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2012年10月15日 (月)

松本山雅の花

2012 J2 第38節 松本山雅 1 vs 1 徳島
得点:(松本)22,飯尾
   :(徳島)54,アレックス

炎の一週間の大トリに迎える一戦は、恐らくここをホームにするチーム以外の全てのJ2クラブのゴール裏サポーターが行ってみたいと考えるのではと思う場所。
長野県の松本にあるスタジアム、アルウィン。
松本山雅(マツモトヤマガ)との一戦に挑んだ。
 
Ca3f0597 14日早朝、私は船橋駅のホームで列車を待っていた。
水曜日、まるは氏に早朝千葉駅から出発する松本に停車する特急あずさがあることを教えてもらったのだ。
調べてみたら、6:53に船橋駅に停車することがわかった。
楽にいけるのなら少しばかりお金が掛かってもと思うくらい、ここまでのHPの消耗が激しかったので利用することにした。
10時23分に松本駅に無事に着くと、別ルートの高速バスで来ていたまるは氏とばったり会った。
まるは氏の立っていた場所には、今日の松本山雅の対戦相手である、我が徳島ヴォルティスのサポーターを歓迎する幟が立っていた。
Ca3f0600 毎ホームゲームごとに相手チームのサポーターを歓迎する幟を作っているようで、これが今日これから感じることになるいくつものオドロキの第一弾だった。
幟は来年も使えると思う。
 
昼食を取り、JR村井駅に移動し、そこからタクシーでアルウィンへ向かった。
松本駅からもシャトルバスが出ているのだが、こちらのルートの方が時間が早いという判断からだった。
 
アルウィンに着き、タクシーを降りてアウェイチーム用の入場ゲートに向かうと、目の前にホームサポーター用の入場ゲートが見えた。
そこで見た驚くべき光景は、開門2時間前にもかかわらず2つの入場ゲートから延々と数百メートルに渡って伸びる2本の開門待ちをしている山雅サポーターの列だった。
Ca3f0610 人が写ってしまうので写真は撮らなかったが、案内図の写真に線を入れて表現してみた。
多分これでも生で見たときのインパクトは伝わらないと思う。
想像を超えるすごい迫力があった。
何が彼らをこんなに早く駆り立てるのか、ウチが相手なのにと自虐的にもなったくらいだが、答えを想像することさえ難しかった。
列に並ばず、周辺を散策したりして開門を待っている人達も含めたら少なくとも4000人はいそうだった。
これが2009年までいわゆる4部の地域リーグで戦っていたチームの今である。
さらに驚くのはその人達の殆どがチームカラーの緑のシャツやグッズを纏い身の色を緑にしていることだった。
 
ゲートから伸びる太くて長い人の列はさながらアルウィンから木の根が伸びているようであった。
ならばスタジアムのアルウィンは地上に生える植物の本体であり、スタンドはそれこそ葉といえた。
Ca3f0614 そして、その中心のピッチで松本山雅の選手達がプレーするのはまさに花であり、葉で作り花に届ける栄養は、まさにスタンドのサポーターの応援であると言えた。
この日の観客数は9,361人。J2のホームゲーム平均入場者数でも松本山雅は9,471人で甲府に継ぐ第2位である。
これだけの葉からの栄養が届けば花が力強く咲くのも当然だろう。
スタンドが山雅サポーターで埋め尽くされることで、葉が花を盛りたてる図が成り立つ。
試合途中で気づいた驚いたことは、アウェイ側スタンドの半分を占めるホームサポーター席でも試合中最初から立ち上がって歌を唄い、コールを送っているサポーターの姿だった。
それもコールリーダーがいないのにだ。
 
Ca3f0625 松本山雅(マツモトヤマガ)は1965年創設で、クラブ名は当時の選手が通っていた松本駅前にあった喫茶店「山雅」に由来している。
先ほども書いたが2009年に全国地域サッカーリーグ決勝大会に優勝し、3部リーグでかつて大塚FCも在籍したJFLに昇格、今季からJ2に昇格している。
JFL時代からホームゲームでの平均入場者数が7,461人を記録している。
地域リーグ時代に天皇杯で浦和レッズに2-0で勝ったこともある。
松本山雅を世間で一躍有名にしたのは、元日本代表の松田直樹選手が練習中に倒れ逝去したことだろうが、それ以前に松本山雅の驚異的な動員力は知られるところでもあった。
 
何故ここまで支持を受けているのかを推察するのは簡単ではない。
だが、これだけはわかる。
これは地方でスポーツ文化が咲かせた大きな花の一つの姿なのだ。
 
だが、この花は決してサッカーの花ではない。
松本という地域に咲いた松本山雅という花であり、松本にしか咲かないものだ。
他の地域では咲かないというのではなく、他には他の大きな花が咲くということだ。
スポーツ文化が咲かせる地域の花というのはそもそもそういうものではないかと思う。
浦和なら浦和レッズの花が咲く。
柏には柏レイソルの花が咲く。
徳島には徳島ヴォルティスの花しか咲かないのだ。
そして今私が強い気持ちを持って係わろうと思っている千葉ジェッツについても同じだ。
サッカーだとか、バスケだとかは関係ないのだ。
競技の違いはあくまで植えてある土の成分の違いでしかなく、そこには千葉ジェッツなら千葉ジェッツの花しか咲かないのだ。
そして、ここアルウィンには松本山雅の花が咲いている。
 
先制点は松本山雅だった。
その瞬間、アルウィンの山雅サポーターは全員が立ち上がり、マフラーを振っていた。
その光景はまさに花のような光景であり、失点した屈辱に感動が覆いかぶさってくるような何とも経験のない感覚を覚えた。
まさにホームという題を付けるに相応しい光景だったと思う。
 
ここまで大きく咲いた花はそんな簡単にはしおれない。
それこそ10年20年と咲き続けることも可能だ。
いやもっと大きくなる可能性だって十分持っている。
それはチームの好調低迷にかかわらずだ。
 
Ca3f0626 ここまで書いてしまうと相手チームのサポーターとして負けを認めているように聞こえるが、もはやそういうことは超越していると言える。
応援者が、自分が応援しているチームの成長していく過程を見る道すじで、必ず自分のチームに夢見る光景だと思う。
私が見たこの光景は、徳島ヴォルティスはもちろん、最近自分の中でとても大きな存在になっている、この日あえて試合に欠席させてもらった千葉ジェッツにも夢見る光景だ。
この日、ここに来てよかったと思った。
私は、千葉ジェッツでもこんな花が咲くのをみたい、その力になりたいと強く思った。
 
千葉ジェッツの花を咲かせたい。
強くそう思う。
Ca3f0612  
 
 
追伸みたいになるがヴォルティスの戦いぶりについて。
このスタジアムの迫力に押されたとも思わないが、前半はいいところが殆どなかった。
付け焼刃の3バックが山雅の反町監督にしっかり対策を取られたと思うし、力づくに点を取ろうとするサッカーが力負けしていたように思う。
後半終盤は相手の足が止まったことで、力づくに同点にできたとしか見えない。
それでも気迫を持って同点に追いつき、その後も気迫を保って最後までゴールに迫ったことは賞賛できると思うが、そのサッカーではコンスタントに点を取るのは難しいし、誰からも危険な匂いを感じない現状は見ていてキツイ。
上にポエムみたいな文章を書いている人間が言うのかと思えるほどの罵詈雑言が出てきそうな気持ちを抑えている。
それはわかってほしい。
だって、今季現場参戦した10試合で一勝も見れなかったのだ。それくらいは勘弁してほしい。

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コメント

いつも拝見しています。
松本山雅ではJFL時代からの盛り上がりが今に続き、さらに強くなっているのがこの記事でよくわかりました。
J2全チームにとっていい刺激になります。
別件ですが、佐川滋賀の退会は残念です。合理化とはいえ、企業のスポーツ文化に水をさすような感じです。
1社に頼るケースの弱さなのでしょうか。
実態は不明ですが残念です…。

投稿: (^。^) | 2012年10月18日 (木) 09時46分

まさに百聞は一見にしかずだったと思います。余談ですがこの記事は先にタイトルができて中身はあとに作りました。普段は逆がほとんどなんです。タイトル浮かんだときは正直キタと思いました。
佐川滋賀の件は残念です。理由は知りませんが、企業とはやること全てに意義が必要で、経営陣が佐川急便という会社としてサッカーでの社会に貢献することに意義を感じなくなったからかもしれませんね。

投稿: アワン渦帝 | 2012年10月18日 (木) 11時14分

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