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2014年5月24日 (土)

もはやネバーランドはそこにはない。だからこそ考えるべきこと。

後味の悪い一件だった。
そして何とも掴みどころもグニャっとした感じで気持ちの悪い感じもした。
愛媛FCのサポーターがカマタマーレ讃岐戦で掲げたゲーフラの一件は当事者の無期限入場禁止という処分が下った。

 
掲げた人間を擁護するわけではない。
でも処分が軽いとも重いとも一言では言えない。
問題の本質はそこではないと感じるからだ。

 
ゴール裏ってのは、少々ヤンチャしたいけど周りに迷惑は掛けたくない不良志向のマジメ人(大人)のネバーランドみたいなものなのである。
それはスタジアムという外界から隔離されている中でもさらに他のカテゴリーから隔離されているから成り立つことだったんだよね。
だからこそ、スタジアムの外ではやれないようなこともやれて、それがスタジアムではフットボールの名の元に常識だと思えてたわけなんだよね。
それが外からは身勝手な行動や悪意にしか見えない場合もあってもフットボールだからで済まされてるところもあったんだよね。
今回みたいなことなんか誰も気にされなくて、警察が来るような事態になっても始末書と1試合程度の出禁で済まされている時代が10年くらい前は当たり前だったんだよね。
だから、何でこのゲーフラが処分されるのか納得できない人の言うことも理解できるんだよね。

 
でもね、そのころと決定的に違ってしまっていることがある。
10年前よりSNSが格段に展開、利用されるようになっていること。
我々も仲間同士のコミュニティーツールとして活用している。
便利なんだ。
でもその代り、外の世界との壁はなくなっちゃったんだよね。

 
フットボールの元にヤンチャが通用していたのは外と隔絶されているからだったことが大きい。
そこで起きていることがそこから外へは出ていかない。
出ていくとしても時間が掛かっていたから、外に出たときにはもう中では完結していることが多かったんだよね。
だからこそずっと通用できていたんだと思うんだ。

 
でも今はスタジアムで起きたことはSNSに乗った途端に30分掛からずに日本中のサッカーファンが知ってしまうくらいになっている。
拡散は拡散を読んで、何かトラブルが起きると、クラブの運営や、Jリーグが知る前に全ての真実が日本中の周知になってしまうんだよね。
もちろん、当事者たちはそれをしている最中か遅くても直後だから、既にそうなっているなんて想像できないわけだ。
既にSNS上でそれについて自分の感想を、時にはヒステリックに非難を向ける人が数千人以上に拡大して、もはやスタジアム内のことではなくなるんだ。
そしてそれは誰にもコントロールのできない生き物になってしまうんだよね。
スタジアムでこんなことが今さっき起きましたって情報が急激に無限に大きくなる生き物になっていくんだ。
それが、クラブやリーグにとって恐怖になっていることが最近の傾向に影響していることは絶対にあると思う。スポンサー筋に対してとかのね。そこを甘く考えるは怖いからね。それは我々も無視しちゃいけない。

 
今はこういうふうに外とスタジアム、もっと言えばゴール裏は誰からもリアルタイムで見える場所になっているんだ。
ピーターパンのネバーランドは大人になることを拒んだ子供の国とか、子供でないといられない、子供でないと覗けない場所という意味のはずなんだけど、ゴール裏はフットボールのネバーランドみたいな場所といってもいいと思うんだ。
でもそれは外から隔離されてそこでのルールが通るからこそだったんだ。
でも、今は外からリアルタイムで見られているようになった。
皮肉にもそこの住人が便利だからと使っているツールと、外へ発信したいという行動のためにね。
そうなったことで、もはやネバーランドではなくなってしまってるんだ。
そこで通じたルールは外に晒されている。
だから、外からは常識外だと見られることも始まる。
外がスタジアムで起きていることを目にしてしまうからだ。

 
ネバーランドでなくなった場所でネバーランドであることをどうやって守るのか。
屈しないでそのまま続けようと言う意見がある。
それがなくなったら、そこに居続ける理由はなくなるから理解できる。
でも、続けた場合何が起きうるのか?
最悪なのはどんなことになることなのか?
そしてそれは選手たちのためになるのか?
そもそも我々は選手を後押しして試合に勝たせるためにスタジアムにいるのだ。
選手たちが歓迎し、力になれることになるのか?
それは想像しないといけない。
この件の議論で、SNS上で多くの意見を読むが選手を気に掛ける意見はまったくといっていいほど見ない。
それこそが今の自分たちと、これからの自分たちの行きつく末を暗示しているように思えてもくる。

 
フットボールの名の元にもっと団結して互いにルールが決められれば理想的だと思う。
煽る側も煽られる側も、煽り合う同士で共通理解ができれば全然事態は違ったと思う。
以前はFC東京と柏レイソルの対戦は金町ダービーという名で互いのゴール裏がウィットに飛んだやりとりを飛ばし合うことが名物になっていた。
それは互いに理解があったから成り立っていた部分は大きい。それがあればこそ煽り合いもより面白くなる。
ただ、今回のケースは当事者同士の感情の末に発生したものではない。
スタジアムの外で発火したことが始まりだ。
自分たちの見えないところで起きるんだ。
そのことの影響度は正確に予測できていないといけない。
外の世界はそんなに甘くない。
外の世界ととことんフットボールの元にプライドを持って勝ち抜けるのか。
戦えと煽る文章も読むが、それもSNS上での文章であって、生の言葉ではない。
言っている人間は我々の前に立って戦えとは言わないだろう。
やるのはあくまで自分たちで、自分たちだけが命を懸けることになることはわかっておかないといけない。
じゃあどうやって自分たちのフットボールを守るのか?
本当に守らなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことは何なのかを考える時にきていると思う。
 

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