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2013年12月 5日 (木)

10年前のあの日から。

いよいよ週末が近づいてきて騒がしくなってきました。
興奮するなというのは無理な話で、ネット上ではそれが不安の裏返しにもなっているような発言も飛び交う。
果ては四国放送の女子アナも興奮を抑えられないようだ。
私はここまでは冷静で、わざとちょっと鼻で笑いながら、その喧噪を眺めている。

 
 
10年前、大塚FCはJFLで初優勝を飾った。
11月16日のことだ。
このシーズンは開幕から関東勢はかなり盛り上がっていた。
ホームでのHONDA FC戦は退場者(吉成)を出しながら、後半怒涛の連続ゴールで勝利し、ここで負けたら優勝戦線脱落の危機を乗り切った。
その後、シーズン折り返すと首位だったHONDAに急ブレーキが掛かり、程なく首位浮上を果たした。
残り5試合を残して、AWAYでの栃木SCとの試合が追ってくるHONDAを突き放す大一番となった。

 
 
個人的にはその試合が一番そのシーズンで印象に残っている一戦で、一番気合が入っていたし、一番力を使った。翌日、疲労が激しくて会社を休んだくらいだった。
参戦した大塚サポは自分も入れて5人くらいだったが、大場のゴールで1-0で勝利した。
耐え抜いた試合という意味ではこの間の準決勝を彷彿させる試合だった。
試合後も、いろんな選手からきつかったとか、いろいろ話が聴けた。
栃木SCサポとのやりとりでも面白い思い出ができた試合だった。
これで優勝は貰ったと確信した勝利だった。
 

そして優勝を決める都田での一戦。
前日、とんでもないことが自分には起きた。
一週間後が予定日だったウチの奥さんが前日(11月15日)の朝に産気づいたのだ。
急いで病院に連れていった。
出産は一日半くらいかかるケースもあると聞かされていた。
奥さんは、これから陣痛にそんなに耐えなきゃいけないのかと泣きそうになっていた。
私も泣きそうな気持ちはあった。
ただ、それは奥さんがかわいそうだからではない。
明日の試合に行ける予定がオジャンになったと思ったからだ。
仕方がないなとあきらめた。
そもそも父親になりたくて結婚した(本当)わけで、これは望むべきことだった。
ところがサッカーの神様はその日の19時過ぎに子供を外へ出してくれた。
そこにはちょっとファンタジックな話もあるのだが、信じてもらえないだろうから割愛する。
な、オダジ。
で、それでも生まれたばかりなので父親が翌日どっか行っちゃうのはイカンだろうと諦めていた。
その夜、奥さんの方から明日の試合はどうするのかと訊いてきた。
行けるわけないよ、と答える私に奥さんはこう言った。
「もう生まれてやることないから行ってきなよ。」
その代りできる限り早く帰ってくることと言われた。
その模様を私はビデオカメラを回しながら聞いていた。
奥さんがそう私に言ったシーンはまるごとビデオに収められていて、今でもちゃんと残っている。
出来たサポの奥さんだなあと感心を通り越した。
嬉しすぎた。
義母さんには文句を言われたが、奥さんにそこまで言われりゃ行くしかない。
かくして私は翌日都田へ行き、優勝を見届け、速攻で帰って病院に優勝報告しに行った。
奇跡のような2日間だった。

 
翌年は連覇を賭けたシーズンで、就任したばかりの知事の公約で急激に現実味を帯びたJリーグ参入の空気の中、開幕から快進撃を続けた。
折り返し時点でぶっちぎりで首位を独走。
ゆるんだ空気も孕みながら、どう考えても優勝しか考えられない、仮に優勝しないかもと考えても優勝するだろうという稀有なシーズンを過ごしていた。
ゆるんだ空気からか、ある試合で地元サポ組の一部が選手に不快感を与えてしまう出来事があり、それをきっかけに我ら関東隊は地元サポとギクシャクするようになった。
それは勝てば優勝というアウェイの草津戦の試合(その試合は負けた)後のミーティングで決定的な亀裂になってしまい、私はそこで今季で徳島サポは辞めようと決意した。
最後になった試合はまたも都田でのHONDAとの試合だった。
永年激戦を繰り広げ、辛酸も舐めさせられたHONDAとの試合にしては拍子抜けするくらい低調なHONDA相手に圧勝に近い2-0で勝利し、連覇を果たした。
だが、これが最後の試合だった私には喜びはなく、ただ寂しさだけ感じられた優勝だった。

 
そしてその翌年、トラブルもあって、地元のチームのサポまで辞めた私は普通の父親ライフを送っていた。
が、それから1年足らずでサポ道に戻ってくることになる。
とても残念なことがあったからだ。
サポの道に戻り、約束を果たすことを決意した。
それから9年。
これ以上にない舞台がもうすぐやってくる。
そこが今度こそ終着駅なのかもしれない。
でも、今度は喜んでその瞬間を迎えられるだろう。
そのために生きてきた日々なのだから。

 
約束は果たす。そう誓った日、雨が降っていた。忘れたことはない。
必ず約束を果たし、徳島に行って報告をする。

Dscn0669

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