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2024年5月28日 (火)

勝ち切るという壁

2024 J2リーグ
ハワイアンズスタジアムいわき 5月26日(日)
いわきFC 1 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】いわき:22'谷村 海那
    徳島:45+3'森 昂大

 
それほど多く語る必要もないと思うので簡単に。
 
山登りを初めてまず最初の壁に当たっているように思う。
相手もヴォルティスは勝たないといけない相手と認識しているようである。
怖がられていないので、相手も自分たちを積極的に表現してくる。
少々受け身で試合に入らざるをえなくなっているから、先に失点するとなお難しくなる。

 
良い形もたくさんできているので、今の順位にいるべき内容ではない。
少し前まで結果も付いてきているので、自信を持って準備し、試合で表現することを続けてほしい。
相手の予想を上回れば相手を慌てさせられる。
上手で試合を支配できれば、ヴォルティスにやってほしいサッカーも出来てくる気もする。
今が最初の壁。
勝ち切る。
前半戦の内に乗り越えておきたい。

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2024年5月26日 (日)

時代と世界が刀根麻理子を待っている

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実に8年半ぶりのライブであった。
”時代の唄女”刀根麻理子さんのライブが西荻窪のライブハウスで行われた。
最後にライブを観たのも、2015年12月以来だ。
このブログで「音楽」のカテゴリーの記事を書くのも2016年に書いて以来である。
ライブレポートを書いた最後の記事も2016年4月のアイアンメイデンが今のところ最後である。
そのアイアンメイデンは今年の9月に来日することになっている。
実は彼らも8年ぶりの来日である。
2024年に刀根さんとメイデンのライブがあるのも何か不思議ぎな感じがする。

 
それほどまでに待つことになった理由はコロナウィルス禍が大きな理由の一つである。
その間には私にもいろいろなことがあった。
刀根さんのライブがそんなに開かれていなかったことはライブの告知があった後に調べて気づいたくらいだ。
それは私の中では刀根さんはいつでも歌っている(笑)からで、日本一歌わない歌手と自称している刀根さんがライブで歌うかを待っていること自体は苦でもなんでもなかった。
刀根さんにとって一番大事なものが何かも理解しているからだ。
それがどれほどに大事なことなのかはこの9年近くの中で私自身も思い知った。
それについて後悔もあるので、刀根さんが大事にしていることがどれほど大事なことかも今はわかる。
ライブやってくれとかファンとしてのエゴを発露するのは刀根麻理子ファンとして正解ではない。
だから待っているような待ってもいないような時間が9年近くになった。それだけだ。

 
実は刀根さんたちの世代が中心の80~90年代のJ-POPは今や世界中にファンがいる。
代表的なのは松原みきさん(故人)の「真夜中のドア」だろう。
そして調べてみると刀根さんのファンが海外にもいることを知った。
もちろん、生で刀根さんを観たことがある海外のファンは一人もいないだろう。
だが、刀根さんは決して伝説の歌手ではなく、今もリアルな歌手なので何かの機会で海外のファンにも生で観てもらいたい。

 
今回はバンド”The Reason”との縁ができたことによってライブをやる条件が整った。
彼らを刀根さんに引き合わせてくれた方々も含め、感謝しかありません。

 
ライブ開催が決まってからは毎回行ってきたルーティンが私にはあった。
スマホやウオークマンに好みのセットリストをプレイリストとして、当然曲順も考え、ライブ当日までを待つ。
絶対にやらないだろうと思う曲も混ぜて作ることになるが、頭の中で刀根麻理子が当日まで連日歌ってくれる。
楽しくてしょうがないルーティンも戻ってきた。
実家を処分した際に大量のLPやCDを処分し、当然何枚かの刀根さんのアルバムもそうせざるを得なかった。
処分せず手元に残したものも多かったので、一部ネットで買い直したもの、DLしたもので作った。
ただ8年半ぶりのライブなので、いろいろな理由で、セットリストがどのようになるのかは過去一不透明だった。

 
実際どうだったのか?
1時間ちょっとのライブで9曲中8曲が刀根さんのオリジナル曲であった。
また、Night Tempo氏が2021年にリリースしたアルバム『Ladies In The City』で刀根さんがゲストボーカルとして歌った「Endless Mirage」もライブでの初披露となった。
8年半前以前の数年間で開かれたライブではスタンダードナンバーもプレイされたが、今回は刀根さんの曲中心、そして思っていた以上にアップテンポでノリの強いリストとプレイとなって驚いた。
素晴らしくいい意味で裏切られた構成に、ファンとしても刀根麻理子の凄さをあらためて知ることになり、最高の時間を貰えた。
8年半前と同じではないものも確かにあるが、歌の上手さは変わらないどころか、セットリストが”攻めた”構成だったことで、刀根麻理子の歌手としての広さ、深さ、強さを存分に堪能できた。
本当に素晴らしかった。

 
ただのファンでしかなかった大学生の頃の自分に言ってやりたい(以前の記事でも書いたが)。
「お前、刀根さんと互いの母親のことで話すようになるんだぞ」
「刀根さんに、ライブで顔を合わせた時に”お久しぶりです”とか言われちゃうんだぞ」てね。

 
刀根さんは今年でデビュー40周年なのである。
これは私のファン歴も40周年であることも指していて冒頭に書いたように偶然とは言え、すんなり終わってはいけない一年なのだ。
刀根さんも私も、刀根さん曰くまだ43(!?)なのでまだまだこれからです。
NY公演も実現させましょう。ファンがいますから(笑)。
とうとう時代と世界が刀根麻理子を求めているようになった(!?)のです。
だからこの8年半クチにしていなかった言葉を今はいいます。
「刀根さん、歌いましょう。世界が待っています。」

2024年5月25日(土) 西荻窪 ライブスポットTerra
Setlist
1.夢一途
2.ソワレの夜、突然に
3.マリオネットの夜
4.Endless Mirage
5.true love
6.YUKIKO -そのはかない生命のメッセージ
7.Hotel California (Cover EAGLES)
8.Cat's Eye(杏里)~デリンジャー
encore
9.Tonight the night

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2024年5月25日 (土)

千葉ジェッツ、過去一誇れるシーズンの終わり。

2023-2024 B1リーグ チャンピオンシップ準決勝
5月18日(土)琉球ゴールデンキングス 62 - 95 千葉ジェッツ
5月19日(日)琉球ゴールデンキングス 81 - 63 千葉ジェッツ
5月21日(火)琉球ゴールデンキングス 83 - 67 千葉ジェッツ

千葉ジェッツは準決勝にて敗退!
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シーズン序盤を振り返ると、今季の千葉ジェッツをここまで誇りに感じられているのが本当に不思議だ。
それくらい希望の見えない序盤戦だった。
だが、今季も大きなタイトルを獲得して我々ジェッツファンに歓喜の思い出とプライドをプレゼントしてくれた。
それも2冠だ。
さらに言うなら、まだ日本のチームが獲ったことがない海外の大会であるEASLを日本のチームとして初めて制覇してくれた。
賞金は100万ドルだ。
国内のタイトルを全て制覇しても賞金総額で遙かに上回っているタイトルである。
EASLは歴史の浅い大会で、この先どこまで続くのか?権威が付くのか?もわからないが獲得したタイトルと賞金はリアルだ。
そして地区優勝という、正直獲得しても実感の沸かないタイトルと何かの2冠ではないのも初めてなはずでそれも嬉しい。

 
その上でチャンピオンシップを逃したとして、批難されるようなことは100%おかしい。
だいぶ譲って、コーチの采配や、誰かミスの多かった選手に不満を感じる人がいたとしても今季の2冠はそれを遙かに上回る。
シーズン途中で復調して掴んだ2冠の反動が最後の最後で出たとしても、セミファイナルの第三戦まで戦えたことは誇りでしかない。
チャンピオンシップこそ敗れはしたが、掴んだ2冠とも琉球ゴールデンキングスが挑んで掴めなかったタイトルだ。
EASLなどは敗退した上にファイナルの会場として決まっていた日程までも去られている。
千葉ジェッツファンとして何も引け目などない。
チャンピオンシップ敗退くらい客観的に見てそこまで大きなことではない。
よくここでも書く言葉だが、負けることに負けてはダメだ。
そして勝つことで相手を見下ろしても、負けたことで相手を蔑んで少しでも取り返そうとしてもだめだ。
レフェリーや他の誰かのせいにしてもだめだ。
結果がどうなったとしても、そこからさらに自分たちファンでも前や上に成長していくことを欠いてはいけない。
全て自分次第で成し遂げたものの価値は変わる。
応援だけしている我々はなおさらだ。
我々が勝たせたと奢ったらおしまいだ。恥をかかされたと思ったらなおだめだ。
謙虚に、それでいて満足せずに自分たちを成長させていく。

 
これからも続く。
今も通過点でしかない。
来季は新アリーナも運用開始になる。
観客動員数もトップを取ろう。
我々次第のタイトルを獲ろう。

 
千葉ジェッツ、これからも共に。
あらためてそう思えるようになった誇れる2023-2024シーズンでした。
千葉ジェッツありがとう、ひとまずおつかれさま。

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2024年5月19日 (日)

修正、トライ、また修正。

2024 J2リーグ
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 5月18日(土)
徳島ヴォルティス 1 - 2 ロアッソ熊本
【得点】徳島:48'チアゴ・アウベス
    熊本:26'上村 周平、74'大﨑 舜
 
 
失点した後とはいえ、前半の35分で永木を投入した采配は結構驚いた。
じゃあ、最初から永木にしないのが采配のミスだろ!と思う人もいるだろう。
でも、玄には玄の良さがあるのは皆知っている話だ。
玄を使えと思っている人だってたくさんいるよね。
彼が悪かったというわけではなかったのだろう。永木と玄の持ち味とその時の状況によっての交代なのかもしれない。
それを前半途中で決断できる人だったんだなと驚いた。

 
先制されたFKはスアレスが逆に振られてしまったが、前半は立ち上がりはちょっと押していたが、途中からパスワークも含め、人の動きを中途半端に追うことで相手が狙うスペースを作っちゃったかもしれない。
でもベンチからのメッセージ、そしてピッチ上での修正が選手たちの中で試合中に出来て挽回もできていた。
それが上手くいった部分もあるのは選手たちのコメントからも感じたので、最後の結果はともかく、収穫もあったと考えたい。

 
まだ修正していかないといけない部分が多いということ。
修正して、次の試合で活かしてまた修正すべきところを確認して。
実際は勝っていても負けていても欠かしてはならないプロセスを繰り返す。
得点を取る、そのチャンスを多く作る、その課題もある。
まだまだ目の前には登らないといけない坂が続く。

 

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2024年5月15日 (水)

まだ千葉ジェッツは終わっていない。

2023-2024 B1リーグ
5月4日(土) 秋田ノーザンハピネッツ 72 - 88 千葉ジェッツ
5月5日(日) 秋田ノーザンハピネッツ 93 - 88 千葉ジェッツ

チャンピオンシップ準々決勝
5月10日(金)宇都宮ブレックス 70 - 82 千葉ジェッツ
5月11日(土)宇都宮ブレックス 67 - 58 千葉ジェッツ
5月13日(月)宇都宮ブレックス 93 -103 千葉ジェッツ

千葉ジェッツが準決勝に進出!
 
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近年稀に見る苦難のシーズンが最終盤を迎えた。
シーズン途中ではここまで辿り着けないのでは!?と疑ったりもしたが、5月15日現在未だ千葉ジェッツの2023-2024シーズンは続いている。
正直、奇跡と言ってもおかしくはない。
 

苦難に屈せずに登り続けているジェッツには脱帽しかない。
リーグ最終節で何とかCS最後のイスを掴みながら、最終戦は延長で敗れて不安も残した。
さらにCS初戦の相手が今季何度も力の差を見せつけられた宇都宮ブレックスが相手では希望は小さかった。
が、リーグ戦でどれだけ強くても、CSでは別なのは酸いも甘いも知っている。
希望と絶望が半分半分を崩すまではなっていない。
やるしかない。やらないと何も得られない。

 
初戦の前半、さらには1Qが短期決戦では最も大事だ。
GAME1のそれを54-39で制した時、既にあった有利不利は全て無意味になった。
怖がる必要が何もなくなったことで、そこからはどちらがより勝ちたいと粘れるかの勝負になった。
覚えているだろうが、2020-2021シーズンのCSファイナルと流れがそっくりだった。
あのときもGAME1を驚くぐらい圧倒して勝利した。

 
追い込まれたブレックスがギアを全開にして取り返したGAME2。

 
そしてGAME3。あのときはブレックスにGAME2と同じギアが入らず、GAME1を制したジェッツには余裕があった。いつも通りのジェッツを体現してリーグ初制覇を果たした。

 
GAME3はジェッツ史上、リーグ史上に残る激戦になった。
互いにあの時を覚えていただろう。
OT2回目に至るまで決着が付かなかったのは互いの意地であったと思う。

 
勝敗を傾けたのは富樫勇樹がOT2で最初に決めた3Pだったと思うが、富樫勇樹がコメントしているように内尾聡理のディフェンスが試合を崩させなかったことがブレックスにジワジワとプレッシャーを与えたと思う。OT2まで行けばどれだけ強くても疲れて鈍る。

 
レフェリングに問題があったという声も少しあったが、これほどテンションが高く、拮抗した展開で終始安定していられるはずがないのは選手だけでなく、レフェリーも同じだ。
何せ、フルタイムで出ているのだから。
公式の画像をスクショやスローで摘んで「ホラ見ろ!動かぬ証拠だ!」と声高かに試合後に訴える輩がいるが、判定はリアルタイムで彼らの視線で瞬時に行わなくてはならない。
事実が判定されてそれがレフェリングになるのであって、事実への素人の事後判定などただみっともないだけだ。
何より、選手たちはレフェリーに対しリスペクトは欠いていない。
今でも怒っているのか?違うだろう?
なら気づけ。
あれほど素晴らしい試合にケチをつけるような自分を恥じたほうがいい。

 
まだ千葉ジェッツは終わっていない。
行けるところまで謙虚に、リスペクトを持って、登っていく。
王者に相応しい王者になりたい。

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2024年5月12日 (日)

ここからが山登り。

2024 J2リーグ
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 5月12日(日)
徳島ヴォルティス 1 - 0 栃木SC
【得点】徳島:41'杉本 太郎
 
 
相手の力は関係なく、勝たなくてはいけない試合を勝てたことが全てである。
杉本のゴールへの意識は高かった。
転んだ状態でもゴールへ蹴りこんだ。とにかくそれが大事だ。
追加点が取れなかったことはちょっと残念だが、今は1-0でも勝つことが大事だ。

 
降格圏はとりあえずアタマから一旦消せると思う。
ここからが前、上を向いての山登りになるのでしょう。

 
今いる選手、スタッフが増田さんをトップにしたチームとして再出発した。
その中での結果でもあるので、彼らがこの先築き上げようとしていることを尊重したい。
勝てばヴォルティスのスタイルとも思っていない。
それにまだ内容が出せるようになったとも思っていない。
今日は雨でコンディションも悪かったし、その中でも2点目が欲しかったし。
全てはここからで証明していくこと。ここがようやくリスタート
どうこう評価するのはもう少し後でいい。

 
とにかく、山を登っていこう。
見えた背中から抜いていこう。

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2024年5月 7日 (火)

帰ってきたストライカー

2024 J2リーグ
シティライトスタジアム 5月6日(月)
ファジアーノ岡山 1 - 2 徳島ヴォルティス
【得点】岡山:45+4'本山 遥
    徳島:42'渡 大生、49'渡 大生
 
相性の悪さと、ここでは勝ちたいという執念。
この先どうなるのかが少し不透明だった前節から、今節は体制が決まった後の試合となった。
このメンバーでこの先もやっていく。
我々より先に、発表前に知っていたであろう選手たちは活き活きと戦えていたのかもしれない。

 
渡大生はストライカーである。
ゴールに近ければ近いほどに力を発揮する選手であるが、決して器用な選手のイメージはない。
器用な選手なら他にたくさんいるから出す機会がないのかもしれない。
が、周囲から彼に求められるものはやはりゴールだ。
彼のゴールは周りを熱くするから、周囲は彼に決めてほしいと最後に託す。
ストライカーらしい渡のゴールが戻ってきた。

 
2017年在籍時は23ゴールを挙げたが、翌2018年に広島に移籍した以降はゴールは期待されているようには挙げられず苦難の時を過ごしてきた。
だがここ7年で早くも最多タイの3ゴール目となった。
渡大生はヴォルティスが合っているのか?
美しいサッカースタイルも、彼のようなストライカーのゴール無しには結実しない。
彼の復活が、ヴォルティスを間違いなく正しい方向へ導くだろう。
渡大生が帰ってきた。  

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2024年5月 4日 (土)

この悔しさが糧となるように。

2024 J2リーグ
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 0 - 0 愛媛FC

  
久しぶりの愛媛FCとの対戦。
負けたくない気持ちが最大限に、制御が難しいくらいに昂る試合。

 
試合内容は気合の入り方が結構反映された試合だったように思います。
結果が付いてこなかったことに不満を感じるのは当然あるでしょう。

 
スタッフの体制が変わるのか?このままなのか?
それがハッキリしない中で選手たちも難しいかもしれない。
そこにダービーという空気が初めての選手も多かったな中で選手たちはここ数試合からクオリティを保って出来ている部分も多かった。
最後のところが課題として残り、そこが一番難しいのだが、攻守で目指す方向は中短期的に定まったように思う。

 
もし増田さんやスタッフ陣がチームを去り、新しいスタッフに引き継ぐにしても、選手たちに土台を植え付けるのは間に合いそうだ。
今回は悔しい思いが先に立つだろうが、この悔しさを生んだ試合は活かされることを望む。

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