« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »

2016年4月30日 (土)

永遠の鋼鉄王、8年ぶりの日本。アイアンメイデン@両国国技館

ここ最近は私のような40代以上のロックファンにとっては悲しいニュースが多い。
昨年末はモーターヘッドのフィルシー・テイラーが亡くなり、翌月にはレミー・キルミスターが急死した。
キース・エマーソンは自ら人生に終止符を打ってしまった。
デヴィッド・ボウイはハードロックではないが、間違いなくハードロックに影響を与えた偉人だった。
少しジャンルが違うがイーグルスのグレン・フライ、ナタリー・コール、モーリス・ホワイト。
ミュージシャンではないがビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーティンは私にロックへの扉を開いてくれたチープ・トリックのプロデューサーでもあった。
そして、プリンスまでもいなくなってしまった。
最近ではないが、私の中での3大パワーメタルバンドのライオットのマーク・リアリももういない。
そういえば、レインボーやワイルドホーシズ、そしてディオのベーシストだったジミー・ベインも去った。
私自身も来年で50なのだから年上であるロックスターたちは年齢から言っても、身体に何もないはずはないのだ。
人によっては尋常じゃないワイルドな人生を送ってきたわけで、特にレミーなんかはそうだ。
こういっては何だが、もっと早く死んでもおかしくなかったレミーはうらやましい終わり方だったと思う。
同じモーターヘッドにいたフィルシー・テイラーは体調が優れないまま、晩年はミュージシャンとして活動できなかったわけだから、死ぬ一カ月前までフルセットのライブを演っていたレミーは幸せだった。

 
アイアンメイデンも1979年にデビュー以来、ヘヴィメタルという音楽をずっとトップに立って牽引してきた。
気がつけば37年も経った。
リーダーであり、アイアンメイデンの楽曲の作詞、作曲を担当し、メタルの世界を引っ張ってきたスティーブ・ハリスも60歳となった。
バンドの躍進の支えたヴォーカルであり、2008年以降はバンドのワールドツアー用にチャーターしたボーイング機(今はジャンボジェットの747型)のエドフォーズワンの操縦士まで務めているブルース・ディッキンソンは昨年は悪性腫瘍が見つかり治療(今は完治)した。
それでも、アイアンメイデンを追い抜いていきそうな他のバンドは見当たらない。
それを期待させる後輩バンドは過去いくつもあったが、結局アイアンメイデンの域に到達する前に消えていった。
それは情けないことでもあるが、それ以上に、勢いを止める気配を見せないアイアンメイデンの凄さは音楽のジャンルを超えているレベルだ。
自国内ならまだしも、ワールドレベルでこれほどのキャリアを達成し、継続しているアーティストはほとんどいないだろう。
 
 
今、昨年リリースされた16枚目のアルバム『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~ - The Book of Souls - 』を掲げてのワールドツアーの真っ最中である。
そして先日4月20、21日に両国国技館で日本公演が8年ぶりに行われた。
実は2011年3月にも日本公演が予定されていたのだが、直前の東日本大震災で中止になっている。
エドフォースワンが成田国際空港に着陸する直前に地震が発生し、機体は確か急遽大阪に行ったのだ。
エドフォースワンも3月にチリの空港で機体牽引中に事故で損傷するという災難も経ている。
いろんなことを乗り越えて8年ぶりの日本公演は行われた。

 
両国国技館は言うまでもないが相撲の殿堂だ。
チケットは升席が当選した。両国国技館も初めて、升席も初めてなのでワクワクした。
この日のために年休も入れた。
ウオークマンにセットのプレイリストを作って曲をアタマに叩き込んだ。
成田にエドフォースワンを見に行こうか(実際は羽田に着いたのだが)とか考えてた。
グッズも買いたい、だから早く行かなきゃ。だから休まなきゃ、とかね。
かくしてワクワク感を抱えながら4月21日はやってきた。

 
時代はグローバルだが、今回のアイアンメイデンの日本公演にはいろんな国から大勢来日して観に来たようだ。
かなりの外国人率で、アメリカ、イギリスだけでなく南米、欧州などいろんな国の人がいた。
両国国技館というのも彼らには日本に行きたいと思わせた理由なのかもしれない。
蔵前国技館はプロレスで行ったことがあるが、両国国技館は初めてでとても魅力的に感じたくらいだからだ。

 
17時、スティーブ・ハリスの息子ジョージがギターを弾いているザ・レイブン・エイジがオープニングアクトを務めた。
19時、ほぼ予定通りにUFOの”Doctor Doctor”がオープニングSEが流れる。
スクリーンにジャングルから力強く、エドフォースワンが飛翔する映像が流れ、続いて”If Eternity Should Fail ”でライブが始まった。
序盤はニューアルバムを中心にセットが進む。
2月から始まったツアーからセットリストは全く変わることなく続けられているようで、この日もそれに倣った構成だった。
彼らのようなキャリアの長いバンドになるとツアーのセットリストへのファンの思い入れは強くなる。
どうしても初期の曲を求められることが多くなる。
定番曲というやつで、実は結構やっかいな存在だったりする。
ニューアルバムから一曲、二曲くらいしかやらないバンドもいる。
初期のアルバムが偉大だとその傾向も強くなる。
ガンズ・アンド・ローゼズなどはその典型だろう。
アイアンメイデンにもそういう曲は多い。
だが、このツアーのセットリストではニューアルバムの曲は比較的多い。
この点にアイアンメイデンが今でも守りに入っていない姿勢が感じられる。
バンドが攻める姿勢を示しても、これまで支えてきたファンも同じように歳を重ねる。
歳を重ねると人はどうしても保守的になっていく。
過去の名曲がどうしても新曲の重しになってしまう。
それに対抗していくためにはバンドの強い意志が必要になる。
アイアンメイデンはそれを持ち続けている。
アイアンメイデンらしさを守りながら、先へ先へ進むことを続けている。
ファンの人気が高い曲を外し、新曲を前に出して今のアイアンメイデンで勝負している。
変わってしまったと言われることを恐れない姿勢を前面に出している。
なかなかパワーのいることだ。
歳を重ねるとなおさらだ。
すごいことだ。
彼らは永遠の鋼鉄王なのだ。

 
中盤からは”The Trooper”、”Powerslave”と過去の曲、そしてニューアルバムの曲を交えていく。
以前はロボットみたいなエディを見たが、今回のエディはスマートで足が長くてステップが軽い。
ちょっと体格が小さくなって顔も小さくなっていたが。

 
終盤は彼らにとって重要な名曲を続けていく。
”Hellowed Be Thy Name”はリフの展開がとても印象的で好きだ。
”Fear of the Dark”は観客の大きなコールの波を呼ぶ。
そして彼らのフラッグソング”Iron Maiden”
この曲がなかったらもしかしたらヘヴィメタルは全く違う音楽になっていたかもしれない。
1980年代初期にニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルのムーブメントの中で、ニール・ケイに押されて世界に出ていったバンドたち。
多くのバンドが躓き、世を去る者も増えている。
それでも頑張っているバンド、ミュージシャンも多い。
これは時代の流れの常なので仕方ないが、それならば王を脅かす存在もそろそろ出て来てほしい。

 
ライブの翌日の22日エドフォーズワンは羽田を旅立ち、次の街へ飛んでいった。
彼らの旅は終わらない。
それは彼らが自分たちがやりたいこと、やらなくてはいけないことがあるからで、今のところ彼らにしかできないのだ。

Doctor Doctor (UFO)
1 If Eternity Should Fail ※
2 Speed of Light ※
3 Children of the Damned
4 Tears of a Clown ※
5 The Red and the Black ※
6 The Trooper
7 Powerslave
8 Death or Glory ※
9 The Book of Souls ※
10 Hellowed Be Thy Name
11 Fear of the Dark
12 Iron Maiden

アンコール
13 The Number of the Beast
14 Blood Brothers
15 Wasted Years
Always Look On the Bright Side of Life (Monty Python)
※最新作BOOK OF SOULS収録曲

※意外なことに会場からアナウンスも注意も無い中、大勢の方が撮影しまくりだったので演奏中に撮影した画像を使用しています。関係者より指摘があれば削除するつもりです。

Kimg1069

Kimg1070

Kimg1074

Kimg1077

Kimg1087

Kimg1096

Kimg1097



| | コメント (0)

2016年4月24日 (日)

千葉ジェッツ、8連敗、100失点、怪我人続出、そしてプレーオフ進出。

4月22日(金)とどろきアリーナ 
東芝神奈川 88 - 76 千葉ジェッツ
  #5  リック・リカート 22PTS
  #18 デクアン・ジョーンズ 14PTS
  #12 岡田優介 13PTS
  #34 小野龍猛 13PTS
 
4月23日(土)とどろきアリーナ 
東芝神奈川 104 - 57 千葉ジェッツ
  #13 クリント・チャップマン 16PTS
  #5  リック・リカート 13PTS
  #34 小野龍猛 12PTS

 
ここ一カ月ほどの千葉ジェッツはかなり苦しい。
三菱に連敗して以来、栃木、トヨタと連敗は続いている。
そして、この通り東芝にも連敗して8連敗となった。
しかしその間に広島も敗れたことでプレーオフ進出は決まった。

 
怪我人も増え続けている。
荒尾岳に始まり、石井講祐、上江田勇樹、そしてデクアン・ジョーンズも22日に負傷したらしい。
これでは勝てるはずがない。

 
ただ、諦めたような負け方は応援してくれているファンへの背信行為だ。
そんなつもりはないと言うだろうが、苦しい時ほどファンは姿勢を問う。
100失点以上するということは、気持ちが折れていなければ起きにくい。
東芝にはホームでも完敗したばかりだ。
負け犬根性が染み込んでしまった。
昨季の東芝のアウェイ戦でも2Q半分までは同じような展開になった。
そのときジャスティン・バレルが激高した。レジーHCを突き飛ばすほどだった。
JBが諦めない姿勢を示した。
そこから逆転勝ちをしたが、今はJBはいない。
今はそういう諦めない選手がいないということだ。
それじゃ負けるに決まってる。
情けないことだ。

 
プロスポーツ選手の使命は勝つことだ。
勝てないプロに価値はない。
勝てないプロを労うべきではない。
勝たないプロを甘やかすファンも必要ない。
勝たせることができないのはファンのせいでもある。
勝たせることができるチームのファンから見たら、勝たせることができないチームのファンは嘲笑の対象でしかない。

 
プロというのはWin or Die(勝つか、死ぬか)だ。
選手の地位や、待遇が向上しないのは、それに見合う価値を生み出せてないからだ。
価値を生み出すことで選手が人としても成熟していく。
移籍金制度の話に関わらせてもらえないのは、自分たちの意見主張はできても多角的議論に加われるレベルに大人だと見られてないからだ。
すぐツイッターで書いちゃう人間を加えられるか?
プロバスケットボールの選手たちはもっと自分たちに厳しくならないと最後はファンにも見捨てられるぞ。

 
外国人選手はともかく、ジェッツは日本人選手がもっと自分に厳しくならないとダメだ。
それじゃサッカーや野球になんて勝てるわけない。
フロントも勝たせたいから、観客を集めて最高の環境を作っている。
それに報いることが出来ない選手なら必要ない。
それがプロの世界だ。
プレーオフも含め、おそらく残り6試合だろう。
今のままじゃよくて1勝5敗だ。
チーム作りを失敗したのはフロントの責任だが、すべてがフロントの責任ではない。
自分たちの責任として価値を示せ。
その機会はプレーオフじゃない。
次からのホーム4試合だ。
今のままなら来季はプロ廃業になっててもしょうがないぞ。

| | コメント (0)

2016年4月23日 (土)

シュート1本で勝利。ヴォルティス、これで勢いはつくか?

2016 J2 第9節 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都サンガ 0 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:15' 橋内 優也

 
シュート1本で、それも橋内で、しかもゴールで勝つって、J1で初めて勝ったときみたいだった。
もっとも、シュート数の差ほどに耐えてるってイメージは感じなかったな。
1本しか打てなかった試合というよりは、打つ必要のない試合にも見えた。

 
京都は単調だった。
その中で結構早い時間に先制できたことで、ヴォルティスは試合のペースを一度落ち着かせたんだと思う。
京都は、ヴォルティスが作った試合のテンポにそのまんま乗っかって無駄に時間を使っちゃった。
気が付いたら前半が終わって、後半も半分くらい過ぎて...
放り込んで跳ね返され、ヴォルティスが引いてるからセカンドボール拾い放題。
でも工夫がなかった。
それはヴォルティスがそういう試合に持ち込めたからで、どこまで意図的だったかというのはわからないけど、この試合はヴォルティスのペースでやれた。
その点は同じように先制して追いつかれた山口戦とは違っていた。
前節と同じような展開だったけど、観ていてやられそうな匂いはずっと薄かったでしょ。
自分たちで試合のテンポが作れれば勝てるようになるんだよ。

 
ウノゼロで勝ち切れるチームが実は一番強いと思ってるんだ。
もっともこの試合に勝ったくらいで好転するとは思えないけど、これで勢いがついて上向きになるといいね。

| | コメント (0)

2016年4月20日 (水)

ヴォルティス、またホーム初勝利ならず。空気を変える気持ちが必要。

2016 J2 第8節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 1 レノファ山口
【得点】徳島:9分 渡 大生
    山口:36分 星 雄次

ハイライト動画(Jリーグサイトより)

http://www.jleague.jp/match/j2/2016/041704/live/#recap

 
非公開練習を連日行い秘策中の秘策として投入してきたのはアンカーに藤原を据えたシステムだった。
奇策という考えは監督にも選手にもなかっただろう。
素人や外部の人間が思いつくアイデアではなかったが、いいアイデアだったと思う。
実際、先制点は藤原の縦パスから生まれた。
ただ、先制点を決めた最大の要因は渡の思い切ったプレー判断と動き出しだったと思う。
絶妙なところにパスは出たが、目一杯足を伸ばし捉えたシュートは決してスマートではなかったが気持ちは籠っていた。

 
セットプレーから2点目が入っていれば完全に流れは来ていただろう。
もっとも入らなかったとしても、そこから守備が受けてしまわないようにしないといけなかった。もっと、試合をコントロールできた時間帯だったと思うが残念だった。
前にいけなくなって、渡も孤立しだした。
ビビった!?というのが妥当かはわからないが、気持ちが前に出なくなって、せっかく非公開で急ピッチで仕上げてきたシステムは効果を失っていった。
そして、失点でヴォルティスの選手はやってきたことを忘れてしまった。
失点というより、失点シーンの判定に不信を感じたことでね。
でも、あれはオフサイドにはならないらしいから。
2013年のオフサイドのルール改正に”相手選手がクリアミスをしてしまうと、蹴った瞬間にオフサイドポジションにいた選手に渡っても反則にならず、そのままプレーを続けることができる。”となってる。
つまり、クリアボールが相手選手に”当たって”、跳ね返ったボールがオフサイドポジションの相手選手に渡ってもオフサイドにならないんだよ。
そしてこの主審とは幾度か因縁があるのか、サポーターも冷静じゃなくなり、空気が悪い感じで緊張してしまった。

 
島川さんが試合中に山口サポのことを紹介していたが、徳島サポについてはフラストレーションが溜まってきていると紹介していた。
サポーターのフラストレーションが溜まっているを自分でも強く感じるのだろう。
2度もそのことを言っていたのが印象的だった。
確かにこの試合も審判の判定にはフラストレーションを感じたのだろう。
同点ゴールを喫したシーンで選手が審判に食い下がったシーンが火を点けた。
但し、判定で決定的に試合の結果が左右されることはJリーグ初期に比べたら殆ど無くなったと思う。
問題なのはそういう空気を引き摺り、誤解を生み、不信感をただ膨らませたままになっていることだ。
ブーイングが高まると、それが審判に向かうものであれ、選手は自分たちに向けたものも含まれるとか、自分たちへのものと思う選手もいるだろう。
まただよ、とかね。
それは昨シーズン表面化して、結局互いを見限ったまま終わっちゃったでしょ。
チームが勝てば誰も文句はない、で完結しちゃってそこから外へ出ないから。
だから、こういう試合でフラストレーションが表面化すると悪い空気が膨らんでいくんだよ。
島川さんも何となくそれを感じてるから2度も言及したんじゃないかな。
それが今のヴォルティスの最大の病巣なんだよ。

 
過去のいろんなことを全員が頭から剥がして、空気を換える意志を示さなきゃ。
毎シーズン、初期は新加入選手が新しい風を強い意欲で示してくれるけど、シーズンが進むに連れて勢いが欠けてくるのはチーム内外のこういう空気が滞留したままなのを感じて気持ちが下がってくるからという理由はあるんじゃないかな。
そこ変えないといけないんじゃないかな。

| | コメント (0)

2016年4月14日 (木)

最多観客動員記録と実力差。千葉ジェッツ、今は悔しさを積み上げるとき。

4月09日(土)千葉ポートアリーナ 
千葉ジェッツ 79 - 90 リンク栃木ブレックス
  #13 クリント・チャップマン 18PTS
  #5  リック・リカート 15PTS
  #11 西村文男 15PTS

 
4月10日(日)千葉ポートアリーナ 
千葉ジェッツ 66 - 78 リンク栃木ブレックス
  #13 クリント・チャップマン 22PTS
  #5  リック・リカート 12PTS

 
いろいろあった2015-2016シーズンのリーグ戦も残り一カ月となった。
シーズン開幕時に望んでいた状況にはシーズン進むにつれ乖離していったが、プレーオフ進出という最低限の成果はどうにか目前まで来れた。
ただし、苦しんだのはチームの成績とは違い、ホームゲームの動員力は他の追随を許さない圧倒的な成果をあげている。
これについては後でも書くが、フロントの頑張りはもっと讃えられるべきだ。
全然賛辞が足りていない。

 
観客動員に関しては千葉ポートアリーナのある千葉市はホームタウンではないのに本当に素晴らしい支援をしてくれている。
今季これまでのポートアリーナでの動員支援もありがたいことです。
用事があって、今節は9日(土)だけ参戦となったが、試合前ノポートアリーナは外に長蛇の列ができていた。
チケットを求める列だ。
島田社長の表情も明るい。
かくして初日は6,835人というNBLの最多観客動員記録を更新した。
この日は川淵会長もいらっしゃった。
会長の目の前でこれだけの光景を作ることが出来た千葉ジェッツのフロントは最高だ。
できれば千葉市に勝利で返礼したいところなのだが、残念ながら今季のチームにはそこまでの力がない。

  
相手のリンク栃木ブレックスはリーグ戦の首位をトヨタと激しく競り合っている。
今の状況だとプレーオフに進出するとどちらかが相手になる。
どうにか一勝上げてプレーオフに備えたいが、状況は芳しくない。
前節はアウェイでウンバイが戦列復帰した三菱に連敗。
7位から8位に順位を下げてしまった。
荒尾岳も骨折で再び戦列を離れた。
プレーオフ初戦に間に合うかどうかは微妙だ。
ヒロ体制に移ってからのジェッツを支えていたのは荒尾選手であり、彼がいないとヒロ以前のジェッツに逆戻りしてしまってもおかしくない。
彼の変わりは小野龍猛が努めるしかないだろうが、それをすると小野の持ち味は消える。
これでは苦しい。

 
立ち上がりは先にリードを広げて8-0までいったものの、栃木がタイムアウトで修正してくるとピタッと勢いは止まり、1Qが終わると12-21になった。
立ち上がりでリードされるとジェッツは苦しい。
このあとは栃木にリードをうまくコントロールされながら、試合を進められていく。
試合を壊さず、ジリジリと追い上げながら、いいところで決められず突き放されると繰り返す。
これまで何度も見た試合展開だった。
結局追いつけそうで追いつけないまま、試合終盤に精度を上げた栃木に一気に突き放されて試合は決した。

 
大観衆を集めながら負けるのも、リードされると点差は詰めても最後は突き放される試合もジェッツあるあると言っていいパターンだ。
残念でしょうがない。
試合後に会場で30~40歳くらいの男性グループの会話をたまたま聞いた。
「実力差がハッキリあるよ。」
「栃木って首位らしいぜ。」
「えっ!そうなの!?」
会話の内容からプロバスケをきちんと観に来たのは初めてのようだったが、一度見てジェッツと栃木の差はハッキリわかったようだ。
追い上げているときの会場の盛り上がりもすごく、子供たちも一生懸命応援していただけに勝たないといけなかったが、栃木との差は気持ちでどうにかなる差ではない。
荒尾岳がいない、阿部友和も出場しない状況で、星野拓海が試合に使われるレベルでなくては9人しか稼働せず(栃木は11人稼働)、終盤がスタミナも切れた。
こんなことで納得するのはめちゃくちゃ嫌だが、今は仕方ない。
大勢の観客に来てもらってがっかりさせて帰すしかないのは腹立たしいが、今はこの屈辱を、悔しさを積み上げて忘れないようにすることしかできない。絶対に忘れるな。

 
さて、この日は6,835人の大観衆を集めた。
ジェッツのフロントの力も大きいが、千葉市がこれだけ支援してくれることもしっかり注目してほしい。
つまり、地域とのきちんと向かい合い、信頼関係を築ければこれだけのことができるのだ。
ジェッツにとって、動員ノウハウや、地域、パートナーとの信頼関係は至宝だ。
だが、ジェッツだけ勝っていても仕方ない。
もっと大事なことは他のチームがこのノウハウをどう見ているかだ。
NBDLの山形は注目しているらしいという話も聞く。
このノウハウをバスケ界で共有できれば、どこのチームだって今の倍の動員は可能になるはずだ。
だって、上位チームは日本を代表する大企業ばかりなんだから。
どこも2,000人に満たない観客動員数のまま、新しいリーグに挑むのかい。
渋谷の街でチームは認知されてるのかい?
フロンターレの観客動員力はジェッツの比じゃないから、隣で競り合うのはキツイぜ。
中小企業のノウハウは自分たちには向いてないってかい?
代々木でお祭りみたいな試合開催するのはいいけど、毎試合それがやれるのかい?それで飽きられないかい?
正直に言えば6,000人だって必ずしも多いとはいえないよ。
みんながそれくらい入れないと何も変わらないよ。
バスケ界に波なんてちっとも来てないよ。
だって、6,835人動員してもYahooでニュースにならないんだよ。
リーグ戦で低迷してる柏レイソルがやっと一勝した記事は何本も載るのにだよ。
バスケ界危機感ないよ。
このままじゃ何も変わらないよ。
五輪に出られなかったら注目してもらえる機会は50年くらい来ないよ。
まず自分たちの社会での認知度や価値を高めないといけないよ。
富山グラウジーズの選手はこの観客動員数にコメントして、自分たちももっと入ってほしいと言ってた。
強いチームが2,000人も動員できない。
その動員は会社の社員任せかい?
もっと自分たちを見てくれって、貪欲にアピールしていこうよ。
もっとたくさんの人に日本中で観てもらおうよ。

| | コメント (0)

2016年4月12日 (火)

もっと自分からリスクを冒そう!ヴォルティス、松本で煮え切らぬ敗戦。

2016 J2 第7節 味の素スタジアム
松本山雅 1 - 0 徳島ヴォルティス
【得点】松本:55分 工藤 浩平

 
前節の岐阜戦はかなり厳しい内容の試合だった。
開幕戦で感じた闘志の籠った戦いぶりは完全に姿を消した。
もう開幕戦の記事は削除しないといけないのか?
もちろん消しはしないが、何故こうなっているのかはどうにか理解したい。

 
松本山雅との対戦は3シーズンぶりとなった。
ヴォルティスは佐藤と山崎をFWの先発で起用し、GKに杉本を起用した。
前節でチャンスを与えたいと言って起用した前川はベンチに戻った。
山雅には高崎と那須川がいる。
この二人にはやられたくなかった。

 
試合は通じて松本山雅のペースだった。
ペースだったというより、山雅に先に先にアクションを取られ続けた。
いや、そういう言い方では半分しか正しくないだろう。
ヴォルティスは最後まで後手のまま自分たちからリズムを変えられなかった。
ボールを奪っても相手に脅威を感じさせることができなかった。
相手の嫌がることができなかった。

 
前半は戦えているように見えていたが、それはたぶん杉本のビッグセーブがあったからだと思う。
GKのビッグセーブは空気を一発で変える力を持っている。
だが、GKが活躍するということは守備が効いていないわけで。
結局、杉本が活躍しているだけの前半に見えた。

 
見ていて感じたのはヴォルティスはチーム全体のプレーにスピードの幅を感じないこと。
攻守切り替えたときのスピードだけじゃなく、動く人数、攻め上がる深さも足りない。
那須川が何度も深くまで上がってクロスを上げていたのと対照的だった。
ホームで勝ててない山雅の選手はそれでも表情が生き生きとしてて、それがプレーにも反映されてた。
ヴォルティスは受けちゃってる感じがするんだよね。
負けるのを怖がってるんじゃないの?
チョーさんが最低でも勝ち点1とかよくインタビューで言ってるけど、負けるのをどこかで恐れてるのがチームに伝播してるんじゃない?
勝つためには先制点が必須だよ。
そのあと点を取られるかもしれないけど、それは先制してから考えればいいよ。
まず、攻めよう。
カウンターでやられるとか、ガチンコでやりあって先にやられることもあるだろうけど、まず自分たちからガツンと行こうよ。

 
山雅はホームで勝ててないのを感じさせなかった。
変わらず、「松本山雅の花」が咲いていた。だからチームに結果が出ていなくても選手の力になるんだよ。
山雅のサポーターがキライだという人もいるんだろうけど、別に他のチームのファンやサポーターに敬われる必要なんてどこのチームにもないんだ。
それは他のスポーツでもそう。もちろん、バスケも。
よそから嫌われていようが、自分たちの選手に敬われ、この人たちのために勝ちたいと思ってもらえればいいんだよ。
もちろん、問題を起こしてチームや選手に迷惑を掛けてたダメだけどね。

 
ヴォルティスはどうすりゃいい。
上に書いたようにもっとリスクを冒してほしいよ。
開幕からドンドンそういう面がえぐれてきてるんだ。
それで負けるからマズイんだ。
やるかやられるかじゃなく、やってからやられようよ。 

| | コメント (0)

2016年4月 9日 (土)

世界を拡げてくれる音楽。~クレイジーケンバンド@葛飾シンフォニーヒルズ~

ひさびさに音楽の記事を書きます。
私は若い時はHR/HMしか聴いていませんでした。
ちょうどバブルが来ていた90年代初頭はたくさんのアーティストが来たのでたくさんライブに行きました。
就職して金も手に入ると、夢だったイギリスのドニントンパークへも行きました。
そんな私ですが、今はいろんなタイプの音楽を好んで聴いています。
クレイジーケンバンドは私の変化を象徴するバンドかもしれません。
3年前に初めてライブを観に行ったことでハマったのだと思います。
このバンドのおかげで音楽というものをもっと柔らかく感じられるようになったと思います。

 
この日は昨年からの『CRAZY KEN BAND TOUR "もうすっかりあれなんだよね2016"』の追加ツアーも含めたうえでのツアーファイナルでした。
場所は葛飾シンフォニーヒルズ。京成線の青砥駅から5分ほどのホールです。
クレイジーケンバンドのライブは、昨年の大みそかの赤坂BLITZでのカウントダウンに行こうかとか思っていました。
ですが、BLITZが3度目であること、ライブハウスよりホールが良かったのでこちらに切り替えました。
それからはこの日のライブに向けて、セットリストの情報を集め、それをベースにプレイリストを作ってウオークマンで聴いていました。
プレイリストを作ってライブに備えるのは、若い時によくやっていたことでした。
久々にこんなことをやっている自分を見て、ライブを本当に楽しみにしてるんだなと自分で感じていました。
クレイジーケンバンドはレパートリーも多いので、中古レコード店で旧譜を買い揃えたりしました。
おかげで3回目に行ったライブの時より格段に曲を覚えました。

 
昨年8月にリリースされ、ニューアルバムというにはかなり時間が経っていますが、最新アルバム『もうすっかりあれなんだよね』は私が今まで買ったクレイジーケンバンドの中で一番気にいっている一枚です。
ファンキーで、渋くて、グルーブがあって、楽しいアルバムです。
耳にしっかりと入ってくる曲が揃っていると思っています。
一番好きな曲はこの日のライブでも最後に演奏された”パパの子守唄”ですね。やっぱり。

 
ライブは7時にスタート。
プレイリストと同じく『もうすっかり...』の「開拓者」で始まった。
クレイジーケンバンドは私の音楽の志向を拡げてくれたみたいなものなので印象的な楽曲だ。
2曲目は「Barrio Chino」
前回行ったBLITZでのオープニングで演奏され、当時まだ覚えていなかったクラシックスで面喰らった曲だった。
もっとこのバンドの楽曲について知らないといけないと思わされた曲である。
昨年の夏にバンドの中古盤を探し回り、買い回り、そのうちの一枚『Brown Metallic』に収録されていた。
「円盤-Flying Saucer-」を経て、曲のラストの新宮虎児が韓国語アナウンスがお馴染みの「ウォーカーヒルズ・ブーガルー」へ。
この曲もカッコいい。
次はプレイリストでは「タオル」だったが、この日は「BRAND NEW HONDA」だった。

 
あらかじめプレイリストに沿ってがっつり予習していても十分過ぎるくらい新鮮で楽しめていました。
完璧ではないにしろ、殆ど歌詞がアタマにインプットされていて、一曲目からずっと歌えている。
こんなことは若い時以来でした。
これは本当に楽しめている証拠で、またホールの音響も素晴らしく、それぞれの楽器、歌声がハッキリと聴こえてくることも楽しさを膨らませてくれていた。
クレイジーケンバンドは、生の音で勝負できるバンドだから、音響のいいホールでは魅力が最大限に観衆に伝わってくる。
いい会場で観ている、ここでのライブにしてよかったと早々と感じた。

 
先程の「BRAND NEW HONDA」もそうだが、リクエストタイムはおもちゃ箱をひっくり返すような意外性もあって楽しい。
聴けるとは思っていなかった「流星ドライブ」が聴けたのは嬉しかった。
初めて観にいったBLITZでセットの最後に演奏された記憶がある。
このバンドはライブの〆に似合う曲が多く、私の好きな曲もそのタイプの曲に多いので必然的に聴ける機会は限られてくるので「流星ドライブ」はよかった。

 
セットは「もうすっかり...」アルバムからの楽曲を中心に進む。
プレイリストに加えていなかった「ENGINE」も聴けた。
本当は「SOUL PAINT」も聴きたかったが、セットからは外れていたはわかっていたし、他の曲が聴けたので気にしていない。

 
ショーはその後ツアーのリストに沿いながら進み、GTで一度〆、アンコールを何度か経て、フィナーレへと向かっていった。
気が付くと9時45分くらいになっていた。
周囲の観客の中には終わる前に帰路に付く人もいた。
青砥は私の家からは近いが、都心ではなく下町なので神奈川方面からいらした方には仕方ないかもしれない。
3時間に及んだショーは、そしてツアーは、「パパの子守唄」で終わった。

 
ショーを終え、灯りが付いた中で他のアーティストに比べ年齢層の高いお客さんは皆満足していたように思う。
私は100点満点だった。ライブ後に喉が枯れていたのも久しぶりだった。
家が近いのだろうか自転車で帰っていく人たちの姿はこのバンドらしかったし、青砥駅で10時過ぎに人が増えているのを若い女性が「何で人が多いの?」と言っているのさえ、ちょっとした優越感を感じるほどだった。


自分も歳を重ね、若いころから好きだった音楽のアーティストたちも次第にこの世からも姿を消しつつあります。
最近は特にその傾向が強いですね。
レミー、ボウイ、キース。
それでも最前線に戻ってくる人もいる。
メタルチャーチのマイク・ハウが20年ぶりにシーンに戻ってきた。
自分の考えや志向の門戸を狭くするつもりはないけど、本当に聴きたいと思えるものも少ないんだ。
だけど、聴きたいと思えるものはただ志向を拡げてくれるだけじゃなく、自分の世界も拡げてくれる。
クレイジーケンバンドは今の自分にとってその筆頭のバンド。
メタルチャーチや、今月10年ぶり以上に観に行くことになっているアイアンメイデンはベースにしっかりと残ってくれてるバンド。
余分なものはもう聴いていない。
でも、世界が狭まってるとは思ってない。
だってね、ここ数年、絶対に達成したいと思ってる音楽面でのテーマがあるんだ。
今年はそれをぜひ達成したいんだ。
世界が広がると確信してるんだ。
何だと思います。

 
Perfumeを観たいんだ。

 

セットリスト(多分細部で欠けているものがあるのであくまで参考)
01. SUKKARI
02. 開拓者
03. Barrio Chino
04. 円盤-Flying Saucer-
05. ウォーカーヒルズ・ブーガルー
06. BRAND NEW HONDA
07. 路面電車
08. シンガポール・スリング
09. もうすっかりあれなんだよね
10. 指輪
11. La Americana
12. Eye Catch/すっかり八兵衛
13. 6789
14. ENGINE
15. カフェレーサー
16. ニンゲンモドキ
17. 横顔(リクエスト)
18. SEX MACHINE(リクエスト)
19. 流星ドライブ(リクエスト)
20. GTR -> イカ釣り船
21. 仮病
22. Loco Loco Sunset Cruise
23. Let’s Go CKB -> タイガー&ドラゴン
24. ウイスキーコーク
25. タツノオトシゴ
26. ベレット1600GT
27. スポルトマティック
28. GT
~アンコール~
29. ブス
30. 愛人募集中
31. 男の尻尾
~アンコール~
〔MC〕チャイナタウン
32. デトロイト音頭
33. 金龍酒家
34. 香港グランプリ
~アンコール~
35. 太陽のモンテカルロ
36. プレイボーイ・ツイスト
37. パパの子守唄

Ckb_001

Ckb_002

| | コメント (0)

2016年4月 4日 (月)

ヴォルティス、完敗。そして、勝てない原因に見えてきたもの。

2016 J2 第6節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 3 FC岐阜
【得点】徳島:28' 冨田 大介
    讃岐:34' 苅部 隆太郎、43' 鈴木 ブルーノ、73' 風間 宏矢

 
かなり大事な一戦だったが、結果も内容もあんまりな内容だった。
攻撃がどうこう以前に守備がどうしようもなかった。
相手の動き出しに遅れてたし、好きなように回されるのをただ目で追いかけることしかできていなかった。
雨でスリッピーだった以前に、ピッチに水を撒いて試合や練習してたらしいのに、濡れたピッチに不安がってるようなプレーになっていたのはヴォルティスだった。
岐阜の選手たちは思い切って走ってたし、ボールも滑り過ぎてラインを割らないような蹴り方をしていた。
そこへ走っていく岐阜の選手たちは前線のスピードある選手の特長を活かせていた。
主軸を複数怪我で欠いて前線は緊急事態に近かったのに、狙い通りにやらせてしまった。
押し込まれるとクリアが雑で、簡単に岐阜ボールにしてしまっていた。
全くホームゲームらしくなかった。
シュートは4本、それも2度だけあったチャンスにそれぞれ2回放ったシュートだけ。

 
気持ちどうこうは言いたくないけど後手に回るとドンドン気持ちが下がっていくように見えるんだ。
それも昨季以前からいる選手にその傾向が強く見える。
山崎、渡は開幕戦でもファイトする気持ちが一番伝わってた。
岩尾も気持ちが出てたけど、怪我で欠場してしまい、岩尾が発散していた気持ちの部分はスッポリと抜けたままだ。

 
放送のハーフタイム時に木村のインタビューが流れてたけど、そのときの木村の言葉にも落胆した。
まだシーズン序盤なのに、一つでも多く勝ちますから応援お願いしますってさ、もっと大きな目標言ってよ。
正直がっかりだよ。

 
岐阜の方がハングリーだよね。
上位にいながら、危機感が溢れてるんだ。
ヴォルティスには、それが欠けてるかな。

 
もしかしたらさ、メインスポンサーが大塚製薬であることに起因している恵まれて安定している環境にいることが勝てないそもそもの原因なんじゃないかと思うな。
恵まれてるから、ハングリーになれないってことない?。
観ている側も、金あるはずなんだからと勝てないのおかしいだろとかないかな?
選手も、フロントも、周囲も自分たちがやらなきゃダメだって思いに欠けてるような気がするんだよね。
何かにぶら下がってたり、なんとかしろよと誰か任せになってしまっている感じがする。
まず自分たちから動く、気持ちを見せるとかをしないと、何も起きないままに終わる気がするね。

| | コメント (2)

« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »