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2016年4月30日 (土)

永遠の鋼鉄王、8年ぶりの日本。アイアンメイデン@両国国技館

ここ最近は私のような40代以上のロックファンにとっては悲しいニュースが多い。
昨年末はモーターヘッドのフィルシー・テイラーが亡くなり、翌月にはレミー・キルミスターが急死した。
キース・エマーソンは自ら人生に終止符を打ってしまった。
デヴィッド・ボウイはハードロックではないが、間違いなくハードロックに影響を与えた偉人だった。
少しジャンルが違うがイーグルスのグレン・フライ、ナタリー・コール、モーリス・ホワイト。
ミュージシャンではないがビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーティンは私にロックへの扉を開いてくれたチープ・トリックのプロデューサーでもあった。
そして、プリンスまでもいなくなってしまった。
最近ではないが、私の中での3大パワーメタルバンドのライオットのマーク・リアリももういない。
そういえば、レインボーやワイルドホーシズ、そしてディオのベーシストだったジミー・ベインも去った。
私自身も来年で50なのだから年上であるロックスターたちは年齢から言っても、身体に何もないはずはないのだ。
人によっては尋常じゃないワイルドな人生を送ってきたわけで、特にレミーなんかはそうだ。
こういっては何だが、もっと早く死んでもおかしくなかったレミーはうらやましい終わり方だったと思う。
同じモーターヘッドにいたフィルシー・テイラーは体調が優れないまま、晩年はミュージシャンとして活動できなかったわけだから、死ぬ一カ月前までフルセットのライブを演っていたレミーは幸せだった。

 
アイアンメイデンも1979年にデビュー以来、ヘヴィメタルという音楽をずっとトップに立って牽引してきた。
気がつけば37年も経った。
リーダーであり、アイアンメイデンの楽曲の作詞、作曲を担当し、メタルの世界を引っ張ってきたスティーブ・ハリスも60歳となった。
バンドの躍進の支えたヴォーカルであり、2008年以降はバンドのワールドツアー用にチャーターしたボーイング機(今はジャンボジェットの747型)のエドフォーズワンの操縦士まで務めているブルース・ディッキンソンは昨年は悪性腫瘍が見つかり治療(今は完治)した。
それでも、アイアンメイデンを追い抜いていきそうな他のバンドは見当たらない。
それを期待させる後輩バンドは過去いくつもあったが、結局アイアンメイデンの域に到達する前に消えていった。
それは情けないことでもあるが、それ以上に、勢いを止める気配を見せないアイアンメイデンの凄さは音楽のジャンルを超えているレベルだ。
自国内ならまだしも、ワールドレベルでこれほどのキャリアを達成し、継続しているアーティストはほとんどいないだろう。
 
 
今、昨年リリースされた16枚目のアルバム『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~ - The Book of Souls - 』を掲げてのワールドツアーの真っ最中である。
そして先日4月20、21日に両国国技館で日本公演が8年ぶりに行われた。
実は2011年3月にも日本公演が予定されていたのだが、直前の東日本大震災で中止になっている。
エドフォースワンが成田国際空港に着陸する直前に地震が発生し、機体は確か急遽大阪に行ったのだ。
エドフォースワンも3月にチリの空港で機体牽引中に事故で損傷するという災難も経ている。
いろんなことを乗り越えて8年ぶりの日本公演は行われた。

 
両国国技館は言うまでもないが相撲の殿堂だ。
チケットは升席が当選した。両国国技館も初めて、升席も初めてなのでワクワクした。
この日のために年休も入れた。
ウオークマンにセットのプレイリストを作って曲をアタマに叩き込んだ。
成田にエドフォースワンを見に行こうか(実際は羽田に着いたのだが)とか考えてた。
グッズも買いたい、だから早く行かなきゃ。だから休まなきゃ、とかね。
かくしてワクワク感を抱えながら4月21日はやってきた。

 
時代はグローバルだが、今回のアイアンメイデンの日本公演にはいろんな国から大勢来日して観に来たようだ。
かなりの外国人率で、アメリカ、イギリスだけでなく南米、欧州などいろんな国の人がいた。
両国国技館というのも彼らには日本に行きたいと思わせた理由なのかもしれない。
蔵前国技館はプロレスで行ったことがあるが、両国国技館は初めてでとても魅力的に感じたくらいだからだ。

 
17時、スティーブ・ハリスの息子ジョージがギターを弾いているザ・レイブン・エイジがオープニングアクトを務めた。
19時、ほぼ予定通りにUFOの”Doctor Doctor”がオープニングSEが流れる。
スクリーンにジャングルから力強く、エドフォースワンが飛翔する映像が流れ、続いて”If Eternity Should Fail ”でライブが始まった。
序盤はニューアルバムを中心にセットが進む。
2月から始まったツアーからセットリストは全く変わることなく続けられているようで、この日もそれに倣った構成だった。
彼らのようなキャリアの長いバンドになるとツアーのセットリストへのファンの思い入れは強くなる。
どうしても初期の曲を求められることが多くなる。
定番曲というやつで、実は結構やっかいな存在だったりする。
ニューアルバムから一曲、二曲くらいしかやらないバンドもいる。
初期のアルバムが偉大だとその傾向も強くなる。
ガンズ・アンド・ローゼズなどはその典型だろう。
アイアンメイデンにもそういう曲は多い。
だが、このツアーのセットリストではニューアルバムの曲は比較的多い。
この点にアイアンメイデンが今でも守りに入っていない姿勢が感じられる。
バンドが攻める姿勢を示しても、これまで支えてきたファンも同じように歳を重ねる。
歳を重ねると人はどうしても保守的になっていく。
過去の名曲がどうしても新曲の重しになってしまう。
それに対抗していくためにはバンドの強い意志が必要になる。
アイアンメイデンはそれを持ち続けている。
アイアンメイデンらしさを守りながら、先へ先へ進むことを続けている。
ファンの人気が高い曲を外し、新曲を前に出して今のアイアンメイデンで勝負している。
変わってしまったと言われることを恐れない姿勢を前面に出している。
なかなかパワーのいることだ。
歳を重ねるとなおさらだ。
すごいことだ。
彼らは永遠の鋼鉄王なのだ。

 
中盤からは”The Trooper”、”Powerslave”と過去の曲、そしてニューアルバムの曲を交えていく。
以前はロボットみたいなエディを見たが、今回のエディはスマートで足が長くてステップが軽い。
ちょっと体格が小さくなって顔も小さくなっていたが。

 
終盤は彼らにとって重要な名曲を続けていく。
”Hellowed Be Thy Name”はリフの展開がとても印象的で好きだ。
”Fear of the Dark”は観客の大きなコールの波を呼ぶ。
そして彼らのフラッグソング”Iron Maiden”
この曲がなかったらもしかしたらヘヴィメタルは全く違う音楽になっていたかもしれない。
1980年代初期にニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルのムーブメントの中で、ニール・ケイに押されて世界に出ていったバンドたち。
多くのバンドが躓き、世を去る者も増えている。
それでも頑張っているバンド、ミュージシャンも多い。
これは時代の流れの常なので仕方ないが、それならば王を脅かす存在もそろそろ出て来てほしい。

 
ライブの翌日の22日エドフォーズワンは羽田を旅立ち、次の街へ飛んでいった。
彼らの旅は終わらない。
それは彼らが自分たちがやりたいこと、やらなくてはいけないことがあるからで、今のところ彼らにしかできないのだ。

Doctor Doctor (UFO)
1 If Eternity Should Fail ※
2 Speed of Light ※
3 Children of the Damned
4 Tears of a Clown ※
5 The Red and the Black ※
6 The Trooper
7 Powerslave
8 Death or Glory ※
9 The Book of Souls ※
10 Hellowed Be Thy Name
11 Fear of the Dark
12 Iron Maiden

アンコール
13 The Number of the Beast
14 Blood Brothers
15 Wasted Years
Always Look On the Bright Side of Life (Monty Python)
※最新作BOOK OF SOULS収録曲

※意外なことに会場からアナウンスも注意も無い中、大勢の方が撮影しまくりだったので演奏中に撮影した画像を使用しています。関係者より指摘があれば削除するつもりです。

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