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2016年8月 1日 (月)

最高の気迫、届かぬ勝利、乗り越えられぬ丘。

2016 J2 第26節 鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 2 - 2 松本山雅
【得点】徳島:62' 木村 祐志、90+1' 渡 大生
    松本:24' 石原 崇兆、71' 高崎 寛之
 
昇格のためには上位を破っていくことが必要だ。
そのためにはここで松本山雅に勝つことは必達ミッションであった。
ここで勝てれば、以降他のチームに、山雅に勝たないといけないプレッシャーを与えられる。
どこと戦っても勝利至上というのはシンプルに言えばその通りだ。
しかし、追い越さないといけない相手にプレッシャーを与える勝利も戦略上重要である。
そのタイミングと併せて。
 
とても勇敢だったと思う。
失点しても1ミリとも折れ曲がることなくゴールへの気迫を示したことは、観衆にはっきりと伝わった。
その気迫が応援を盛り立て、盛り立てられた応援が選手を支えた。
ロスタイムの同点ゴールは、その成果だったのは間違いない。
だが、勝ち点2足りなかった。
もう勝ち点2絶対に欲しかった。
決して乗り越えられない壁ではなかった。
いや、壁ではなく丘だった。
乗り越えられるはずの丘。
乗り越えなくてはいけない丘。
 
前半は守備はよかったが、攻撃では足許に受けて、足許に出すというプレーが目立っていた。
裏へ飛び出す、前の選手を追い抜く、といったボールを持っていないときの動きが小さかった。
いくつかチャンスもあったが、もっと攻勢に出れたと思う。
気持ちが強さを出し切れていない状況で、より強い気持ちを発揮した石原に、動きに付いていった選手がいながら決められた。
前半は、このままもう一点決められて終わりかねない感じだった。
先に失点したくないという気持ちに、先に点を取るんだという気持ちが負けてたように見えた。
 
後半、動きが少しづつ改善されて流れが来ていたなかで工藤の決定的なシュートがポストに救われた。
上記に書いた通りの最悪のシナリオは1本の鉄柱によって防がれた。
その後、転機は選手交代の動きから起きる。
大崎を山崎に交代すべく準備が起きる。
その動きの中で、大崎は左サイドからエリア内に進入し、巧みにフェイントで相手を揺さぶりラストパス。
それを木村が決めて同点に追いついた。
そこから攻勢にスイッチが入ったヴォルティスの攻撃は広瀬が強力なシュートを放ち、松本にもミスが目立ちだし流れは来ていた。
 
高崎のゴールは敵ながら素晴らしかったとしか言えない。
あのパス、あのシュートアクション、あのコース。
心が折れても仕方ないような一撃。
 
追いついたシーン。
広瀬が斜めに突入し相手を引き付けてから渡へ。
打つコースとしてはいい選択肢ではなかった中で思い切って打てたことは、どうしても勝たなきゃいけないという渡の気持ちの力だったと思う。
勝つんだという気持ちが観衆に伝わったことはこの後の後半戦で選手たちの力になるだろう。
 
ただ、勝ち点2足りなかった。
追いつく気迫は出たが、それはリードされたからで、自分たちから先に相手以上に力を出すことができなかった。
もしかしたら”乗り越えなくてはいけない丘”とはそれなのかもしれない。
 
戦いぶりは松本山雅と互角だった。
したたかさや落ち着きはさすがに上位チームだけあって山雅の方が上だったが。
だけどリードを許し続けたことで勝機は逃げた。
 
ベンチには難しい試合だった。
いじると流れが逃げてもおかしくない試合だった。
交代のタイミングや選択も難しかった。
だから、こうすればよかったはずだとかは言ってはいけない。
結局、順位通りの力の差に勝たせてもらえなかったのかもしれない。
 
それでも絶望的な状況では全くない。
次節を勝ち切ることからまた追い上げよう。
それしかない。

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