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2013年7月28日 (日)

Almost Famous。ヴォルティス、豪雨の千葉制す。

2013 J2 第26節 ジェフユナイテッド千葉 1 - 2 徳島ヴォルティス
(得点)千葉 : 後半43分 兵働 昭弘
    徳島 : 後半16分 大崎 淳矢、 後半25分 ドウグラス

雨が来そうだなという予感は試合前半からあった。
雷の光が遠くに見えていたからだ。
が、雨具は試合中には使えない傘だけで、それは行き帰りに使うために持ってきたものだった。
試合中は普通の恰好のまま、ゴール裏の最前列でずっと立ち続けた。
反対側のゴール裏が霞むくらいの豪雨の中。
全身ずぶ濡れになった。
ディズニーシーでは経験のない豪快なスプラッシュ。
過去に何度も経験はあるのだが、何度経験しても特別な経験になる。
雨具を着用すると、途端につまらない試合になるのだ。
不思議なことに必ずそうだ。
雨具を着ないで、そのままずぶ濡れになると必ず特別な試合になる。
そういう意味ではシーのスプラッシュも同じなのかな。

 
 
おかげで帰りは荷物の重さが倍になったし、電車やバスでは座れないしで、今朝は身体が痛い。
咽も声が枯れているが、充実感だけは十分にある。

 
 
でも、まだ何も掴んじゃいない。
それは忘れちゃいけない。
 
 

いろいろとあったが、昨日の試合そのものは一週間前から特別な試合だった。
前回の記事にも書いたが、この試合に勝てないと昇格を狙うなんて言えないところだった。
昇格を競っているのは、大概はJ1での経験があるチームで、なかなか昇格したことのないチームはそこに食い込んでいけない。
そこで結果を出すこともなかなかない。
徳島も一度失敗している。
痛烈な経験だった。
その壁は超えないといけない。
そのためには勝たないといけない相手がいる。
ジェフ千葉はそういう相手だ。
自分の地元のチームであり、永年”敵”であったから、私にとっては少し他の皆より特別だとも思う。
勝つしかない。
そうでないと”エレベーターにも乗れないクラブ”と呼ばれてしまう。
上のクラブから見下されてしまう。
そんなこと認められない。
 
 
Ca3f0425

前半は運動量と判断の早いジェフ千葉になかなかリズムがつかめない。
先発で2トップに入ったキム・ジョンミンが全くといっていいほど前線でボールを収められなかった。
だが、ヴォルティスの守備の頑張りもあって千葉にも好機は来ない。
30分過ぎになると千葉がギアを上げてきた。
ここが一番危ない時間だったと思うが、ここで守りきったことは大きかったと思う。
 
 

後半立ち上がりも千葉はギアを上げて攻めてきた。
相変わらずジョンミンはボールが収まらずブレーキになっていた。
ようやくやれるようになったかなと思ったときは、ピッチサイドに交代のドウグラスが立った5分過ぎだった。

Ca3f0429



そのドウグラスはここのところ好調だ。
過去のシーズンの成績からすれば今季も在籍しているのは外国人選手としては不思議な気もする。
実際、本人も崖っぷちだとは認識しているのだろう。
やっと成果になってきている。
それと同時にサポーターからの信頼度も人気も急上昇中だ。
ゴール後の”Tポーズ”も認知度急上昇で、まさに”Almost Famous”(ブレイク寸前)だ。
そしてこの試合でもやってくれた。
良くも悪くもだが。
 
 

後半16分、相手DFのミスを見逃さずにボールを奪取。
そのままペナルティエリア内でGKを引き付けて、横に走った大崎にパス。
大崎は懸命に足を伸ばして先制ゴールを決めた。
千葉は当然のごとく前掛かりになってくる。
だが、ギアを上げたときに点が取れなかった千葉は、先制で気勢があがり集中力の増した徳島の守備にフィニッシュを阻まれる。
普段ならゴールマウスをシュートがかすめるシーンでも、その前で守備陣の足が千葉のボールを阻んだ。
J2最強のFWケンペスのシュートも脅威は示すが、距離が遠すぎたし、エリア内のヘディングでも打たせてもミートはさせなかった。
個人的にいつも脅威に思っている米倉も消えていた。
そして降ってくる豪雨。
大勢の人が2階席に避難するなか、前線でずぶ濡れになりながら選手を押しつづけるゴール裏メンバー。
旗はもう水を吸って使い物ならない。
そして25分、福元からのボールで裏に抜けたドウグラスが個を発揮して追加点を決める。
2-0。
そして30分、千葉のDFが退場になり数的優位に立った。
出来過ぎな展開。
その後も集中した守備で千葉を跳ね返しつづけた。
アンラッキーにも兵働のシュートは足に当たって弾道がGKの上を超えてしまったが。
そして、ロスタイムにドウグラスが余計なことをして退場になる。
そこからの数分(すでに通知されたADDタイムは超過していたが)は全てを賭けた数分間だった。
追いつかれたら全てが無に帰す数分を凌ぎ切り、ついに勝利を手にした。
 
 

Ca3f0435

まだシーズン真ん中でしかない。
何も掴んでない。
プレーオフ圏内に暫定で浮上しただけでしかない。
でも、この日掴んだものは大きい。

応援にしてもそうだ。
今日のフクアリでのヴォルティスサポーターの応援は一体感だけじゃなく、それがチームを勝たせるんだという気迫に昇華していたと思う。
最後は無我夢中だった。
結局、応援ってのは、大事なのは応援スタイルや形じゃなく、それが選手に伝わり、それが勝利に繋がるかが大事なんだと改めて思った。
なんか終盤「あの曲やれよ」とかTwiしていた人いたみたいだけど、あの状況の現場でそんな冷静でなんかいられない。
あそこにいないと感じられなかった何か。
結局、チームを勝たせたいと自発的に思って行動する気持ちを自分から生み出せることが応援なんだと思う。
それを試合じゃなくても持ち続けられること。
それが大事なんだと。
誰かが試合のときだけ自分に植え付けてくれる、誰かに植え付けられるなんてものは根付かないんだと思う。
それは応援じゃないんだと。
あの豪雨の中でパンツまでずぶ濡れになりながらユニ以外は普段着のまま最前線で声を張り上げた連中の選手たちとの連帯感。
今朝になって全身を包む痛みさえも、連帯感を実感させてくれる。
そういうふうにしたいね、スタンディングエリアも。

Ca3f0431

 
 
もう一度言うがまだ何も掴んじゃいない。
やっとスタートラインに並べたくらいでしかない。
全ては今から始まるんだ。

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コメント

こんにちは。
あの興奮から1週間、
6連勝を掛けたホーム凱旋です。
千葉戦では応援の姿がスカパーに
映ったぞ、と友人から連絡が
ありました。
渦帝さんの位置からだと、
ちょうど反対側です。
今回の肩を組んで前方で集まる
応援は一体感がありました。
この調子で、チームが日曜の
岐阜戦に全力で臨んでほしいです。

投稿: (^。^) | 2013年8月 3日 (土) 14時09分

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