ハマグチさんに会いに。
ジェッツの記事は試合を観ていないこともありお休みです。
徳島に行ってきた理由。
それは私にとってとても大切な友人、ハマグチさんの13回忌であること。
そして、毎年この時期に開催される、徳島での彼の友人を中心とした会に出席するためです。
その会の名前は「おひぃさしぶり会」。
ハマグチさんはみんなから「ひぃさん」と呼ばれて親しまれていました。
会の名前はそこから来ています。
大塚製薬サッカー部のサポーター仲間を中心とした集まりですが、今は仲間の子供たちも参加しています。
みんなでハマグチさんを偲びつつ、ワイワイと賑やかに過ごす会なのです。
私は千葉の船橋に住んでいるので、いつもこの会の記事を会のFACEBOOKで見ているだけでした。
でも、13回忌ということもあり、どうしても行きたくなって、家族に行く許可を貰いました。
ヴォルティスサポーターなのですから試合を観に徳島に行くことが殆どでした。
今回は試合はやっていません。
それでも行く理由はハマグチさんだからです。
そう。
徳島に行ったら、まずハマグチさんに挨拶に行く。これが最も大事なことなのです。
試合はその次なのです。
だから、今回徳島に行く理由に迷いはないのです。
徳島に行くのは2014年3月以来です。
4年近くの歳月で私も変わりました。
ハッキリ言って”歳”を取りました。
怪我をしやすくなりました。
目も悪くなりました。
生活面でも大きな変化がありました。
3年前から犬を飼い始めました。
成犬になった今も2.6キロしかない小さなメスのトイプードルです。
私なりに一生懸命毎日世話をしてきました。
おかげでなついてくれたのか?今は毎晩私のベッドに入ってきて一緒に寝ています。
4年前の自分に「4年後君は犬と一緒に毎晩寝てるよ。」とか言っても信じないでしょう。
4年前はゴール裏で大旗を振っていた私は、今はゴール裏すら出てしまいました。
たった4年でこれだけ変わりました。
それでも変わっていないモノ。
いろいろあります。
その一つこそハマグチさんへのリスペクトであり、ハマグチさんが愛した徳島という土地への想いです。
徳島に到着しようとする飛行機の窓から眉山が見えた時、「帰ってきたんだぁ。」と思わず言葉が浮かんでいました。
徳島は故郷でもなく、親戚に縁があるわけでもなんでもないのに。
帰るところじゃないんです。私にはね。
でも「特別なんだな、ここは。」と感じずにいられませんでした。
2日に行われた「おひぃさしぶり会」は2部構成。
午後から夕方までは体育館を借りてのフットサル大会。
大塚製薬サッカー部のマネージャーを務めていたヤノさんが迎えに来てくれました。
お迎えの車にはかつて関東隊仲間の一人であり、ハマグチさんの古くからの友人でもあるニシカワさん。
そしてニシカワさんの友人で、芸人のへらちょんぺさんが乗っていました。
へらちょんぺさんは夜の部で出演することになっていました。
ヤノさんは「おひぃさしぶり会」の取り纏め役でもあり、そういう意味では今はハマグチさんを慕う人たちのマネージャーさんであり中心的存在です。
大塚製薬サッカー部時代、関東隊もとてもお世話になりました。
体育館に行く前に、かつて大塚製薬サッカー部の選手で、徳島ヴォルティスになってからもボールくんというキャラクターで愛されたヒライワくんの職場へ。
ヒライワくんは今は接骨院をやっています。
接骨院の名前はボール接骨院。
ドアにはまさにボールくんのイラストが描かれていました。
現役時代は足の速いFWでした。
仙台スタジアムでゴールを決めたときのことを私は今も覚えています。
このあと、ハマグチさんと共に大塚製薬サッカー部の応援を中心の一人として引っ張っていた通称ガンちゃんや、ヤノさんのご主人で同じく大塚製薬の応援仲間でもあったタツミさんとも合流。
タツミさん(とヤノさん)の娘さん2人も一緒です。
実は私の娘とタツミさんの長女さんは同じ名前(漢字は違います)なのです。
初めて会う○○ちゃんはウチの娘とは全く正反対の女の子のようです。
むしろウチの妹のところの女の子によく似ている体育系女の子のようでした。
実際運動が得意そうでしたし、フットサルでもすごく活躍していました。
AWASOULを率いていたタカハラくんも東京から到着。
しばらくして関東隊仲間だったイケタキくんも合流。
久々に会ったイケタキくんはとても元気でした。
今は熊本に移住しています。
サッカーよりむしろバスケにハマっている彼。
実は船橋アリーナにも来たことがあります。
会場となった体育館にはかつての大塚製薬サッカー部の選手たちが出してくれたグッズもたくさん。
それを元選手だったコガくんが持ってきてくれました。
そしてハマグチさんの大きなPOPも。
これに会いたかったんだよな。
ヤママルさんは音楽を流してくれました。
もちろんその中には入田でよく流れていたZARDの「揺れる想い」も。
やはりこの曲は欠かせません。
私は当初フットサルは見学予定でしたが、やはりやりたくなるだろうと室内履きのシューズも用意。
大塚製薬ジャージ上下も実は持ってきていました。
少しだけプレーしましたが、やはりサッカーは楽しかった。
その後、徳島市街に移動して夜の部の飲み会。
アジトというお店。今までも毎回ここで「おひぃさしぶり会」が開催されています。
ここでは関東隊仲間であったワタタニくんも合流。
久しぶりに会ったワタタニくん。
かつて関東隊仲間で作ったフットサルチーム「VOREAST」では点取り屋でした。
徳島サポーターの古い仲間、かつて入田でよく見かけた人たちもたくさんいました。
こうやって多くの人が毎年集まって、偲ぶというより、ハマグチさんの輪の中で楽しく過ごしている。
サポーターだけでなく、元選手の人たち(今年は残念ながら参加はなかったが)もこの会を特別に思ってくれている。
ハマグチさんに会ったことがある人、ない人。
産まれてすらなかった人、いろいろです。
でもみんな同じように楽しんでいる。
素晴らしいことだと思う。
みんなの心の中にいろいろな形でハマグチさんがいる。
そんな素敵な輪の中に自分が加われていること、加わらせてもらっていることをすごく幸せに思う。
何年経ってもハマグチさんは人を集めてくる。
素晴らしいことだ。
夜の部で”余興?”として出演したへらちょんぺさん。
今回はニシカワさんが会に提案して連れてきた芸人さん。
彼のことは知ってはいたが本人に会うのは初めてだった。
彼は夜の部に向けて、フットサルのときもひたすら体育館の隅でネタの仕上げに時間を費やしていた。
その姿は何も知らないととても奇妙だったと思う。ネタもネタだけに。
でもニシカワさんが「彼は一瞬のために全力で準備をしている。」と彼の芸への姿勢を評する言葉を聞いた後はその背中にオーラすら感じた。
普段、芸人さんはネタを仕上げる時間なんて一般人に見せないものだ。
それを見れたのはとても貴重だったし、見せた上で笑わせるのは凄いと思った。
本番のネタもとても面白かった。
今回へらちょんぺさんが来たことも縁なのかもしれない。
いろいろな事情があったからだ。
選手たちは私たちにとってヒーローだった。
それは選手でなくなった今も変わらない。
それでも彼らは私たちと同じ問題にも直面する。
親の介護、自身の病気、仕事と我々と同じものに向き合い、そして頑張っている。
今回、それをとても強く感じた。
他人事ではない。自分たちに近いうちに、もしかしたら明日にでも直面することだ。
昔は、どこで何もしていても応援しているよという思いをサポーターなら思っていたはずだ。
今でもプロスポーツ選手はファンからそう思われている。
でも、実際にのしかかってくる現実は、そんな言葉が無力だと思わせるくらいシビアだ。
選手たちはみんなそれぞれ大変だ。
そして決して他人事じゃない。
しかし、だからこそ言いたい。
応援しているよと。
会は10時頃、一旦お開きに。
サポーター仲間のカワマタさんからヒライワくんのユニフォームをいただきました。
ありがとう。大事にします。
その後は2次会に場所を移して会は継続。
GKだったケンモツくんも来てくれました。
しかし、私はこの日朝3時起きで徳島に来たので眠くなってしまい、先にあがらせてもらいました。
翌朝、ホテルでタカハラくんと朝食を食べていると窓の外に白いものが。
雪でした。
見る見る間に雪は激しくなり白銀世界と変わっていきました。
実は、昨日ハマグチさんのお姉さんに予定を訊かれ、午前中はお墓参りに行きますと答えてました。
すると、法要があるので出席しませんかと光栄なお誘いを受けました。
その後、お墓参りにも行きますからというお話でした。
雪ではお墓参りは難しいかなと思いました。
お姉さんが迎えに来てくださりお寺へ。
ハマグチさんのお父様にもご挨拶をしました。
法要に参列させてもらえたことはとても嬉しく光栄なことでした。
その意味をよく感じました。
出席したい人は他にもいたはずですから。
その人たちの代表としてここにいるのだと思って参列しました。
お寺からお墓参りへ。
幸い雪は弱くなり、西の空は晴れてきていました。
無事にお墓参りも済ませ、帰るときにハマグチさんに「また来るね」と言いました。
とても晴れやかな気持ちになれました。
お姉さん、本当にありがとうございました。
午後の飛行機で徳島を離れました。
もう少しいたかったなと思いつつ、船橋の我が家への帰路につきました。
家に帰れば、いつもの日常が待っていました。
まず私がやることは犬の散歩。
翌日は仕事で、解決しないといけない問題を抱えていました。
私も私の現実で頑張らないといけない。
選手たちと同じです。
今回の旅では、いつも以上にハマグチさんを感じたし、徳島を感じました。
それも決してノスタルジーではなく、今を。
私やみんなの周りに今でもハマグチさんがいて、ハマグチさんが大好きな徳島があるってこと。
ハマグチさんへ。
何回も徳島には行ったけど、今回は一番楽しかったかもしれません。
今回はハマグチさんのことを大好きな人がこんなにいるんだということ。
みんなハマグチさんの周りに今でもいるんだということを感じたからだと思います。
そして私もみんなと同様、ハマグチさんの子なんだとあらためて思いました。
また会いに行くよ。ヨロシクね。
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