« 千葉ジェッツ、立ち位置知る連敗。悲観することは何もない。 | トップページ | 今は敵わないが、きっと並んで抜いてみせる。千葉ジェッツ、トヨタに完敗。 »

2013年10月18日 (金)

ありがとう、キタジ。

また大好きな9番がユニフォームを脱ぐことを決意しました。
北嶋秀朗。
全身全霊でゴールを追い求めたフォワード。
それ以上に、誰よりもサポーターからのリスペクトに応えようとする姿を示しつづけた選手でした。

 

ロアッソ熊本公式サイトより、引退会見の様子:
http://roasso-k.com/news/news_view.htm?id=665

 

彼は、地元市立船橋高校から柏レイソルに入団してプロのキャリアをスタートさせました。
デビュー戦は国立競技場での鹿島アントラーズ戦でした。
スタメンでプレーした彼はゴールこそ決められませんでしたが、チームの4-0の快勝に貢献しました。
その後は得点王まであと一歩、ステージ優勝まであと一歩のところまでいきました。
私のサポーター人生の中で最もハードな試合は彼の決勝ゴールで飾られた試合でした。
ですが、その後チームが低迷していくなか、彼への風当たりも強くなり、彼は清水エスパルスへ新天地を求めました。

 

正直、このときまでの彼であったなら、私の中では”期待外れだったなあ”で終わっていたと思います。
それは私、私たちが未熟で幼稚で愚かだったからであり、彼もまだ人間として途中過程だったからだと思います。
今にして思えば、不幸な別れ方であったと思います。
でも、それがあったからこそ今彼が愛される選手になったのであり、我々も彼の素晴らしさを感じられる人間になれたのではと思うのです。

 

彼が去った後、愚かだった私たちはチームをバラバラにしてしまいました。
そしてJ2に落ち、選手たちはチームを去り、私もサポーターをやる資格は自分にはないと考え、ゴール裏を去りました。
そのとき、彼はチームに戻ってきてくれました。
そのままエスパルスに、またはJ1のどこかのクラブでプレーしてもよかっただろうし、できたはずなのに。
彼は若い選手が占めていたチームの旗頭となってチームをサポーターを引っ張ってくれました。
彼と、岡山一成と、石崎監督がいなかったら、今の柏レイソルはないと思います。

 

本当に感謝してもしきれません。
彼が戻ってきてくれて、チームを立て直してくれたから、自分はあのチームがいかに自分にとって大事なのか、大切にしなきゃいけないのかに気づけました。
彼は膝に大きな怪我を抱えていて、普通に動かない膝でありながらピッチを駆け回り、ゴール前に飛び込み、ボールを相手ゴールに押し込み続けてくれました。
高校時代の圧倒的な決定力を放つ点取り屋象から、いつの間にか泥臭さと気迫を全面に出してゴールを追い求める姿が看板の選手になっていました。
それは、尊敬してやまないイバン・サモラーノの姿と思い切り被っていました。
日本のイバン・サモラーノ。
いやサモラーノがチリの北嶋秀朗なのかもしれません。

 

本当に、本当に、本当に、本当に、本当に......
ありがとう、キタジ。
君の9番を君らしく引き継いでいる男が、今一歩一歩君に近づいています。
工藤壮人。
山形の林陵平も君を引き継いでいこうとするでしょう。
君はそんな選手になったんですよ。
これからはそんな彼らのプレーを優しく、ときに厳しく見守ってあげてください。
そして、君の息子がJリーガーになって私たちの目の前でゴールを決めてくれるのを、これからは楽しみにして待つことにします。

 

本当にありがとうございました。
そしておつかれさま。

Photo

|

« 千葉ジェッツ、立ち位置知る連敗。悲観することは何もない。 | トップページ | 今は敵わないが、きっと並んで抜いてみせる。千葉ジェッツ、トヨタに完敗。 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。