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2017年7月30日 (日)

首位と3位の違いを学ぶ。ヴォルティス、大一番は完敗。

2017 J2 第25節 Shonan BMW スタジアム平塚
湘南ベルマーレ 2 - 0 徳島ヴォルティス
【得点】湘南:48' ジネイ、66' 秋野 央樹
 
平塚には何度も来たことがあるがハッキリ言って遠い。
それでも関東圏だし、今回のような大一番は行かないわけにはいかない。
ましてや、この試合のあとは最終節まで関東圏はない。
応援の立ち位置が変わっても行く理由は十分すぎるくらいある。
だから行ってきた。
行ってきたからハマグチさんのお姉さんにも久しぶりにお会いできたわけで。
 
試合前、いろいろと想像することが面白かった試合だった。
どう考えてもポゼッションで負ける、互角以下になるとは思えなかった。
その中で曺貴裁監督がどんなサッカーを用意して待ち受けるのか興味が深かった。
曺貴裁は元柏レイソルであり、サポーターを始めた時に選手だった人なのでどうしても親近感が湧く。
それも想像を面白くさせてくれる。
試合まで飽きのこない日々を過ごした。
 
前節、ヴォルティスは2位福岡に勝って首位を射程圏内に入れた。
もちろん、それは何かを成し遂げたわけでもないが、チームとサポーターの士気を最高潮にした。
湘南が山形に敗れたことで差は4まで縮まったことも大きかった。
想像はさらに膨らみ、飽きることなく昨日を迎えた。
 
ヴォルティスはセレッソから清原翔平を獲得した。
経験もありクレバーな選手だ。それは身をもって知っているヴォルティスである。
この先、キーマンになってくれると信じている。
 
忘れていたが、湘南には秋野央樹がいたのだ。
彼の変身ぶりはウワサでは聞いていて、嫌な予感と変な期待感も正直あった。
 
いろんな思いを抱えた中、どんよりとした空の下、大一番は始まった。
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前半は押しているように見えてストロングポイントをしっかりとケアされていた。
特に、馬渡へのケアはがっちりされていた。
彼のサイドはそこそこ上がれていたのだが、馬渡を走らせてボールを通すというキラーアタックは封じられた。
最後に馬渡を使わせないということで嫌な角度からクロスを上げさせないが徹底していて、人が絡んでエリア付近に持ち込めてもクロスは緩かった。
それでヴォルティスはテンポを上げられなかった。
 
湘南は決して引かずに高い位置でヴォルティスにボールを持たれることを判ったうえで我慢していたように思う。
それができるところがアビスパと違った。
首位と2位の違いだった。
曺貴裁監督の試合後のインタビューでは選手たちに情報を与え過ぎないようにしたと言っていたが、自分たちのサッカーをさせることを優先させたのだろう。
前節、ああいう負け方をしている以上、それは当然だったように思う。
ディフェンスの集中力は戻っていた。
ベルマーレのディフェンス陣はプライドを賭けていた。
 
それでもヴォルティスもいつも通りにできていたと思う。
相手が今までとワンランク違った相手だった中で、首位と互角か僅かに上だった。
それはこの試合までに選手もサポーターも手にしていた自信の通りだったと思う。
 
どちらか先にミスした方が負けると思えた。
ガマン比べになると思った。
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後半、雨が強くなった。
このことはヴォルティスに影響を与えたと思う。
もちろん、ヴォルティスは雨に弱いわけじゃない。
リードされた後の精神面で影響を与えたと思うのだ。
湘南は奪うと速く前に攻めることをよりハッキリさせてきた。
そして首位と3位の違いが出てしまった。
先制された場面では右サイドでフリーでクロスを上げさせた。
人はいたがケアされていなかった。
入ってきたクロスに対し、一人に複数が吊られてしまった。
折り返しもフリーでさせた。
そして決定力のあるジネイもフリーにしてしまっていた。
守備のミスが一気に連鎖した。
誰が誰に付くということを徹底することが、肝心な場面で消えた。
鉾はリーグ随一になっていたが、どこかで盾が後回しになっていたモノがここで出たのかもしれない。
首位の湘南は最後まで守備が集中していた。
最終局面で島屋にプレゼントパスするミスはあったが、その時点では2点差であった。
圧されることをある程度覚悟したうえで、引かずに踏ん張って守備する意識が最後まで崩れなかった。
ヴォルティスは守備で根負けしてしまったように思う。
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失点した後、渡がすぐに決定機を作った。
だが、そこで決まらなかったことで、追いつきたいという意識がチーム全体で焦りに昇華してしまった。
それが雨でボールの走りが変わったことに対応する余裕も奪った気がしている。
パスでのミス、アタックの選択肢で多様性が減って、打つべき、いや打てていた場面でも打てなくなった。
もっと崩そうと意識し過ぎてしまった。
首位と3位のチームの違い、そしてチームの持っている経験値の差が出た。
前半終了間際と、後半序盤で同じコーナーキックのトリックを使わせてしまうなどにもそれは出ていた。
 
上述したが馬渡も最後までチャンスメイクで使いたい形で使わせてもらえなかった。
 
湘南は試合運び以外にも違いを見せた。
サポーターもこの大一番の意味をよくわかっていた。
ゴール裏だけでなく、メインもバックも声量が大きかった。
判定へのブーイングも広い範囲で大きな音で出ていた。
そこもヴォルティスが手にしないといけないものなのだろう。
 
気にしていた秋野は柏時代は点を狙う選手ではなかったが、よく走っていたし、狙う意識も別人のようだった。
2失点目、彼の動きにケアしている選手もいなかった。
 
完敗だったが、首位たる強さの理由を体感できたことは大きい。
屈辱を味わったが、これはもっと強くなるためにも必要なものだと思う。
悔しいで終わったら無意味だ。
上位対決はなくなり、あとは下位だけだから、上位がつぶし合ってくれれば大丈夫と思っていたらもっとダメ。
ここで学ばないと。
ヴォルティスにはJ2で闘ううえでも足りていないものがあることがわかったのだ。
大一番でこういう負けを喫してしまうこと。
そこから自分たちをもっと知ることが自分たちを強くさせてくれる。
そして、足りないものがそんな簡単に手に入らないモノであることも。
ここまでのモノが簡単に手に入り過ぎたのだと。
そしてもっともっと強くなる必要があって、なれるということも。
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