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2019年11月 4日 (月)

千葉ジェッツ、解決すべき問題と新しい主役の予感。

2019-2020 B1リーグ 第7節 船橋アリーナ
11月02日(土) 千葉ジェッツ 81 - 82 京都ハンナリーズ
 
11月03日(日) 千葉ジェッツ 88 - 61 京都ハンナリーズ
 
 
今季のジェッツは大きな壁に直面している。
昨季までリーグで猛威を奮ったディフェンスとトランジションを軸とした抜群の破壊力を誇ったスタイルが封じられている。
そして重要なピースだったアキ・チェンバースと石井講祐が去り、まだその穴を埋められていない。
これはどう見ても事実だ。
それが結果だけでなく試合内容にもストレートに表れている。
どうにか戦えているのはベースとなるチームクオリティと、富樫勇樹の気負い過ぎなほどの闘志のおかげだと思う。
今節の試合ではそれがあらためて強く感じられた。
 
今季の京都ハンナリーズの評価が高いことは聞いていた。
特にマブンガ選手の活躍が素晴らしいということ。
だが個人として素晴らしい技術を発揮しているだけでなく、今の京都ハンナリーズが強いのは彼を中心にまとまっているからだと試合を見てわかった。
そこがジェッツとの差に見えてしまうほどだった。
 
ゲーム1。

たぶんダンカンとのローテで起用されているのだと思われるニック・メイヨが試合に出た。

試合は立ち上がりからジェッツが14-0のランを見せた。
そこまではよかったがそこからタイムアウトを取った後の京都に反撃を許すと23-19と4点差まで詰められて終わった。
川崎戦を彷彿させる展開になってしまったが、川崎戦とは違っていた。
何よりも気迫の量が違っていて、京都側の入りが悪かったのでジェッツだけ点が重なっていっただけに見えていた。
川崎戦は取りにいって取れたがスタミナが切れた。
この1Qは京都にエンジンが掛かったら止められなかったのだ。
メイヨがブロックショットを2発出すなど彼の奮闘がなかったら軽く逆転されていただろう。
結局残り1分切ったところで1点差にされてジェッツもタイムアウトを取らずにいられなくなった。
2Qになると逆転されて追いかける展開に。
メイヨの頑張りでどうにか離されずになっている状況になった。
京都のマブンガ選手はマッチアップした小野龍猛らを手玉に取るようにあしらってスコアを決め、アシストパスを出した。
追いつきたいと必死になるジェッツを簡単に追う展開に押し戻してしまう。
マブンガ選手をどうすることもできないのでジェッツはずっとギアを上げ続けることになった。
それ以上に京都の強さを証明していたのは苦しい展開になると即座にハドルに集まり意思確認を徹底していること。
その中心にいて声を出して纏め直しているのもマブンガ選手で、ハドルの回数はジェッツと大差がついていたはずだ。
その後もジェッツはメイヨの頑張りと、富樫勇樹の次第に鬼気も帯びていくようなプレーぶりが牽引していた。
だが、富樫の頑張りはそのために自身を孤立させる傾向にも拍車を掛けてしまい彼自身の苛立ちも高めてしまった。
苦しい状況になると上記のようにすぐハドルができる京都に対し、ジェッツは富樫勇樹の周りに何とはなく、それも日本人だけフラフラと集まっていた。
その中で苛立ちも少々浮かべながら話す富樫と頷くだけの日本人選手の絵ができてしまっていた。
精神的にも富樫勇樹が背負っているものが大きすぎるのだ。

もっと周囲とシェアすべきなのだが、彼自身の苛立ちもそれを妨げているし、こういうときはキャプテンがもっとしっかりすべきだ。

ラスト29秒で逆転に成功するものの残り9秒で痛恨のターンオーバー。
だが、富樫勇樹を責めるよりもチームとしてあの局面で閉め方を徹底できなかったジェッツの適当さが招いたミスだったと思う。
惜敗などではなく負けるべくして負ける試合が僅差でああいう終わり方だっただけだ。
大野さんの責任は大きい。
バスケじゃなかったら解任モノだ。
 
これで今季のジェッツは深刻な状況であることは誰の目に見ても証明された。
それは観客動員の数にも明確に表れてくるだろうし、実際に表れてきている。
次頑張りましょうなんて状況ではないことは明らかだった。
ゲーム2は背水の陣に実質なってしまった。
前節公開された京都戦の煽り動画は出演者の活躍も含め負けフラグ化していた。
二度と見たくないモノになった。
 
ゲーム2。
勝てるかどうかはマブンガ選手を抑えられるかどうかに掛かっていた。
そのキーマンに指名されたのは原修太だった。
前日のゲーム1でも後半にマブンガ選手に付いた原くんは立ち上がりこそ対応していたがマブンガ選手にマーク時の弱点を突かれファウルを誘発させられてもいた。
だが、この日の原修太は違った。
スッポンマークというとバスケらしくないし、正直死語だが、どこにいってもマブンガ選手にガッツリ付いて回る原修太は京都のオフェンスのリズムを壊して見せた。
1Q途中でコートに入るとリードされている展開からすぐに逆転したし、マブンガ選手がマッチアップした2分間でターンオーバーを2回している。
そこから試合の流れは変わった。
そしてここでもう一人のこの試合のヒーローになった男が出てきた。
コー・フリッピン。
加入後、日本代表候補にすぐに選ばれ、また試合前のアップでは身体能力の高さを発揮したダンクで会場を沸かせている。
だが試合出場は守備面に課題が見られることもあって限られていると見ていた。
それでも彼の才能には特別なものがある。
そのためにも彼にはプレータイムが必要だった。
だがチャンスはこの試合でやってきた。
1Q残り20秒でこの日初スコアを決めると、2Qは7分30秒近くで3本決めて7PTS、ディフェンスリバウンド4、アシスト2と試合の流れを作った。
ファウル2と課題も出たが2Qでファンに彼のポテンシャルを証明してみせた。
彼は後半も活躍したが、ここで彼の存在でもう一人光を放った選手がいた。
マイケル・パーカーだ。
実は試合前の選手入場直後、パーカーとフリッピンがコート上で談笑している光景があって、あの二人は相性がいいのかと思った。
年齢はかなり離れているが仲はかなり良さそうであった。
2Qはパーカーとフリッピンがスターターだったがパーカーへのアシストパスも出した。
そこからパーカーは今季ここまで鳴りを潜めていたパーカーらしさが本領を発揮し出した。
忽然とリング下に現れてリバウンドやこぼれたシュートをぶち込んでいくマイケル・パーカーの有難い存在感が久々に見られた。
コー・フリッピンがプレータイムを得られたのと同時に今季出番が減っていた彼が活躍の時間を得て持ち味を出したのは偶然でないように思う。
コー・フリッピンは4Qに豪快なダンクを決めそこない、2度目のチャンスで決めると見せてダンカンに渡すビビリ(?)も見せたが彼にとって大きな試合になった。
その一方で原修太はマブンガ選手とマッチアップするとバチバチな対応を見せ、吹っ飛ばされながら(ファウルになったが)マブンガ選手も封じた。
マブンガ選手はストレスを貯め、最後はチームにもイライラが伝播してハンナリーズはギブアップ。
マブンガ選手は4Q途中で下がりベンチで足首をアイシングしていた。
試合終了時には見えなかったので先にロッカーに戻ったのかもしれない。
原修太がマブンガ選手に勝ったことが試合の勝利を呼び寄せた。
本当の殊勲者は原くんだった。
但し、これからのことも考えるとコー・フリッピンがMVPに選ばれたことに異論はない。
それ以外にも考え付くがそれは書かないでおく。
 
もっとも富樫勇樹が3Q途中でストレスを爆発させそうになったシーンもあり、4Qは休まされていた。
試合展開に余裕ができたことも幸いしたが、この試合でも富樫勇樹が背負いこんでいるものが大きすぎることは見て取れた。
このままでは彼が潰れてしまう可能性すらある。
その辺をどうにかしていかないと今後もジェッツは苦しいリーグ戦を強いられるだろう。
決して楽観できる状況ではない。

解決すべき問題は大きい。
だが新しい主役候補が育ってきていることはゲーム1のメイヨもそうだが、コー・フリッピン、原修太と実感できてきている。
どうにかできるか一番は大野さんにあり、フロント、ファンもそれを支えていかないと今季は失敗に終わると思う。
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