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2014年12月21日 (日)

~唄女のチカラ~ 刀根麻理子@SWEET BASIL ZERO

私は銀座という街が都内では一番好きだ。
知性的でモラルがあって気概にも溢れているからだ。
時間がゆっくり過ぎている感じもいい。
走ったりするのは野暮でこの街には似合わない。
ひとことで言えば大人の街なのだ。
自分がそれに相応しい大人かと言えば疑わしいが47にもなっているのでそんなに不似合いな歳でもない。

 
刀根さんのライブに行くと自分より大人の人が多くて、良くも悪くも自分を若造に感じられる。
そんな場所は年々減っているので、少し緊張することもある。
ただ、歳の取り方には人より信念を持っているつもりなので、若造だろうが負けている気もしない。
それなりに自分自身の大人ぶりにも自信はある。

 
神楽坂もそうだが、刀根さんのライブでは初めて行くライブ会場ばかりでもある。
前回の渋谷もそうだ。あれはBARだが。
12月18日、この日のライブは銀座7丁目のSWEET BASIL ZEROで行われた。
SWEET BASIL ZEROは大人のオアシスというコンセプトの元に生演奏とお酒と食事を楽しむライブレストラン。
ここも来るのは初めて。
レストランでもあるので、マナーも必要である。自分勝手な振る舞いはしてはならない。
大人の振る舞いができないとライブも壊してしまう。
もちろん態度だけでなく服装も大事だ。

 
刀根さんは9月で歌手生活30周年を迎えた。
その刀根さんが初めてライブをやったのは銀座と隣の有楽町でだった。85年くらいだったと思う。
実は私はそれを観ている。記憶は殆ど残っていないが、確かに観た。
この日のお客さんの中で初ライブを観ている人は私だけではないかと思う。
それから数えて、私にとってこの日は記念すべき10回目の刀根麻理子ライブでもあった。
10回目の人も多分私だけだと思う。これもまた歴史といえば歴史だ。よく観たものだ。

 
ライブは19時に始まった。
オープニングはまたも意外な曲で始まった。
アルバム「PURELY」(1988)に収録されている「TONIGHT’S THE NIGHT」である。
「PURELY」はデビューアルバムからずっと所属していた徳間ジャパンでの最後のスタジオアルバムのはずだ。
自分の考える刀根麻理子史の中では方向を変えるターニングポイントになったと思っている意味のあるアルバムである。
そのなかでも「TONIGHT’S THE NIGHT」をリクエストするファンは少ないだろう。
私もこの曲がトップに来ることはもちろん、この日演奏されることも想像できていなかった。
続くのはアルバム「TRENTAINE」からの「トランタンな恋の形」。
昨年からまた観はじめている刀根さんのライブだが、スタートから選曲もそうだが、アグレッシブ感が刀根さんから一番強く感じられる。
それはこの日のバンド構成にも表れていた。
5人編成(G、B、Dr、Ke×2)であることも、またメンバーが百戦錬磨なのもそうだが、演奏を楽しんでいる感じが強かった。
刀根さん自身のコンディションも上がり続けていることが伝わってくる。
その後はドナ・サマーの曲、本当ならデビュー曲だった「都会のゆううつ」、そしてスタンダードナンバーを3曲。
良い曲はどれだけ時間を経ても素晴らしさは褪せないのだが、その良さを再現できることは技術だけでなく感性と経験が必要になる。
刀根さんはそれにふさわしい歌手の一人だということが聴いていてよくわかる。
2部構成のこの日のライブはインターバルを挟んで、トリオ・ロス・パンチョス 、日本ではザ・ピーナッツも歌った「キエン・セラ」で再開。
クリスマスメドレーと続く。
そして、この日のゲスト、尾藤イサオさんが登場。
代表曲の「 悲しき願い 」「あしたのジョー」を歌う。
71歳とは思えないパワフルなパフォーマンスと力技の効いたMCで観客を見事に掴む。
いろんな意味で圧巻だった。
刀根さんとは88年のミュージカル「ゴールデンボーイ」で共演したのが交友の最初だそうだ。
刀根さんが戻り、デビュー曲となったアニメ、キャッツアイのテーマ曲「デリンジャー」を杏里さんの「キャッツアイ」とメドレーで披露する。
私は一番思い出に残っている日本青年館での腕を骨折しながらの公演での杏里さんとの思い出話まで教えてもらった。貴重な話だった。
この後、新曲というこれまた予想だにしなかった曲が披露された。
まだリリースの予定がないとのことだが新曲「太陽と月のあいだで」(だったかな?)は私くらいの世代には懐かしい匂いもしてくる曲であった。
今の音楽業界ではCDが売れず、ダウンロードも次第に減ってきているのだそうだ。
同じようなことをクレイジーケンバンドの横山剣さんも言っていた。
そしてこれまた16年ぶりくらいに生で聴く「マリオネットの夜」が披露。
刀根さんもバンドも熱の高い演奏で曲に活力を与えている。
ライブ全体を通じてとてもパワフルなライブだった。
ラストは「Friday night fantasy」、アンコールは「星に願いを」だった。

 
思い返すと、この一年は刀根さんのライブばかり観ていた気がするし、事実そうだったのだが、回数を経るごとにレベルがあがっているのがわかる。
一番強く感じる変化はメンタル面での変化だと思う。
この日は選んだ曲にも強いチカラが感じられたし、実際のパフォーマンスでもどの曲でも強く感じた。
私くらいならまだしも私の世代以上の人はなかなか自分を奮い立たせることは難しくなってくる。
この日の観客はそういう世代の人も多かったと思うが、そういう人たちになおさらチカラを与えてくれる歌とパフォーマンスだったと思う。
そして次の刀根麻理子のライブがまた楽しみになってくるのである。


<セットリスト> ※間違いがあるかもしれません。
1.TONIGHT’S THE NIGHT
2.トランタンな恋の形
3.マッカーサーパーク
4.都会のゆううつ
5.Cry Me a River
6.Fly me to the moon
7.ムーンライトセレナーデ
8.キエン・セラ
9.クリスマスソングメドレー
ゲスト:尾藤イサオさん
10.悲しき願い(尾藤さん)
11:あしたのジョー(尾藤さん)
12:CAT'S EYE~デリンジャー
13:太陽と月のあいだで ※新曲
14:マリオネットの夜
15:Friday night fantasy
アンコール
16:星に願いを

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