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2016年11月22日 (火)

ヴォルティス今季最終戦は清水に惜敗。新体制となる今後に必要なもの。

2016 J2 第42節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 2 清水エスパルス
【得点】徳島:35' 藤原 広太朗
    清水:29' 犬飼 智也、73' 金子 翔太
 
今季最終戦を前に、長島監督の退任という名目の解任が発表された。
長島監督自身も「退任ではなく解任」といっている。
推測の域ではあるが、これまでもここの記事で言っているが監督、つまり現場とフロントの関係は悪かったのだと思う。
これも推測ではあるが、監督のリクエストしていない選手、エマナを加入させたこと、エマナを最後まで使わなかったこと(怪我もあるがそれ以前に)。
ツイッターで読んだ監督とどなたかの会話で交わした「もう戻ってくることはないでしょう」という言葉が事実なら、それからも感じられる。
シーズン中にサポーターからも解任を求める声が強まっていたら、もっと早く解任になっていただろう。
コレクティブなサッカーを掲げたが、序盤はなかなか形にならず苦しい立ち上がりだった。
カルリーニョスが開幕から存在したらもっと結果は違っていたかもしれないが、いまさら言っても仕方ないことだろう。
今は、ありがとうございました、としか言えない。
 
長島体制が終焉を迎える最終節、コーチ時代から4年間、今在籍する選手たちの中にも長い時間を過ごした選手たちも多い。
その選手たちが長島監督へ捧げる勝利に挑むのは、前監督の小林さんが率い、この試合にJ1自動昇格を賭けて、大勢の清水サポーターとともにやってくる清水エスパルスだった。
 
共に好調な両チームであったので見応えのある試合だった。
決定機が多くあり、GKの好セーブも、そしてGKの技術の上をいく素晴らしいシュートも3本あった。
そのうち2本が清水だった。ゆえに結果は負けだった。
結果は残念だったが、試合は互いの選手それぞれの思いが目一杯表現された試合だった。
藤原のシュートには思いが目一杯詰まっていた。
今季、機会に恵まれてはいなかったが、選手たちを束ねる立場でもある藤原は気持ちが入っていたように見えた。
チーム外からは結果を出せていない監督、選手であったりして、酷い時は「要らない」とモノのように名指しで非難されることもあったが、チームはとても団結していて監督は信頼されていたのだと感じた。
そこを外が感じ取れるようになると一体感は増すのだろう。
「結果が前提」から脱皮していく人がもっと増えていけばカルチャーとしても育っていくだろう。
最終戦だからではないが、団結が最もプレーに表れていたのであれば、今季の集大成として相応しい試合だったと思う。
 
清水エスパルスは序盤はスタートダッシュに失敗しながら、ジワジワと順位を上げて自動昇格圏を勝ち取った。
J1に昇格したときのヴォルティスにも似ていた。
新任監督として降格してバラバラに近かったチームを1年で昇格をさせる仕事は大変難しかったはずで、選手のクオリティは理由になるだろうが、やはりできる人なのだということを証明したと思う。
試合後、ドリンクをかけられている小林監督の写真を見ると大前も笑顔だったし、コバさんも笑顔だった。
このチームも相当に団結していたのだろう。
清水はJリーグ創設当初は他のチームと一線を画すような独特のサッカー文化があって、応援も独特な応援スタイルをもっていた。
今はその色合いは少し薄まったように思うが、文化として地元に根付いているのが強く感じられ、憧れる部分は正直言ってある。
清水を見ていると、文化とは輸入するものではなく、自分たち独自のものを自分たちの中に見つけ、育て、磨き上げるものなのだと感じる。
J1に上がれば、またしばらくは厳しいシーズンが続くだろう。
だが、降格→復帰を経験するとどのチームも磨かれて帰ってくる。
勝ち続けることでは身に付かない強さを得たエスパルスが来季のJ1で見られるだろう。
 
コバさんもどこかで解任させられることもくるだろう。
だが、それはどんなチームにでも起きることで、サッカーの世界では殆どの指導者に運命づけられていることだ。
そしてまた違う街のチームで何かを成し遂げ、サッカー文化を育てる手助けをして、また他の街に行くだろう。
 
上にも書いたが、地元に愛されること、文化にするために大事なのは自分たち独自のものを見つけ育てることだと感じる。
輸入したものでは文化になりえないのだ。
徳島で、徳島のサッカー文化を作り上げることがこれから重要になっていくだろう。
成り上がることが目的ではない。それではいつまでも他のクラブと自分たちを比較し続けなければならず、他のクラブを見ることから脱却できない。
大事なのは自分たちである。
競争のあるリーグ戦も舞台でしかない。昇格したら舞台が少しばかり豪華になるだけだ。
舞台で表現するもの、それも自分たち独自のもの、それがその街のサッカー文化になるのだと思う。
ハマグチさんはサッカーで徳島を盛り上げたいと言っていた。
成り上がりたいとは一度も言われたことはない。
徳島を盛り上げる。
あくまで自分たち、自分たちの街、徳島に拘っていた。
この先、徳島独自のサッカー文化も育っていくことを望みたい。
 
最後にもう一度、ヴォルティスのために頑張った皆さん、おつかれさまでした。
しばらくはゆっくり休みましょう。

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