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2016年5月 4日 (水)

千葉ジェッツ、東芝に延長戦勝利。地元ファンは興奮と歓喜の渦!

4月30日(土)船橋アリーナ 
千葉ジェッツ 90 - 79 つくばロボッツ
  #13 クリント・チャップマン 35PTS
  #5  リック・リカート 11PTS
  #34 小野龍猛 11PTS
  
5月01日(日)船橋アリーナ 
千葉ジェッツ 98 - 97 東芝神奈川
  #2  富樫勇樹 23PTS
  #13 クリント・チャップマン 19PTS
  #34 小野龍猛 16PTS
 
前節では、8連敗、怪我人は増える、ダブルスコア近くで負けるなどかなり厳しい状況だった千葉ジェッツ。
残るリーグ戦は全てホーム、船橋アリーナでの4試合とはいえ、背負っているものは単なる勝利ではなくなった。
結局、上位とは互角に戦えないまま終わるのか?
そう地元ファンに、子供たちに思われたまま終わるのか?
それは残り4試合でホーム観客動員数10万人を達成しようとしている中で足を引っ張るだけでなく、これまでの成果も台無しにし兼ねない。
地元ファンにとっては自分たちが応援するチームが勝つことが第一で、それを満たしてくれないチームに愛着をいつもまでも感じてくれはしない。
バスケットボールという競技が好きかとか以前の問題なのだ。正直言えば競技が何かでサッカーや野球と優劣を付けるわけではない。
バスケ界がどうとか、ファンにとって重要ではない。
まずファンのために必死に戦い、応援しているファンに恥を掻かせない試合をすること。
これが第一だ。
負ければ、相手のファンからバカにされると感じる人が大部分だ。
負けた相手から讃えられるプロスポーツなんて基本ない。
サッカーはそうだ。千葉はプロサッカーが20年以上耕してきた土地だ。
相手チームのファンと試合後に交感する人は殆どいない。
ダービーとはそういうものでもある。
まずファンの前で勝てないのであればチームに価値はない。
ジェッツではなく、今は無所属の選手の発言ではあるが、意味の取りようによっては、無理してファンと共感する必要はない、つまりファンのためになんて考えなくていい、とも取れる言葉をツイッターで書いた人がいたが、それなら応援しなくていいよねと言われても仕方ない。
プロスポーツなのだから何が一番大事なのかは選手視点でもファン視点でもスポンサー視点でも、いづれにおいても同じであり、いづれも超越している。
勝つことだ。
勝てなかったらDieなのだ。
言いすぎにしても、そこの考えに甘えを持ち込むようでプロとは言えない。
私はそこは譲らない。
そうでないならまず勝ってから反論すべきだ。
 
果たして、東芝戦でリベンジできると思っていた人がどれほどいたかという状況で今節を迎えた。
 
今節はつくば戦を観戦していないので、東芝戦に限った感想を書く。
もっともそれで十分だろう。
それくらい価値のある試合だったからだ。
 
前節までに4人の離脱者を出していた千葉ジェッツ。
今節を迎えるとさらに状況は悪化していた。
西村文男まで今節は姿を消していた。何らかの体調不良なのだろう。
離脱者5人、つまり実働可能な選手が8人しかいない状況で東芝を相手にするのは難しい。
相手がリーグ戦での順位を確定させてしまっている状況でもモチベーションが落ちるとは思えない。
ただし、千葉ジェッツも30日(土)につくばロボッツに勝利して連敗を止めたことで、プレッシャーはかなり軽減されていたと思う。
 
船橋アリーナに到着し、いつもの席に着くと、その上の席で島田社長と佐藤ヒロが会談中だった。
軽く挨拶し、その場を外したが、すでに来季は走り出しているのだろう。
来季はどう変わるかは我々がタッチしていい領域ではない。
勝たせるための応援をする。それが我々の使命だ。
 
ジェッツにとってとても重要な1Qはいきなり辻直人に3Pを決められたが、厳しい状況の中で出場機会を得た星野拓海が3Pを決め返した。
これは大きかった。チームに自信をもたらしたと思う。
その後も突き放そうとする東芝に、今度は小野龍猛が3P、インサイドペイントからショットを決め返す。
クリント・チャップマンは1Qだけでリバウンド6をマーク、特にディフェンスリバウンド5つを奪い東芝にリズムを与えない。
するとルーキーの原修太も決めてくる。
2点リードして2Qへ。
2Qはクリント・チャップマンがディフェンスリバウンドで8をマーク。
これは効いた。
オフェンスにも好影響が出たと思う。特に岡田優介が3Pを2つ決めたのは大きかった。
相変わらず東芝のニック・ファジーカスの無双ぶりはすごくて、やらせてしまう中でそれ以上にやるしかなかったが、その状況でも互角以上に戦えていた。
 
リードして前半を終えたが3Qはニック・ファジーカスと辻直人を中心に猛反撃に会い、残り1分半ほどでついに逆転される。
特に終盤の3P攻勢は力の差を見せつけられた場面で、スパンスパンと決まる3Pはジェッツファンの心を折ったと思う。
58-67で4Qへ。
 
いつもだったらこのまま4Qも競り負けて終わっただろう。
事実、4Q最初に栗原貴弘に3Pを決められ11点差になった時は会場の空気も重くなった。
が、すかさず小野龍猛が3Pを決め返す。
山下泰弘が3Pを決めて再度ジェッツをへし折りにいくと、今度は富樫勇樹が3Pを決め返す。
その後も決めたら決め返す展開の中で、富樫勇樹がジャンプショット(2P)を決める。
栗原が決めた後、富樫は今度はジャンプショットの3Pを決めた。
この3Pが会場のテンションを決定的に上げた。
点差としては10点差が7点差になった状況でまだ点差はあったが、会場のジェッツファンに勇気を与えた。
そしてチームにも勇気を間違いなく与えた。
ここからリック・リカート、小野龍猛の2連続ショット、クリント・チャップマンで一気に2点差に詰めたことがそれを証明している。 
富樫勇樹が持っているスペシャルがついに発動した。
東芝もニック・ファジーカスに集め、勢いを止めに来る。
再度4点差に広げ、1分を切る。
 
3Qで辻直人に3Pファウルを与えて流れを与えてしまった富樫だったが、富樫勇樹のスペシャルが再度奇跡を起こす。
残り19秒で再度富樫勇樹が3P決めて1点差にする。
ところがこの場面で東芝の栗原貴弘が岡田優介にファウルを冒していた。
判定の結果、富樫勇樹の3Pはカウントされ、さらにファウルが別に認定された。
既に5ファウルを冒していた東芝によりジェッツはさらに2FTを得た。
これを岡田が決め、結果として5Pプレイとなりジェッツは残り19秒で逆転に成功する。
 
会場は最高にヒートした。
が、これでも試合は決まらない。ドラマはまだ残っていた。
クリント・チャップマンがの残り13秒でニック・ファジーカスにファウルを冒す。
これでチャップマンはファウルアウトで退場。
19ポイントも活躍したが、それ以上に19リバウンドを獲得して試合を引っ張ったセンターをジェッツは失った。
やはりだめかという空気が流れる中、ニック・ファジーカスは逆転できたFT2本目を外した。
87-87。 
小野龍猛が外したFTのリバウンドを拾う。
富樫勇樹がボールを受け取り、最後のオフェンスに挑んだ。
だが厳しいマークの中でショットを打てずにバランスを崩す。
こぼれ球を星野拓海が打つが決まらず87-87で4Qは終了。
 
富樫勇樹は最後のプレーでコートに激しく倒れ、4Q終了直後に顔をしかめ、立ち上がったがすぐには動けなかった。
試合後のインタビューで言っていたダブルオーバータイムは避けたかったという打撲はこのときのものかもしれない。
そして試合はオーバータイムへ。
が、クリント・チャップマンを失った状況では不利は隠せない。
会場のジェッツを応援する全員がそう感じていたはずだ。
だが、今日は彼がいた。富樫勇樹だ。
 
ニック・ファジーカスが先に決めた。
だが、富樫勇樹がここでも3Pを決める。最初の攻守でリードするジェッツ。
ここから東芝はファジーカス、ジェッツのリカート、東芝の麿々道、ジェッツ岡田が決める。
その後、辻の3Pが外れ、小野の3Pも外れる。
東芝の次のアタックが外れ、富樫がボールを持つ。
富樫が切れ込んでショット!
が、東芝藤井がブロックショットで弾く。
富樫が決められず、少ししぼむ会場。
そして拾ったプレーからファジーカス、リカート、辻と応酬が続いた。
96-97。東芝のリード。
岡田優介の3Pは外れる。
が、小野龍猛がリバウンドを拾う。ボールは回って富樫へ。
富樫は詰めた一人を交わしてインへ切り込む、フリーになった富樫がショット。
残り10秒で決めた。98-87。
そして最後のプレー。ファジーカスのショットは枠に当たるがそのまま弾ける。
リバウンドを東芝長谷川が突いてショットするがボードに跳ね返った。
試合終了。
今季、東芝戦の初勝利は劇的なストーリーの末に千葉ジェッツが勝利した。
 
OTでの勝利は二度目だったが、前回とは意味合いが違う。
東芝が強豪であることは大勢の人がわかっていたし、ジェッツの苦境もわかっていただろう。
初めて東芝を観た人も、その実力の高さはすぐわかったはずだ。
リードしながら終盤逆転され、最後に追いつき、延長で制す。
チャップマンの退場もあり、逆境を極めた中で、もっとも華のある選手である富樫勇樹が23Pを上げ、大事なところで何度も決めた。
それらを積み上げたうえで勝利という華を見ることができた経験は、間違いなくリピートに繋がるだろう。
フロントのオフの最大のミッションは富樫の残留になるだろう。
もちろん、富樫一人で勝てたわけではない。
活躍度を見たら、19ポイント19リバウンドをマークしたクリント・チャップマンが上だ。
特に前半の14リバウンドは試合を支えた。
小野龍猛も集中力が高く大事な場面で3Pを決めたし、チャップマン退場後のOTは彼の不在を埋めた。
星野拓海の最初の3Pも大きな一発だった。
リック・リカート、岡田優介、原修太、阿部友和も全員見せ場を作った。
フライトクルーも試合の空気を支えた。
STARJETS、(おめでたいことの多い)BeatBoosters、TaMa&おさむ、Risukeさんと粕谷くん。
スタッフ、そして観衆全員3,376人で、平均観客動員数が1,000人にも満たない強豪(ちなみにジェッツは3,539人)に見せたホームゲームでの勝利という劇場だった。
全てが最高だった。
余計なことをボソっと誰かに呟いて、試合後悦に入ってる方がいた以外はね。
そんなこと見せつけたいなら自分でやればいいのに。
まあ、些末なことだ。
 
正直、プレーオフよりこのホームでのラスト4連戦の方が重要だと思っている。
ファンに勝利体験を一つでも多く体験してもらいたい。
それがファンの心の中の白い千葉ジェッツというキャンバスに赤色を塗っていくことになる。
それが船橋を赤く塗っていくことになる。
それが千葉ジェッツが船橋のシンボルとなっていくことになる。
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