« 神を揺さぶった試合 ~千葉ジェッツ、劇的11連勝達成!~ | トップページ | 連勝止まった千葉ジェッツ。メンタルの強さでやり返し! »

2016年12月20日 (火)

カイゼン力が強さの証し ~千葉ジェッツ、富山下し13連勝進化中!~

12月17日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツ 91 - 87 富山グラウジーズ
 
12月18日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツ 90 - 65 富山グラウジーズ
 
三遠ネオフェニックスとの激戦を制し連勝を12と伸ばしてホーム船橋アリーナに戻ってきた千葉ジェッツ。
勢いだけでなく、勝てる理由のある強さが固まってきてもいる。
選手たちのモチベーションも高く、またケガ人も続々と戦列復帰を果たし始めている。
ここから先も楽しみな要素は多い。
 
重要なことは慢心しないことである。
今の千葉ジェッツの選手には不要だと思うが、「負ける気がしない。」とか思っていると、いざ負けた後から連敗すると自分たちを簡単に見失ったりする。
いつかは負けるのだ。
次はチャップマンのいる新潟だ。チャップの実力を知っているなら簡単に勝てる試合にならないことはすぐわかる。
大事なのは負けることに負けないこと。
どういう負け方をしたか理解して、そこからどう改善していくかだ。
改善(カイゼン)はとても重要なポイントである。
今でも勝ちながら改善を繰り返して強くはなっているが、重要なのは潮目が変わったときに、どうカイゼンを継続して強くなり続けることができるかがカギになる。
潮目となる出来事の一つは連勝がストップするときである。
Dscn6169  
負けることを考えるには何だ!と思うかもしれないが、強くなるには負けることは絶対に必要だ。
たとえ、過去に20連敗したとしても、時が過ぎれば価値は記憶と共に薄れる。
糧になるのは、強くなってきたこれから経験する負けである。
その負けを価値あるものにするためにも、勝てる限り勝たないといけない。
富山グラウジーズとの2連戦では、千葉ジェッツの今現在持っているカイゼン力が上手く発揮されたと思う。
 
富山グラウジーズは中地区で6位に低迷しており、まだ今季3勝しかしていない。
最近、外国人選手を入れ替えるなど、低迷脱出策は行っているがまだ成績には結びついていない。 
先週はNBAでのプレー実績もあり知名度も高いセンタープレイヤーのデクスター・ピットマンを獲得した。
彼は211cmの大型センターでフィジカルも強い。
その存在は大きな戦力アップにつながるだろう。
そして千葉ジェッツには同じく211cmのヒルトン・アームストロングがいる。
同じくNBAでの実績もある両者のマッチアップはこの2試合の最大の注目点となった。
Dscn6295  
この2連戦は小中高生のバスケプレイヤーも多く観戦していた。
彼らの対決はとてもいい刺激になったと思う。
(写真↑はピットマンとタイラーだが)
 
三遠戦での2戦目と同様に、17日の1戦目もかなり苦戦した。
どこかフワッとした空気の中で試合に入った感じがしていたが、ジェッツが好調であること、相手が下位に低迷していることが、「勝てるだろう」と自分の中で緩ませたせいでそう感じさせたのかもしれない。
とても漠然とした感覚なのだが、長いこと応援をしている人間はそんな感覚が鋭くなる。
大概、それは悪い方に転がる。
望まない形の打ち合いに持ち込んでしまった感じもあり、富山のキーマンの城宝選手にいい形で打たせてしまうことを抑えられず試合を難しくしてしまった。
石井講祐は3Pを次々決めたし、ヒルトン・アームストロングはデクスター・ピットマンを何本もブロックショットで抑えたのに試合はジェッツに傾かずに前半を終えた。
後半になってもその形は変えられず、3Qには逆転を許し、一時10点差離された。
そこを救ったのはタイラーストーンである。
3Q残り1分半から2本のショットを決めて5点差に縮めると、小野が3Pで続き、富樫は終了直前に宇都選手のファウルからFT3本を獲得して僅か1分半で10点差を逆転した。
タイラーはアメリカから彼女が観に来ていてカッコイイところを見せたかったはずで、いいアピールになった値千金の逆襲だった。
たまたま隣に座ったグラウジーズのブースターも舌を巻いていた。
この辺はカイゼンというより集中力の成せた逆転だった。
この3Q終盤で試合の流れを持ち直し、安易なミスもあって最後まで試合を判らなくさせてしまったが、富山にも安易なミスからのターンオーバーオーバーもあり最後は逃げ切った。
Dscn6244
悪いところが目立った初戦だったが、今節の他会場の結果を見ても京都ハンナリーズが栃木ブレックスに4Qに大逆転勝ちしたりなど、NBL勢が上位を占めるB1ではあるが実力は順位ほどに各チーム間はないと感じている。
富山はいい部分が出たから接戦になったのも正解であろうし、つまり富山グラウジーズも十分に戦えるチームなのである。
勝負所で逆転するような勝負強さの差、集中力を発揮できる組織力の差で明暗を分けた初日だったと思う。
Dscn6232  
但し、2試合目は互いの差がハッキリと出た。
それがカイゼン力である。
富山も城宝選手や宇都選手など質の高い選手は多い。
B1ならば各チームとも彼らのような選手がいる。
しかし、低迷しているチームは結果に結びついていない。
そういうチームは初戦は健闘するが2戦目は力の差を見せつけられる。
これまでの千葉ジェッツはまさにこういうチームだった。
それは初戦、互いのプランAのプレーを分析して、その対策を組み込んだプランA+を実践する力の差で試合が左右されて前日以上に差が出てしまうのだ。
それがカイゼン力の差である。
Dscn6292  
2戦目は前日打ちまくった城宝選手に自由を与えなかった。
石井講祐がメインにがっつりマークして、ボールを持たせても簡単に走らせず、マークを剥がすために城宝選手に走らせ続けた。
これがタフショットやスタミナ消耗に繋がっていくのである。
宇都選手はパスの出しどころが見つからず、自分でいくしかない場面が多くなった。
スコアは2戦目より多くなったが、それはパスが出せなかったからだ。
初戦はしなくてよかった運動量が増えたり、動きを増やされたことでリズムは狂った。
そしてピットマンを連携も出来ていない中で強行出場させたが、個人のストロングポイントになれなかったことで組織力は逆に落ちた。
ベンチにいた選手も含め、そこで信頼できるプランBもなかった。
Dscn6290  
注目のピットマンは、スピードは仕方ないが、ジャンプが全く飛べていなかった。
同身長のヒルトンがそれ以上に飛ぶのだからブロックショットが連発されるのは当然と言えば当然だった。
ショット時のモーションにも俊敏性がなかったので、ヒルトンには読みやすかったのではないか。
ウエイトをもっと絞らないと厳しいかもしれない。
1試合目のハーフタイムは膝のケアに時間を使っていたのでコンディションがまだまだなのだろう。
ウィラード選手が試合中、いろいろアドバイスを送って、ピットマンは一生懸命聞いて実践しようとしていたので、まだまだこれからなのだと思う。
強行出場はちょっと不運だったと思う。
Dscn6323  
千葉ジェッツは初日は伊藤選手を使ったが、荒尾、上江田は出場しなかった。
翌日はスタミナ万全の荒尾、上江田、そして戦列に復帰した原もプレーするなど、プレーの流れを変える役者が使われた。
千葉ジェッツは連勝していく中で、そういう力も向上させてきた。
その差が何によって醸成されたのかはわからないが、これまで上手くいっていなかった時期の経験が糧になっていることは確かだろう。
千葉ジェッツは成長した。
カイゼン力がその証だ。
Dscn6296  
2戦目は石井講祐がMVPだった。
3Pも決めまくったが、城宝選手へのマークを始め、4Qに身体を思い切って飛び込ませてパスカットし、ファストブレイク→パーカーのショットに繋げたプレーが最高に良かった。
ジェッツの顔になりつつあるし、代表に呼ばれて試合に出るのも時間の問題だろう。
 
もちろん、他の選手も凄い。
昨年の富樫勇樹を見ていた人には今季の富樫は別人に見えるだろう。
だが、これが本来の彼だ。
彼がイキイキとプレーしているからジェッツも好調なのだ。
小野龍猛は調子の波も小さくなり、揺るぎない信頼感を発散している。
パーカーはチームの心臓である。
タイラー・ストーンは粗削りだが、日々磨かれているのが分かる。大成する予感がする。
ヒルトン・アームストロングの守備力はチ試合を安定させてくれる。
阿部も攻守で流れを取り戻す働きをしてくれるし、荒尾、上江田、伊藤もチームのバランスを変えたい時に確実に仕事をしてくれる。
原、西村も怪我から戻ってきている。
カイゼン力はもっと幅を広げて厚くなっていくだろう。
Dscn6307  
13連勝は成長過程での一地点でしかない。
どこかで必ず負ける。
そこでどうカイゼン力を高めて、その次からまた走り続けられるかが重要。
2度目に結果を出したときに、千葉ジェッツは上位チームと数字的にも実力的にもトップレベルに並ぶだろう。
Dscn6332
Dscn6337

|

« 神を揺さぶった試合 ~千葉ジェッツ、劇的11連勝達成!~ | トップページ | 連勝止まった千葉ジェッツ。メンタルの強さでやり返し! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 神を揺さぶった試合 ~千葉ジェッツ、劇的11連勝達成!~ | トップページ | 連勝止まった千葉ジェッツ。メンタルの強さでやり返し! »