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2018年4月 8日 (日)

千葉ジェッツ、完勝とそれ以上に価値ある負け。

4月07日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 96 - 77 シーホース三河
 
4月08日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 84 - 102 シーホース三河
  
前節首位浮上を果たした千葉ジェッツふなばし。
CS出場も確定させ、まず一つの大きなハードルを越えた。
それでも目標を達成したわけではなく、モチベーションは変わらない。
CSのホーム開催権確保が次の直近の目標であり、東地区優勝はそれも含めた今のモチベーションのキーになっている。
チームの調子も素晴らしい。
6連勝中だが、そのうちの2勝目以降の5連勝は全て97点以上のスコアを挙げている。
これは脅威的なことだ。
ディフェンスから走るスタイルがどの試合でも表現できているし、毎試合相手の心を圧し折っているように見える。
それでも油断は禁物だ。
 
こういうときに怖いのは自分たちの強さを過信すること、そして尊大になることだ。
こういうときに負けると過剰にショックを受けて、それが態度に出たりする。
負けたのを誰かのせいにしてしまって酷く罵ったりして”素”が出てしまう。
負けることに負ける弱さとはそういうものだ。
勝ったとしても引き締めないといけない。
相手へのリスペクトを示しているときも、そう見えて実は自チームが勝った事実の上からの目線になってしまいがちだからだ。
 
自分は勝った時の相手へのリスペクトの最良の姿勢は何も言わない、何もしないことだと思っている。
勝つと嬉しさの余り、負けた相手の気持ちに沿わないことをしてしまいがちだ。
何故なら、勝てば全員嬉しいが、負けた時の悔しさは千差万別だから。
勝つことへの執念の違いがあるから、負けた時にエールされても感じ方も人それぞれ違うでしょう?
勝つとね、自分の嬉しさの上からそういうことしてしまいがちだ。
そういう尊大さには気をつけないといけない。
だから何もしない。
下手に関わるとそのときは良くても後からいろいろ起きたりするしね。
 
さて、今節の試合の感想へ行こう。
残念ながら7日(土)しか船橋アリーナに行けていない。
感想は7日のゲーム1中心に進めたい。
 
ゲーム1。
シーホース三河は最速で地区優勝を決め、現在も17連勝中だ。
今季の対戦は印象深い今年のオールジャパンの決勝だ。
前半は拮抗していたが3Qに勝機を掴んで一気に勝負を決めた。
ただ、あのときと互いに状況は違う。
ジェッツは優勝の原動力だった西村文男が負傷で戦線離脱中。
三河はダニエル・オルトン選手が退団した。
それだけで前回対戦はあまり参考にならない。
だが三河にとってはCSでの優勝が目標であろうし、そのためには東地区上位には勝っておきたいだろう。
だから17連勝中だからと慢心はするはずはない。
ジェッツも富樫を軸にしている今のチーム構成で勝っておきたい。
同じくCS優勝を見据えてだ。
 
大事なのは1Q立ち上がりだと思っていた。
三河は個人的に勝ち方の上手いチームだと思っている。
リードを許すと上手にゲームメイクして勝ち試合を作り上げてしまう。
スピード感はないが、点の取り方が上手い。いい意味で狡猾だ。
だから追いかける展開にはなりたくない。
ただし、弱点はある。
桜木JR選手に左右されやすいことだ。
彼がファウルトラブルやイライラを重ねるとチームは失速する。
そして前述のようにスピードがないことだ。
追いかける展開になるとそれはかなり効いてくる。
オルトン選手はそこを埋めていたと思うが、その彼はいない。
加入したシムズ選手はさすがにそこまでは埋められないだろうと思っていたし、先に言うがその通りだった。
 
1Q先にスコアを重ねて流れを掴んだのはジェッツだった。
パーカー、エドワーズが決めて、富樫も3Pで続く。
三河も桜木、金丸、シムズ選手らが決めてすぐ詰めてきたが、パーカー、小野、チェンバースでまた拡げる。
三河のタイムアウト明けサイド詰められるが、チェンバース、ライオンズ、パーカーと再び拡げた。
絶対に前を行かせない試合展開は三河にとって最後効いていたと思う。
2Qは三河が追い上げ、一時逆転も許したが、松井選手がこのQだけで11P1Aと大活躍。
だが、富樫勇樹が3Pを決めて再び突き放すと、三河のタイムは終わった。
前半を2点差とはいえリードして折り返した。
三河に勝利するためのポイントとしてここは大きかったと思う。
たった2点でもね。
 
実は前半からタイトに詰めて三河のオフェンスに時間を使わせていた。
かいくぐって決められるシーンは何度もあったが、楽には決めさせていなかった。
決めるのに体力と知力を使わせていた。
これは後半効いてくるだろうからこちらが有利だと折り返した時点で感じていた。
 
3Q、先に決めたのはジェッツだった。これは大きかった。
常にリードし、決められても最悪でも追いつかれるリード差が確保できていた。
ポイントは59-52でジェッツがリードしていた3分30秒過ぎからの2分間で互いに決められずに我慢比べになった。
そこを先に制したのは小野龍猛からパーカーへ繋いでのファストブレイクだった。
ここで三河はタイムアウト。
しかしタイムアウト明けにもジェッツはスコアを重ねた。
 
この試合、ジェッツと三河のスタッツは凄く似ていた。
3Pは同じ、ショット成功率も3P、2Pともほぼ同じ、リバウンドもそれほど変わらない。
だが2Pショットを放った数が大きく違った。
その分がスコアに出たが、ショットまでの時間が短かったこと、それは走るオフェンスが常にできていたのだ。
そのことが差になったと思う。
三河はディフェンスの時に走らされていた。
そしてリードされ続け、追いかける展開を強いられ続けた。その疲れが3Qの終盤についに表面化した。
そして桜木選手がスティールされファストブレイクを喰らったときに追いかけようとしなかった8分頃に三河のこの試合は終った。
 
終わってみたらジェッツは特別なことは三河にはしていなかったと思う。
いつものやるべき自分たちのディフェンスから走るバスケを全員でやって三河を撥ね飛ばしただけだ。
そして自分たちの強さを文句なく証明した。
相手側から見たらどこにもイチャモンのつけようがない敗戦だった。断言していい。

しかし、この勝利でも一番重要に感じなきゃいけないことは最初に書いた通りだ。
自分たちの強さを過信してはいけない。
浸って酔ってはいけない。
勝った瞬間にその勝利は過去のものとして忘れたっていい。
大事なのはいつだって次だ。
「執着したり躊躇ったりすることなく自分の最高の仕事を台無しにするようなことを平然と行い、さっさと次に進むことができる」
これが超一流の人のすることと語っている人がいるのだが、そこまでは難しいがそれに近い。
大事なのは常に上を目指すことで、そういう人たちと競い合い、刺激を与えあうことが本当のエールだ。
必要なのは競い合って成長することで、護送船団式で一緒に成長しましょうよと気を使い合うことではない。
誰かが先へ走り、それを追いかけることで成長がある。
勝利に浸って留まることなく次へ。
それは負けた時も同じ。
負けたことに引き摺られることなく次へ。
明日はもっと強くなっていようと常に思って次へ。

上記までは昨日書いた部分。
 
追記みたいになりますがゲーム2の部分を。
 
ゲーム2。
三河は開始直後に一気にリードを広げた。
そこでまず自分たちのゲームグラウンドにした。
そこからは上に書いた三河がゲームメイクの巧さを発揮して勝ちきった。
昨日は三河が最後キレてしまったが、今日は逆。
さすがだった。
負けっ放しでCSに行かせるはずがない。
そんな簡単に勝てるはずがないんだよ。
1勝1敗は上出来。
アルバルクも川崎も負けたんだし、今日はこれで次に切り替えればいい。
 
桜木選手と富樫の接触は引き摺るようなもんじゃない。
ファウルを取られなかったことへのイラツキだろうし、桜木選手も最後に富樫に挨拶したはずだから。
あれで因縁になんかなったらサッカーなんかホント因縁だらけだよ。
あれくらいの接触いくらでもあるけど、選手同士仲は悪くないもん。
互いに強みを出した首位対決になっていい節だったと思うよ。
そして互いに勝利より負けたことに価値があると思うな。
特に三河には痛い負けではなかったと思う。
地区優勝も決めてるしね。
17連勝もしてると自分たちの課題に気づきにくくなるし。
ジェッツもそう。
チームにとってもファンにとっても価値がある負けだと思う。
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