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2012年5月12日 (土)

渦帝の音楽ノート 第2回 サンダーヘッド

Ca3f0804 書くネタが無いとき用に始めた企画の第2回目です。
今回紹介するのはサンダーヘッド。
アメリカ人のヴォーカリストと3人のドイツ人メンバーで構成されたちょっと異色の編成のハードロックバンドです。
 
1988年、アメリカ人のテッド・ブレットはNYを中心として音楽活動をしていましたが一向にブレイクできずにいました。
そこへドイツのVICTORYというバンドのメンバーが現れました。
当時ヴォーカリストを失っていたVICTORYはテッドに注目し、わざわざ会いに来たわけです。
テッドは一緒にドイツに渡りオーディションを受けますが、いざ合わせてみるとあまり上手くいかず、結局加入の話はご破算に。
しかし、そのままドイツに残ったテッドがバーで出会ったヘンリック・ウォルター(g)とオーレ・ヘンプルマン(b)と意気投合。
その後、ドラマーのアレックス・スコッティが加入して出来上がったバンドがサンダーヘッドです。
 
Ca3f0803 89年にデビュー作「BEHIND THE EIGHT-BALL」をリリース。
アメリカ人のテッド・ブレットが全曲作曲。
サウンドはテッドのパワフルなヴォーカルを前面に押したアメリカ的なパワフルなロックンロールでした。
スピード感溢れる楽曲群でグイグイ押していくかと思うと、熱い情感を込めたバラードもありなど、実に日本人好みのサウンドでした。
ゆえに日本でのみブレイクしていた感がありますが、実力は本当にありました。
殆どテッドに依存していたともいえますが。
 
90年にはセカンドアルバム「BUSTED AT THE BORDER」、91年にサードアルバム「CRIME PAYS」をリリース。
当時はアメリカを中心としてヘヴィメタル/ハードロックの一大ムーブメントが来ていた時期で、日本でも好景気に押されメジャー、マイナー問わず多くのロックバンドがCDを日本でリリースされ、来日も果たしていました。
それを受け容れるだけのお金をメタルファンもお財布に持っていたのです。いい時代でしたが狂ってもいましたね。
サンダーヘッドもその流れに乗って日本でも知られるようになりました。
もっとも、サンダーヘッドを聴いていた人には評価は高かったと思いますが、多くのバンドに埋もれ、決して知名度は高くありませんでした。
実は私もそのクチで、サンダーヘッドを知るのは1992年3月の初来日公演になります。
 
その日、午前中に友人から電話を貰いました。
サンダーヘッドのライブのチケットが1枚余っているから来ないかとの誘いでした。
サンダーヘッドという初めて聞くバンドでしたが、ちょうどヒマだったので誘いを受け、私は川崎のクラブチッタに行くことにしました。
その公演は追加公演だったのでチケットがだいぶ売れ残っていたらしく観客は100人いたかどうかだったと思います。
他の公演の入りがどうだったか知りませんが、とにかくその日はガラガラで最前列ですらスカスカでした。
しかし、そんな状況の中で演奏したサンダーヘッドのパフォーマンスは圧巻そのもので、私は一発で彼らの大ファンになってしまいました。
そして、その来日公演のパフォーマンスは日本のハードロックファンの間で評判になり、サンダーヘッドは名前を知られていきました。
評判のわりには実際来日してみると...みたいなバンドも多かったなかで、サンダーヘッドのライブは本物の実力が発揮されていました。
そして93年には「KILLING WITH STYLE」をリリース。
94年には2度目の来日公演を果たします。
もちろん観に行きましたが、初めて観に行ったときとは観客の入りは雲泥の差で大入りになっていました。
94年にはライブアルバムをリリース。
 
しかし、ロックシーンに台頭してきたグランジブームというかオルタナティブブームの影響を受けてサウンドにうねるようなリフを混ぜるバンドが増えてきたなかサンダーヘッドも影響を受けてしまいます。
5枚目「WHERE YOU TOLD THE TRUTH ABOUT HELL?」(邦題:トゥルース・アバウト・ヘル)はサウンドに変化が生じていました。
当時はこういうバンドは多かったのだが、大半がその変化が評価されないまま評判を落とすバンドが殆どでした。
サンダーヘッドの変化は大きくはなかったが、より大きな成功を求めて、時代の潮流になっていたサウンドのエッセンスを取り入れたのかもしれません。
でもやっぱり成功はしませんでした。
結局、このあとテッドとドイツ人3人との間に対立が生まれ、テッドは脱退。
ドイツ人3人が他のヴォーカリストを入れてサンダーヘッドを継続しましたが再浮上はしませんでした。
そしてテッドも99年にサンダーヘッドを名乗る新バンドを立ち上げアルバムをリリースしましたがこちらも再浮上できず。
テッドはその後、元SAXONのメンバーたちとSONOFABITCHという危ない名前のバンドを結成。
実はSAXONをクビになった(それぞれ時期は違う)メンバーのSAXONへの当てつけみたいなバンドだったのですが、そこのヴォーカリストとして迎えられ日本でもアルバムがリリースされました。
しかしこれも上手くいかず、その後はテッドは何をしているのかという状況です。
 
最近、ファーストアルバムの「BEHIND THE EIGHT-BALL」をウォークマンに入れて聴いています。
いいバンドだったんだけどなあと思いつつ、このバンドのサウンドも20年以上経っても活き活きしていていい音楽だよなあと実感するのです。
アルバムは今でもアマゾンなどで全部買えます。
バラード好きにはバラード集などもありますが、ライブ盤は素晴らしいのでこれもオススメです。

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