アカデミー賞で思い出す映画「あの頃ペニー・レインと」
前回ちょっと重い話を書きましたが、いかがでしたしょうか?
書いた本人も、毎年書いた後は重くなります。
それくらいの記事なんです。
で、ちょっと話題を変えようかなと思うのですが、週末前なのでネタを探さなきゃいけないなあと。
そういえば最近映画2本見てきました。
「レ・ミゼラブル」と「テッド」。
全然違う映画ですけどね。
あと、「ゼロ・ダーク・サーティ」とか「ヒンデンブルグ」、「世界にひとつのプレイブック」「オズ」とか観たいです。
「レ・ミゼラブル」「ゼロ・ダーク・サーティ」「世界にひとつのプレイブック」とかはアカデミー賞にもノミネートされてるので。
アカデミー賞というと私はこの映画を思い出します。 「あの頃ペニー・レインと」(2000年)。
原題は「Almost Famous」。ブレイク寸前が訳として一番いいのかな。
キャメロン・クロウ監督が15歳でローリング・ストーン誌のライターになった頃のことをモデルに描いた自伝的な映画。
アカデミー賞(第73回)で脚本賞を、ゴールデン・グローブ賞で作品賞と助演女優賞(ケイト・ハドソン)も受賞しました。
ほかにもいくつか賞も取っている作品。
ストーリーは15歳の弁護士を目指しているロック好き少年ウィリアムが地元の新聞に載せたロック記事が、ローリング・ストーン誌の目に留まり、ストーン誌の編集者は15歳の少年だと知らずにオファーし、ウィリアムは自身イチオシの新進バンド、スティルウォーターのツアーに同行して記事を書く仕事を引き受ける。
ウィリアムはスティル・ウォーターのライブ会場で、グルーピー(死語。ひらたく言えばメンバーのおっかけ兼ツアー中の彼女。もしくは彼女の座を狙う女の子達のこと。)のリーダー格のペニー・レインと知り合う。 ウィリアムはペニーに恋をするが、ペニーはスティルウォーターのギタリスト、ラッセルと付き合っていた。
それでもウィリアムはツアーに同行し、バンドや他のグルーピーの娘たちと親交を絆を深めていく。
しかし、ある日ラッセルの奥さんがツアーに現れて...。
1970年代はハードロックの全盛期の時代で、レッド・ツェッペリンなんかがシーンの中心だった。
数多くのバンドがシーンに現れて、のし上がって消えていった時代。
スティル・ウォーターはのし上がっていく寸前のバンドとして描かれている。
メンバーはそれぞれメンバー同士にストレスを感じていて、決して仲がよくない。
アルバムのジャケットでのメンバーの扱いの序列でヴォーカルが不満を言ったりする。
ラッセルもバンド内の不和に悩んでいる。
初対面のファンが「自宅でパーティやるから来ないか?」と言われ、パーティに行ってしまう。 そこで酔っ払って、家の屋根からプールにダイブしたりする。
でも朝になって我に帰ると、情けなさだけが残って、迎えに来たツアーバスに乗って、しょぼくれたまま去っていく。
それを見送る少年少女たちの現実を突きつけられたような表情。
ウィリアムがペニーがラッセルと毎晩一緒なのがわかっていても尽きないペニーへの思い。
ラッセルの奥さんが来て、居場所がなくなり自殺未遂するペニーのつらさ。
飛行機で移動中に乱気流に巻き込まれて、墜落死を覚悟したメンバーたちが本音や秘密をぶつけ合うところとか。
とにかく、これが70年代なんだというものが溢れてる。
すごく刺激的でせつなくて夢がある作品。
この映画で描かれるバンド、スティルウォーターは架空のバンドなんだけどメンバー役の俳優たちは実際にロックバンドとして演奏の指導も受けていて、撮影時は実際に演奏をしている。曲もオリジナルで。
演奏時のスタイルとかすごく決まっていてかっこいい。
ペニー役のケイト・ハドソンがめちゃくちゃ魅力的でかわいかった。それでいて強がっている部分とか前を向く姿とかがかっこよかった。グルーピー役のアンナ・パキンもよかった。
音楽も70年代のロック音楽を中心に構成されていて、その選曲が素晴らしい。サントラ盤は名盤。
バスの中でラジオから流れるエルトン・ジョンの「タイニィダンサー」を全員で熱唱するシーンはホント泣いた。
観たことないって人には是非勧めたい。
私、DVD(デラックスバージョン、公開版とノーカット版のセット)持ってるので、良かったら貸します。 それくらい素晴らしい作品。
アカデミー賞で脚本賞しか取れなかったとき凹んだくらい。
好きが高じて、映画のパンフの表紙(⇒)をTシャツに印刷してオリジナルTシャツ作ったくらい好きな映画。
ぜひぜひ観ていただきたいです。
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