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2011年10月25日 (火)

プロスポーツクラブが創るコミュニティに大事なこと

bjリーグの千葉ジェッツは先日の土曜日に地元船橋での初フライトをしました。
これから船橋の人々の日常の中で欠かせない存在になるための旅を続けていくことになります。
そこでプロスポーツクラブが地元と一つになっていくために必要な要素みたいなものを私の経験から思う範囲で好き勝手にですがちょっと述べたいと思います。
 
私がサッカーを観にいくキッカケになったのは1枚のちらしだった。
朝刊の広告の1枚だった。
真ん中にレイくんというキャラクターが書かれたシンプルなデザインだった記憶がある。
その1枚が私の人生だけでなく、母や妹ら家族の人生にも新しい扉を開き、その扉の向こうでの家族の旅は今も続いている。
 
人生の一部を捧げたように思え、その勝利に歓喜し、敗北に怒り感じるほど夢中になるプロスポーツクラブに出会えることはすごく幸せである。
いや、怒りを爆発させることまでなくても、十分幸せだ。
それが自覚できるほどになることが幸せなのである。
これほど思ったようになってくれない伴侶は他にはないからだ。
 
そしてそういう人が大勢集まることによってそこにファンのコミュニティが生まれる。
そこは皆が同じ気持ちを共有しているように見えながらも、その気持ちの色合いがそれぞれ違うことも多く、この種のコミュニティはかなりの確率で感情の対立が発生し、その中でも結構な確率で破壊的な事象が発生する。
それはこの種のコミュニティが年齢や、持っている知性とか教養とかに関係なく、人を我慢のできない子供に戻してしまう特性”熱狂”を持っているからだ。
もっともそれを強制的に塞ごうとし過ぎると、コミュニティの熱は一気に冷めてしまったりする。
この”子供じみた熱狂”こそが実はこの種のコミュニティの生命線なのだ。
その熱狂にモラルを持たせつつ、より強固な愛情を根付かせることがこのコミュニティを大人にしつつ強くする。
 
プロスポーツクラブがファンに提供するもので最も大事なことは勝利である。
それがファンの歓喜を招き、満足を作る。
それがリピーターとなるきっかけとなることがまず殆どだと思う。
だが、それだけでは人の満足は長続きしない。
強ければ人気が出るというのは実は一過性である。
例外はある。日本代表だ。
ナショナリズムという国民全員が生まれながらに持っていて普遍的なものの具現化された姿であるからだ。
だが、プロスポーツクラブのチームと、そのチームの地元の人との間には基本的には最初は何も存在しない。
チームはまずつながりを造り、そして地元の人にとって重要な意味を持つ地元意識、つまりプライドに昇華させる。
それを作り上げていくことがクラブチームの役目なのだ。
そしてそれを常に大きく育てていくことを続けていかないといけない。
 
そう育てることなのである。大事なことは。
チームもファンも育っていくこと。その過程をチームとファンが手を取り合い踏んでいくことがコミュニティには大事なのだと思う。
 
経験において、この過程での過ちも何度となく体験してきたことも、この解にたどり着いた理由としてある。
成長を続けながら、いい過程を踏んできたと思いながら、不満を抱き、それを他者に原因を求めたりすることが必ず起きるからだ。
我慢が必要なのである。
だが、この種のコミュニティは前述のように人を我慢のできない子供に戻してしまう特性がある。
だから過ちを踏まずして成長させることは非常に難しいのだ。
その過ちによってコミュニティの仲間をコミュニティから追放しなくてはならないことも起きる。
実はそれも成長の過程、育てるということの一つなのである。
 
だから育てるという過程を踏むならば、最初から絶対的な強さは必要ないのである。
劣等感や弱さを共有し、挫折も共に経験しながら、それを共に乗り越えていく経験を共有することで強くなっていくのである。
 
私の実家のある街のプロサッカークラブ、柏レイソルはまさに挫折と再建、成長を経て現在を迎えているクラブの一つである。
そして私が最も心血を注いで応援している徳島ヴォルティスも、いくらか色合いは違うが挫折(3年連続最下位とか)を経て、現在念願のJ1昇格を現実的なものとして捉えられるまでに成長してきたコミュニティである。
 
徳島ヴォルティスはJFLよりJ2に昇格する段階で、その当時JFL内で殆ど無敵の存在であった。
その段階で非常に短期間の間に大塚製薬のサッカー部からプロサッカークラブへの移行が行われ、かつ殆ど問題の発生しない状況のままJ2昇格を決めてしまったため、地元とのコミュニティを大きくする時間も、成長を共有する体験も十分にもてなかったため、J2昇格してからのコミュニティを創り上げる過程において苦労したと私は分析している。
さらに3年連続J2最下位という劣等感に十分過ぎる刺激を与える成績もコミュニティの成長に大きなマイナス要素となった。
だが今、徳島ヴォルティスはJ2昇格から6年を掛けて、やっとそのコミュニティでの成果を創出する目前まで来た。
J2昇格を果たせば、ヴォルティスのコミュニティが、コミュニティの中にいて忍耐を共有し、共に成長することを続けてきた人たちを大きく成長させると思う。私もその一人だ。
 
千葉ジェッツが船橋という地域で、千葉ジェッツというコミュニティをどのように育てていくのか。
それはジェッツだけが努力してできることではない。
地元の人がどうジェッツを大事にしていけるのか。
私はそれを楽しみたいし、私もコミュニティの一員として成長していきたいと思うのである。

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