2018年1月 8日 (月)

千葉ジェッツふなばし天皇杯連覇!!年始の苦境を乗り越えて得たチームの成果。

第93回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド
 
1月4日(木) 準々決勝 さいたまスーパーアリーナ
栃木ブレックス 71 - 76 千葉ジェッツふなばし
 
1月6日(土) 準決勝 さいたまスーパーアリーナ
京都ハンナリーズ 63 - 100 千葉ジェッツふなばし
 
1月7日(日) 決勝 さいたまスーパーアリーナ
千葉ジェッツふなばし 89 - 75 シーホース三河
 
千葉ジェッツふなばしは昨日の第93回天皇杯全日本バスケットボール選手権で見事にニ連覇を飾った。
圧巻としかいいようのない戦いぶりだった。
 
栄冠を語る前に、この大会を迎える前のチームが抱えていた苦境について語らないといけない。
12月31日と1月1日の両日、チームは東地区首位のアルバルク東京との首位決戦を闘った。
ゲーム差1で迎えたこの2連戦。
ジェッツファンも多く現地駒沢に駆け付けたが残念ながら2試合ともアルバルクの守備に攻め手を見つけられず連敗した。
特に1日の試合はファンの多くを落胆させた内容だけでなく、富樫勇樹が負傷するというアクシデントも起きた。
試合内容からのチームへの不満がファンの間からも多く出て、それに対する意見もあり、チームを取り巻く状況は悪かった。
富樫勇樹はこの怪我で結局、4日からの大会を欠場することになる。
1月中は離脱しているだろう。
チームは苦境に立たされていた。
信頼に疑問符が付きだしてもいた。
 
この時点で、4日から迎えるこの全日本選手権を連覇できるという確信を持てた人間はいなかったのではないか。
やらなきゃいけないという覚悟を持った人間はいたと思うが。
 
私もアルバルクとの首位決戦は年末年始で忙しいので回避し、この大会に合わせ、4日の仕事始めも休みを入れて備えてきた。
が、初戦準々決勝のブレックス戦を迎える気分はかなり緊張していた。
この日で終わるかもしれないという覚悟はあった。
それに向き合いながら、さいたまスーパーアリーナへ行った。
 
準々決勝。
チームは西村文男をスタメンで起用した。
昨年は初優勝した大会だったが、彼はケガで1試合もプレーせずに終わっていた。
緊急事態で迎えたこの大会、チームは彼に託された。
彼が抱えたプレッシャーは凄かっただろう。
それは後述するが、それはチームの誰もが抱えていた同じプレッシャーの中で各段の大きさだったと思う。
だが、この試合3本の3Pを含む16PTS。
そして見事なゲームコントロールでチームを勝利に導いた。
試合は決して楽な試合ではなかった。
ターンオーバーが多く、昨季終盤で見せた不安定ぶりはかなりあった。
それでも、抱えたプレッシャーを全員で跳ねのけた。
リバウンドで負けて何度も苦杯を舐めたブレックスをリバウンド数で上回った。
ミスをしながらも、それを上回る部分を発揮してブレックスの強みを吹き飛ばした。
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準決勝。
正直に言わせてもらえば、この大会のトーナメントは恵まれた組み合わせだった。
多くの人が思ったと思うが、ブレックス戦に勝てれば決勝は難しくないと思っただろう。
だが、西宮ストークスを前半で試合を決める圧倒ぶりで勝ち進んできた京都ハンナリーズは勢いが凄かった。
決して油断できない相手だと4日感じた。
まだジェッツは不安定さを抱えていたのでまだ緊張しながらさいたまスーパーアリーナへ向かった。
しかし、チームは昨日の試合から学んでいたようだ。
試合開始から高い集中力を発揮し、1Qからハンナリーズを圧倒した。
レオ・ライオンズはまだ少し不安定ぶりを見せたが、ターンオーバーが非常に少なく、3Pの決定数でも11-3で圧倒した。
3Pの名手、岡田優介には1本しか3Pをトライさせなかった。
100-63。スコアは準決勝には不似合いな圧勝だった。
トータルで見てもハンナリーズに何もさせなかったに等しかった。
多分、大多数の人間が描いていた勝利のシュミレーションの上をいったと思う。
ベンチ入りした全員がプレーし、最後は余裕を見せる戦いぶりで決勝に進出した。
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そして決勝を迎えた。
相手はシーホース三河。中地区で首位を独走するチームだ。
そして準決勝で手堅い強さが定評の川崎ブレイブサンダースをジェッツ同様に前半で試合を決める圧倒ぶりで倒している。
下馬評は絶対にシーホース三河だったと思う。
だが、千葉ジェッツふなばしも決勝に上がるに相応しい力をこの大会中に身に付けた。
そのことを試合中に、特に前半で気が付いた。
昨年の大会は間違いなく大会中に付けた勢いが優勝の原動力の半分以上を占めていたと思う。
だが、今回の千葉ジェッツふなばしは安定感を大会中に身に付けた。
チームの集中力の維持度、その安定感は試合ごとに、時間ごとに堅くなっていった。
前半はほぼ互角のスコアだったが、内容はかなり差があったように思う。
ジェッツは、ターンオーバーが4-9で大きくシーホースを下回っていた。
悪い失い方はほぼなかった。
この時点で、千葉ジェッツふなばしは三河より優位に立っていたのだろう。
すると3Q、主将小野龍猛が試合を動かした。
相手に勢いを与えたくなかったという彼は3Q序盤で3P3本を決めた。
3Q直後に比江島選手らの3Pで2回2点差に詰められたシーホースの追撃の勢いを弾き返した。
小野龍猛がこの日15PTSを決めた時、60-48と12点差に拡がった。
その後、桜木ジェイアール選手がファウル4でベンチに下がる。
勝機は来た。
ここで一気に圧倒する千葉ジェッツふなばし。
3Q最後も小野龍猛が決めて76-54。
見事な勝負強さだった。
ダニエル・オルトン選手は初めてみた選手だった。
準決勝の川崎戦は彼の活躍も大きかったようだ。
大きくてシュートも上手いいい選手だったが、前半で3度もトラベリングを取られるなどチームに勢いを与えられなかった。
そして彼がファウルアウトした時、実質ここで試合は決まった。
千葉ジェッツふなばしはこの日も我々のシュミレーションを上回る試合内容で完勝でニ連覇を勝ち取った。
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今季ここまでのジェッツは個人の破壊力に頼ってしまう試合が多かった。
それが上手くいかなくなると大概完敗した。
富樫勇樹という自分でガンガン点を取れる選手がいることは非常に大きかったが、それの悪い影響もあった。
チームが富樫に任せ、そうすることで他の選手も個でやり過ぎてしまうことがよく起きた。
そのときの負けは負け方もよくなかった。
その富樫が欠けた時、チームは変わらざるを得なくなった。
チーム全体で攻めて守るバスケットボールを表現しなくてはいけなくなった。
そしてそれが大会中にできた。
そもそも、それだけのポテンシャルを持っていたジェッツだった。
今季ここまでそれが安定して表現できないチームだったのが今大会で変わった。
大会前の危機的状況が選手たちを変えた。
そして、千葉ジェッツふなばしは王者に相応しいチームになった。
決勝に勝ち上がった時点で大きな成長を手に出来ていた実感は見ていて感じていたが、それが成果にもなった。
千葉ジェッツふなばしは今、真に王者となった。
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西村文男のプレッシャーは凄かったと思う。
富樫勇樹の実質代役と見られていただろうし、大会前の状況から大会で優勝できず敗退したら”富樫勇樹不在を埋められず”と絶対に書かれただろう。
その中で、彼は彼の千葉ジェッツふなばしを描いてみせた。
試合後のインタビューで選手個人としての目標は?と訊かれ言葉に困っていたが、そんなことを考えている余裕はなかったのかもしれない。
でも、本当に素晴らしいプレーぶりだった。
そもそもジェリコHC時代まではジェッツのエースだったのだから。
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私個人としてもこの大会は座席の関係で立って応援が久しぶりにできた。
だから、楽しかった。
決勝などは観客の方を向いている時間も多く、いつものようには試合を見れていなくて応援の煽りに比重を掛けたのだが実に楽しかった。
祝勝会は自宅で家族と開いた。
ル・パティシエ ヨコヤマの優勝祝いケーキでお祝いした。
家族が急遽用意してくれたのだ。
ヨコヤマさんはテレビチャンピオンのケーキ選手権の覇者である。
王者のケーキで王者を祝う最高の宴となった。
ありがとう。
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後半戦、この勢いではなく、この成長を武器にリーグ制覇にみんなで挑もう。
 
もちろん課題はある。
どちらかというとバスケ界の課題を感じた大会だった。
さいたまスーパーアリーナは満員には遠かったし、それは昨年の代々木で見た光景から少し良くなっていたが、満足には遠かった。
テレビ放送でも、決勝は地上波だったが、セレモニーは最後まで放映されず終わった。
決勝が高校サッカー決勝と同じ日だったら、スポーツ新聞やテレビの扱いはもっと小さかっただろう。
これらは徐々にでも解消していこう。
そのためにも日本代表がW杯に出ることは大事だし、そのためにも、もっとW杯予選にファンが感心を持ってほしいなと思うのだ。
代表の人気がもっと出れば、例えば代表の試合でさいたまスーパーアリーナが満員になるくらいになればきっと状況は変わる。
代表に関心を持つことは、すぐに手を付けられる手段だと思うのだ。
今はそれが十分とは思えない。
自分たちの立ち位置でバスケ界を変えていくことに参加していく必要がある。
ネットで問題を晒すことだけでは、結局他人任せになってしまう。
自分が関われる部分に関わることが大事だと思うのだ。
 
千葉ジェッツふなばしも、自分たちの立ち位置でバスケ界の課題とも向き合っている。
島田塾の成果が出た時にはバスケ界もまた変わるだろう。
欲しいの本当は王者の称号じゃなくて、先頭である称号なのかもしれない。
天皇杯ニ連覇でその先頭の称号にまた一歩近づけたと思う。
おめでとう、千葉ジェッツふなばし。
最高だ。
そして次の最高を。
もっと最高を掴もう。
次の目標へ。

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2017年12月25日 (月)

千葉ジェッツ、統一された意志で掴んだ今季ホーム初2連勝。

12月23日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 78 - 72 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
  
12月24日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 88 - 85 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
 
クリスマスである。
この時期の千葉ジェッツのホームゲームではクリスマスイベントを実施している。
これは試合スケジュールにも左右されるので、クリスマスの時期に試合がないときもあったので毎年ではない。
でも、今のように人気が船橋でブレイクしている時期にホームゲームがあるのは有難いことだ。
エンターテイメントにも凄く力を注いでいる千葉ジェッツふなばしにとって、腕の見せ所だ。
そして、千葉商科大のメンバーも今回加わるので、とても楽しい華やかなクリスマスになるだろうと思った。
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今回はゲーム1を欠席した。
ゲーム1は大野HCや、選手たちのコメントからすると、苦しい試合展開を強いられながら我慢してディフェンスで頑張って勝った試合だったようだ。
ゲーム2は、見た限りでは昨日より我慢させられたのではないだろうか。
ただ、それ以上に何故、あれほどの試合をしながらドルフィンズは負けたのか?の観点から考えた方がいいような試合だった。
それでも千葉ジェッツふなばしにも勝つべき理由はある。
4Qでアタマで1分30秒先に点を取ろうと競った末にブラッキンズ選手に3Pを決められ、12点差に広げられた。
しかし、タイムアウト後、すかさず富樫勇樹が3Pを決め返した。
そしてレオ・ライオンズも続いた。
ドルフィンズがタイムアウトを取ったが、そのあとの1分半競り合った末にレオ・ライオンズが3Pを決めて4点差に詰めた。
この1分半で互いのチームの精神力の差が明らかに試合を左右してしまったと私は見ている。
ジェッツは昨日の試合で精神的に強くなったのだと思う。
選手のコメントでも阿部友和がこの試合で勝ちきれたことがチームの自信になると語っている。
それが昨日の今日でイケるという状況になったときに発動したのだと思う。
これまでなら追いかける展開に判定への不満も重なり、苛立ちを募らせて自滅するのが負けパターンだった。
しかし、この試合の千葉ジェッツふなばしの選手たちは冷静だった。
そしてチーム全体でどうすべきかが冷静に意思統一されていた。
逆にドルフィンズの方がリードしていながら突き放しきれないストレスから自分たちを乱してしまったように見えた。
やられてしまうかもしれないというプレッシャーにドルフィンズは負けてしまったのかもしれない。
3Qで7本中6本も3Pを決めたにも拘わらず、4Qで同じように戦い切れなかった。
勝ちたい気持ちは十分あったのだろうが、重要な局面でベンチも含め、冷静さと意思統一が欠けてしまったように思う。
象徴的な場面は残り1分でのドルフィンズのタイムアウト直後のスローインで5秒オーバータイムによりターンオーバーを許してしまった場面だと思う。
スロワーはジャスティン・バーレルだったが、彼が投げる役目でない方がよかったと思う。
極めて重要な場面でどうプレーすべきかの意思統一が十分でなく、絶対やってはいけないことをタイムアウト直後のプレーでやってしまった。
そこへ追い込んだ千葉ジェッツふなばしのハッキリと狙いを共有したディフェンスが見事だったことは見逃せない。
この日、もっとも素晴らしいディフェンスプレーだった。
最後に残り9秒で富樫勇樹がトラベリングを取られ、ターンオーバーを与えるというミスがあった。
ここもドルフィンズの上のプレー同様、キッチリやらないといけない場面である。
そこは猛省してほしい。
が、それでもどうにか勝ちきれたのは、ジェッツとドルフィンズのチームの精神力の差に理由があったように思う。
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問題点がたくさんあった試合ではあるが、2連勝で終えられたことは大きい。
年末年始のアルバルクとの首位攻防戦に期待はできる。
ドルフィンズとはワンランク違うので、全くもって簡単ではない。
だが、富樫勇樹も言っているように、千葉ジェッツふなばしらしいバスケットボールをすれば簡単には負けないのは本当だと思う。
そのためにもこのゲーム2のように苦しい場面でも強い気持ちをチームで示し続けてほしい。
 
今節はクリスマスということもあり、ジャンボくん、STARJETSのほかにもギャビン・エドワーズのシューズがクリスマスツリーカラーであった。
選手入場時もクリスマスの装いで千葉ジェッツふなばしらしさがとても出ていた。
カツのパンツはクリスマス仕様ではなかったが、なかなか攻めたパンツであった。
子供たちへのプレゼントもあり、2連勝もあり、いいクリスマスだったと思う。
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2017年12月17日 (日)

千葉ジェッツ、もう一歩上に足りないもの。

12月16日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 79 - 57 川崎ブレイブサンダース
  
12月17日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 70 - 78 川崎ブレイブサンダース
 
バスケットボールではエナジーという言葉がよく使われる。
序盤からエナジーを出すという使い方をよく聞く。
意味するところがとても広い気がするが、とてもベーシックに重要な要素なのだと感じている。
”エナジー”
便利な言葉だ。
でもサッカーではあまり使われない言葉だ。
もっともその言葉が意味するモノはサッカーでも同じモノがあると思う。
但し、サッカーのようにスコアが少ない競技で、90分間というゲームを45分ハーフで戦う競技は序盤から飛ばすと最後まで持たない。
また、交代したらもう出られない競技なので、表現される形が違うのだろう。
 
川崎ブレイブサンダースは東芝時代から強さを見せつけられてきた相手だ。
NBLに移籍してきた当初は全く歯が立たなかった。
初対戦時は衝撃的な強さを感じた。
常にジェッツにとって大きな壁である。
それでいて、彼らに勝った試合はいつも大きな成長と成果をもたらしてくれる。
とてもありがたい存在である。
最たるものは昨年の今年正月のオールジャパンのタイトルだろう。
このタイトルのおかげで、ジェッツはいくつかのランキングでリーグトップにのし上がった。
個人的にもっとも印象に残っている勝利はNBL時代、2015年1月31日のアウェイでの試合だ。
その時の記事はこちら
もしよかったら読んでみてほしい。
あの勝利を体験できたことは私の宝物であり、勝つことに貪欲でなくては応援なんてできないことを実感させてもらった試合だ。
あの試合以来、私はブレていない。
これとは別に、少々因縁もあるのだがそれはもう忘れていい話だ。
 
今回もとても重要な時期での対戦となったが、決して偶然ではないのだろう。
トニー・ガフニーからレオ・ライオンズに代わり、初のホームゲームである。
そして混戦状態の東地区で2、3、4位対決である前節からの4試合は生き残るためのサバイバルトライアングル戦である。
潰すか、潰されるか。
渋谷とは一勝一敗で終えた前節、最低でも一勝はしないといけない。
狙うのはもちろん2連勝だ。
それができたなら、ジェッツはサンダースとの関係を逆転できる可能性すらある。
勝つしかない。潰して乗り越えてやるしかない。
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ゲーム1
立ち上がりはロースコアで進んだ。
互いにショットが決まらず、最初のスコアは川崎のデービス選手のFT、それも2本目だった。
その後は互いにスコアを取りあったが、ギャビン・エドワーズがバスケットカウントを連続して貰いリードする。
そして原修太が3Pを含め、連続で決めて勢いを先にチームにもたらした。
その直前のパーカーのブロックショットも大きかった。
新加入レオ・ライオンズも3Pを挨拶替わりに決める。
1Qは20-16で終える。
相手がオン2の1Qでリードして終えられたのは大きなアドバンテージになった。
2Q、オン2にジェッツはセカンドユニットが奮戦した。
パーカーの2Pで先に得点すると、アキ・チェンバースが3Pで続く。
川崎も反撃してくるが、石井講祐のバスケットカウントで3Ptsで突き放す。
勝敗を左右した大きなポイントはオフィシャルタイムアウト後にあった。
ジェッツのオフェンスで川崎の鎌田選手がファウル3でファウルトラブルに陥った。
ファウルを受けたのはエドワーズであった。
この日、エドワーズは数多くのバスケットカウントを奪う大活躍だったが、川崎のインサイド陣をファイル禍に巻き込んだ。
バスケットカウントの山を築いたエドワーズは川崎にとって巨大すぎる脅威になった。
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川崎は今季加入した2人(デービス、バンバの2選手)にパワーが足りない。
昨季は永吉選手もいたし、スパングラー、ジュフ磨々道というパワーのある選手がいたが、いづれもチームを去った。
川崎はパワー面での穴を埋められていないようだ。
今季、パワー面を支える役目の鎌田選手がファウルトラブルになると厳しい。
トータルのリバウンド数でも52-36と圧倒したジェッツ。
ポイントはこの鎌田選手のファウルトラブルにあったのは間違いない。
ましてや、川崎はスピードのチームでもない。
巧さで試合を創り上げるチームだ。
そのためにはリードしていないと苦しい。
追いかける展開で、こうなるとサイズと走力で優るジェッツが有利だった。
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この日のジェッツは試合後に気づいたのだが、実はPG陣は3人ともノースコアだった。
それでもこの試合は終始ジェッツが支配していた。
その理由はエドワーズの上記の活躍もあったが、チームとしてもハードなディフェンスから、早く攻める看板バスケを徹底できたことが大きかった。
スピードが足りない川崎を試合展開でも、オフェンス時での追いかけて守る形に追い込んだ。
川崎は篠山選手が最後まで戦っていたが、ベンチも含め、3Q終了時にほぼ諦めてしまったように見えた。
試合後、大野HCもエドワーズも試合最初からエナジーが出せたと語っていたが、この試合は誰もがハッキリを感じられたジェッツのエナジーが溢れていた。
ジェッツが持っているエナジーをしっかり発揮すると、あの川崎をこうも圧倒できてしまうのかという驚きすら覚えた試合だった。
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エドワーズは実は家族(奥さんと幼い娘さん)が観に来ていた。
家族が見ているなら、そりゃあエナジーは出るよね。
特に外国人選手はそうだ。
 
新加入のレオ・ライオンズも素晴らしい出来だった。
躍動感溢れるプレーを披露した。
特に素晴らしかったのが3Qで自身のショットに対して3度もオフェンスリバウンドに競り勝ち、最後はファウルを得た場面だった。
あのプレーでファンの心をつかんだ。
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完勝したが、川崎はこういう試合の次はギアを上げてくるチームだ。
ここで笑っていたら明日は泣かされる。
まだ笑うには早いと試合後に思った。
明日はもっとエナジーが必要だ。
 
ゲーム2
やはり川崎は修正してきた。
1Qにリードを奪うことに力を注いで、アドバンテージを作った。
追いかけられる展開は川崎のゲームだった。
ファジーカス選手という渡せばどうにかしてくれる選手がいると簡単には追いつけない。
そして辻、栗原、藤井らの好選手が揃っていて、ここぞの場面で決めてくる。
特に3Pは脅威で、追いつかせない展開を見事に作られた。
ジェッツは昨日と違ってショットがリングに嫌われて苦戦したが、ファウルを得るなどでギリギリで追いかける。
ジェッツにも成長は感じられた。
ただ、追いかける展開の中で心の余裕を持って戦えなかった。
大事な場面でイージーなレイアップを何度も外す。
ファウルをアピールし過ぎてテクニカルを貰う。
勝ちたい気持ちはあったが、それが今日裏目に出た。
自滅まではいかなかったが、川崎の手のひらの上から飛び出せなかった。
川崎は冷静で、試合の急所を逃がさなかった。
典型的なシーンは3Qの最初と2度目のオフェンスで決められないと、その後に辻選手に3Pを決められ、7点差を10点差にされた場面だった。
こういう試合の急所を外さなかった。
こういうところをキチンとつかめないともう一歩上にはいけない。
自分たちを越えるチャンスをまた逃がしてしまった。
悔しすぎて、腹が立つ。
 
今節も両日ともチケット完売の大観衆だった。
観客動員数ではぶっちぎりだ。
それだけにチームが応えきってくれないのがもどかしい。
ただ、順位はいい位置はキープできている。
成長を焦っては、この日のチームと同じ轍を踏んでしまうので、切り替えて次へ向かいたい。
 
この両日は真冬なのにアロハデーとしてハワイアンの雰囲気を創るという前代未聞な演出だったが、結構楽しかった。
さすがジェッツだと思った。
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2017年12月10日 (日)

千葉ジェッツ、克服すべき弱さと強さ。

12月09日(土) 青山学院記念館
サンロッカーズ渋谷 79 - 71 千葉ジェッツふなばし
  
12月10日(日) 青山学院記念館
サンロッカーズ渋谷 72 -105 千葉ジェッツふなばし
 
本当は現地に、日曜の試合に行きたかったんだけど、都合もあって行けなかった。
ちょっと残念だったが仕方ない。
ちょっと別の機会にアウェイを計画しようと思います。
 
2試合ともJ-COMで放送していたので見れた印象は、バスケってのは面白いことが起きるんだなあということ。
何が面白かったかというと、ゲーム1はサンロッカーズ渋谷がやりたいようにやって勝利した。
だが、ゲーム2はジェッツが終始圧倒して、最後はサンロッカーズ渋谷の選手たちの心をへし折ってしまった。
2試合でこうまでカラーが逆転するんだなというところがとても面白かった。
1勝1敗で終わるということは何度も見ているが、この2試合は出来不出来が極端だったので興味深かった。
 
サンロッカーズ渋谷は怪我人がどんどん増えたことを考慮しないといけないだろう。
しばらく出場できない選手が増えたことで言えば、次節からは正念場になるだろうが、それは気にするところでない。
でもゲーム1のサンロッカーズ渋谷のディフェンスは素晴らしかった。
ディフェンスで築き上げた10連勝なんだという意味は大きいと感じた。
ゆえに怪我人もあって、ガスが切れたみたいに動けなくなったゲーム2は衝撃も少なからずあった。
 
ジェッツの視点で見てみる。
そんなに多く語るものはない。
 
ゲーム1。
出だしはよかったのだが、追いつかれてから自分たちを失ってしまった。
しっかりと閉めてきた渋谷のディフェンスに真っ向から個人で行くという冷静さを欠いたオフェンスに自分たちを飲ませてしまった。
おかげで、守れない、繋げない、作れない、競れないとバスケットボールではなくなってしまった。
リバウンドの数でも負けたが、何よりターンオーバーの質が悪すぎた。
今季の悪いところが全部出てたと言えば簡単に言えるが、何よりも流れが悪いとキレてしまうクセがよくなかった。
富樫勇樹が印象的だったが、顔に出てしまうとチーム全体に伝播してしまう。
富樫勇樹が超えないといけないヤマの一つなんだろうね。
一勝一敗で節を終えるケースは何度も経験しているが、負け方で中のメンタルの弱さというか、苛立ち易さはいい加減にどうにかしたいところだ。
こういうところをカバーするのが西村文男の役目だと思うが、悪い時は誰が出ても流れが変えられないのが今ジェッツが抱える大きな課題である。
サンロッカーズ渋谷のディフェンスも素晴らしかったが、何よりジェッツが悪い癖を直せてなかったことが敗因だったと思う。
 
ゲーム2。
昨日の試合を見れば、この試合も苦しいだろうことは容易に想像できた。
負ければ2、3位交代という状況にもあった中で、サンロッカーズ渋谷のモチベーションは高かったはずである。
だが、試合は予想外に一方的な試合でジェッツがやり返した。
サンロッカーズ渋谷に前日の試合で長谷川選手も負傷者に加わって8人で挑む状況だったことは影響したと思う。
だが、ジェッツの修正力と集中力を取り戻した点は素晴らしかった。
ターンオーバー4という少なさは昨日からの修正の象徴的な数値だと思う。
こういうクオリティを2試合発揮してほしいと正直思う。
いいときは凄いんだけどね。
4Qでハレルソン選手がテクニカルファウルを貰って、西村文男がフリースローを決めた時にちょっと舐めたような投げ方に見えたのは余裕からだろうね。
ちょっと落差が互いのチームに激しすぎて、単純に喜べない部分もあった。
サンロッカーズ渋谷はいろいろ考慮すべき苦境はあったと思うが、諦めっぷりが露骨に出たのは意外だった。
この試合に限らないし、他のチーム、ジェッツも含めてそうなのだが、ダメな時の壊れ方が大きいのは日本のバスケットボールの悪い癖だと思う。
W杯予選のフィリピン戦でも感じるのだが、日本のバスケットボールをもっとレベルアップさせるためにもこういう癖は直してほしい。
そういう意味でもこの試合のサンロッカーズ渋谷には苦言を呈したい。
上記の喜べない部分てのはこの出来不出来の大きさに起因している。
 
こうやって一歩一歩成長していくんだと思う。
ゲーム2で積み上げたことが次節川崎との重要な2試合で安定して活かされることを信じたい。
レオ・ライオンズも戦列に加わったので期待は高い。
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2017年12月 3日 (日)

千葉ジェッツ、難敵新潟に連勝。課題あるも上昇中。

12月02日(土) シティホールプラザアオーレ長岡
アルビレックス新潟BB 77 - 82 千葉ジェッツふなばし
  
12月03日(日) シティホールプラザアオーレ長岡
アルビレックス新潟BB 81 - 90 千葉ジェッツふなばし
   
代表の試合による中断を経て、Bリーグが再開した。
その間に、トニー・ガフニーがチームを去り、レオ・ライオンズがちょっと議論を巻き起こしながら加入が決まった。
途中で外国人選手が変わることはジェッツの歴史でも何度もあるのだが、そのときは大概チーム状態はよくなかった。
だが、今は決して悪い状態ではない。
だが、12人しかいない中で、怪我人が出ることも仮定すれば、優勝を狙うにはどの選手にもあるレベル以上の成績は毎試合残してもらわないと困る。
ガフニーはそこに達していなかったと判断されたのだろう。
これが日本人だとまた話は違っただろう。
バスケットボールの場合、外国人選手は割と簡単に契約解除されてしまうように見える。
それと代わりがすぐ決まるのも、外側からバスケ界に入ってきた人間には驚きに見える。
何故、すぐ決まるのかはいまだによくわからないが、慣れてはきた。
そういうもんなんだと今は思っている。
 
再開初戦は新潟アルビレックスBBとのアウェイ2連戦。
中地区2位でダバンテ・ガードナーという屈強な点取り屋を抱える絶対に油断できないチームだ。
昨季は元ジェッツのクリント・チャップマンがいたチームであり、bjリーグ時代も個人的に少し思い出のあるチームだ。
思い出の中身は語らないでおくが、ちょっとばかりアグリーなことである。
 
ライオンズがまだ合流していないので、この2試合は11人で戦うことになった。
 
ゲーム1。
やはりダバンテ・ガードナーにボールを集めてきた。
そして池田選手の3P2本も効いた。
それでも富樫勇樹が11Ptsとガードナー以上にスコアを上げて対抗した。
前半は4点リードされて折り返した。
後半、伊藤俊亮を最初から起用、ガードナー番に付けた。
ジェッツはファウルを早くもらえたことで、5ファウルからのFTを得るもFTが思うようにが決まらず、リードを奪えない。
それでも富樫勇樹がスコアを重ねるが、一進一退が続く。
新潟のベンチがテクニカルファウルを貰い、そこで得たFTからリードがジェッツに固定された。
タフなショットでも決めていくガードナーはさすがだが、新潟はちょっとナーバスになりだした。
この辺が今現在のジェッツとアルビレックスとの差なのかもしれません。
序盤リードして、追いつかれたときにメンタルの差が出る。
ゲーム1はそこの差が試合の結果を左右したと思う。
 
ゲーム2。
前半と後半は違うチームのようになったが、前半の出来からすれば後半は持って帰った方がいい課題をあぶり出すための後半と見てもいいものだった。
これはあくまで私の立場からの意見であり、大野HCも西村文男も語っているようにチームにとっては笑えない出来であった。
ただ、前半の出来は素晴らしく、ダバンテ・ガードナーが3ファウルでベンチに下がった後、ベンチでタオルを被って悔しがっていたくらい一方的だった。
この日の主役は西村文男で、珍しく富樫勇樹がノースコアだった中で、16Ptsを取りPGとしても試合をコントロールした。
代表のW杯予選の間に行われたオールジャパンの横浜戦でも彼は持てる力を発揮してくれた。
彼は決して富樫勇樹のセカンドプレーヤーではない。
富樫勇樹が今季ここまで凄すぎることもあるが、ジェッツ加入時は彼が中心であり、怪我で出遅れた昨季と違い、今季の彼は本来の彼を発揮している。
そして個人的な印象なのだが、精神的な成長も今季はとても感じている。
他のチームに移籍もできたとは思うが、チームに残ってくれたことはとても大きなことだと思う。
この試合ではガードナーへのディフェンスを昨日から修正したのが効いた。
そしてディフェンスリバウンドやターンオーバーから早く走って決めるを徹底していた。
これはガードナーがディフェンス時の戻りが遅いところを突いた。
またそのためのディフェンスもハードにできた。
前半の奪ったターンオーバーは13。
そのうちガードナーからは5奪った。
終盤の出来は次節のサンロッカーズ渋谷戦向けに引き締めてもらうことに使ってもらおう。
 
次節、渋谷戦はどちらか行きたいなと思っている。
行ったことのないアリーナなので、それも楽しみである。
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2017年11月30日 (木)

トニー・ガフニーを契約解除。レオ・ライオンズ加入。

今週、千葉ジェッツふなばしには、大きな動きがあった。
FWのトニー・ガフニーが契約解除となり、イスラエルのクラブへ加入した。
そして、昨季、秋田ノーザンハピネッツにてプレーしていたレオ・ライオンズが加入することになった。
 
トニー・ガフニーは今季最後のピースとして加入した選手であった。
最後のピースは、ガフニー加入発表以前は、誰になるのかということで、島田社長のツイートからかなり注目を浴びていた。
今季のジェッツを左右する存在となる選手だからだ。
そして、ドイツでプレーしていたトニー・ガフニーが発表されたとき、センターのプレイヤーを獲得すると思われていたからかなり波紋も呼んだ。
だが、島田社長の彼を選んだことに自信を持っているという発言もあり、彼はかなり高い期待の中でプレーすることになった。
 
シーズンが始まると、献身的にディフェンスで走ることが出来るプレーヤーであることを証明した。
だが、シュートやハンドリングでのミスも目立ち、外国人選手として期待されるオフェンス力は発揮できなかった。
HCの信頼があまり高くないことも、アウェイのブレックス戦のゲーム2の後半でプレータイムがもらえなかったことから感じられた。
ただ、ここ数試合ではディフェンス面での安定感も高くなっていただけに、残念なジェッツでのプレーの終焉になった。
しかし、千葉ジェッツふなばしはプロチームであり、勝つことで価値を示すチームである。
それも3つしかない外国人選手枠の一人であり、今結果を求められる存在であり、求められる成績は日本人選手より高い。
それを満たせなければ、こういうことになるのは助っ人の常である。
また、彼でいくか、換えるかの判断は、チームだけができる決断であり、そこにファンは不満を持っても、異論は唱えられない。
説明を求めることはできても、それをチームが真実を話すことはできない。
その部分は守秘義務もあり、本当のことを話すことで、バスケ界でジェッツが信用を失うこともあるからだ。
プロチームである以上、これらは当然のことである。
私もガフニーの献身的なプレーは大好きだったので残念ではある。
だが、チームの決断に異論は唱えない。
チームが勝つためにすることに異論は唱えられない。
この決断が失敗に終わったとしてもその責任はチームにしか負えないからでもある。
だが、勝つことで我々の期待に応えようとしてのこと。
だから私は受け入れる。
 
新加入選手がレオ・ライオンズとは予想できなかった。
何故なら、彼は現役引退していた選手だからだ。
それも、今季当初秋田ノーザンハピネッツと契約を結びながら、シーズン開幕直前に個人的理由で契約解除、現役引退を発表していたからだ。
秋田ノーザンハピネッツの出来事とはいえ、秋田のフロント、ファン、そして選手たちにとって気の毒だな、という思いはハッキリあった。
彼は当初、秋田の1年でもB1復帰プランの中心的存在だったはずだからだ。
もっとも、彼の個人的理由は彼の家族の問題かもしれないし、完全なプライベートになる。
この点を根掘り葉掘りするのは人としてよくない。ジェッツファンの立場以前に人としてそうだ。
もしかしたら、契約を解除しないとハピネッツに迷惑が掛かるようなことが起きたのかもしれない。
もしかしたらハピネッツに戻りたかったかもしれないけど、今は他の選手もいるからね。
彼が偽装引退して移籍金を帳消しにしたとか言う人もいるようだが、そんなことはないよ。
サッカーでの話で、もう20年前の話だけど、あるブラジル人選手がシーズン始まって3試合目で急に退団したんだ。
その選手はのちにブラジル代表のレギュラーにもなった優秀な選手だった。
聞いた話だと、家族がブラジルで犯罪に関与して逮捕されたらしく、それで帰国することになったと聞いた。
レオの場合はこんなことじゃないだろうけど、外国でビザを得て働くってのはいろいろあるんだと思うよ。
でも、どんな事情があるにせよ、来てくれた選手は全力で応援する。
それは何も変わらない。
 
チームは今週末から新潟で再開したリーグ戦を闘う。
オールジャパンの準々決勝からの対戦も決まった。
こおからが勝負だと思って、精一杯応援して勝たせたい。
 

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2017年11月25日 (土)

あのときと同じ。  ~バスケットボール男子・W杯アジア1次予選@駒沢(フィリピン戦)~

11月24日(金)駒沢オリンピック公園体育館
バスケットボール男子・W杯アジア1次予選
日本代表 71 - 77 フィリピン代表
 
W杯予選というと私の場合は1997年に記憶が戻る。
サッカーフランスワールドカップを目指すアジア予選のことだ。
当時は、2002年の日韓W杯開催が決まっていて、日本代表の初出場も確定していた。
だが、開催国枠での出場であり、自力での出場はその時点で達成していなかった。
フランスワールドカップに自力で出場することは、日本のプライドが懸かっていた。
20年も前のことなので、今このブログを読んでいただいている方にどこまでわかっていただけるかわからない。
でも本当に厳しい戦いだった。
追い詰められたときは、試合後、選手と喧嘩になった。イスが選手に投げつけられた。
三浦カズが「やってやるよ!」と殴りかかろうとして静止された。
アウェイ韓国での試合。
1万人以上がソウルへ渡り、7万人以上いたはずのアウェイでホームの借りを返した。
そのあと、ソウル市内をレプリカを着て歩いていた時、「があぁぁぁぁっ!!」と叫び声を聞いて振り返ると、そこには韓国警察の機動隊のバスが。
叫び声の主は、バスに乗っていた、試合を警備していただろう機動隊員で、負けた悔しさが我々を見て爆発したのだった。
最後はマレーシアの田舎に1万人以上が押しかけ、ホームスタジマムを作った。そしてW杯初出場を掴んだ。
W杯出場は皆が一丸にならないと達成できないことだった。
だから普段は仲が悪いJリーグの各チームのサポーターもあのときだけは同じ目標のために自然と一つになっていた。
最も思い出に残るのはホームでの韓国戦である。
今は無くなった国立競技場の周囲に試合開始2日前の夜には数千人の徹夜組が出来て、ひたすら紙吹雪を作っていた。
私のその一人だった。
サッカー者の、それも年寄りの思い出話は嫌われるものだが、あれは歴史に挑む、本当にやりがいのあった戦いだった。社会現象にもなっていた。
あれがなかったら今の私はない。
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そして今、同じシチュエーションにいる日本代表がいる。
バスケットボール男子日本代表、AkatsukiFive(アカツキファイブ)だ。
あのときのように3年後の2020年に東京オリンピックが控えている。
だが、大きく違う点がある。
開催国枠が保証されていないことだ。
オリンピックのバスケットボール競技では開催国枠は特例であり、W杯など国際大会で実績を残すことが必要になる。
2年後に中国で行われるW杯に出場し、ベスト16に残ることがその目安になっている。
そのW杯に出場するための一次予選が今回始まる。
相手は、オーストラリア(世界ランク9位)、フィリピン(同30位)、チャイニーズタイペイ(同57位)確かそう。
日本は50位。
一次予選突破は4チーム中3位以上。
でも、サッカーと違い、一次予選を突破することさえ楽じゃない。
戦いがい、応援しがいがたっぷりだ。
これで血が騒がなかったら、私は私自身を否定することになる。
 
11月24日。場所は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館。
ヴォルティスの試合や高校サッカーで隣の陸上競技場にはいくつも思い出深い。
だが体育館は初めてだ。初めての会場はそれだけでワクワクする。
決して大きな会場ではないが、それは関係ない。
本来は代々木を使いたいのだろうが、改修中なので仕方ない。
私はこの日、何日も前に仕事を半休申請し、仕事もこの日に合わせこなし、この日に準備してきた。
午後4時に駒沢着。
まだ人は少ない。チケットについている特典のTシャツを受け取る。
専用の応援グッズを持っていないので有難かった。
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当然と言えば当然だが、バスケファンとサッカーファンの気質は真逆に近い。
サッカーファンにはバスケはほぼ意識されていないと思うが、バスケファンから見たらサッカーファンは”下品”に見えているのかなと思うことはよくある。
ファン層の構成、屋内・屋外の差、プロリーグの歴史と実績の差、いろいろ違いがある。
バスケファンにはサッカーの応援は粗くて嫌だと思われているのはあるだろう。
ただ、内側にある熱さは互いを見ていても大きな違いはないように感じる。
もっとも外に出るエネルギーは圧倒的にサッカーが大きい。
豪雨や暴風、極寒・猛暑の中でも試合があり、応援もするのが当然のサッカーでは外に出す熱量は必然的にでかくなる。
それは当然だ。
だが、それは熱意の差を正確に表現しているとは思わない。
これからの日本バスケの歴史の中で変わっていくかもしれないしね。
あのときのサッカーのようにサポーターのリーダー(植田氏のような)がバスケにはいないことも影響しているだろう。
必要なのかは議論の余地があるが。
 
駒沢体育館の周りは、あのときの国立競技場とは全然違って静かだった。
でも、私はとてもワクワクしていた。
血が騒いでいるのは、あのときと同じだった。
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日本代表には千葉ジェッツふなばしから富樫勇樹が選ばれている。
他の選手はBリーグでも旧NBL系の選手たちが多い。
監督はアルゼンチン人のラマス監督。
公式チアリーダーのAKATSUKI VENUS(アカツキ・ヴィーナス)にはジェッツのSTARJETSから3人が選ばれている。
Ayumi、Monomi、Yukoの3人。
アカツキヴィーナスのプロデュースには千葉ジェッツふなばしのSTARJETSをプロデュースする松田華衣さんが携わっている。
そして、MCにはジェッツのRisukeさんがいる。
選手は一人だが、千葉ジェッツふなばしの代表貢献度は高い。
ジェッツファンももっと来てほしかった。知っている顔は見かけなかった。
どのチームのファンが多いとも感じなかったが、川崎のファン(だと思う)が太鼓を持ってきて、Bリーグのような音楽がない試合での応援をリードしようとしているのは印象に残った。
Bリーグと違い、音楽がないので、彼らの存在は応援の大きな力になっていたと思う。
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平日の夜の試合というのも影響しているだろう。
駒沢は決して行くのに便利な場所でもない。
ちなみに今回予選のホームは全部平日だ。
次戦は横浜国際プールでこれも行くのに厄介で、今のところ行けるかは未定だ。
最後は千葉ポートアリーナなのでジェッツファンは大勢来てほしい。
世界トップレベルの強豪オーストラリアが相手なので、正直言って勝利はあまり期待できないが。
世界レベルのバスケを自分たちのチームとの対比で見られる貴重な機会になる。
それはきっとバスケットボールを見る目を変えてくれると思う。
会場には大勢のフィリピンの人たちが来ていた。
国技であり、国の英雄たちを応援しにきていた。
遠く祖国から離れた日本に住んでいる彼らにとって、この試合がいかに彼らを鼓舞するかは想像に難くない。
試合直前にもかかわらず、笑顔で記念撮影に応じる選手たちは国民に愛されているのがわかった。
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試合後のネットのコメントで、もっとファンが結果に拘らないとという意見もあった。
拘り方にもよると思うが、それはそうだとこの試合後にも思った。
応援することに楽しさは必要だが、今の日本のレベルで試合が終わったらノーサイドで、負けてもエールではW杯レベルには強くできないと思う。
アジア、そして世界で闘う力をつけないと、日本のスポーツでは居場所を失うと思う。
世界の普及度、人気にあぐらをかいてはいけない。
ましてや東京オリンピックで成り上がるチャンスを伺うマイナーなスポーツはたくさんいる。
出られないけどバスケは大丈夫なんてタカを括っていたら絶対泣きを見る。
私はそんなのゴメンだ。
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19時、重要な初戦は始まった。
スタメンは富樫勇樹、田中大貴、馬場雄大、アイラ・ブラウン、竹内譲次だった。
格上のフィリピンは序盤から力で日本を圧倒した。
特に際立ったのはディフェンス時の集中力と反応だった。
例えば、Bリーグではインサイドでマーカーを交わしてレイアップに行くと多くて一人しかブロックにこない。
来るのも外国人選手だ。
それも遅れてくるから大概間に合わないし、ギリで間に合ってもブロックの高さがそれほどこない。
だが、フィリピンは違った。
リングに放ろうとした瞬間に二人がリングとの内側に入ってジャンプしてきた。
リングの前に急に柵ができる。
竹内のような長身がシュートにいっても、フィリピンの元NBAの帰化選手のセンター、アンドレイ・ブラッチらが現れて叩き落とされる。
また、アウトサイドでもチームとしての俊敏さのレベルが上で、富樫勇樹がピック&ロールを全くできない。
これは代表チームとジェッツではスクリーンしてくれる選手が違い外国人選手であること、コンビネーションが代表とでは熟成度が違うことも影響しているだろう。
だが、代表の、しかもW杯予選の本番でそれは言い訳にならない。
代表だからだ。
ここでできなかったことは試合結果に直結する。
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試合の入り方に失敗してしまい、フィリピンに走らせてしまう。
1Qで早くも3-14と大きくリードを許した。
チームを救ったのは比江島慎だった。
嫌な空気になっていた中で、果敢にリングにアタックして流れを変えた。
シュートファウルを貰いFTで加点していくところからオフェンスを立て直し、次第にフィリピンのディフェンスにアジャストしていった。
それでも、なかなか点差を詰められないまま28-37で折り返した。
富山の宇都直輝も途中出場したが、もっとアタックしてほしかった。
どうなることかと思ったが、後半、日本代表はプライドを見せて試合を変えた。
張本天傑や馬場雄大が奮闘して点差を詰めていくと一気に逆転する。
勝てる!という空気が駒沢の体育館に溢れていく。
日本コールが凄まじくなっていく。
隣の席に座っていたフィリピン人のグループが沈黙していく。
だが...。
 
やはり強いチームはこういうところでギアを上げてひっくり返す。
それは千葉ジェッツが何度も味わったことだ。
だが、ここではそれをジェッツに経験させた選手たちが突き付けられていた。
再びリードを奪うフィリピン。
最終クオーター、痛かったのは残り5分以上残して5ファウルになったことだった。
判定の基準もBリーグとは違ったことも影響した。
そして終盤、日本代表は運動量も明らかに落ちた。
追いかける展開は正直キツかった。それが最後に出た。
60-70、再び開く点差。
ここで沈黙させられていた富樫勇樹がようやく輝き出す。
フィリピンの運動量も落ちていて、外せなかったマークが剥がせるようになった。
3Pを二つ決める。そしてアイラ・ブラウンのダンクにつなげるパス。
3点差に詰め寄る。
しかし、ここでブラッチが3Pを決めて試合は決まった。
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敗因はいろいろあると思うが、ラマス体制になってから準備期間不足だったことがそもそもだったと思う。
しかし、それは仕方ない。
そこは選手たちがどうにかしなきゃいけなかった。
代表に選ばれている選手たちはBリーグ以前から同じリーグ、同じチームでバスケをしている選手が殆どだった。
仲もとてもいい。
だが、それが負けてはいけない試合での、勝てるチームに昇華させるモノとして機能し切れなかった。
もっとバチバチやらないといけないかったのだろう。
選ばれた選手の中に正直、選ぶべきではないコンディションの選手もいて、実際よくなかった。
だが、試合後にファンから名前があがっていた選手がいても結果を変えられた気はあまりしない。
フィリピンはそれくらい強かった。
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今からでも遅くない。
W杯はもちろんのこと、東京オリンピックに出られないことが許されるのか考えてみてほしい。
それですべて終わるわけじゃないことは本当だ。
だが、今頑張っていることの殆どが無意味になってしまうことも本当だ。
選手たちはわかっているだろう。
試合後、皆悔しがっていた。
比江島の表情には後悔も浮かんでいた。
ファンも選手たちと同じくらいこの試合の敗北の意味を理解してあげてほしい。
私ももっと理解したいと思う。
こういうストイックで熱いことを言いたがる人間がバスケのファンには好かれないこともわかっている。
だが今、苦しいことに本気で闘わないと、気が付いたら未来は途絶える。
それを気にできる人たちは未来を選手たちと共に切り拓くと思う。
 
試合後、本当に悔しかった。
帰りの電車の中で悔しくて天を何度も仰いだ。
家に帰ってきて食事しながらため息が何度も出た。
湯舟の中で思い返した。
ベッドに入っても悔しさで寝れなかった。
こんなに悔しさを感じるとは試合前まで思ってもいなかった。
やはりW杯予選はどんなスポーツでも特別なんだと思った。
やはり勝負は勝たないとダメだ。
正直言って普段見ているバスケが甘いんだな、と痛感した。
やれる限り声を出したので咽痛いんだけど、負けたら何にもならない。
勝たなきゃいけない試合で勝たせられない応援なんて応援じゃない。
会場の応援の声は確かに凄かったのかもしれないけど、バスケではのレベル。
サッカーや、勝てた時のバレーはあんなもんじゃなかった。
応援していることに自己満足しちゃダメだ。
あらためてそう思った。
W杯予選とはそう感じさせてくれるモノなんだ。
同じ空気、同じ悔しさ。
20年前と変わっちゃいない自分。
それがあった。
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2017年11月21日 (火)

千葉ジェッツ、実力差をしっかりと表現して京都に連勝。

11月18日(土) 向日市民体育館
京都ハンナリーズ 60 - 82 千葉ジェッツふなばし
  
11月19日(日) 向日市民体育館
京都ハンナリーズ 74 - 90 千葉ジェッツふなばし
   
アルバルク戦が転換点になってくれることを願っている。
それくらいの試合はしたと思う。
アルバルクに2つ勝つことは難しかったかもしれないが、負けたゲーム2も価値のあった負け方だと今でも思う。
思えば昨季も、形はいびつだったが、転換点になった。
今節の京都ハンナリーズ戦は重要な意味のある2試合になる。
 
カギはセカンドユニットが得点力を発揮できるか?
チーム全体でのディフェンスの約束事を徹底できるか?
まずこの二つだと思う。
 
キーになる選手はガフニーと石井講祐だと思う。
ガフニーについてはアルバルク戦2試合を通じて、彼の持ち味はディフェンスだと再認識した。
逆に言うと、オフェンスはあまり過度に期待しないことにした。
ただ、彼ほどデュフェンスで走ってくれる外国人選手はいない。
サボらない選手はチームには絶対に必要だ。
石井講祐は今季ここまで不調だ。
3Pが決まっていないし、ディフェンス面でも効いていない。
原くんにスタメンを取られたが、現状では仕方ないだろう。
だが、オフェンスでの彼の能力は優勝するためには絶対に必要で、取り戻してもらうためにも刺激は必要だ。
今は厳しいが、復調を早くしてほしい。
 
ゲーム1。
前回対戦時のことをしっかりアタマに入れていたということを小野龍猛は試合後に言っていた。
とてもいい入り方をして、最後まで徹することができたいい試合だった。
やはりアルバルクとは相手が違う。
徹底してくるところが少なく、緩かった。
互いにシュート精度は高くなかったが、ディフェンス面では大きな違いを生んでいた。
ジェッツはシュートに行くまでのギャップを創るパスワークやムーブが、早さ、運動量ともに高かった。
ハンナリーズはパスからパスまでが時間が掛かっていたし、シュートも個人技に最後は依存させられていた。
ジェッツのディフェンスが効いていた。
ハンナリーズのオフェンスにリズムを与えなかった。
それが最大の勝因だと思う。
アルバルク戦で出来ていたことがかなり再現できていたと思う。
 
ゲーム2。
ゲーム2が鬼門になっていたジェッツ。
しかし、この日も昨日と同じように試合に入り、終始試合をコントロールしていたように見えた。
立ち上がりこそ京都と互角であったが、次第にジェッツがリードを伸ばした。
オフェンスで京都のディフェンスを翻弄した。
ボールを持っていない選手が京都の選手たちの意思統一の緩いところを突いてインサイドでフリーになってスコアを重ねた。
特に富樫勇樹はアタック、シュート、アシストを巧みに使い分け、京都ディフェンスをチンチンに振り回した。
またマイケル・パーカーも相手のマークが外れた瞬間を見逃さずにリング下でフリーになり続けた。
京都のディフェンスを最後まで翻弄した。
京都もスミス選手、伊藤選手、晴山選手が度々奮闘したが、頑張りが個々になったままでチームの勢いに昇華しなかった。
終わってみればチームとしての現時点での力の差がハッキリと出た。
前回対戦時の反省をしっかり表現したジェッツの勝利だった。
 
久しぶりに2勝して終えることができた。
しばらくリーグ戦は中断(オールジャパンがあるが)するがいい形で中断期間に入れた。
この2試合では、チームが意図するチームのプレーが2試合とも上手く表現できていたと思う。
また、選手それぞれも持ち味を出せていた。
ガフニーもゲーム1では5スティールをマーク。ゲーム2ではリバウンドも10をマーク。
石井講祐も3Pが決まりだした。
まだまだ課題はあるが、12月からの攻勢を期待できると思う。
 
さて、今週はW杯予選のフィリピン戦を迎える。
Bリーグの成果を代表に反映するにはまだ時間が浅すぎるが、ファンがもっと関心を持ってもらえたならそのスピードはあがるだろう。
駒沢で出来る限りの応援をしてチームの力になってきたいと思う。

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2017年11月13日 (月)

千葉ジェッツ、可能性が見えた、今までと違う一勝一敗。

11月11日(土) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 95 - 59 アルバルク東京
  
11月12日(日) 船橋アリーナ
千葉ジェッツふなばし 67 - 77 アルバルク東京 
   
何かを変えなきゃいけないと大野HCは答えていた。
負け方の悪さは見ていて落胆させられるレベルであったし、ミスの多さでやりたいことは何も見えていなかった。
その状態でアルバルク東京を迎えるのは不安しかなかった。
故に厳しいことを前回書いた。
マニフェストに謳ったプレースタイルは貫いてもらわないといけない。
健闘にすらなっていないプレーを次頑張ろうで済ますほど楽天家ではないからだ。
 
そんな中、代表合宿に参加しているアルバルク東京の田中大貴選手が練習を回避したとニュースを読んだ。
試合で負った怪我のためであるらしい。
代表合宿で練習に出ていないことは、週末のジェッツ戦に出てくるとは考えにくかった。
が、そのことをアタマに入れて楽観視するのはやめた。
だから、気が付いていてもツイートもリツイートもしなかった。
出てくるもんだと設定して、週末に気持ちを高めていた。
応援は戦いである。油断となる楽観は要らない。
 
それに田中大貴選手の怪我は他人事でもない。
全治2~3週間ということだが、それでは24日、27日に控えるW杯1次予選の2試合に出場できない可能性が高い。
タダでさえ相手は日本にとって強豪揃いで1次予選通過も簡単ではない。
W杯に出場できないということは、東京オリンピックにも実力で出場は適わないということになる。
東京オリンピックに男子バスケだけ出られないという失態が起きた場合、Bリーグはブランド力を失う可能性は高い。
開催国枠という特例で出ても一勝もできないだろう。
それでは尚更出る意味がない。
W杯予選は客観的に見ても、プライドが掛かっている。
試合に負けても、次頑張れ!とか、頑張れ、フィリピン!頑張れ、オージー!などと言える大会ではない。
だから決して喜ばしいことではない。
 
しかし、今大事なのはジェッツが復調することだ。
田中選手がいなくてもアルバルクである。地区首位のチームだ。
勝つことに徹しないといけない。
負けても健闘できたねとか、次ぎ勝とうとか言える試合ではない。
今の千葉ジェッツふなばし、そんな悠長な状況ではない。
自分の中では背水の陣の気持ちでいた。決して大げさではない。
 
ゲーム1。
大野HCは不動だったスタメンを変えてきた。
石井講祐を原修太に変えてきた。
石井講祐はここ最近不調で得意の3Pの精度も下がっていたし、ディフェンス面でも相手への圧が効いていなかった。
原修太は、出場時間がこれまで昨季に比べても与えられていなかったので、かなりいい刺激になったようだ。
この日、原くんは3P一本しかスコアしなかった。
それは3Qのブザービーターで試合をかなり盛り上がった一発だったが、その一発が大きく盛り上がったのは訳がある。
スタメンで出場した彼は、豊富な運動量と積極性でアルバルクの選手に喰らいつき続けた。
特にマーカーがボールを持った時の圧は猛烈で、相手はたびたびミスを冒した。
まるで闘犬のようで、ゴリラに例えられたりする彼(失礼)とは全く違った。
それだけ激しいディフェンスをしながらファウルは一度も取られなかった。
ボックススコアの貢献度(EFF)は8で下から数えた方が早かったが、それはこの試合の彼を正確には全く表現していない。
彼の奮闘がチームに流れをもたらしたのは見ていて確信できた。
原くんの頑張りが影響して試合開始から、予想だにしなかった一方的なジェッツのゲームになった。
アルバルクは田中選手がいない影響はあったが、試合の入り方に失敗してチームとして出来ることも何も出来なかった。
いや、それは正しくない。
千葉ジェッツふなばしが何もさせずに終わらせたのだ。
出来過ぎな今季ここまでのベストゲームだった。
5286人という大観衆の中で相応しいホームゲームをした。
出来過ぎな試合ではあったが、千葉ジェッツふなばしはここ数節での不安をかなり軽くしてくれた。
かなり軽くというのは、この一勝くらいで前節感じた危機感を畳むほどお調子者じゃないだけ。
それでも、この試合の千葉ジェッツふなばしは素晴らしかった。
 
ゲーム2。
昨日の試合で完膚なきまでに叩きのめされたアルバルクはプライドを賭けたのだろう。
昨日は完全に受け身に立って、まともにジェッツの勢いを受けてしまったアルバルク。
今日は目の色を変えて自分たちから積極性を発散させてディフェンスで噛みついてきた。
それが想定していたアルバルクだ。そうでなければ超えるべき山ではない。
原くんは前日の健闘から一転してファウルで苦しめられた。
ジェッツは昨日との違いに柔軟に対応しきれなかった。
かなり健闘はしたが、原くんが3Qに早くも5ファウルアウトした時点で今日は実質的に負けていたと思う。
前日効いていたものをキッチリ潰されたのだ。
負けを象徴する原くんの退場だった。
但し、この負けは必要な負けだ。
昨日の一試合で急にジェッツのバスケが完成に近づくわけはなく、もっとレベルをあげていかないといけない。
そのためにはまだまだ痛い目に合わないといけない。
但し、できるはずのこと、しないで済むはずのことをミスってばかりだった前節までの試合内容では負けても意味がない。
昨日の試合ように相手の一つ上のギアを出させる必要がある。それをさせる千葉ジェッツふなばしのクオリティ。
だからこの試合で痛い目に合うことに意味がある。
この試合はよく喰らいついた。
今までの負けとは質の違う負けだった。自滅して試合を壊していた負けではなかった。
大野HCも言っているように、上を向ける負けだ。
後半の勝負所でミスもあったが、それも消極的なモノでばかりではなかった。
もちろん、富樫勇樹が一人42点も挙げたが、他の選手は軒並み抑え込まれた。
これが今の千葉ジェッツふなばしの実力だ。
だが、それを経験できたのは闘っての負けだったからだ。
 
ここから這い上がっていかないといけない。
ゲーム2はそのスタート地点を実感できた試合だった。
それがわかったことに意味がある。
もちろん、いつどこまで成長できるかはわからない。
しかし、昨季もアルバルク戦から変わったのだ。
思い出してみてよ。
ゲーム1は素晴らしかったが、それでも選手たちはまだ好調ではない選手が多く、富樫頼みで2位につけているのが事実だ。
ある選手だけが悪いわけじゃない。
選手たちの伸びる部分はたくさんあること、チームの可能性を感じた2試合だった。
 
某選手への批判があるのはわかる。
だが、ゲーム1でより彼の良さがわかった気がする。
誰かに代えろ、もっといいの連れてこいという意見には全く賛成しない。
選手は道具ではない。
 
両日大勢の観衆がジェッツの試合を観にきた。
ゲーム1は5286人、ゲーム2は5774人。
平均観客動員数も5000人を超えた。船橋アリーナだけでだ。
立ち見の人もかなりいて、導線とか設備のキャパが限界に達しているので、この辺の問題を対処する必要はあるが、凄いことだ。
これだけでもいろいろな夢を見ることができるよ。
 
この2試合の前までは危機感で一杯だった。
もちろん、今でも同じ規模の危機感を持っている。
本気でやってるからね。誰よりも本気で試合で応援するんだと思っているから。
でも、この先どうなっていけるのかという可能性を感じることも今はある。
それはここから先、応援する上での大きな力になる。
今までの一勝一敗とは全然違う。
嬉しい気持ちで終えられた2試合だった。
 
でも油断しちゃいけない。
チームの状況を改善するならもっとスピード感と危機感がないといけない。
だから厳しいことも言わないといけない。
だから俺は言う。
チンタラやってたら、今季何もつかめずに終わるぞ。
闘うんだ。危機感を持って。
闘って生き残ることを競い、勝ち抜く先にしか本当の未来は来ない。
遅れを取れば終わりしか待っていない。
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2017年11月 6日 (月)

千葉ジェッツ、噛ませ犬になっただけ。このままでは今季終わる。

11月04日(土) ブレックスアリーナ宇都宮
栃木ブレックス 69 - 76 千葉ジェッツふなばし
  
11月05日(日) ブレックスアリーナ宇都宮
栃木ブレックス 77 - 72 千葉ジェッツふなばし
   
ここまでの千葉ジェッツふなばしは課題を多く抱えつつも、東地区2位をキープしている。
しかし、東地区は最下位以外は5位まで勝ち越ししていて全く気が抜けない。
中地区と西地区では12チーム中、3チームしか勝ち越していないのだ。
ワイルドカードはたぶん東地区から出るだろう。
他の地区と正直言ってレベルが違う。
その中で2位につけているのは上出来だ。
 
但し、ここ数節の試合内容は悪い。
負けている試合は負けるべき内容になっている。
チームがまだチームとして機能するレベルまで出来上がっていない。
エドワーズはかなりチームに溶け込んでいるが、他の新メンバーは個の力を発揮する場面はあるが、まだ周囲と溶け込めてきれていない。
時間が解決する問題だとは思うが、噛みあわないチームはパスミスやカットされてからのターンオーバーでピンチを何度も招いている。
苦しい時間帯を救っているのは富樫勇樹で、現状は彼頼みのチームである。
彼に救われているのは、そのスコアは他のチームのPGを遥かに上回っていることから明らかだ。
しかし、代表の合宿等ハードスケジュールの中で疲労がかなりハッキリ見えている。
このままでは富樫勇樹が潰れてしまうだろう。
何とかしないといけない。
 
今節の相手は地区最下位の昨季王者栃木ブレックス。
既にアウェイで千葉ジェッツふなばしは2連勝している。
だが、相手は王者だ。
そんないつまでも負け続けることを許す相手ではない。
それは前節で思い知っているはずだ。
 
ゲーム1。
栃木は大黒柱のライアン・ロシター選手が欠場することがアナウンスされた。
彼の不在はブレックスのバスケを変える必要があるほどの大ごとだ。
その通りにブレックスはバスケを変えてきた。
そして、ここまでの成績、怪我人の多さ、そしてロシター選手まで欠場したことによる危機感はブレックスの選手たち一人一人に火を点けた。
全員がアグレッシブに攻守にパワーを発揮してきた。
ジェッツは次第にブレックスの気迫に飲まれるようにミスを重ねた。
それでもブレックスもその勢いがスコアに繋がらず走り切れない。
しかし、ジェッツも流れを掴ませてもらえない。
ミスが多すぎて普通なら負けているクオリティだった。
そんなジェッツを救っていたのはギャビン・エドワーズで、彼の力強さがリードを大きく許さずに試合にしてくれた。
ブレックスはハードなディフェンスと層の苦しさもあってファウルトラブルに次第に苦しんでいった。
この辺が今のブレックスのどうしても苦しいところで、疲労も重なってさらにファウルを重ねた。
どの選手もファウルが少なかったジェッツはジワジワと追い上げ5分近くでついに捉える。
アンドリュー・ネイミック選手がファウルアウトすると、ジェッツが優位に立って差し切った。
鵤選手が途中負傷した。それもブレックスにはきつかっただろう。
ジェッツからの視点からすれば、負け試合でよく勝てたなと思う試合で、まったく満足できなかった。
アキは頑張ってくれたが、ガフニーは期待からは遠いプレーで後半はプレータイムを貰えなかった。
小野龍猛、富樫を4Qは温存できたが、セカンドユニットがもっと頑張ってくれないと、このままでは間違いなくバテる。
小野龍猛は今日負傷しかけてヒヤッとした。
大事なワールドカップ予選が目前であり、富樫、小野に怪我はさせられない。
今のままでは絶対ダメだ。
全く笑えない試合だった。
 
と、ここまでは4日夜に書いた部分である(本当)。
それを踏まえてのゲーム2の記事の感想になる。
 
ゲーム2。
昨日、負傷した小野龍猛はスタメンを外れ、結局試合には出場しなかった。
代わりにスタメンに入ったアキ・チェンバーズはとても頑張ってくれた。
昨日よりエナジーも集中力も感じた。
だが、勝負どころでのミス、してはダメな時間帯、場面でのミスからのターンオーバーで失点する癖は解消されなかった。
昨日勝てたのは運が良かったからだと思わせた必然の敗戦だった。
悔しい。それもあるがそれ以上に腹が立つ。
何に腹が立つのかというと、ここ数節負けた試合はいづれも同じような負け方で、それに対し改善が感じられなかったからだ。
ゲーム1に勝って、相手に火を点けさせ、ゲーム2で相手の噛ませ犬になって終わる。
それに甘んじているように見える。腹が立つ。
腹が立たないかい?
今の千葉ジェッツふなばしは疲れが溜まっているように見えるし、やりたいはずのバスケが全然表現させてもらえていない。
怪我人も増えだした。
全体でも上記のように勢いがなく失速寸前だ。
今のままではアルバルクに勝つなんて無理だ。
優勝なんてもっと無理だ。
もちろん、こんなモノ言いは乱暴なのも承知している。
だが、もっと納得できる負けを見せてくれないと。
こんな試合ばかりで勝っただけで喜べるほど俺は安くない。
普通そうだろ。
 
琉球ゴールデンキングスの今日の試合前のツイートを読んだ。
HCは昨夜のレバンガ戦での大敗から危機感を訴えて勝利した。
同じように危機感が千葉ジェッツふなばしには必要だ。
それは選手だけでなく、ファンも。
勝てば嬉しいが、負けると悔しいだけでもダメだと思う。
王者になりたいのなら、もっと厳しい見方もしないと。
だってさ、この2節、相手は共に王者であるチームだよ。
共にゲーム1を落として、対戦成績でもジェッツに3連敗してもう負けられないと火が点いたプライドにやられてるんだ。
2節続けてだ。
ジェッツにはそんなプライドがまだない。選手にも、ファンにも。
だから、負けてる。
その繰り返しのまま、負けを積み重ねている中で、マニフェストに誓ったバスケからドンドン遠ざかっている。
今、何をブースターに見せることができている?
何を見せたい?
ジェッツに勝ったチームは彼らのブースターに何を見せたかわかっているか?
そこから学ばなきゃ。
リスペクトは大事だが、勝つことへの執念ももっと必要。
蹴落とす気迫もブースターに示さないと。
千葉ジェッツふなばしは何を見せたい?
見せてくれ!!見せたいものを!!
それができないチームの何を応援しろというのだ。
何を喜べと言うのだ。
 
厳しいことを言っているが、今言わないと次節で本当に今季終わるぞ。
断言できる。
今、誰かが言わなきゃ。だから俺が言う。
引かれるとか、嫌われるとか、そんなこと俺にはどうでもいいこと。
もっと危機感を感じて、本当のプライドを示せ。
勝たせてもらった勝利なんていらない。
叩き潰してもぎ取ったくらいの勝利を見せてくれ。
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