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2018年5月15日 (火)

大激闘!千葉ジェッツ。川崎を下しクオーターファイナル突破。

2017-2018 B1?チャンピオンシップ 準々決勝
5月12日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 87 - 65 川崎ブレイブサンダース
 
5月13日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 61 - 71 川崎ブレイブサンダース
 
5月13日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 22 - 15 川崎ブレイブサンダース
 
レギュラーシーズンが終わって、すぐにチャンピオンシップがやってきた。
正直、気持ちを切り替えている時間はない。
でも目の前にあるのはチャンピオンシップという戦いだ。
ここからの2週間のために頑張ってきたのだ。
やるしかない。
1つのチームにしかハッピーエンドは待っていない。負けることもある。
負けることを考える必要は必ずしもないが、負けることを恐れないために考えるのは”あり”だと思う。
この一週間、そんなことも考えながら平常心を保ちつつ週末を迎えるようにした。
気持ちを保って、あと2週間勝ち抜く。
 
チャンピオンシップ進出、東地区優勝、そしてクオーターファイナルホーム開催権、セミファイナル開催権確保。
千葉ジェッツふなばしは今季目標の一つ一つをここまで着実に達成してきた。
観客動員数の記録更新もそうだ。
アーリーカップこそ制していないが、ここまでは出来過ぎだ。
でもチャンピオンシップ優勝は今季の総決算だ。
今季の全ての成果が負け惜しみに格下げする可能性だってある。
それでも負けることを恐れないでいたい。
ここで勝ち抜くことも一番大きなことではなく、負けることも大きなことじゃない。
そう考えられるくらいでいたい。
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クオーターファイナルの相手は予想通り、川崎ブレイブサンダースだ。
先日、マジック1で足踏みさせられた相手だ。
今季の対戦成績は3勝3敗。
これまでの通算成績ではまだ大きく負け越しているはずだ。
私がバスケットボールの世界に入ってきて、本当の強さを初めて見せつけられたのが川崎ブレイブサンダース(当時は東芝)だった。
ファジーカス選手は驚くべき存在だった。
それ以来、常にジェッツにとって大きな壁であり、今もそうだ。
超えられるかと思うと、叩きのめされる。
勝ったときの記憶が特別なのはどこよりも川崎(東芝)戦が大きい。
壁であるからだ。
それでもようやく互角に戦えるようになってきた。
来季からは運営が東芝傘下ではなくなる。
今しか東芝を超えられるチャンスはない。
クオーターファイナルという位置で戦えるのもいい。
乗り越えて上に行くためには東芝越えは必須だ。
 
ゲーム1。
この一週間でフォーメーションなどを念入りに練習で徹底してきたらしい千葉ジェッツ。
今季ゲーム1を苦手とする川崎相手に1Qから猛然と攻め立てる。
ディフェンスリバウンドからのファストブレイクからリードを奪うとエドワーズ、石井、富樫、富樫の4連続3P。
開始6分過ぎで14-1と早くも2桁差にする。
辻選手の3Pが決まると、すかさずエドワーズが3Pを2連続で決め返す。
その後も石井も3Pを決める。そしてライオンズも続く。
面白いように3Pが決まり試合をまずジェッツペースに乗せた。
川崎に勝つにはまずリードして試合のペースを握ることだ。
2Qも5分まで川崎にFTの1点しか許さず、点差を一気に20点差まで拡げる。
後半に入ってすぐに小野龍猛のバスケットカウントプレーで川崎を挫くと、ジェッツは止まらずに攻め立てる。
3Q3分手前には富樫の3Pでとうとう30点差に広げた。
その後は川崎もペースを上げてくるがジェッツも流れを渡さない。
40分間強さを発揮してゲーム1は完勝した。
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出来過ぎなゲーム1だったが、レギュラーシーズンではなく今はチャンピオンシップである。
ゲーム1を獲ることの意味は大きい。
それは翌日全員が実感することになる。
川崎はこのまま翌日も負けたりしない。
それはよくわかっていた。
明日も勝たないとここで終わると気を引き締めて家路に着いた。
 
ゲーム2.
思ったとおりだった。いや思っていた以上だった。
それは見たこともないハイパワーでアグレッシブな川崎ブレイブサンダースだった。
先制したのはジェッツだったが、激しく喰らいついてシュートチャンスを与えてくれない川崎のディフェンスにジェッツは苦しんだ。
昨日は面白いように決まった3Pも決まらずリズムに乗れない。
ジェッツを一番苦しめたのは藤井選手だった。
富樫勇樹にガッツリ喰らいついて自由をまったく与えなかったことでジェッツを追い込んだ。
結局、富樫勇樹は膝を痛めたのか、1Q終了時には一時的にだが膝をアイシングしていた。
それくらい藤井選手は試合の中心だった。
これで最後まで持つのかと思うくらいハイパワーなディフェンスでジェッツを追い込む川崎。
この試合を落とすわけにはいかないわけだから当然といえば当然だが、それにしても凄かった。
それでも川崎も3Pが思うように決まらず点差はなかなか広がらず6点差で後半へ。
3Qジェッツも川崎に対抗して一時3点差まで詰めた。
だがリードしている展開の川崎は強い。
そして3Q最後にも藤井選手が会場がどよめくブザービーター3Pを決めて実質試合を決めた。
ゲーム2は川崎が制し、決着は20分後の5分ハーフ計10分のゲーム3で決めることになった。
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ゲーム2終了直前、私はトイレに立った。
ゲーム3に切り替わっていたので先にいって混雑を避けたのだ。
アリーナ内に戻るときちょうどゲーム2が終わって川崎の選手たちがロッカールームへ戻るところに出会った。
テレビ放送でもその場面が映っていて、私のすぐ横を川崎の選手たちが通り過ぎた。
印象的だったのはやはり藤井選手で、他の選手の何倍も汗をかいていて、目だけがギラギラした”あしたのジョー”の力石徹そっくりな表情だった。
全てを出し尽くしたような川崎の選手たち。明らかに疲れていた。
だが、ゲーム3が残っていた。
川崎の選手たちを見て感じたのは、この20分のインターバルで一旦クールダウンさせてしまったらゲーム3に再度同じテンションを短時間で戻すのは難しいだろうということ。
流れは十分に変えられる。
追いかけさせる展開にすれば、相手は無理にでもギアを上げる。
そうすればどこかで悲鳴があがるのでは?と思った。
リードできなかったら逃げ切られて負けるとも思った。
 
ゲーム3。
とてもヒリヒリする試合だった。
とにかく先に点が欲しい。
最初のエドワーズのショットが外れた。辻選手の3Pも外れる。
ライオンズのパスからエドワーズがインサイドペイントで決める!
すぐさまファジーカス選手が決め返す。
その後も取っては取られが続く。
気が休まらない。
どこで試合が動く?
小野のシュートをデービス選手がブロック。ジェッツボール。
千葉ボール。でもクロックは1秒。
ジェッツがタイムアウト。一息つく。
そして再開。
ファジーカス選手が足を吊ったようだ。ベンチに下がった。
勝負処が来た。1秒に全てが懸かる。
富樫がエンドラインから逆サイドの石井にパス。
即座に打つ石井。決めた!沸くアリーナ。1秒で決めた。
今度こそ守りたい。
川崎のオフェンス。
ディフェンス強度を上げてショットを打たせないジェッツ。
24秒バイオレーション!守り切った。
そしてライオンズが3Pを決める。試合が動いた。
富樫もこの日初得点の3P。ゲーム2は無得点だった富樫が決めた。
最高潮に沸く。
14-6で折り返した。
ファジーカス選手は足を吊ってマッサージが必要だったこの時間帯。
ゲーム2ではアマンドソン選手が足を痛め、一時ロッカールームで治療をしていた。
その間ファジーカス選手のプレータイムが増えた。その疲れがここできた。
それでも試合は終らない。川崎が再び猛追する。
2Q最初のプレー。川崎のオフェンス。
藤井選手の3Pショットトライで小野龍猛がファウル。
今度は川崎に試合が傾く。
3本のFTを藤井選手が決める。
直後のジェッツのオフェンスをすぐに藤井選手がスティールし、ファジーカス選手が決める。
14-11。
あっというまに3点差になった。
やはり川崎は強い。
残り1分39秒でついに16-15の1点差。怖さ満点の展開。
ジェッツのオフェンス。富樫がボールを持つ。
この日ゲーム2では全く精細を欠いていた富樫。
膝も痛めていた。
でもゲーム2の4Q。マイケル・パーカーが残り数分だが最後までプレーするから休んでゲーム3に備えろと言ってくれたそうだ。
パーカーが富樫とライオンズに託したゲーム3。
左サイドを突破する富樫。川崎の選手を交わしてインサイドへ。
代名詞のフローターシュートがふわりと放たれる。
たぶんデービス選手だったと思うが、ブロックに来た彼の手の大きく上を弧を描いて交わし、そしてリングの中に落ちた。
18-15。
川崎のオフェンス。藤井選手の3Pは外れた。ジェッツボールへ。
勝敗は決まった。
川崎はファウルゲームに入る。
22-15。
大激闘だった。
 
ジェッツはセミファイナルへ進出した。
相手は琉球ゴールデンキングスだ。
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川崎は試合を動かしてくれる辻選手の3Pがゲーム2から通じて11本全て外れた。
彼は自分の責任だと背負い込むようなコメントも残した。
3Pが決まらず川崎はリードを奪うのに運動量を要した。
ただでさえ見たことのない猛烈に走り回る川崎だった。
余力が残っていなかったという記事も読んだが、余力を考えてゲーム2を戦えなかったのだろう。
試合が動いたのはファジーカス選手が足を吊った時間帯だった。
やはりゲーム1をジェッツが勝ったのは大きかった。
 
それでも川崎は強かった。
あんなに気迫を剥き出しにしたディフェンスをする川崎は初めてだった。
上記の力石徹のような藤井選手の表情はゾクっとした。忘れないだろう。
勝つことへのプライドは凄かった。
まだジェッツは川崎の上にはいっていない。
でもまた少し差を詰めて互角にほぼ並べたように、やっと並べたように思う。
 
富樫勇樹はゲーム2は無得点だった。
インターバルにシャワーを浴びて切り替えた彼は、最後の最後に持っていった。
ジェッツはタフに集中力を保ち、劣勢にも気持ちを切らさなかった。
昨季のクオーターファイナル。
終盤、試合中に選手間で揉めてしまい瓦解したメンタルの弱さを晒した敗戦を乗り越えた。
ジェッツはまた一つ強くなった。
家に帰ってくるとドッと疲れがでた。
だから今日、ようやく原稿が出来上がった。
こんな調子では来週も思いやられる。
でも嬉しい疲れだ。きっと選手も同じだろう。
それも嬉しいことだ。
来週も倒れるまで応援しよう。
 

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