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2019年3月21日 (木)

千葉ジェッツにはトレイ・マッキニー=ジョーンズがいる!そして米国戦。

2018-2019Bリーグ 第27節
3月16日(土) 千葉ポートアリーナ 6,443人
千葉ジェッツ 105 - 74 シーホース三河
  
3月17日(日) 千葉ポートアリーナ 6,717人
千葉ジェッツ 95 - 74 シーホース三河
 
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まず上の写真を見ていただきたい。
これは2015年10月10日のNBL2015-2016シーズンの開幕戦アイシンシーホース戦での一枚だ。
左上にジェッツのロゴがあるように、これは当時のシーズンでホームゲーム会場でチームが販売していたものだ。
今のようにグッズはバラエティに富んでいなかった、ゲーム写真はかっこよくて気に入っていた。
ドリブルで攻め上がる西村文男。
右には当時鳴り物入りで加入した元NBAのブライアン・クック。
そして左にいるのは当時アイシンの選手だったギャビン・エドワーズだ。
その左は現在も三河に在籍するアイザック・バッツ選手。
右端には今より髪が短い石井講祐がいる。
 
この試合の記事をあらためて読み返してみた。
リンクは以下。
NBL2015-2016シーズン開幕。千葉ジェッツ、本当の勝負が始まった日。
こんなこと書いていたんだと自分に感心してしまったが、今の自分とも考えが変わっていないことに気づく。
記事の中に書いてあった、チームに目指してほしいと思っていたことがどこまで近づいたか?この先どうなるのか?
そして今本当はどこに立っているのか?
興味深く読めた。
 
あのシーズンはジェリコ・パブリセビッチHCの指揮下で大いに期待されたシーズンだった。
開幕直前に富樫勇樹も加入し、期待度はMAXだった。
だが、シーズンが始まると期待は落胆に変わっていった。
そんな簡単に強くなると思ったのが間違いだった。
富樫勇樹もフロント主導での開幕直前加入であったため、ジェリコHCの構想に入っておらず、出場しないで終わる試合も多かった。
ジェリコHCと選手たちの考えの共有も進まず、3月にジェリコHCは解任され、ヒロこと佐藤博紀が代行に就任した。
そして、それが富樫勇樹中心のチームに変わっていくキッカケとなった。
期待は裏切ったが、希望は手にしたシーズンだった。
アイシンはまだ手が届かない存在のまま終わった。
だが、今は違う。客観的に見ても。
時間とは恐ろしいものだ。
 
千葉ポートアリーナでの開催のときは必ず寄っているコーヒーショップがある。
TaposCofeeさんだ。
何年も前から、好意でジェッツラテアートを創ってくれている。
お店を一人でやっているので忙しいとラテアートをリクエストはできない。
だから最近はデザインのオーダーは無理にはしていない。
最近はラテの注文だけしてラテアートはお任せにしているのだが、それでもマスターはサプライズでいろいろ創ってくれている。
過去に選手では阿部、荒尾、イートンらを創ってくれた。
ジャンボくん、オッチーも書いてくれた。
今回土曜は何と富樫勇樹だった。
これには驚いた。
帰りにまた寄ったら原くんらしきモノが出てきた。
昨年、イートンがラテアートをいろいろアップしていたが、TaposCofeeのマスターの名誉のために断言しておく。
元祖はTaposCofeeである。
私も何度もアップしてきたが、最近ようやく他のジェッツファンにも認知されてきて、お店の売り上げに貢献できそうになってきている。
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ようやく試合について書く。前置きが長いのもあのころと同じだ。
ゲーム1。
今の三河は今季ここまでは今までにない苦難のシーズンを過ごしている。
中心選手だった比江島選手や橋本選手がチームを去り、桜木選手が離脱中、金丸選手も先週水曜日に負傷から戦列復帰したばかりだ。
中地区においても3位の上に4位富山にも肉迫されていて厳しい状況だ。
個の能力は高く、ジェッツにとって難しい相手ではあるが、三河にとって今のジェッツはそれ以上に難しい相手のはずで、実際そうだった。
前半のジェッツは攻守共にパーフェクトだったと言える。
オフェンスではボールホルダーだけでなく、持っていない選手も三河の選手のブラインドを突くように全員がスピーディに動き回り攪乱した。
その結果、三河ディフェンスは穴だらけになって面白いようにスコアを奪っていった。
三河は決してスピードのあるチームではない。
彼らには彼らの良さがあるのだが、前半はあまりにもジェッツオフェンスに不利な部分をやられ過ぎた。
そしてチームとしての組織の完成度にも差があり過ぎた。
あまり互いの意志が通じ合っているようにも見えなかった。
試合は前半で勝負がついた。
後半は三河のオフェンスも機能し出したがディフェンスは改善されなかったため、ジェッツは最後まで決め続けて試合を終えた。
三河相手に100点以上取るという、上記のかつての対戦時では想像できない結果になった。
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但し、ジェッツはゲーム1で大勝し、ゲーム2で苦しむ節を繰り返している。
翌日は三河も黙っていないはずで、ゲーム2はチームの改善力を問われる試合になると思った。
 
ゲーム2。
ジェッツは試合前に緊急事態に陥った。
左手を負傷したジョシュ・ダンカンが試合に出ることが不可となったのだ。
大野HCもこの日の朝それを知ったそうだ。
だが、ジェッツにはこんな緊急事態にも対応できるほどに普段から準備を怠らずにいた意識の高い選手が実はいたのだ。
我々はそれを心に刻まれることになる。
トレイ・マッキニー=ジョーンズ。
彼は突然の出番にも当然のようにチームに溶け込んでプレーし、そして勝利に貢献する活躍を見せつけた。
今シーズン、決してサイズに優位性があるわけではないジェッツにとって、ダンカンをファーストチョイスすることは当然とも言えた。
当然、トレイは試合には出られないことが多くなる。
この日の出場はリーグ戦では2カ月以上空いていた。
だが、聞くところでは練習でも原選手のパートナーとして彼の成長に重要な役目を果たしているそうだ。
彼と一緒に練習することで成長する他の選手たちがいる。
彼の存在は間違いなくジェッツを強くしていたのだ。
この日のトレイは3Pは3/3。2Pも4/6と高確率の得点力を発揮した。
彼の能力はそもそもお墨付きだったが、何より急な出番にも常に備えている意識の高さが最大の武器だったのかもしれない。
ならば、試合前の時点でダンカンが出られなくても勝利は堅かったと言っても過言ではないだろう。
そんなトレイの存在がチームの自信を支えたのだろうか、この試合も開始直後に石井講祐が3Pを決めて先制すると、その後もジェッツペースで進んだ。
三河も昨日と同じ轍は踏まぬと奮闘する。
金丸選手、熊谷選手、加藤選手らが決めていく。
だが、三河のこの日のバスケは個に頼る傾向が高く、チームでの連動性に乏しかった。
追いつきたい、勝ちたい気持ちが個人で強くなり過ぎて前のめりになったのかもしれない。
三河は動く選手と動かない選手がハッキリし過ぎていて、誰かが動いても他が連動して動かないため、ジェッツの選手の視界内にいたまま攻めることが多かった。
コート上で忘れられたような存在になる選手が結構いた。
ジェッツは全員が連動して動き回るので、三河はそれを捉える以前に目で追うので精一杯のようにも見えた。
そこは大きな差だった。
昨日ほどに一方的にならなかったのは、富樫勇樹のスコアが伸びなかったことも大きかった。
だが、ジェッツにとって三河の脅威は終始小さいままだった。
それでも鬼神の如くリングに決め続ける金丸選手。
1Qでジェッツにつくられたリードを取り戻せずに折り返した後半3Q。
金丸選手はさらにギアを上げて、ワンピースのルフィのギア4のように猛然と攻め続けた。
私の周囲では金丸選手が決める度に「上手いなあ」と声が複数上がっていた。
確かに物凄かった。
だが、あのペースでは最後まで持たないだろうと私は感じていた。
いくら彼が決めても、それが周囲に気勢に反映されていなかった。
金丸選手のガスが切れたら...と思っていた。
一時3点差まで詰めた三河。勝負処が来た。
だが直後にパーカーが決めると、一気にジェッツが盛り返して点差をまた2桁にする。
もう一回ギアをあげなくてはいけなくなった三河、そして金丸選手。
そのときに、それは起きた。
負傷明けの彼の身体が耐えきれなかったのかもしれない。
パーカーを交わそうとして金丸選手は崩れるように倒れた。彼は再び負傷した。
試合は実質ここで終わった。
下がった金丸選手はベンチ外の桜木選手の隣のイスに座り、悔しさと悲しさが入り混じったような表情でコートを見ていた。
試合はそこからは昨日と同じ匂いの試合に変わっていった。
試合中の「絶対勝つぞ!千葉ジェッツ」とコールされる歌はアリーナを大いに盛り上げた。
が、その時点で負ける要素などどこにもなくなっていた状況では、私には残酷で無慈悲な勝利宣言にしか聞こえなかった。
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この試合のヒーローとなったトレイは照れ臭そうにインタビューに答えていた。
常に準備を怠らずに高いプロ意識で備えてきただけでなく、練習ではチームメイトの成長に大きく貢献し、ファンに見えないところでチームに貢献してくれているトレイ。
我々は彼に最高の敬意を払うべきであろう。
トレイ、君はジェッツファンの誇りだ。
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今節の結果をもって千葉ジェッツふなばしはチャンピオンシップ(CS)への出場が決定した。
そして40勝に最速で到達した。 
ブレックスがこの日敗れたことで再び2ゲーム差に広がった。
観客動員も素晴らしい記録を打ち立てた。
いいことづくめだ。
ただ、まだ全て勝ちにいかないといけない状況は何も変わっていない。
難しい試合はまだまだ続く。
最後まで全員で一つ一つ勝ち抜いていこう。
望んでいるモノを掴むことが本当の勝利なのだから。
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9月に開催されるバスケのワールドカップで男子バスケ日本代表のアカツキファイブが米国と同組になった。
同じ組はチェコとトルコである。米国とはグループリーグ3戦目で当たる。
これは凄いニュースである。
しかし楽しみにするなら勝たないといけない。何かを遺す試合にしないといけない。
本気の米国と戦える貴重な機会は次にいつあるかわからないのだから。
ファンは次の機会を待てる。
でも誰か選手にとって最初で最後の米国戦になる選手もいるはずだ。
そういう選手たちを応援するなら、ファンは本気で勝ちに行く応援の姿勢を示さないといけない。
アトランタで日本がブラジルに立ち向かい、そして奇跡を起こした。
今度はバスケの番である。勝って歴史に刻むしかない。
これはリアル山王戦だ。
だが、スラムダンクは格下の湘北が主人公であるから山王がいくら強くても湘北が勝った、負けたで描かれる。
だがこのワールドカップは違う。主役は米国だ。
弱小国日本との試合なんて米国主役のストーリーでは米国が勝つなら1ページ分の価値にもならない。
だが、これは日の丸を背負って戦う大会である。
米国と試合できて楽しみ!だけだったら、日の丸を背負う必要はないし、資格もない。
野球、サッカー、水泳、柔道、レスリング、卓球...どの競技も日の丸を背負うことのプライドを持っている。
バスケもそうでしょう?
ここでバスケも日の丸のプライドを見せつけないと。日本の主役にならないと。

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