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2019年8月30日 (金)

日本バスケは明日花が咲く?

久しぶりにバスケの記事を書こうと思います。
先日観に行ったバスケ男子日本代表のアカツキファイブ対アルゼンチン代表の試合をメインに書きます。
 
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アカツキファイブの試合に行くのは、W杯予選の崖っぷちから回復を果たすキッカケになったオーストラリア戦以来でした。
チケットはそもそも買っていなかったのですが、勤めている会社が東京五輪のパートナーをしている関係で、チケットプレゼントの通知があったのです。
勤務地が千葉市の幕張、試合会場はさいたまスーパーアリーナだったので、早めに仕事をあがらせてもらって会場へ。
席は4階ですがベンチ裏で前から2列目。結構よく見えるいい席でした。

1万6211人という大観衆が平日ながら詰めかけた。
4階にはまだ席が空いていたので、まだまだ動員できたとは思うが、バスケ日本代表のこれまでを考えれば素晴らしい成長だと思う。
対戦相手は世界ランク5位のアルゼンチン代表。
アカツキファイブを指揮するラマスHCが指揮を執ったこともあり、彼の母国でもある。
私はバスケのアルゼンチン代表は全く知識がなかったので、簡単にだが特徴を調べてみた。
個の力というよりチームバスケが力を持っているらしかった。
チームの中心選手はNBAでのプレー経験もあり、39歳になっても中心であり、スターターとして出場しているPFのルイス・スコラ。
1950年代から1990年代まで低迷した時代があったが、アテネオリンピックでは金メダルを獲得。
その後は世界の舞台でコンスタントに実績をあげている。
試合前のアップ時の様子を見ていたが、必ずしも長身大柄な選手たちではない。
チームバスケが特徴であるらしいという点からもアカツキファイブにとって目指すべきチームなのかもしれない。
 
世界5位ということで、世界トップレベルのバスケはどんなものなのかもとても気になった。
私自身にとっても勉強となる貴重な機会だ。
W杯予選のオーストラリア代表は正直言って調子がいいとは思えず、世界ランク9位らしいバスケではなかった。
だからこの日のアルゼンチン代表にはすごくワクワクしていた。
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1Qから世界ランク5位のポテンシャルはハッキリと伝わった。
とにかくシュート精度が高い。
そして動きに無駄がない。
簡単にアカツキファイブのディフェンスの隙を見つけて3Pショットをリングに正確に決めてくる。
ボードに当てて決めるショットなどほぼなかった。気持ちいいくらい正確にリングの穴にボールが何度も通った。
その確率は57.1%。もちろんアカツキファイブより確度は高い。
そしてFTの精度も同様。
これが終盤の戦略に効いていた。
決して派手ではないが、その精度、確度の高いショットは安定したスコアリングのリズムを生み出し、試合をアルゼンチンのペースにした。
一方、アカツキファイブは立ち上がりに八村塁がダンクを決めて会場を沸かし、渡邊雄太、ニック・ファジーカス、馬場雄大がポテンシャル高さを披露してショットを決め、試合を一方的にさせない。しかし、攻撃のリズムが安定せず、どうにか決めている状況だった。
結局、試合は終始アルゼンチン代表のリズムだった。
2Qは試合が壊れる寸前から盛り返し、後半3Q一次逆転までこぎつけるが、ギアを上げているというより上げさせられているアカツキファイブはそこで修正してきたアルゼンチン代表には抗いきれなかった。
4Qには私が見ていて感じたことだが、アルゼンチン代表は5ファウルをした後でも八村塁にファウルを仕掛け、FTを打たせるようにした。
八村塁の持ち味はリングにアタックする豪快なショットだ。試合の流れも変えられる。
アルゼンチン代表はそれをさせず、代わりにFTを打たせ、FT確率が決して高確率ではない八村塁の勢いを封じた。
これでは終盤で追いつけない。
そんな老獪さにもハマり、最後は93-108と15点差でアルゼンチン代表が勝利した。
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アカツキファイブは善戦したように見えただろう。
だが、アルゼンチン代表との差は歴然とあった。
シュート精度はその一番わかりやすい部分ではあった。
だが、精度を高くするために身に付いているものがアルゼンチン代表にはあってアカツキファイブにはまだなかった。
そして、調整試合であるにもかかわらず、アルゼンチン代表にギアを上げさせられ、持てる引き出しの中を全開にさせられていた。
おそらくこの後アカツキファイブと対戦するチームにとって、いい教科書になるだろう。
良い所、悪い所、できるところ、できないところまですべて網羅した対アカツキファイブ赤本。
今このタイミングでアルゼンチン代表と試合しない方がよかったかもしれないとも思った。
案の定、この後のドイツ戦、チュニジア戦とも追いかける展開を強いられ、ドイツにはギリギリに勝てたが、チュニジアには敗れた。
また専任のPGが篠山竜青しかいないことも穴になった。
富樫祐樹が骨折して代表を離脱したのだが、その結果、篠山に掛かる負担は大きくなって、それをシェアできる人材も今いない。
アルゼンチン戦では篠山が狙われ、早々とファウルトラブルになった。
それも試合の流れに影響した。
W杯でもチェコやトルコは絶対に日本に勝ちに行くと思うからこの3連戦のビデオでガッツリ研究すると思うな。
 
もっとも、来年の東京五輪の出場権を得ることがW杯の最大かつ唯一のミッションであり、それは既に果たされている。
W杯でどんな結果になろうともラマスHCの進退など問題視されないだろうから、強豪との対戦でしっかりと成長の糧を手にしてほしい。

この試合で気になった事は他にもある。
ファンというか観客のマナーだ。
八村塁中心だがメディアの露出も激増している中で、急激に動員が増えたのだと思う。
大勢の観客が観に来たが、ゴミや観戦時のマナーが決して良くなかった。
私の上の段の席でビールをこぼした人間がいて、足元がビシャビシャになった。
こぼした人間は知らんぷりだ。
そして隣に座った40代と思われる夫婦は床にゴミをそのままに、しかも座席のドリンクホルダーにゴミを入れたコンビニ袋を結わいつけたまま帰った。
他の座席でもゴミがそのままになっている光景があった。
ブームと言ってはなんだが、応援する気持ちの真摯さはこういうところに現れるんだよね。
負けるとなおさらね。
ヴォルティスのサポーターはホームでもアウェーでも自分たちが応援したあとの席はきれいにしていくよ。
こういうところが成熟していくかどうかが、応援する気持ちを持ち続ける人がどれだけ残るか?文化として成熟していくか?のカギになるかもね。
 
今のバスケの盛り上がりは凄いことになってると思うかもしれないけど、今は評価を下す時期ではなく、実行フェーズだってこと。
東京五輪が今の盛り上がりの一応の終着点になる。
本当に花が咲くのはその先だよ。

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2019年8月25日 (日)

自分たちから動く強さを。ヴォルティス、大勝にも...。

2019J2リーグ 第29節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 
徳島ヴォルティス 6 - 1 FC琉球
【得点】徳島:52' ヨルディ バイス,72' オウンゴール,76' 81'83' 河田 篤秀,87' 押谷 祐樹
    琉球:35' 上門 知樹 
 
 
シーズン序盤、FC琉球は旋風を巻き起こした。
首位に立ちリーグをかき回した。
ヴォルティスも苦杯を舐めさせられた。
 
現在、FC琉球は苦境にあり、順位もヴォルティスより下にいる。
そしてチームの得点源としてチームの躍進を支えた鈴木孝司選手がセレッソ大阪へ移籍した。
対戦相手による研究も進み、現状よりの回復に苦労している。
 
ヴォルティスにとっては先勝を許したこと以前に今のFC琉球は勝つしかない相手だ。
今のヴォルティスは何かを恐れていられる状況にはない。
 
試合は落ち着いた、というより先手への意識が互いに鈍い試合に見えた。
どっちに傾いているわけではない、というより互いに腰が引けているような前半がズルズルと進んでいるようだった。
ボールは動かすモノなのだ。より早く、そしてより攻撃的に。
相手陣内に押したときにそれがもっと前面に出るべきところが十分じゃなかった。
そんな時間を無駄にしている内に先にやられてしまった。
やられてから修正して勝てる相手だったからよかった、というのが大勝ながらも感じるところだ。
同じことが通用する相手と通用しない相手がいることはわかっておかないといけない。
ポゼッション100%でない限り、こういう試合をしていたら先にやられて追いかける試合にしてしまうということだ。
ポゼッションするならフィニッシュまでの過程も支配するくらいにないと。
ボールを持ったらゴールにぶち込んで初めてボールを持った意味が成り立つんだ。
自分たちから、ヴォルティスの強さを相手に知らしめる意志を先に示そう。
殴り合い上等。
ならこちらからそういう試合にしようぜって相手に仕掛けよう。
それこそ、ポゼッションが高いサッカーの使命なんじゃないか?
ヴォルティスのサッカースタイルの使命なんじゃない?
 
プレーオフ進出を掴むためには、過去のリーグ戦の結果を見ても勝ち点は最低72は必要だと思う。
あと勝ち点29。
10勝3敗ペースだ。
もちろん、上位のチームがそれに準じる成績を上げたらお手上げだ。
だが、そんなことは恐れていられない。
勝ち進んでそこへ駆けあがる。
そのためには今日みたいな前半の入り、造りをしているようでは成し遂げられない。
こんな試合の入りをして、残っている希望まで潰えさせてしまうのは馬鹿げているだろう。
もうそんなことを学んでいる時期ではない。

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2019年8月18日 (日)

清武が越えようとするモノ、ヴォルティスが超えようとするモノ。

2019J2リーグ 第28節 レベルファイブスタジアム
アビスパ福岡 0 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:37'清武 功暉
 
 
今季最大の正念場を迎えているヴォルティス。
水曜日の天皇杯もJFL時代の最大のライバルだったHONDAに0-2で敗れて敗退した。
私的には決して意外な結果ではなく、HONDAの実力を考えれば半分くらいの確率で起きるだろうと思っていた。
大幅にメンバーを、それも実戦でやったことのない構成に代えて挑めばさらに確率は増すだろうと思っていた。
この大会の終わり方としては残念だが、リーグ戦に集中できることは悪いことではない。
そう考えるしかない。

 
チームの現在置かれている状況について清武が責任を感じるところは大きかったのだろう。
それはあの山形戦以前からずっとあったのではないか?
今季序盤戦、コンスタントにゴールを挙げてチームを引っ張ったのは清武だった。
だが5月5日の栃木戦以降はゴールが止まっていた。
そして出場時間も機会も減っていった。
このまま使われなくなってしまうのではと思ったサポーターもいたように思う。
それは彼自身にもジワリとのしかかっていたのではないか?
そして清武という名にもかかる期待と重圧。
7チームも渡り歩いてきた中でどのチームにいても感じたことなんじゃないかな?
そして今季は徳島ヴォルティスの選手として今一番それを感じているんじゃないかと思う。
試合後のインタビュー映像でも表情が硬かったが、試合中に彼自身の熱さを感じさせる豊かな表情と対照的だったので私はそう感じた。

 
置かれている状況は楽観視できるものではない。
越えなきゃいけないものがあって、事実上自力だけでは100%困難な状況にある。
残り14試合あるが、おそらく10試合終わった時点でプレーオフ圏に上昇していないと難しいだろう。
それでも越えることをトライし続けなきゃいけないし、越えないといけない。
今諦めるなんてできない。諦めるなら今後も二度とトライしないと決めなきゃいけない。完全なギブアップになる。
そんなことできない。

 
清武はこの先も大きなもの越えようとトライを続けるだろう。
越えたと思ったら、その瞬間から越えて達成した自分自身以上を求められるトライへの挑戦が始まる。
清武とはそういう宿命にある。ここまで言うと大げさかな。でも、彼自身は思っているかもね。
もちろん、他の選手も同じだよ。
渡井もそう、河田もそう、野村もそう、小西もそう、岩尾もそう、石井もそう。
ヴォルティスの選手はみんなそうだ。
他のチームも同じ。
周囲だけでなく、最高の自分を超えるために毎日頑張っている。
越えさせてあげよう。
今いる場所の上に。

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2019年8月12日 (月)

持たせてハメる罠に沈む。ヴォルティス、苦しいが今頑張らなきゃいけない。

2019J2リーグ 第27節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 0 - 2 ヴァンフォーレ甲府
【得点】甲府:19'ピーター・ウタカ,90+4'内田 健太
 
前節の記事でも書いているが、ヴォルティスはボール支配率がとても高い。
だが、前節と今節の2試合ではボールは支配していても試合は相手に握られていることを突き付けられている。
ボールを持っているときに相手の守備を釣ることができなかったみたいなコメントもある。
旅行に行っていてリアルタイムで観ていなかったので、見逃し配信で気にしながら観てみた。
甲府の前線を釣りだすというより、最終ラインに仕掛けようとしたときに思ったように崩れてくれなかったのかなと自分は感じた。
いい形で相手陣内で奪って仕掛けても最後の仕掛け直前で止まって戻すシーンが何度かあった。
甲府が自分たちの守り方、守りから攻撃への切替をヴォルティスに押されながらも崩さなかった。
そこを不安に思わないこと、やられることを怖がらないことができていた。
そして、ヴォルティスは守備がハマらない状況下でのパターンの引き出しも研究されているのだろう。
焦らず、しっかり守って耐えれば、チャンスは来る。
そして一人で決められる選手がいること。
前回対戦時に不在だったドゥドゥ、ウタカの存在は大きかった。
奪いに行って引っかけても最後は抜かれてしまうから一気に危なくなった。
うまくいかない方に転ぶことが多すぎて自滅してしまったのかなと。

 
杉本のイエローカードも不幸だった。
積極的にマイボールを得にいった姿勢は素晴らしかった。
ボールはラインを割っていたように見えた。
そのことで判定に興奮してしまったのかはわからないが、選手側に審判への信頼感が薄いことも、清武の退場を彷彿させる杉本の感情から見えた。
うまくいかないと審判とも戦うことになると勝利はより遠くなる。

 
今が最大の正念場である。
最後のゴールを考える以前に、冷静さを保ち、自分自身を見失わないことだ。
そして今ベストを尽くして戦い続けること。
どういう状況になろうともベストを尽くすんだという気持ちを保つこと。
応援している側もそれに寄り添わないと。
サポーターは諦めたのかなと思わせたら、選手もベストは尽くさなくなる。
それでは新しいシーズンが来ても積み重ねなくスタート位置は毎年同じレベルになりかねない。
それでは10年後も同じで何も構築できないと思うな。
今頑張らなきゃ。 

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2019年8月 5日 (月)

ヴォルティス、痛い大敗。新潟に傾いた試合を止められず。

2019J2リーグ 第26節 デンカビッグスワンスタジアム
アルビレックス新潟 4 - 0 徳島ヴォルティス
【得点】新潟:24'戸嶋 祥郎,30'レオナルド,59'渡邉 新太,88'本間 至恩
 
 
ヴォルティスはボール支配率がとても高い。それをベースにしている。
相手は引いて守り、カウンターを狙ってくるチームも多い。
それでも先に得点できる力をヴォルティスは持っている。
ただ、特別に優れた司令塔タイプいるわけでもないし、フィジカルで圧倒できる選手がいるわけでもない。
それでも引いた相手を崩して点が取れるのは、チーム全体の統一感が他のチームより高いからが理由の一つだと思う。
そしてどう守られようと点を取りに行く勝気がチームに強い。
それを体現しているのはキャプテンの岩尾だろう。

 
この試合は岩尾が出場停止だった。
その影響は小さくはないが、全員が埋めようという意識をもって試合に挑んでいたと思うから、外から見るほどにプレーに不安はなかったと思う。
だが、先制された状況では岩尾不在は少なからずチームに効いていたのかもしれない。
新潟のゴールは偶然性もあったがいいボールがゴールを決めた選手の足元に来てしまった。
そして思い切りの良さも吉を出た。
ヴォルティスの守備の寄せ、詰め、当たりが大事なところでハッキリしなかったのが失点に繋がったのも事実だと思う。
それでも少ないチャンスに思い切りの良さを吉と出して決め切った新潟がボールを持てなくても波に乗ってしまった。

 
渡井はとても大きな可能性を示したと思う。
自力でエリア内まで切り込んでいける。
この日は状況的にチームに余裕がない状況であったこともあって、渡井の特性を柔軟に活用する幅がチームに出なかった。
だが、この先渡井はチームのキーになっていくように思う。
まだ若いので思い切りが前面に出てしまっていて、最後は壁に激突してしまうようなところ場面がある。
が、周囲がそれをうまく活用できればゴールはもっと増えるのではないか。

 
正直に言えば、かなり追い込まれた状況になった。
次の甲府戦は勝ち点3が絶対に必要だが、次は前回より強力なメンバーでやってくるだろう。
それでも勝つしかない。

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