(当時は唐)に留学し、20年の留学期間のはずがわずか2年で学を身に付け帰国しましたが、その際、多数の経典類(新訳の経論など216部461巻)、大曼荼羅、密教法具などの他に、書で使う筆の技術も持ち帰りました。
そして、その技術を元に当時の嵯峨天皇に4種類の筆を作成し奉献したこともありました。
四本の筆は楷書、行書、草書、写経のそれぞれ用に作成されて献上されました。
このように空海は筆に対しての造詣の深い方だったわけです。
また、空海はこのような言葉も残しています。
 
「良工は先ず其の刀を利くす。能書は必ず好筆を用いる。 刻鏤、用に随って刀を改め、臨池、字に遂って筆を易う」
 
よい工芸家はまずその刃をよく手入れします。
字の上手な人は必ずいい筆を使います。
工芸家が刻む模様に合わせ刀を変えるように、習字でも書く字の書体、書風に合わせて筆を変えます、という意味です。
嵯峨天皇に献上した筆の話、そして上記の言葉から考察すると、実は空海はとても筆に拘る人であったことがわかってきます。
「弘法筆を選ばず」とは逆に思えますよね。
よい仕事をするにはよい道具(仕事する環境とかも言えそう)を常に整え、それを適切に使うことがよい成果をあげるために必要なことなのだと私は理解します。
 
これを他にもいろいろなモノ当てはめるとなかなか面白いことにもなります。
よい仕事 ⇒ J1昇格
よい道具 ⇒ よい選手?よい監督? 
とすると、ありゃりゃ...ノーコメントです。忘れましょう。
 
それはさておき、自分自身のことに置き換えて考え行動すると、すごくいい成果にはなりそうです。
 
『空海と密教美術展』は25日まで上野の東京国立博物館で開催されています。
国宝がいっぱい展示されていて、書、密教法具、仏像(四天王や明王とかの像がカッコイイ)、大曼荼羅など見ることができます。
昔よく読んでた孔雀王という漫画の世界と共通していて、40代の漫画世代にも興味深く見れると思います。
音声ガイド(500円)は借りたほうがいいです。ガイドは犬のお父さん(北大路 欣也氏)です。
但し、猛烈に混雑するし、入場規制もあるので、行くとしたら開館時の9時半にはいたほうがいいです。

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