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2017年12月17日 (日)

千葉ジェッツ、もう一歩上に足りないもの。

12月16日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 79 - 57 川崎ブレイブサンダース
  
12月17日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 70 - 78 川崎ブレイブサンダース
 
バスケットボールではエナジーという言葉がよく使われる。
序盤からエナジーを出すという使い方をよく聞く。
意味するところがとても広い気がするが、とてもベーシックに重要な要素なのだと感じている。
”エナジー”
便利な言葉だ。
でもサッカーではあまり使われない言葉だ。
もっともその言葉が意味するモノはサッカーでも同じモノがあると思う。
但し、サッカーのようにスコアが少ない競技で、90分間というゲームを45分ハーフで戦う競技は序盤から飛ばすと最後まで持たない。
また、交代したらもう出られない競技なので、表現される形が違うのだろう。
 
川崎ブレイブサンダースは東芝時代から強さを見せつけられてきた相手だ。
NBLに移籍してきた当初は全く歯が立たなかった。
初対戦時は衝撃的な強さを感じた。
常にジェッツにとって大きな壁である。
それでいて、彼らに勝った試合はいつも大きな成長と成果をもたらしてくれる。
とてもありがたい存在である。
最たるものは昨年の今年正月のオールジャパンのタイトルだろう。
このタイトルのおかげで、ジェッツはいくつかのランキングでリーグトップにのし上がった。
個人的にもっとも印象に残っている勝利はNBL時代、2015年1月31日のアウェイでの試合だ。
その時の記事はこちら
もしよかったら読んでみてほしい。
あの勝利を体験できたことは私の宝物であり、勝つことに貪欲でなくては応援なんてできないことを実感させてもらった試合だ。
あの試合以来、私はブレていない。
これとは別に、少々因縁もあるのだがそれはもう忘れていい話だ。
 
今回もとても重要な時期での対戦となったが、決して偶然ではないのだろう。
トニー・ガフニーからレオ・ライオンズに代わり、初のホームゲームである。
そして混戦状態の東地区で2、3、4位対決である前節からの4試合は生き残るためのサバイバルトライアングル戦である。
潰すか、潰されるか。
渋谷とは一勝一敗で終えた前節、最低でも一勝はしないといけない。
狙うのはもちろん2連勝だ。
それができたなら、ジェッツはサンダースとの関係を逆転できる可能性すらある。
勝つしかない。潰して乗り越えてやるしかない。
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ゲーム1
立ち上がりはロースコアで進んだ。
互いにショットが決まらず、最初のスコアは川崎のデービス選手のFT、それも2本目だった。
その後は互いにスコアを取りあったが、ギャビン・エドワーズがバスケットカウントを連続して貰いリードする。
そして原修太が3Pを含め、連続で決めて勢いを先にチームにもたらした。
その直前のパーカーのブロックショットも大きかった。
新加入レオ・ライオンズも3Pを挨拶替わりに決める。
1Qは20-16で終える。
相手がオン2の1Qでリードして終えられたのは大きなアドバンテージになった。
2Q、オン2にジェッツはセカンドユニットが奮戦した。
パーカーの2Pで先に得点すると、アキ・チェンバースが3Pで続く。
川崎も反撃してくるが、石井講祐のバスケットカウントで3Ptsで突き放す。
勝敗を左右した大きなポイントはオフィシャルタイムアウト後にあった。
ジェッツのオフェンスで川崎の鎌田選手がファウル3でファウルトラブルに陥った。
ファウルを受けたのはエドワーズであった。
この日、エドワーズは数多くのバスケットカウントを奪う大活躍だったが、川崎のインサイド陣をファイル禍に巻き込んだ。
バスケットカウントの山を築いたエドワーズは川崎にとって巨大すぎる脅威になった。
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川崎は今季加入した2人(デービス、バンバの2選手)にパワーが足りない。
昨季は永吉選手もいたし、スパングラー、ジュフ磨々道というパワーのある選手がいたが、いづれもチームを去った。
川崎はパワー面での穴を埋められていないようだ。
今季、パワー面を支える役目の鎌田選手がファウルトラブルになると厳しい。
トータルのリバウンド数でも52-36と圧倒したジェッツ。
ポイントはこの鎌田選手のファウルトラブルにあったのは間違いない。
ましてや、川崎はスピードのチームでもない。
巧さで試合を創り上げるチームだ。
そのためにはリードしていないと苦しい。
追いかける展開で、こうなるとサイズと走力で優るジェッツが有利だった。
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この日のジェッツは試合後に気づいたのだが、実はPG陣は3人ともノースコアだった。
それでもこの試合は終始ジェッツが支配していた。
その理由はエドワーズの上記の活躍もあったが、チームとしてもハードなディフェンスから、早く攻める看板バスケを徹底できたことが大きかった。
スピードが足りない川崎を試合展開でも、オフェンス時での追いかけて守る形に追い込んだ。
川崎は篠山選手が最後まで戦っていたが、ベンチも含め、3Q終了時にほぼ諦めてしまったように見えた。
試合後、大野HCもエドワーズも試合最初からエナジーが出せたと語っていたが、この試合は誰もがハッキリを感じられたジェッツのエナジーが溢れていた。
ジェッツが持っているエナジーをしっかり発揮すると、あの川崎をこうも圧倒できてしまうのかという驚きすら覚えた試合だった。
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エドワーズは実は家族(奥さんと幼い娘さん)が観に来ていた。
家族が見ているなら、そりゃあエナジーは出るよね。
特に外国人選手はそうだ。
 
新加入のレオ・ライオンズも素晴らしい出来だった。
躍動感溢れるプレーを披露した。
特に素晴らしかったのが3Qで自身のショットに対して3度もオフェンスリバウンドに競り勝ち、最後はファウルを得た場面だった。
あのプレーでファンの心をつかんだ。
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完勝したが、川崎はこういう試合の次はギアを上げてくるチームだ。
ここで笑っていたら明日は泣かされる。
まだ笑うには早いと試合後に思った。
明日はもっとエナジーが必要だ。
 
ゲーム2
やはり川崎は修正してきた。
1Qにリードを奪うことに力を注いで、アドバンテージを作った。
追いかけられる展開は川崎のゲームだった。
ファジーカス選手という渡せばどうにかしてくれる選手がいると簡単には追いつけない。
そして辻、栗原、藤井らの好選手が揃っていて、ここぞの場面で決めてくる。
特に3Pは脅威で、追いつかせない展開を見事に作られた。
ジェッツは昨日と違ってショットがリングに嫌われて苦戦したが、ファウルを得るなどでギリギリで追いかける。
ジェッツにも成長は感じられた。
ただ、追いかける展開の中で心の余裕を持って戦えなかった。
大事な場面でイージーなレイアップを何度も外す。
ファウルをアピールし過ぎてテクニカルを貰う。
勝ちたい気持ちはあったが、それが今日裏目に出た。
自滅まではいかなかったが、川崎の手のひらの上から飛び出せなかった。
川崎は冷静で、試合の急所を逃がさなかった。
典型的なシーンは3Qの最初と2度目のオフェンスで決められないと、その後に辻選手に3Pを決められ、7点差を10点差にされた場面だった。
こういう試合の急所を外さなかった。
こういうところをキチンとつかめないともう一歩上にはいけない。
自分たちを越えるチャンスをまた逃がしてしまった。
悔しすぎて、腹が立つ。
 
今節も両日ともチケット完売の大観衆だった。
観客動員数ではぶっちぎりだ。
それだけにチームが応えきってくれないのがもどかしい。
ただ、順位はいい位置はキープできている。
成長を焦っては、この日のチームと同じ轍を踏んでしまうので、切り替えて次へ向かいたい。
 
この両日は真冬なのにアロハデーとしてハワイアンの雰囲気を創るという前代未聞な演出だったが、結構楽しかった。
さすがジェッツだと思った。
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