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2024年10月25日 (金)

待ち受ける乱気流を抜けて。千葉ジェッツは高く高く。

B1 第3節 LaLa arena TOKYO-BAY
10/19(土) 千葉ジェッツふなばし 92 - 84 京都ハンナリーズ
10/20(日) 千葉ジェッツふなばし 68 - 57 京都ハンナリーズ
B1 第4節 SAGAアリーナ
10/23(水) 佐賀バルーナーズ   74 - 79 千葉ジェッツふなばし
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今年のB1リーグは今までと違う。
開幕して第2節でそれを強く感じる。
千葉ジェッツは茨城ロボッツに1敗を喫し、チームだけでなくファンも痛烈な教訓を学んだ。
ジェッツが自滅したのではなく、ロボッツが素晴らしかった。
昨日の5節を終えた時点では早くも無敗のチームはいない。
強力なロスターを持つ千葉ジェッツでも序盤戦はある程度黒星を覚悟しておいた方がよさそうだ。

 
3、4節は20日の京都ハンナリーズ戦に参戦した。
ゴール後ろの後方ブロックの最前列に近くバック側に一番近い、つまり片側に誰もいない席。
船橋アリーナ時代のシーズンシート席に一番近い席。
実はシーズンシートとして狙っている席の本命がこの日の席。
できるならこの席を確保したいところだが。

 
船橋アリーナ時代、私のシートの背後2階ゴール裏側のブロックの最前列に、とてつもなく熱の籠った応援をする中学生と思われる少年がいた。
最高の応援ボーイだった。
なんと、彼が隣の席にいる。
彼と父親と思われる男性も私を覚えていた。
ららアリになってもう会えないのかと思っていたらあまりにも早くタッグを組むことになった。
恐ろしいことだ。
だが、不屈の最強チームが再結成されたからには負けるわけにはいかない。

 
しかし、千葉ジェッツはまだ構築途上にある。
第2節で早くも敗れたが、試合内容では攻守ともに1試合通じて安定していない。
グリーソンHCには千葉ジェッツというチームに合流して時間が短いうえ、週末に同じ相手と2試合戦う形式に慣れていない。
相手チームをアタマに入れるのにも時間が足りていない。
参戦した京都戦Game2はスタメンで起用したホグをすぐ下げるなど、2試合目に修正してくる相手チームを見切れていない。
時間の問題だとは思うが、しばらくはハラハラする試合が続くだろう。
それでも試合中にチームに激を入れて生き返らせてしまうのはさすがだ。
が、毎試合それでは疲労も増す。
開幕直後に渡邊雄太が離脱したこともあるが、次第に使う選手、使わない選手がはっきりしてきたことで使われる選手の疲労も高くなり、プレーが雑になりやすくなっている。
動きも少し重いのか?オフェンスでズレを生み出してフリーでショットする選手を作ることが少ない。
しばらく連戦が続く中でどうマネジメントしていくかが注目である。
渡邊雄太も来月には戻ってくるだろう。

 
経験豊富な田代直希はチームに安定をもたらしてくれている。
小川や金近にはまだできないことが彼にはできる。
多くの人がすでに気づいているが、彼がいなかったら今頃真っ青な状況になっているだろう。

 
それにしてもららアリは凄い。
昨年と変わった部分、特に演出を嘆く声も聞こえるが、会場がまったく変わったのだから、そのサイズに合わせた演出を楽しんだ方がハッピーだ。
そして、京都戦では両試合とも1万人超えを果たした。
通算観客動員数も100万人を超えた。
インタビューで原くんも語っていたが、100人いるかいないかの観客の中で試合をしていたこともあるのに。
こんな巨大なアリーナでホームゲームをできるなんて。
紙飛行機みたいな状態で乱気流に突っ込んだ千葉ジェッツは、今屈指の大型機体となって誰も登ったことがない高度を飛ぼうとしている。
200年後には空飛ぶアリーナを実現してほしいな。

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2024年10月21日 (月)

残り3試合を最高の時間に

2024 J2リーグ
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 10月20日(日)
徳島ヴォルティス 3 - 0 藤枝MYFC
【得点】徳島:28'ブラウンノア賢信、47'鹿沼 直生、71'ブラウンノア賢信

 
今季のJ1昇格への挑戦はついえたが、選手たちは見たいヴォルティスの試合をしてくれた。
相手もあっての話だから、これまでの試合で表現できたかはわからないし、このあとの試合も表現できるかはわからない。
岩尾も永木もいないメンバーで表現できたのだから、それはどういうことというわけも根拠はない。偶然の要素だってある。岩尾も永木も必要な選手だ。

 
ただ選手たちは、目指していた目標に届かなかったことで下は向かない。
それはサポーターが声を枯らしてくれるからだ。
来季はどうなるか誰にもわからない。
だから彼らは今しかサポーターの声に応えられる確実な機会はない。
あと3試合ベストを尽くしてくれるだろう。
それが結果や内容も素晴らしいものにできるかはわからないけどベストは尽くしてくれる。
これまでだってそうだったはずだ。

 
まず残り3試合を最高の時間に。

 

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2024年10月 8日 (火)

ワクワクの開幕、千葉ジェッツ2連勝離陸。

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10月に入り、週末が来た。
2024-2025Bリーグのシーズンが開幕した。
5日は他に用事があったので行かなかったが、個人的に大きな一日になった。
20年近く溜まっていたものかなりスッキリした気分になった。
その上で、6日(日)の千葉ジェッツのララアリーナでの開幕節に参戦できたのはよかった。

 
開幕節の相手は宇都宮ブレックス。
昨季はリーグ戦では勝てなかったが最後に大きな一矢を刺すことができた相手だ。
いきなり今シーズンを占うカードが組まれたこと自体がエンターテインメントである。
サンボマスターの熱いライブでスタートしたオープニングから千葉ジェッツは主役をハラハラもさせながら務め切った。

 
B1 第1節 LaLa arena TOKYO-BAY
10/5(土) 千葉ジェッツふなばし 91 - 84 宇都宮ブレックス
10/6(日) 千葉ジェッツふなばし 80 - 61 宇都宮ブレックス
 
GAME1。注目のスタメンは富樫、原、渡邊、ホグ、ムーニー。
ベストな布陣だ。
1Qから激しいディフェンスで主導権を握るとホグがスティールから先制点を決めると、富樫の3Pも続く。
その後も勢い止まらず26-7と最高のスタートを切り、1万人近く入ったアリーナを沸かせる。
だが2Q以降、ニュービル選手が目覚めると宇都宮が追い上げてくる。
緩んだわけではないが、このロスターでも勝つのは簡単じゃないといきなり教えが下りる。
この日のニュービル選手は35Ptsと止めようがない活躍だった。
一時逆転されたのも、試合終了直前に3Pを決められ同点になされたのも彼が大きい。
だが、ジェッツの新戦力DJ・ホグも攻守、そしてインアウトのショットで存在感を示す。
何よりもチームプレイヤーだ。
感情もコントロールが上手いし、本当にいい選手だ。
渡邊雄太も延長でも重要なところで決めたし、チームトップに近い39分のプレータイムの中でアリーナを沸かせた。
延長ではブレックスを突き放し、エンターテインメント感満載の勝利で初戦を飾った。

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翌6日は自分の初戦であった。
開門前に到着してたっぷりと楽しむことにした。
グッズ販売、グルメ、特設ステージといろいろなものを体験。
最初で最後の新アリーナデビューを楽しんだ。
試合後にはDJホグのサイン会にも当選していたので、そのためのものも用意した。
STARJETSの新しいパフォーマンス、衣装、新加入のアリーナMC。
そしてメディアの取材も豪華で、櫻井翔くんも来ていた。
bjリーグでプロバスケチームとしてスタートを切ったシーズンからすると信じられない光景ばかりだ。

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昨日と同じくサンボマスターのライブからオープニングがスタート。
リーグ戦仕様のオープニングパフォーマンスも初めて見る。
この日は3階スタンド席だったが、コート中央から吊るされたスピーカーから船橋アリーナとは比較にならない音圧でコートから四方に広がってくる。
ジェッツコールを叫んでも正直通らない。
アリーナ全体で同じコールが揃うとようやく声が音楽を上回る。
コンサート開催時は迫力満点だろう。

 
試合の話に入ろう。
プレシーズンから感じていたが、激しいチェイス、ゴール付近での高さと強さが増した千葉ジェッツ。
それでいてファウル数が少ない特徴を感じていたが、この試合でもそれが試合序盤から効果絶大だった。
昨日の1Qがまぐれではなかったことを証明するように宇都宮のオフェンスで難しいショットを打たせ、リバウンドで拾い続ける。
昨日の繰り返しのようになり、宇都宮はファウルを重ねていく。
昨日無双状態だったニュービル選手にも自由を与えない。

 
そんな中、渡邊雄太が3Pショット時に交錯から着地を誤り、負傷する。
よくあるファウルドローンのパターンだったが、相手が渡邊雄太だったこと、相手が比江島選手だったこと。
彼が責められることではなかったが、このシーンはブレックスに少なからずチーム全体のメンタルを揺さぶった。
比江島選手はその後3つ目のファウルを早々としてしまい表情にショックが浮かぶ。
ベンチに下がった比江島選手をこの日ベンチ外の田臥選手が声を掛けてサポートする。
田臥選手がいなかったら、ブレックスは前半で瓦解したかもしれない。
この試合の重要な場面だった。

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2Qも主導権を握り、渡邊雄太を欠いてもリードを拡げていくジェッツ。
西村文男、田代直希の経験豊富な選手が穴を埋める以上の活躍を見せる。
この選手層の厚さが昨季になかったものであり、今のジェッツに大きな武器である。

 
宇都宮は追い上げてくる時間もあるが、昨日のように勢いはつかない。
ニュービル選手対策がかなり改善された中で、イラつく自分たちとも戦うことになった宇都宮ブレックス。
ファウルトラブルになる選手が外国人選手中心に増えだす。
オフェンスファウルも多く出て、それもイラつきに拍車を掛ける。
私が思うにブレックスは荒ぶる馬のようだ。
つまり、優秀な騎手がいないと馬は平常心を失う。
この日はそんな感じだった。
今季のHCは昨季からチームにいるが、荒馬を乗りこなすまでにはいっていないようだ。
後半になっても流れを掴めず、難しいショットを決めてどうにか追いすがる自分たちに対し、波に乗って宇都宮ディフェンスを切り裂いて気持ちのいいショットを決めてくるジェッツを何とも言えない表情で見ている宇都宮のブラスウェルHCが何度も大写しになる。

 
最初にも書いたが、ジェッツの強さはこの時期とは思えないレベルになっているチームとしてのディフェンス力だと再認識した。
誰が出ても相手に時間を掛けさせ、ムリを強いるチームのディフェンスは試合終盤になると試合が進むほどに効果絶大になっていく。
ジェッツ側の疲労も相当だと思うが、相手も同じくらい体力を失っており、さらにアタマも疲労させる。
昨日よりスコアは落ちたが、その倍くらいスコアを落とさせたことも証明になっていると思う。

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試合終了後の互いの表情は対照的以上に対照的であった。
だが、相手が宇都宮ブレックスでも開幕2連勝はあり得ると結構多くの人が現実的に予想できていたと思う。
それが覆らなかったことはチームへの信頼となり、それは今季の目標達成への大きな力になってくれるだろう。

 
だが、チームの力だけでは力は足りない。
我々がどんな応援をするかが大事だ。
新しいアリーナは大きく、そして前述の通り音響が素晴らしすぎて船橋アリーナのようにスタンド発の声は通らない。
ではどうするのか?
発音源をスタンドどこからでも作る必要もある。
STARJETSの動きを見て自発的にみんなが声を同時に出す。
誰か、応援団がリードしてくれると思っていたら声は出ない。
あの音響の中で、誰かのリードなど伝わらない。
だから自発的にやらないといけない。

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声を出す以外の応援もやらないといけない。
試合後、DJホグのサイン会に持って行ったのは数日前に入手した彼の大学時代の選手カード(サイン入り)であった。
これを見せれば必ず笑ってくれると思ったからだ。
楽しい思い出を作ってあげる。
笑わせてあげる。
気分よくジェッツにいることができるようにすること。
これは立派な応援。
何も試合で声を出して盛り上げるだけが応援ではない。
私はそれを経験から知っている。
応援で大事なのは試合の時間ではなく、その何倍もある試合のない時間に何をするかなのだ。
グッズを買って、それを身につけて街を歩くことだって応援になる。
試合時間外で選手に接触することは禁じられているが、接触する必要はない。
地域に知られている、応援されていると実感できるようになるだけで選手たちは喜ぶ。
アリーナの音が良く響くし、大きくなったことで声が伝わりにくくなった。
ならばどうすれば応援が選手に届くか?
それを考える。実践する。

 
ジェッツにとってとても重要な今季、試されるのは選手たちだけではない。
ファン、ブースターも同じだ。
我々が応援で勝たせることが必要とされる。
素晴らしい新アリーナ、加入したスター、浮かれずにそれに負けない応援をしよう。

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