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2013年1月 1日 (火)

正月とは迎えるものではなく、掴み取るもの。

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もこのダラダラと読みにくく、レベルの低いポエムのようなブログにお付き合いくださいませ。
 
さて、正月とは普通一般にはやってくるものである。
昔好きだった漫画では、貧乏で正月が迎えられないからと、大晦日の晩に太陽をロープで縛って海に沈めて初日の出、というか新年を阻止しようとロープを持って海に飛び込んで泳いでいく回があった。
当たり前だが、そんなことでやってくる正月を阻止できるはずもない。
(正月を)迎えに行かず駅で待たせておいて、心配になって(正月が)電話してきたら突き放し、すると正月は泣く泣く荷物を抱えてフランス行き飛行機に乗り、一年に二度も正月がやってきたフランスは国を挙げて大騒ぎする、ってのはどうです?なんてストーリーもあったが。
はあ、疲れた。
 
くだらない前振りはこの辺にして、正月ってのはサッカーのサポーターにとっては普通以上に特別な日で、夢の舞台でもある。
天皇杯サッカーの決勝があるからだ。
正月というのは迎えるものではない。
試合に勝って掴み取るものなのだ。
 
私の地元、柏の柏レイソルは37年このタイトルを掴めていない。
最後に決勝戦に登ったのは09年、4大会前である。
相手も同じガンバ大阪。
延長戦の末に、当時ガンバ大阪(現セレッソ大阪)の播戸竜二にゴールを決められて敗れた。
あのときは、当時のレイソルの石崎監督の最後の試合であり、最後(元旦)までイシさんとサッカーをするというのが合言葉のようになっていた。
逆に取れば、決勝に出た時点でその願いは叶っていたとも言えて、絶対に勝つという気持ちがイマイチだったかもしれない。
 
だが今回は違う。
来季のACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)に出場し、世界へ挑む4枚目の切符を手にしないといけないのである。
勝つしかない。
そして、当時もリーグ屈指の強さを誇ったガンバ大阪は、昨年のリーグ戦でJ2降格が決まっており、相手の状況も天地の違いがある。
柏レイソルも一昨年にリーグチャンピオンになり、もはや4年前のレイソルではない。
勝つしかないのである。
 
元旦の14時がキックオフなので試合が終るのが16時。
日差しが陰るとスタンドは一気に寒くなるので、防寒を万全にして出掛けたのが11時。
防寒具以外にも、これまで縁起のいいTシャツ、アウター、小物、下りる駅、駅からスタジアムまでの経路まで全部に縁起を担いだ。
とにかく一片たりとも「このせいで負けた。」と思いたくない。
絶対に勝つ。
負けるイメージは全部頭から追い出す。
逆に言うとそれくらい怖さもあったということ。
 
レイソルは3試合出場停止中のエース、レアンドロ・ドミンゲスが停止明けで戻ってきた。
準決勝で出場停止だったMF茨田と、DF橋本も戻ってきた。
Uzuphoto_008_2 その代わり、準々決勝、準決勝で決勝点を決めたFW工藤壮人は出場停止。
その工藤は試合前、ゴール裏に現れ、トラメガを持って台の上からサポーターを激励した。
スタンドには”工藤を手ぶらで帰らせるわけにはいかない!”というメッセージボードもあった。
そのセンスの良さは笑ったが、正直みんな同じ気持ちだったはずであり、それだけ選手とサポーターが結びついている今のレイソルが強いのは嬉しい。
しかし、ガンバもリーグ戦こそ降格という最悪の結末を迎えたが、天皇杯は復調してきていて、もはや降格時のチームではない。
そもそもリーグ屈指のパスサッカーと攻撃力を誇るチームであり、それに前回の決勝対戦時に負けた嫌なイメージもあり、決して楽な相手ではない。
 
でも勝たないと、我々に正月はこない。
 
レイソルは出場停止の工藤の代役に、#8澤 昌克を起用してきた。
献身的で、技術もあり、守備力も得点感覚も優れている澤はネルシーニョ監督が重用する選手で、この決勝でこうくるかとは思ったが、それほど意外なスタメン起用でもなかった。過去にもこの起用は何度もあったからだ。
悪く言えば消極的に守備的に入る戦略なのかと思ったが。
が、うまくいく試合もあるこの作戦はこの日はハマらなかった。
前半序盤、その澤のところに入るロングボールが収まらず、ガンバに主導権を持たせてしまう。
レアンドロ・ドミンゲスら攻撃的MF陣がボールをもてないままに、サイドからガンバに攻め込まれ、オフサイドに救われたが、CKからのピンチを招いた。
すると前半途中で、準決勝まで貢献していた#29水野 晃樹を下げて#18 田中 順也を投入する。
この試合を最後に退団することが濃厚な水野には残念な交代だった。
が、ここから流れがレイソルに傾く。
Uzuphoto_028_1 #10レアンドロ・ドミンゲスがボールを持ち始めるとカウンターからチャンスが出来始める。
ガンバがボールを支配する展開は変わらなかったが、前半35分、CKからDF#23渡部 博文がヘッドで先制点を決める。
歓喜に沸くレイソルサポーター。
その後もガンバがボールを支配するも、先制したことで落ち着きも出たレイソルがペナルティエリア内ではガンバにやらせない堅守で撥ね返し続ける。
後半も同じような展開。
ガンバはボールを持ち、得意のパスをつなぐスタイルを貫く。
Uzuphoto_054_1 ガンバのエース#7遠藤 保仁はセットプレー以外はパーフェクトと感じていて、他の選手もガンバのサッカーができていたと感じていたようではあるが、観ている側、知り合いのガンバサポーターは今季のガンバのよくないところが全部出ていると感じていたようであり、メディアも繋ぐばかりと見ていた感じもあった。
私も正直に言えば、先制するまではパスだけでなくドリブルで切れ込んで決定機を作るガンバを怖くも思ったが、先制以降はただ繋ぐばかりだし、ボールを持っても出す先を探して出すので、遠藤が言うほどに怖いパスサッカーではないし、正直パーフェクトでも何でもなかった。
あれがパーフェクトなら降格するのも当然だ。言わせて貰えば。
ただ、レイソル側にすれば、リーグ戦のホームゲームで試合終了直前にガンバのFWレアンドロに同点ゴールを決められ、それがリーグ戦で3位以内を逃した理由の一つになっただけに、最後まで何があるかわからない相手ではある。
そのレアンドロに何度もやられるわけにもいかないレイソルもレアンドロにエリア内では自由にやらせなかった。
次第にサイドでのプレーに押し込まれていくレアンドロは結局キバを封じられて終った。
 
レイソルが試合前抱えていた最大の不安は、DF#3近藤の負傷欠場だった。
防ぐだけでなく、攻撃時にボールも運べる貴重なセンターバックである近藤の欠場は攻撃面でも不安を与えた。
が、代役の#23渡部 博文がとても頑張った。
先制点であり、決勝点になったゴールを決めた活躍もそうだが、中央で#5増嶋とガンバの攻めを最後まで撥ね返した。
身体を投げ出してクロスを撥ね返し、最終局面ではファウルも誘発させ、ガンバの流れを断ち切った。
この勝利は、今季ずっと出番がない時期も準備を怠らなかった渡部の努力の結晶でもあったと思う。
 
勝利の瞬間、涙が出た。
ずっと夢見ていた瞬間だった。
どうしても欲しかったタイトルだった。
 
Uzuphoto_073_1 レイソルの応援歌の中で最も古く、今は特別なときしか歌われないボーイズ・オンリーの時に泣けてしまい歌えなくなった。表彰式で大谷が杯を掲げるときも涙が出た。
こうまで感動するとは思わなかった。
よかった。
とにかくよかったとしかいえない。
 
レイソルは今季のACLへの最後の切符を手にした。
だが、出る以上簡単に敗退するわけにはいかない。
Uzuphoto_075_1 Jリーグの代表として出るわけだから、その重みを覚悟して出ないといけない。
だが、それもまた幸せなことだ。
そういう責任を背負うことは財産に必ずなる。
 
だが、それを感じるのはもう少し後でいいだろう。
とにかく今日は、正月を掴み取れたこと喜びに浸りたい。
喉も痛い。
Uzuphoto_074_1 少し休みたい。
そして明日から終末のジェッツの試合に向けて切り換えよう。
最高の1月1日だった。

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