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2016年2月29日 (月)

新体制のヴォルティス、ロスタイムに2失点して逆転負け。落胆と希望の船出。

2016 J2 第1節 フクダ電子アリーナ
ジェフユナイテッド千葉 2 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】千葉:90+3' 吉田 眞紀人、90+6' 長澤 和輝
    徳島:59' 冨田 大介

 
開幕というのはとても前向きな力を与えてくれるイベントだ。
私みたいに今は期間差で違うスポーツの後半戦と開幕を迎える人間であってもだ。
とは言え、両方に平等に気持ちを置くことは難しい。
だから今週末はサッカーに気持ちを集中させた。
ジェッツのことは明日にでも考えようと決めて、一旦アタマから消した。
それにこの開幕戦は私にとってとても重要な相棒のラストファイトと決めていたからだ。

 
ちょっと変わったデザインの旗は思い出すと2002年からの相棒だった。
デビュー戦は駒沢陸上競技場での佐川急便東京戦だった。
関東隊オリジナルでの応援スタイルに変えたのもこの試合で、ト・ク・シ・マ!ト・ク・シ・マ!というコールもその試合で初めて使った。
実はそのときは棒は借りていて、布だけが私の持ち物だった。
棒も加わったのは10年前の2006年だったと思う。
それからは試合に行くたびに相棒として全国を一緒に回ってくれた。
水に濡れると太い紐みたいになって使えなくなる困った面もあった。
それでも、誰も使ってない、自分だけのデザインの旗であることを誇りに思ってて、だからずっと使ってきた。
人格も認めてリスペクトしてきた。
だから、もう休ませてやることにした。

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相手のジェフ千葉は実はサポーター人生でも因縁の多いチームなのだ。
サポデビューの1993年のナビスコカップの予選リーグで応援してたチームがJ昇格を掛けた予選リーグ突破を掛けた一戦の相手もジェフだった。
最低限勝たないといけない、しかし大量得点が必要な試合で開始早々にGKがエリア外ハンドで退場になり、大量得点は限りなく可能性が消えた。
それはJ昇格が事実上難しくなった瞬間だったが、そのとき俺は固まる仲間に、試合は終わってない、まず勝つことだけ考えようと大声を出して訴えた。
不細工なサポーター集団だったが、そこで団結できたこと、あの状況で最初に皆に訴えるだけのメンタルを出せたことは、その後のサポ人生で自分を変えたし、周囲の目も変わった。
その試合はPKで得た1点を守り切って勝った。
だが予選リーグは敗退し、その年の昇格はなくなった。
でも、その試合がなかったら、昇格してたら、翌年全国を回ってほぼ全試合応援して昇格勝ち取る応援をできなかったし、今のアワン渦帝はなかっただろう。
あやかちゃん募金で世話になったのもジェフのサポーターだ。
フクアリの前で懸命に募金を呼びかけ、猛烈に重い小銭でパンパンになったDパックを抱えて(担ぐのは無理だった)家に持って帰り、総統と金を数えた大きな思い出がある。
あれに関してはジェフサポーターには今でもとても感謝している。
あやかちゃんのご両親もきっとそうだ。
あやかちゃんを救えなかったのは残念だったが、人生の中でも大きな出来事だった。

 
が、それらは個人的なことだ。
それとヴォルティスに対しての姿勢はまた別である。
そしてバスケットボールの応援とも全く別で、自分を律しなきゃいけないレベルをかなり高いところに置かないといけない。
周囲もそうだからだ。
最近はバスケでも周囲を気にせず、自分を高くて周囲と浮いたレベルに持っていけていて渦帝らしくなってきている。
とはいえ、ピシッと自分を律しないといけない点はバスケとサッカーではまだ私の中でも大きな差がある。
サッカーあってこそのアワン渦帝なのだ。

 
そこで最も大事な存在でもあるヴォルティスは新しい監督、選手たちを迎えて、苦難に満ちすぎていろんな意味で荒れ放題の状況から再び立ち上がろうとしている。
昨年までの苦悩しかもたらさなかったサッカーから新監督がどのようなものに変えて我々に見せてくれるのか?
その監督が新人監督であることもあり、極めて未知数で不安はあった。
昨年ブレイクした選手や、それまでチームの中心だった選手も多くチームを去り、新戦力も来たが不安を拭ってくれることを確信できる陣容とは言い切れなかった。
来てくれた選手には申し訳ないけどね。
でも、そういうネガティブな想像は裏切られるためにある。

 
長島監督のやりたいサッカーが開幕でいきなり炸裂するはずはない。
何せ、相手はジェフ千葉だ。
プレシーズンでは絶好調だ。まともに殴り合っては分が悪い。
実際にちばぎんカップを観ている私は、この試合を見据えて観察した。
それがどう役に立つわけではないが、相手の強みがわかっているといないとでは試合の楽しめ方も違ってくる。
少なくとも、どうすればこの試合に勝てる可能性が広がるかは感じた。
試合前にまるは氏にジェフの感想を訊かれて答えたのは以下の3点だ。
1)最も注意すべき選手は小池純輝である。
2)エウトンは前からも積極的にプレスしてくる。スルーパスを通すセンスも高い。
3)アランダは足がよく出る。ベレスのように読みではなく、射程範囲の広さが武器。
ちばぎんカップではこれでもかというくらい右サイドの小池を使っていた。
そこからチャンスを作っていたので、まず小池を封じるのが最重要だった。
だが守ってばかりでは勝てない。
勝つための方策、というよりジェフにとって未知数なモノ。
実はちばぎんカップではレイソル相手にまず守りから入り、小池にサイドの裏を狙わせていたのだ。
まず引いて試合に入り、スピードを活かして仕留めようとするカウンタースタイルだった。
鹿島相手にも同じように戦ったはずだ。
引いてくる相手とはやっていないのだ。そこが狙いだ。
まず守りを固め、小池を消せば、チャンスはやってくると思った。
 
 
果たして、チョーさんもそう考えたのかは判らないが、ジェフに前に重心を掛けさせながら新加入の山崎、渡の2人に裏を狙わせる戦い方を選択した。
ジェフのボールホルダーには2人、3人と人が素早く詰め寄り、奪ったら裏を狙うカタチでリズムを作っていく。
この試合のヴォルティスはよく走ったし、局面でも初めてこんなヴォルティスを見ると思ったほど戦っていたの。
上記のように守備の場面での勇敢さはいい意味での予想外だった。
なかなかチャンスにはならなかったが、小池を冨田がしっかりと抑えたことで、試合は安定させることができた。
もちろん、ジェフはそんな簡単な相手ではない。
前半も相澤のセーブがなかったら先制されていたが、私が(あくまで私がだが)プラニングした勝利へのルートはぶれることなく、前半をスコアレスで折り返した。

 
私はどうやって点を取るかまではさすがになかなかイメージできなかった。
が、猛烈な運動量と迷いのない動きでヴォルティスの前線を活性化させている山崎と渡がジェフのディフエンス陣を疲弊させることができたら、内田、佐藤を投入して点を取りに行く策はあると思った。
そのためにも失点したくないとは思っていたが、チャンスはそれほど来ないだろうと思ってもいた。
だが、セットプレーから冨田が先制点を奪ってくれた。
試合は動いた。

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後半のジェフは小池と井出のサイドを入れ替えた。
が事態を好転させられないと小池を長澤に代えた。これでリスクは一つ減った。勝利への条件を一つクリアした。
その後も勇敢なヴォルティスは身体を張ってジェフにゴールを許さなかった。
決してスマートな戦いぶりではなかった。やりたいサッカーではなかっただろう。
ただ勝つためにやるべきことを全力でやっていた。
何度もゴール前で決定機を凌いでいた。
崩壊寸前のうように見えながら、力関係でいえば想定されていたことだった。
だが、ヴォルティスはそれをことごとく跳ね返していた。
その姿は感動的だった。
引きこまれて応援は加熱していった。

 
結末は想像の上を行った。
93分手前まで試合前に想像したプランに怖いくらいしっかりと乗っかっていた。
「もう負けはない。」
私はそう確信した。それが落とし穴を開いたのか。
私に責があるとしたらそれだろう。

 
93分まで凌げた。残り1分だった。
あのまま勝っていたら、誰か采配を危惧しただろうか?
リザーブにDFが一人(藤原)しか入れなかったのを嘆いただろうか?
ピッチにいた誰かのプレーを今後のリスクと思っただろうか?
たぶんノーだ。
だとしたら敗因がこっちにあったというより、勝因がジェフにあったんだろう。
上記の俺の油断がサッカーの神様に見放させたわけじゃないと思う。
近藤をやじって、近藤のリアクションを笑って上から目線になったゴール裏を見放したわけでもないだろう。
でも俺たちは残り1分からハードなサッカーの補講を受けるハメになった。

 
それでもあんなに勇敢なヴォルティスはJに昇格してからは記憶にない。
それは、今季に自分たちを押してくれというチームのメッセージだったと思う。
それをどこまでも信じていけるかが今我々に問われているのかもしれない。
負けることにこれ以上晒されたくないという気持ちがあっても仕方ない。
でも、今季のヴォルティスは信じられると思う。
だから負けることに負けてはいけない。この試合がとんでもなく残酷な負けであっても。
勝つことしか受け入れられないなら、大陸の買い物好きなチームを応援することを薦めるよ。
俺は信じる。
今季のヴォルティスが期待に応えてくれるかの確信は全然ないが、でも信じてやるべきということだけは確信できる。
今季はきっと面白くなる。
そう信じられる
それが貫けたなら、サポーターとしてこの歳でも成長できると思う。
だから、この忌まわしい逆転負けからスタートしよう。

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コメント

ホンマに、J1時代には見られなかったタフさだったと思います。

投稿: ジローラモ | 2016年3月 7日 (月) 13時09分

そうですね。
ただここから仕上げていかないと結果につながらないのでがんばり処ですね。

投稿: AWAN渦帝 | 2016年3月 7日 (月) 21時44分

はい。
特に、新ツートップを含めたFW陣の仕上がりに期待しています。
古株(笑)の佐藤も、そろそろゴールが欲しいですね☆ 次の3節ホームでは、ぜひ!

投稿: ジローラモ | 2016年3月 7日 (月) 23時50分

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