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2019年7月31日 (水)

ヴォルティス、粘る鹿児島と暗雲を、帰ってきた男が振り払う。前進は続いている。

2019J2リーグ 第25節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 5 - 2 鹿児島ユナイテッドFC
【得点】徳島:42'河田 篤秀,45+3'岩尾 憲,72'野村 直輝,78'河田 篤秀,90+5'押谷 祐樹
    鹿児島:7'五領 淳樹,56'ニウド 
 
 
前節のショックから数日空いただけで再びリーグ戦がやってきた。
全国的に梅雨も明けて猛暑日が続く日々が始まった。
ハーフタイムが普段より長くしたりと猛暑対策が行われているらしい。

 
相手は開幕戦の相手、鹿児島だ。
開幕戦では思わぬ苦杯をなめた相手で、現在は残留争い中であり、連敗中でもあるが点は取れているのでスキは見せられない相手だった。
そして7分には先に点を取られる嫌なスタートとなった。
それでも前半終了近くになって杉本が素晴らしいラストパスをゴール前に刺しこんで河田が足を延ばして合わせて同点。
そしてADタイムにはCKからの岩尾のヘッドで逆転して折り返した。
サッカーの神はいじわるにも岩尾の不可抗力なハンドでPKを鹿児島に与えた。
暗雲がヴォルティスの上に被ろうとしていた。
それを振り払ったのが、先日徳島に期限付き移籍で”戻ってきた”島屋八徳だった。
昨季の彼の電撃的な移籍は大変な衝撃があって、昨季の結果には彼の移籍は大きく関係したと思う。
思わぬところの彼の”帰還”だった。
彼についていろいろな感情を持つ人はいるだろうし、彼もそれを理解しているだろう。
そして、チームにとってここが正念場という場面でリカルド・ロドリゲス監督がピッチに島屋を投入した。
それはリカルド・ロドリゲスの信頼も変わっていない証しだったのかもしれない。
そして、監督の信頼に応え、サポーターにも応える働きをしてチームに再び活力を与えてくれた。

 
この試合は本当に大事な試合だった。
勝利したことで嫌な雲は振り払われた。
プレーオフ圏にも全然遠ざかっていないし、首位は入れ替わったが2位が少しだけ近くなった。
連勝がなかなかできていない課題があるが、8月は現在2位の京都との対戦が8月末にある。
9月を迎えた時、射程圏に目指すものがあるような状況になっていてほしい。
前進は続いている。

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2019年7月28日 (日)

ヴォルティス、小さな綻びから一転逆転負け。ここで終わるな。

 

2019J2リーグ 第24節 NDソフトスタジアム山形
モンテディオ山形 3 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】山形:62'大槻 周平,72'大槻 周平,83'髙木 彰人
    徳島:19'岩尾 憲
 
 
サッカーの試合は生き物であると思っている。
他のスポーツもそうなのだと思う。
が、中でもサッカーは45分ハーフ、全90分の中でずっとプレーを続けるので試合中に起きたことが影響を引き摺ることが多いように思う。
流れが変わるとそれを戻すのは容易ではない。
この試合もそうだった。

 
清武にはチームメイトに苦い試合をさせてしまったことを猛省してもらいたい。
2枚目のイエローカードは厳しいかと言えば、そうかもしれないがルール上では出してはいけないシチュエーションではない。
だからカードが出されたことは受け止めないといけない。
1枚貰っていたことを失念していたのかもしれないし、わかっていてこれくらい大丈夫だろうと思ったのかもしれない。
いづれであっても彼自身のミスだ。
退場を宣告された後に激高していたのは退場になったからなのかもしれないが、一発レッドだったわけじゃない。
1枚目のカードを貰っていなかったなら、あの場面であそこまで激高しただろうか?
激高したならば、そこで2枚目が出されて、より愚かな退場になっていただろう。
さすがにそんなことはないだろう。
退場にされたのに腹が立ったのなら、もう少し気にしていれば十分防げた退場だった。
あの時点でヴォルティスがリードしていた。1枚貰っていた。ADタイムで自分がスローインをする立場だった。
ならばカードが出やすい状況たったことは想定しているべきだった。
激高したのは全く同情できない。
それがチームに影響を与えただろうから。

 
とはいえ、それで試合の流れが変わったとしても、それだけが敗因の100%だとまでは思っていない。
だから、これからの試合で取り返してほしい。

 
レフェリーに対する感情は理解できる面もある。
ただし、技術的、性格的などいろいろな面で試合を左右してしまうことが多いとはいえレフェリーが試合の判定基準であることはいつも絶対だ。
人によって違いがあるにせよ、それも含めてその試合に割り当てられた時点でそのレフェリーが基準となる。
レフェリーが下した判断が正しいという原則は侵せない。
さすがにおかしいということは過去も今季もJリーグでも世界でも起きているが、それも含めて基本的にそうだ。
監督にも、選手にもそれを覆す権利はない。
ましてやサポーターには当然だ。
選手に感情移入してレフェリーが誤審したと思いがちだが、それは必ずしも正しいことではない。
ならば自分がレフェリーの資格を取ったほうがいい。
納得できなないなら同じレベルの知識を習得している必要がある。
自分にはそれがないから、彼らのことを罵倒はしない。
他人にどう見えようが彼らの下す判定が侵されざる基準なのだ。
ゆえに大体の試合でレフェリーが試合を壊すということはないと思っている。
そういう次元とは別の試合上での立ち位置だと思うからだ。
岩尾がPKを与えたファウルも抜かれる寸前だった。
倒さなかったらクロスかシュートにいかれていただろう。
カードが出なかったのだから酷いファウルではなかった。
レフェリーもそう判断しつつ、ファウルは否定できなかった。
岩尾が怒る気持ちは選手として一生懸命に戦っているのだから理解はできるが、判定はその延長戦上とはまったく違う線上にある。
そうじゃないと選手のアピールや感情が判定結果に影響を与える事が立証されちゃうからだ。
ヴォルティスの選手たちは本当によく戦っていたと思うが、試合後のバイスの行動も含め、こうあってほしくなかった行動は多々あった。
たとえ握手を拒否されたからと言って、それで激高してしまっては相手と同じ土俵だ。
彼の行為は同情できない。
相手選手が握手をしなかったとして、相手とバイスの絡みで相手が感じた感情はその選手にしかわからないことだ。
山形側の教育だのどうだのとか、それをすることも同情できない。
いいたいことはあるだろうが、敗戦を敗戦以上にしてはいけない。
この試合は敗因はヴォルティスにある。
ハッキリと、やっちまった試合だ。やられた試合ではない。
未熟さゆえといっていい。
清武退場後も、同点にされた後も立て直すタイミングはあった。できる選手たちだと思ってた。
が、それができなかった。
3失点目はいろいろな絡みがあった中での失点だったが、自分たちが招いたと思う。

 
それでもだ。
終わっちゃいない。終わらせてももらえない。
水曜日にはすぐに試合がくる。
岩尾も瓦解するのは一瞬だという意味に思えるコメントもしている。
とても大事だ。
ここで終わる気は誰もないでしょ?

 

 

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2019年7月22日 (月)

ヴォルティス、ネバーギブアップ!!!小さな闘士たちの意気。

2019J2リーグ 第23節 町田市立陸上競技場
町田ゼルビア 0 - 3 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:17'鈴木 徳真,45+5'ヨルディ・バイス,60'小西 雄大

 
前節の痛い試合からリスタートなる一戦目。
本当に大事な一戦だった。
勝てる強さは十分に持っているヴォルティス。
それを強い気持ちで示し続けられるかがカギだったと思う。
結論から言えば、力は示した。
前節のヴォルティスは幻影なんかじゃなく、現実なんだということ。
ならば怖いものはない。

 
6月29日の甲府戦以来のベンチ入りでスタメンは3月16日の琉球戦以来だった鈴木徳真。
決して出番に恵まれた前半戦ではなかったが、ここにきてスタメンを勝ち取った。
そして待望の初ゴール。
ゴールキーパーの隙を見事に突いた。
触ろうが、触るまいが絶対ゴールにぶち込まれるブレ玉ショットは今季初先発だった相手GKにキツイ挨拶をかました。
だが、それ以上に味方の選手たちにも強い刺激を与えたのかもしれない。

 
小西雄大はカウンターでボールを運ぶと、プレッシャーが来ないと見るや思い切って左足を振り切ってゴラッソをぶち込んだ。
小西はずっとスタメンに定着している。
元々、多くのゴールを期待されるポジションではないが、彼のあのシュートにも迷いの無さに加え、この日だから抱えた意気を感じた。

 
刺激の元は渡井理己だろうと思いたい。
渡井、鈴木、小西は3人とも170センチ無い小柄な選手である。
そして3人とも年齢も近い。キャリアもまだ若い。
似ているのだ。この3人は。
その中で一番若く、そしてここ数試合で渡井はブレイク寸前の活躍を見せている。
特に鈴木徳真にとっては久しぶりのチャンスで強い気持ちを持って挑んでいたと思う。
小西もポジションは違えど、もう一つ上のインパクトを残したいと思っていたはずだ。
安定感も大事だが、今はまだ安定を意識するような歳でもない。
2人の活躍は切り札渡井に久しぶりに試合終盤での〆係を強いた。
これで渡井にももっとやらなくてはという危機感が芽生えたはずだ。
次は渡井が怖い。そしてさらに鈴木や小西を刺激もするだろう。
それが連鎖すればそれはヴォルティスの勝利に直結する。

 
そして他の選手たちにも悔しい負けの直後の試合で、内容も結果も伴った試合になったことに勇気を貰ったはずだ。
2人の豪快なゴール、そしてセットプレーから見事な折り返しで決め切ったことも。
ヴォルティスは決してギブアップなんかしない。下も向かない。
次節は山形との大事な一戦。
緊張はするだろうが、思い切って迷わず自分たちのサッカーを示せば結果も内容もモノにできると思える。
まだまだここから。

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2019年7月14日 (日)

ヴォルティス、100%発揮して逃した勝利、掴んだ力。

2019J2リーグ 第22節 鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 2 柏レイソル
【得点】徳島:61'渡井 理己
    柏 :86'鎌田 次郎、90'瀬川 祐輔

 
この試合の重要性は監督、選手たちは本当に、そして誰よりも理解していたのだろう。
準備してきて練ったシステムは、相手の名将と呼ばれる百戦錬磨のネルシーニョ監督の裏をかいた。
多くの人の予想を裏切り、ヴォルティスはレイソルの守備を翻弄し押し込む試合を披露した。
この試合のヴォルティスはほとんどの局面でレイソルに競り勝ち、封じ、いなし続けた。
今季、いや過去のヴォルティスの試合の中で、ここまで攻守でヴォルティスが勢いじゃなく、安定感で圧倒した試合はないかもしれない。
本当に準備から含め、素晴らしい試合を披露したと思う。

 
それでも勝てなかった。
結果が何よりも必要だったこの試合で、上述のように素晴らしい試合を披露したと讃えても勝てなけりゃ意味ないという言葉も当然理解できる。
それでもね...といいたくなるほどの試合だったのが今となっては無念ではある。
結果を掴ませてあげたかったね。
敗因はヴォルティス側にはなかったと思える試合だっただけにね。

 
キャプテンの岩尾は”全員ができることを全てやった”と試合後に語っていた。
誰もがどうして負けたのか整理できていないと思う。

 
試合展開のキーになったのが、佐藤の交代だったと思う人はいるのは当然だろう。
この日の佐藤はロングボールをほぼ全て収めて味方につなぎ続けた。
先制点もそうだった。
背後から圧を掛けた柏の選手に何もさせなかった。
全力で戦っていた佐藤は終盤はかなり疲労していた。
通常なら、あの時間帯で交代させるのは決しておかしなことではなく、残り10分ほどを交代した選手が埋めて試合を〆るのがよくあること。
それでも結果から逆算して佐藤交代をキーにする人がいてもおかしくないくらい佐藤は素晴らしかった。
しかし、交代した押谷に責任はないし、怪我上がりの河田ならもっと安心だったとも思えない。
敗因はヴォルティス側にはないと私は思っているから。

 
試合中に4バックから3バック、そして4バックに戻すなどヴォルティスに惑わされていたレイソルのネルシーニョ監督が取った最後の手は大谷の投入だった。
ボランチとして、キャプテンとしてレイソルを支えている大谷の存在は大きい。
大谷とヒシャルジソンの2人の存在は今のレイソルの復調の理由になっている。
ヒシャルジソンが出場停止でこの試合を欠場していた中で、大谷も怪我でベンチスタートだった。
この2人が先発でなかったことはこの試合の展開に大きく影響したことは間違いない。
この日の先発は手塚と小林だった。
大谷が投入されたことで試合は流れが変わった。
それも攻撃的なスキルをより持っていた手塚に代えて大谷を追いつきたい状況で投入したことが大きかったと思う。
そしてヴォルティスの決定機を幾度となく防いだGK中村の存在も大きかった。
他のGKだったらとっくに試合は決していただろう。
この2人がレイソルの勝利につながったとしか思えない。
しかし、決定的な勝因ではなかったと思う。
十分ヴォルティスが勝ち切れる範疇だった。
大谷投入時点で中村のゴールを破っていたのだから。

 
ヴォルティス側には何も落ち度のある選手はいなかったし、采配も、田向の怪我があったにせよ、後半アタマから渡井を投入して成功させたように落ち度はない。
佐藤交代も非常識でもなんでもなかった。
レフェリングも選手がいらつく場面は少しあったが決して大きな問題はなかった。同点ゴール直前の瀬川のボールがどちらボールかは微妙だったが、あれが直接の失点原因じゃないし、あの程度の事はどの試合でも起きている。それをつつくのはあえてたしなめるが勝利者に値しない。コーナーキックも決して決定的に不利な状況ではなかった。
最後の10分弱に待っていた展開は結局サッカーだからとしかあり得ることが起きたとしか思えない。
それは選手たちも十分わかっていて、集中して乗り切るためのすべてを出していたと確信できるから。

 
簡単に切り替えられるような敗戦ではない。
100%出した時のヴォルティスがどれほど強いのか、その強さがJ2レベルではないこともわかった。
今は慰めにもならないが、その持っている力、出せる力を信じるしかないことも。
そして、もっと強くなれるだろうことも。
まだ終わっちゃいない。
選手たちもみんなそう思っているだろう。
サポーターはそんな選手たちだとわかっているから付いてきたし、付いていく。
それが今日からの力になる。

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2019年7月 8日 (月)

勝負の夏に挑む。ヴォルティス、小さな躓きに止まることなく進め。

2019J2リーグ 第21節 鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 1 ジェフ千葉
【得点】徳島:60'渡井 理己
    千葉:6'船山 貴之
 

連勝を続けるというのは難しい。
調子のいいチームでも4から5試合戦っていけばどこかの試合は優位不利で展開がレアなケースになることはある。
一番試合の結果を左右するのが先制点で、どこかの試合で先制されることもある。
そういうときに2点以上取って逆転勝ちに持っていける力がヴォルティスにあれば今の順位以上にいると思う。
但し、上位のチームにもそこまでの力はどこにもない。
ゆえに一桁の勝ち点差の中に10チームが、2位までなら14位までが一桁勝ち点差にいる。
考え方によって今の位置にいることと、チームの調子をどう展望に希望を持つか焦りを持つかが変わってくる。

 
先制はさせたが、それでもチャンスは多く作ったし、リカルド・ロドリゲス監督が言っているように次の試合への流れは繋げていると思う。
終わった試合で満足な結果が得られなかったら、これからの試合で取り返していくしかない。
大事なのは監督も思っていると感じているが次の試合なんだと思う。

 
こういう2点取らないといけない試合で2点取れないことは多々ある。これまでもあるし、これからもあるだろう。
結果を招く責任はほとんど全て自分たちにある。
そしてこの試合の結果を左右したのも自分たちで、判定や相手の見逃されたファウルで決定的に左右されたりはしない。
PKとは授かりものでそれが貰えようが貰えまいが、その時点で勝敗が決するわけじゃない。
自分たちはPK貰えないと勝てないと思っているのかということ?
そんなことないよね。
本当に強ければ、自分たちのサッカーができているならば、多くの場合で2点は取ってるだろう。
相手をあざ笑うかのようにスペースに飛び込んでクロスに合わせてキレイに決めているだろう。
神戸のビジャが見せたみたいに押されても倒れずに、GKの手さえダブルタッチで鮮やかに交わしてゴールに流し込むだろう。
だけど今の強さが不十分なわけじゃない。
強いから4連勝できたわけで、そうじゃないならまぐれだってことになる。
ならここで引き分けになるのも当然だよね。
レフェリーを晒しても情けないだけ。
試合ではレフェリーが下した判断が全て。これが前提。
そこを飲み込まないとサッカーを知っていけない。
強いんだったらこんなことで狼狽えない。
自分たちを、選手たちが勝ってきた強さを信じよう。
こんなことで彼らは止まったりしない。

 
それに選手たちは次の試合のこと考えてるよ。
次は本当に強敵だからね。

 
甲府を4-2で破った次の相手柏レイソルはリーグ戦3連勝中で、JEF千葉戦で勝てる選手、システムの解を見つけてから破壊力まで増してきている。
前線のオルンガ、クリスティアーノ、江坂が全員ゴールを挙げていて、前回対戦したときとDF陣の顔ぶれも違うが守備力も増している。
先制させたら絶対にいけない。
そうなると点を取りにいかなくてはならなくなる。
前掛かりの時にボールを奪われてカウンターを喰らうと前回対戦時は外しまくっていたが今は決めてくる。
バイスはオルンガとはフィジカルでは若干優位だと思うが、カウンターのスピードでは置いていかれる可能性が高い。
ストロングポイントがウィークポイントにされる可能性がある。
前回出ていなかった小池の存在も怖い。
今、リカルド・ロドリゲス監督も持てる経験から策を考えているはずだ。
全員次に切り替えていこう。
過去は変えられない。変えられるのはこの先だけ。

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