« 私の2017年。 | トップページ | 千葉ジェッツ、真の王者へ向けて。 »

2018年1月 8日 (月)

千葉ジェッツふなばし天皇杯連覇!!年始の苦境を乗り越えて得たチームの成果。

第93回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド
 
1月4日(木) 準々決勝 さいたまスーパーアリーナ
栃木ブレックス 71 - 76 千葉ジェッツふなばし
 
1月6日(土) 準決勝 さいたまスーパーアリーナ
京都ハンナリーズ 63 - 100 千葉ジェッツふなばし
 
1月7日(日) 決勝 さいたまスーパーアリーナ
千葉ジェッツふなばし 89 - 75 シーホース三河
 
千葉ジェッツふなばしは昨日の第93回天皇杯全日本バスケットボール選手権で見事にニ連覇を飾った。
圧巻としかいいようのない戦いぶりだった。
 
栄冠を語る前に、この大会を迎える前のチームが抱えていた苦境について語らないといけない。
12月31日と1月1日の両日、チームは東地区首位のアルバルク東京との首位決戦を闘った。
ゲーム差1で迎えたこの2連戦。
ジェッツファンも多く現地駒沢に駆け付けたが残念ながら2試合ともアルバルクの守備に攻め手を見つけられず連敗した。
特に1日の試合はファンの多くを落胆させた内容だけでなく、富樫勇樹が負傷するというアクシデントも起きた。
試合内容からのチームへの不満がファンの間からも多く出て、それに対する意見もあり、チームを取り巻く状況は悪かった。
富樫勇樹はこの怪我で結局、4日からの大会を欠場することになる。
1月中は離脱しているだろう。
チームは苦境に立たされていた。
信頼に疑問符が付きだしてもいた。
 
この時点で、4日から迎えるこの全日本選手権を連覇できるという確信を持てた人間はいなかったのではないか。
やらなきゃいけないという覚悟を持った人間はいたと思うが。
 
私もアルバルクとの首位決戦は年末年始で忙しいので回避し、この大会に合わせ、4日の仕事始めも休みを入れて備えてきた。
が、初戦準々決勝のブレックス戦を迎える気分はかなり緊張していた。
この日で終わるかもしれないという覚悟はあった。
それに向き合いながら、さいたまスーパーアリーナへ行った。
 
準々決勝。
チームは西村文男をスタメンで起用した。
昨年は初優勝した大会だったが、彼はケガで1試合もプレーせずに終わっていた。
緊急事態で迎えたこの大会、チームは彼に託された。
彼が抱えたプレッシャーは凄かっただろう。
それは後述するが、それはチームの誰もが抱えていた同じプレッシャーの中で各段の大きさだったと思う。
だが、この試合3本の3Pを含む16PTS。
そして見事なゲームコントロールでチームを勝利に導いた。
試合は決して楽な試合ではなかった。
ターンオーバーが多く、昨季終盤で見せた不安定ぶりはかなりあった。
それでも、抱えたプレッシャーを全員で跳ねのけた。
リバウンドで負けて何度も苦杯を舐めたブレックスをリバウンド数で上回った。
ミスをしながらも、それを上回る部分を発揮してブレックスの強みを吹き飛ばした。
Kimg3584
 
準決勝。
正直に言わせてもらえば、この大会のトーナメントは恵まれた組み合わせだった。
多くの人が思ったと思うが、ブレックス戦に勝てれば決勝は難しくないと思っただろう。
だが、西宮ストークスを前半で試合を決める圧倒ぶりで勝ち進んできた京都ハンナリーズは勢いが凄かった。
決して油断できない相手だと4日感じた。
まだジェッツは不安定さを抱えていたのでまだ緊張しながらさいたまスーパーアリーナへ向かった。
しかし、チームは昨日の試合から学んでいたようだ。
試合開始から高い集中力を発揮し、1Qからハンナリーズを圧倒した。
レオ・ライオンズはまだ少し不安定ぶりを見せたが、ターンオーバーが非常に少なく、3Pの決定数でも11-3で圧倒した。
3Pの名手、岡田優介には1本しか3Pをトライさせなかった。
100-63。スコアは準決勝には不似合いな圧勝だった。
トータルで見てもハンナリーズに何もさせなかったに等しかった。
多分、大多数の人間が描いていた勝利のシュミレーションの上をいったと思う。
ベンチ入りした全員がプレーし、最後は余裕を見せる戦いぶりで決勝に進出した。
Dscn9697
Dscn9706
Dscn9707
Dscn9720
Dscn9726
 
そして決勝を迎えた。
相手はシーホース三河。中地区で首位を独走するチームだ。
そして準決勝で手堅い強さが定評の川崎ブレイブサンダースをジェッツ同様に前半で試合を決める圧倒ぶりで倒している。
下馬評は絶対にシーホース三河だったと思う。
だが、千葉ジェッツふなばしも決勝に上がるに相応しい力をこの大会中に身に付けた。
そのことを試合中に、特に前半で気が付いた。
昨年の大会は間違いなく大会中に付けた勢いが優勝の原動力の半分以上を占めていたと思う。
だが、今回の千葉ジェッツふなばしは安定感を大会中に身に付けた。
チームの集中力の維持度、その安定感は試合ごとに、時間ごとに堅くなっていった。
前半はほぼ互角のスコアだったが、内容はかなり差があったように思う。
ジェッツは、ターンオーバーが4-9で大きくシーホースを下回っていた。
悪い失い方はほぼなかった。
この時点で、千葉ジェッツふなばしは三河より優位に立っていたのだろう。
すると3Q、主将小野龍猛が試合を動かした。
相手に勢いを与えたくなかったという彼は3Q序盤で3P3本を決めた。
3Q直後に比江島選手らの3Pで2回2点差に詰められたシーホースの追撃の勢いを弾き返した。
小野龍猛がこの日15PTSを決めた時、60-48と12点差に拡がった。
その後、桜木ジェイアール選手がファウル4でベンチに下がる。
勝機は来た。
ここで一気に圧倒する千葉ジェッツふなばし。
3Q最後も小野龍猛が決めて76-54。
見事な勝負強さだった。
ダニエル・オルトン選手は初めてみた選手だった。
準決勝の川崎戦は彼の活躍も大きかったようだ。
大きくてシュートも上手いいい選手だったが、前半で3度もトラベリングを取られるなどチームに勢いを与えられなかった。
そして彼がファウルアウトした時、実質ここで試合は決まった。
千葉ジェッツふなばしはこの日も我々のシュミレーションを上回る試合内容で完勝でニ連覇を勝ち取った。
Dscn9733
Dscn9737
Dscn9746
Dscn9750
Dscn9751
Dscn9761
Dscn9766
Dscn9768
Dscn9773
 
今季ここまでのジェッツは個人の破壊力に頼ってしまう試合が多かった。
それが上手くいかなくなると大概完敗した。
富樫勇樹という自分でガンガン点を取れる選手がいることは非常に大きかったが、それの悪い影響もあった。
チームが富樫に任せ、そうすることで他の選手も個でやり過ぎてしまうことがよく起きた。
そのときの負けは負け方もよくなかった。
その富樫が欠けた時、チームは変わらざるを得なくなった。
チーム全体で攻めて守るバスケットボールを表現しなくてはいけなくなった。
そしてそれが大会中にできた。
そもそも、それだけのポテンシャルを持っていたジェッツだった。
今季ここまでそれが安定して表現できないチームだったのが今大会で変わった。
大会前の危機的状況が選手たちを変えた。
そして、千葉ジェッツふなばしは王者に相応しいチームになった。
決勝に勝ち上がった時点で大きな成長を手に出来ていた実感は見ていて感じていたが、それが成果にもなった。
千葉ジェッツふなばしは今、真に王者となった。
Dscn9788
 
西村文男のプレッシャーは凄かったと思う。
富樫勇樹の実質代役と見られていただろうし、大会前の状況から大会で優勝できず敗退したら”富樫勇樹不在を埋められず”と絶対に書かれただろう。
その中で、彼は彼の千葉ジェッツふなばしを描いてみせた。
試合後のインタビューで選手個人としての目標は?と訊かれ言葉に困っていたが、そんなことを考えている余裕はなかったのかもしれない。
でも、本当に素晴らしいプレーぶりだった。
そもそもジェリコHC時代まではジェッツのエースだったのだから。
Dscn9717
 
私個人としてもこの大会は座席の関係で立って応援が久しぶりにできた。
だから、楽しかった。
決勝などは観客の方を向いている時間も多く、いつものようには試合を見れていなくて応援の煽りに比重を掛けたのだが実に楽しかった。
祝勝会は自宅で家族と開いた。
ル・パティシエ ヨコヤマの優勝祝いケーキでお祝いした。
家族が急遽用意してくれたのだ。
ヨコヤマさんはテレビチャンピオンのケーキ選手権の覇者である。
王者のケーキで王者を祝う最高の宴となった。
ありがとう。
Kimg3622
 
後半戦、この勢いではなく、この成長を武器にリーグ制覇にみんなで挑もう。
 
もちろん課題はある。
どちらかというとバスケ界の課題を感じた大会だった。
さいたまスーパーアリーナは満員には遠かったし、それは昨年の代々木で見た光景から少し良くなっていたが、満足には遠かった。
テレビ放送でも、決勝は地上波だったが、セレモニーは最後まで放映されず終わった。
決勝が高校サッカー決勝と同じ日だったら、スポーツ新聞やテレビの扱いはもっと小さかっただろう。
これらは徐々にでも解消していこう。
そのためにも日本代表がW杯に出ることは大事だし、そのためにも、もっとW杯予選にファンが感心を持ってほしいなと思うのだ。
代表の人気がもっと出れば、例えば代表の試合でさいたまスーパーアリーナが満員になるくらいになればきっと状況は変わる。
代表に関心を持つことは、すぐに手を付けられる手段だと思うのだ。
今はそれが十分とは思えない。
自分たちの立ち位置でバスケ界を変えていくことに参加していく必要がある。
ネットで問題を晒すことだけでは、結局他人任せになってしまう。
自分が関われる部分に関わることが大事だと思うのだ。
 
千葉ジェッツふなばしも、自分たちの立ち位置でバスケ界の課題とも向き合っている。
島田塾の成果が出た時にはバスケ界もまた変わるだろう。
欲しいの本当は王者の称号じゃなくて、先頭である称号なのかもしれない。
天皇杯ニ連覇でその先頭の称号にまた一歩近づけたと思う。
おめでとう、千葉ジェッツふなばし。
最高だ。
そして次の最高を。
もっと最高を掴もう。
次の目標へ。

|

« 私の2017年。 | トップページ | 千葉ジェッツ、真の王者へ向けて。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 私の2017年。 | トップページ | 千葉ジェッツ、真の王者へ向けて。 »