« 渡の熱き一弾、古巣を撃破。ヴォルティス、北九州に勝利。 | トップページ | 順位の差は自信の差。ヴォルティス、気持ちをパワーに転化できず凡敗。 »

2016年5月29日 (日)

2015-2016 千葉ジェッツ総括(2)後半戦

1月下旬からのリーグ戦が再開されるに当たり、「JETS HAPPY ACTION in HOMEGAME」というアクションを始めた。
千葉ジェッツの理念である「千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる」に基づき、ホームゲームに来てくれたファンに勝敗に関係なく気持ちよく試合を楽しんでもらおう、試合を楽しみに週末を待ってもらおうと、笑顔であるとか、会場内でのサポート体制などをより改善していった。
ジェリコHCが試合に挑むに当たっての考えなどを発信することも始めた。
千葉ジェッツでは初のホームゲーム生放送をJ:COMチャンネルで行われることも決まった。
試合当日のイベントなども後半戦から質、量ともさらに充実した。
1節だけスペシャルにするというのは簡単だが、ジェッツのホームゲームは毎節いろんなことが用意されていた。
成績が上向かない中でフロントは頑張っていた。
 
アウェイでアイシンに1勝できたことはチームにいくらか自信ももたらした。
だが、上位に勝つことがほとんどできないままだった。
こうなると目標はプレーオフ圏内確保だが、その意味では最大のライバルである広島ドラゴンフライズとのホーム2連戦は先に負け、2戦目も終了直前に逆転してどうにか勝つという状態だった。
荒尾岳がようやく戦列復帰したがまだ復調しておらず、他のチームは成熟度が進み、ジェッツとの力関係は変化していた。
ジェッツは完成度がなかなかあがらなかった。
 
2月に入り、出場機会が満足に得られないままだった宮永雄太がレバンガ北海道へレンタル移籍した。
後半戦に入り、出場機会がないままに終わる試合も多く、出場しても限られた時間だけだった。
年齢的にもあるだろうが、もっとプレーしたいという意欲に満ちている彼としてはジェッツに未来を見いだせなかったのだろう。
順位的にも近いレバンガ北海道に放出するのは普通考えにくいことだが、北海道は彼の出身地でもあり、ジェッツからレバンガに要請して実現した。
実質的な退団であり、実際、5月24日に退団が発表された。
ジェリコHCの構想に合わなかったのが最大の理由だろう。
Dscn2225
 
激震は続いた。
ホームでの熊本ヴォルターズ戦で連勝したものの、アウェイのレバンガ北海道戦は連敗。
負け方も悪く、宮永雄太を放出した相手に連敗という屈辱を味わった。
すると3月4日にジェリコHCは解任された。
後任は昨季までのキャプテンで今季からアンバサダーを務めていた佐藤博紀がHC代行として就任した。
ジェリコHCの解任に関しては結果が伴わなかったことと、3月に至っても調子が上向く兆しが見えないことだったと思う。
サッカーや野球と違い、外部から解任を求める声が高まって解任に至ったということは今のバスケ界、千葉ジェッツを取り巻く環境の中ではなかったと思う。
むしろ、チーム内部の方でジェリコHCへの信頼が損なわれていた可能性の方が高い。
この出来事の後で、何人かから少し話を聞いたが、そこから共通する言葉が浮かんできた。
”伝わらない”
それはジェリコHCの考えが選手たちに上手く伝わらない、ということだった。
伝えたいことと、理解されることが違ってしまうという話も聞いた。
伝えていることに伝わる中味がなかったという話も聞いた。
単に意図が伝わらない以上の問題がコミュニケーションにあったように思う。
真実は何であったかは知ってもしょうがないことだ。
ただ、個人的な感想を言えば、ジェリコHCはとても立派な方で立派なコーチだった。
だが、立派なコーチでも向き不向きはある。
千葉ジェッツは不向きだったのだと思う。
後半戦前の公式サイトでもコメント(前回記事最後に書いた)もファンではなく選手たちには影響を与えた可能性もある。
就任したときには編成が決まっていて...は、解任フラグになったと思う。
Dscn3143
Dscn3328

後任となったヒロこと佐藤博紀HC代行にとっては困難なミッションだった。
しかし、ホームゲームはしっかりとその目で見ていたことでチームの問題点は把握できていたと思う。
その分、チームの現在位置と今からできることもわかっていただろう。
短い時間でやれることは多くはなかったと思うが、選手たちはチームの危機的状況に奮起してくれた。
組織的なプレーの整理、特にディフェンス面での修正はすぐに効果が出た。
初めて指揮を執ったアウェイ日立戦の2戦目を勝利に導いた。
そしてホームタウン船橋デイとして銘打ったホームでのレバンガ戦では積極的なディフェンスで17スティールをマークして完勝した。
今までの試合では見られなかったプレーであり、ジェリコHCが遺した部分をヒロHC代行が上手く整理した結果だったと思う。
翌日の試合では逆に14スティールを奪われ、やりかえされたところは現在位置を知ることになったが、チームは上手く発揮できていなかった力を出せるようになった。
それは3月17日(木)の極めて重要だったアウェイの広島ドラゴンフライズ戦での勝利に結びつき、それも含め下位チームとの対戦だったが5連勝を記録した。
この時期の連勝は同時期連敗中だった広島ドラゴンフライズを追い詰め、プレーオフ進出を決定的にした。
ヒロHC代行はまず一つのミッションを成功させた。
このヒロ体制でキーになったのは戦列に本格復帰した荒尾岳であったと思う。
彼がスターティングで使われるようになったことがインサイドでの強さを高くしてくれたことが成績に繋がったと思う。
残念なことに彼はシーズンを通じて怪我が多過ぎた。
不可抗力もあるが、彼と同等か以上のフィジカル勝負ができる日本人選手を獲得しないと来季も難しいだろう。
Dscn4353
 
4月は強豪との対戦が続いたが、9日(土)の千葉ポートアリーナでの栃木戦では6,835人の最多入場者数の記録を更新した。
しかし、8連敗を喫し、4月最後のつくば戦まで勝つことが出来ず、力の差を思い知ることになった。
さすがに上位には短期間の修正・整理では通用しない。
Dscn4048
 
それでも続く5月1日(日)船橋アリーナでの東芝戦はジェッツ史に残る熱い試合だったし、何より富樫勇樹が富樫勇樹たる姿を見せてくれた試合だった。
明らかに東芝の方が強いのだが気持ちが溢れていた。
4Qで11点差にまで広がってからガチでの打ち合いの中で富樫勇樹がチームに勢いを与え、富樫勇樹の3P+岡田優介が被ファウルで5Pプレーを生み逆転に成功したシーンの盛り上がりは今季のジェッツの試合の中で最も燃え上がった瞬間だったと思う。
その後もチャップマンが退場したが、延長まで決着が伸びた試合は競り勝った。
最後に決めたのも富樫勇樹だった。
この試合はファンの心に刻まれたと思う。
来季に繋がる試合になったと思う。
Kimg1196
Dscn4176
 
結果としてこの試合が今季最後の勝利にはなったが、最終節でレギュラーシーズンの入場者数100,000人突破を果たし、シーズン平均も3,574人を記録した。
成績は揮わなかったが、船橋、そして千葉までのエリアで千葉ジェッツを知ってもらい、来季、そしてその先に繋がるだろう。
MVPはクリント・チャップマンを挙げる。
彼の存在はシーズンが進むに連れて大きくなっていった。
マークも激しくジャッジのストレスも大きかったと思うが、チームを引っ張ってくれた。
経験を積めば彼はもっとバスケ界でビッグな存在になるのではないか。なってほしい。
Kimg1195
 
それでもやはりプロなので勝たないといけない。
今季の千葉ジェッツを評された言葉で一番強く刻まれたのは奥さんの一言で、それは千葉ジェッツのドキュメンタリー番組を見ているときに言われた。
ジェッツが驚異的な入場者数を記録していること、その頑張りをドキュメントした番組だった。
「でも、弱いと台無しだよね。」
来季はそんなこと言われないでほしい。
だけどそんなことを言われたのは自分の応援の力不足でもある。
自分ももっと力になれるように考えて頑張ろうと思う。
勝たせられない応援は応援でないといったのは自分なのだから。
 
最後に、今季のフライトクルーは素晴らしかった。
STARJETS、BeatBoosters、TAMA、粕谷くん、Risukeさん、そしてジャンボくんも。
彼らは選手よりファンに近くに居て、そしてファンも彼らを親しんでくれた。
こういう暖かい繋がりは他のチームと比較するものではないけど、船橋という街にとって千葉ジェッツが大切なチームになる大きな力になる。
今季より来季、来季より次へと。
Dscn3144
Dscn4101
Dscn3156
Dscn4190
Dsc_0168
Dscn2916
Dscn4389

|

« 渡の熱き一弾、古巣を撃破。ヴォルティス、北九州に勝利。 | トップページ | 順位の差は自信の差。ヴォルティス、気持ちをパワーに転化できず凡敗。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 渡の熱き一弾、古巣を撃破。ヴォルティス、北九州に勝利。 | トップページ | 順位の差は自信の差。ヴォルティス、気持ちをパワーに転化できず凡敗。 »