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2017年7月24日 (月)

+αを持っていたヴォルティス。捉えた上、追ってくる下。

2017 J2 第24節 レベルファイブスタジアム
アビスパ福岡 0 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:66' 島屋 八徳
 
上位対決が多く組まれている7月後半から8月に掛けては今季のビッグタイムである。
この時期、各チームも補強を進める時期でもある。
ヴォルティスもセレッソから清原選手を期限付き移籍で獲得した。
よって今季のこの時期はとても重要でハードな時期となった。
 
2位アビスパ福岡との大一番の前日、首位ベルマーレが敗れたことで、この試合はさらに重要さを増した。
こういう時に勝ち切れるかは、やっているサッカーの内容、完成度、勢いに加え、+αが必要になる。
その+αが何かは試合によって変わる。
いづれにせよ共通しているのは”持っている”チームであるか、ないかが明暗を分ける。
この試合はそれが試された試合になったと思う。
 
殊勲者の島屋がインタビューで自身の出来には不満を感じていると正直に答えていた。
確かに支配率は圧倒していたが、フィニッシュまでいった回数は比して少なかった。
特に前半はそうだった。
フィニッシュまで持っていくペースが上がるのもいつもより明らかに遅かった。
決定的なピンチも少なかったが、試合を通じて支配した内容に相応しくない結果に辿り着く可能性もあった。
それでも勝ちきった。これは大きい勝利だ。
選手たちは不満を感じているだろうが大きい。
 
+αが、この試合のヴォルティスが発揮した+αが何であったのかは明確には表現しにくい。
抽象的にはなってもよければそれは執念だったと思う。
島屋と岩下の執念の差とまで掘り下げてしまうと、逆に誤って理解してしまうかもしれない。
他の選手がそのシーンまで何度も、上手くいかなかったかもしれないが、押し寄せた際の執念。
切り込んでチャンスを作った太郎の執念。
それらの上に島屋の執念が乗っかった結果が生み出したと言わないといけないだろう。
負けても順位的に抜かれないという条件もどこかで執念の差に影響したかもしれない。
だが私にはそんなことで生まれた執念の差以上のものをヴォルティスは創り出していたと思う。
前回昇格したときのアウェイでの千葉戦、大崎が決めて勝った豪雨の中の一戦を彷彿させた一戦だった。
 
これで首位争いを本格的に生み出した。
これで優勝争いするチームは横一線に並び直したと言っていい。
だが、それはベルマーレ、アビスパ、そしてヴォルティスだけではない。
現時点で勝ち点36までのチームはそこに絡んでいると思っていい。
例えば横浜FCは、J1でMVPも獲得したことがあるレアンドロ・ドミンゲスを獲得した。
能力の高さはよくわかっている。
注目のデビュー戦(対長崎戦)では100%ではなさそうだったが、強烈な印象を観衆に与えた。
J2では使い手が見当たらない、アウトサイドで弧を描くスルーパスを出して決定機を演出した。
イバとは相性が良さそうである。
そしてチームとの相性もよさそうだ。
名古屋より、柏より、フィットするのは早そうだ。
笑いのネタにされていた来日直後のお腹の膨らみもこの試合では無くなっていた。
徳島戦ではベストの状態で出てくる可能性が高い。
脅威ではあるが、面白さも倍増した。
こうでなくては昇格争いは面白くない。
上も捉えたが、下からも追い上げてくる。
上だけ見させてはくれない。
その上で勝ち抜くのだ。
だから掴むものは価値を持つ。
だから我々は人生を乗っけることに躊躇わないのだ。
そう思わない?

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