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2012年7月 4日 (水)

渦帝の音楽ノート 第4回 ヘヴィ・メタル・キッズ

ネタがないとき用にと始めた渦帝の音楽ノートですが、段々と作者が嵌ってまいりました。
実家に帰ると、自分の部屋のCD(多分、500枚ちかくある。)の中から、ネタになりそうなアーティストと作品を探して持って帰ってきています。
今の自宅はCDを置く場所があまりないので、こういうことをやっているとCDがその辺に晒しモノ状態になってしまい、いいことはないのですが、「おお、懐かしい。」とか感じると嬉しくなってしまうのです。
というわけで今回も自宅から5、6枚持ち帰ってきたモノの中から一つ紹介します。
知らない名前ばかり出てきますが、気にしないで下さい。
 
ヘヴィ・メタル・キッズ。
何ともメタルファンにはストレートな名前のこのバンドが活躍していたのは1970年代中期で、いわゆるヘヴィメタルと呼ばれる音楽がロックシーンにムーブメントを起こしていく以前の話です。
1973年、ロンドンにてゲイリー・ホルトン(Vo)、ミッキー・ウォーラー(Gt)、ロニー・トーマス(Ba)、バリー・ポール(Gt)、キース・ボイス(Dr)の5人により結成されたヘヴィ・メタル・キッズは、74年にアルバム「Heavy Metal Kids」でデビューしました。
バンドはロンドンのいろいろなクラブでライブを行い高い評価を得て、同年の有名なロックフェスであるレディング・フェスティバルに出演し、その演奏は絶賛されます。
彼らのサウンドはシンプルでテンポのよいシンプルなロックンロールをベースに、そこに「ヘアー」などのミュージカル出演も豊富だったゲイリーの独特な演劇的センスを噛み合わせたステージングを主体にしていました。
その後、バリー・ポールが脱退し、キーボード奏者のダニー・ペイロネルが加入し、バンドのサウンドは新しい形態へと進化していきます。
バンドは75年に2ndアルバム「Anvil Chorus」をリリース。
しかし、ドラッグに溺れていたゲイリーが度々起こすトラブルにもバンドは悩まされていました。
そのため、メンバーの交代も度々起こり、さらにレコード契約も失ってしまいます。
77年に3rdアルバム「KITSCH」をリリース、このアルバムに収録されている「SHE’S NO ANGEL」は英国チャートでもヒットしましたが、バンドはしばらくして解散してしまいます。
ゲイリーはその後、音楽活動もしつつ、役者としても活動をしていきますが、86年にアルコール中毒から肝臓を悪くして他界。
英国独特のセンス・オブ・ユーモアをふりまきながら、ストリートレベルのヒーローでもあった天性の個性を持った稀有なヴォーカリストは世を去ります。
その後、2003年にロニー・トーマスやダニー・ペイロネルを中心にバンドは再結成されアルバム「Hit The Right Button」をリリースしました。
 
役者としての能力をロックバンドのステージで活かしていた70年代のアーティストとしては、アレックス・ハーヴェイ(この人もそのうち紹介します。)がいます。彼のバンド、ザ・センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドとも通じるエッセンスがヘヴィ・メタル・キッズからも感じられますが、ヘヴィ・メタル・キッズの方がよりシンプルでポップで、よりストリートレベルなものでした。
ファッション性も高く、着崩したシャツに山高帽子という独特のいでたちは、その後のロックミュージシャンたちにも繋がっていきます。
ゲイリーは音楽的、視覚的にも後続のアーティストたちに影響を与えましたが、彼らのサウンドがのちのヘヴィ・メタルの祖となったかというとそうでもありません。
ヘヴィ・メタルという言葉にどういう音楽のスタイルを見ていたのかは70年代においては結構曖昧だったのではと思います。
アレックス・ハーヴェイはインタビューの中で自分たちのサウンド志向をヘヴィでメタリックなと形容しており、いわゆる流行のサウンド志向だったのではと思うのです。
但し、どうヘヴィで、どうメタリックなのかというところがアーティストそれぞれの中でまちまちだったのではないでしょうか。
かのフリーが最初ヘヴィ・メタル・キッズと名乗ろうとしていたという説もあり、あの時代の中でヘヴィ・メタルがその姿がいろいろなアーティストの中でそれぞれの理想として具現化されようとしていたことは事実だと思います。
70年代は様々なロックのスタイルがそれぞれのミュージシャンたちによってやりたいように追求されていた時代でもあり、ヘヴィでメタリックな音楽の追求の果てに70年代末にヘヴィメタルという形に、誰かのスタイルが到達したのだと思うのです。
 
実家から持ってきたのは3rdアルバムの「KITSCH」。復刻シリーズで国内発売されたCDでした。
1stは確かアナログで中古盤で購入した気がします。
3rdはちょっとスイートに似ているかな。
70年代の代表的なロックバンドとはとても言えませんが、こういうバンドが70年代のロックというものを象徴している気もします。
 
ネットで見つけたヘヴィメタルキッズの記事が書かれたブログを見つけましたので、よかったら読んでみてください。
動画もありますので楽しめると思います。
動画を見ると、鳥居みゆきに影響を与えてるのかとも錯覚します。
バンドのバイオグラフィーが私の書いた内容と食い違っていたりしますが、気にしないで下さい。
参照1

参照2

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コメント

いまだに、キースはトゥールーズに住んでいるので頻繁じゃないけど、ちょくちょくライヴやってるよ。春のUFOのヨーロッパツアーの前座をやったから友人から色々と情報は聞いたね。あぁ、ちょっと前にTシャツとサイン入りポスター買ったら直接キースからメールがきたなぁ。去年はフィリップ・ルイスがヴォーカルでライヴをやったけど今は違うみたい。
秋にSweet来るよ。

投稿: あーせなる | 2012年7月 4日 (水) 21時44分

そうなんだ。
ヴァン・ヘイレンは東京ドームなんでどうしようか迷ってる。
それ以外は行くか検討しているもはないなあ。ラクーナ・コイルが来たら行こうと思うけど。

投稿: AWAN渦帝 | 2012年7月 6日 (金) 23時29分

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