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2015年3月30日 (月)

恐れに負けては勝つことはできない。ヴォルティス、まず自分たちの中に勝て。

2015 J2 第4節 栃木グリーンスタジアム
栃木SC 2 - 1 徳島ヴォルティス
(得点)栃木:21' 河本 明人、89' 阪野 豊史
    徳島:90+3' 廣瀬 智靖

 
栃木SCのホームであるグリスタは自分にとってはとても思い出深い場所である。
初めて行ったときは今から15年前だった。
栃木SCがJFLに昇格して初のホームゲームであった。
試合前には頭上で雷が鳴りながら退避する場所もなく、落雷で死ぬかもと思ったことがある。
試合中に近所の商店の店主を名乗る老人に襲撃されたこともある。
試合開始早々ゴールが決まるという有難いジンクスもあった。
スタジアムへは路線バスで1時間。それも運転手のタバコ休憩付きという驚くべき路線を使うか、高額なタクシーで行くしかなかった。
今は無料のシャトルバスが出ている。
全て今は昔の話である。

 
今のヴォルティスはそんなノスタルジーに浸れるような状況ではない。
J1から降格してきたチームでここまでJ2で苦戦するチームはそうそういないだろう。
失わないはずのものまでJ1の苦闘の中で失ってしまったようだ。

 
栃木SCはシンプルにサイドの裏を狙ってきた。
それほど難しい対策が必要な戦術でもなかったと思うが、序盤互いにチャンスを作り合う中で先に腰が引けてしまったのはヴォルティスだった。
パスの出しどころも抑えられないし、裏へ走ってくる選手も捉えきれない。
そして対面した1対1でも劣勢の場面が目立った。
もっと自信を持ってガツンといければよかったが、最後の場面で詰める出足がでないためクロスを入れられたり、ミートしたシュートを枠内に打たれたりするので、DF陣の腰はどんどん引けていった。
ズルズルとラインが下がり、前線の2人との距離が開く。
これでは得点など望めない。
FW2人の出来以前にボールが入るケースが少ないし、その中でもいいボールが入る機会はもっと少ない。
長谷川が落として、シュートにつなぐというケースは2度ほどあったと思う。
だからまったく何もできないわけではないが、それもボールが入ればの話である。
コバさんは4回の決定機があったと言うが、被決定機は10回近くあったはずで、長谷川の活躍がなかったら5失点はしていたはずだ。
ベレスが中盤でピンチの芽を摘んでくれたことも何度もあったが、2ボランチでベレスのところを除けて攻められると抑えられずにピンチを招いていた。
やはりポイントは前述のように序盤で先に恐怖心に負けたことだったと思う。

 
攻撃は最大の防御とは子供でも知ってる言葉だが、もっと攻めないと、もっと攻める気持ちを自分の中で保たないと勝つことはできないと思う。
もちろん、それは最低限のレベルの話で、安定した守備を作るにはもっと戦術的な施策が必要だ。
だが、今はそれ以前の問題だ。
やられるかもしれないという恐怖心に打ち克てないとどうにもならない。
ロスタイム、ゴール前で佐藤が競って、アクシデント的だったが、こぼれたボールを廣瀬が押し込んで1点を返した。
その後の残り少ない時間、同じパターンでゴール前に放り込んで佐藤や長谷川に競らせれば同じように同点ゴールの可能性はあった。
というか、それしかない時間帯だったのに、DFラインでボールを下げるという腰の引けたことをしてしまった。
その瞬間に試合終了の笛がなった。
嘆くDFの選手がいたが、嘆くくらいなら早く前線にボールを入れるべきだった。
このシーンに今のヴォルティスを象徴的に表していると思った。
今のヴォルティスは恐怖心に支配されている。

 
まず戦うと気持ちを90分保たないといけない。
気持ちがどうとかは自分は嫌いなのだが、まず強い気持ちがないと泥沼を抜け出すこと難しいと思う。
さて、どうすればいいやら。

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