2017年9月17日 (日)

岩尾憲の涙

2017 J2 第33節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 3 - 3 ファジアーノ岡山
【得点】徳島:34' 岩尾 憲、45' 島屋 八徳、62' 山﨑 凌吾
    岡山:14' 澤口 雅彦、19' 赤嶺 真吾、84' 関戸 健二
 
強くなるために試合から学ぶことは多い。
序盤戦なら、失点シーンや敗戦から学ぶことを文字通り勉強と位置付けることはある。
負けの悔しさを多少ごまかすことも含めてね。
但し、それはシーズン全勝、無失点はありえないからの話である。
勝ち点なりを失うことは事実だ。
勉強といっていい時期は限られる。
今はどうか?
そんな時期ではない。勝ち点が最低でも3欲しい時期だ。
誰でもそう思っている。
 
でも、サッカーに限らず、学ぶことは一生大事だ。
もう学ぶ必要はないと思った瞬間から人は成長は止まる。
それは、そこからは退化していくか、抜かれていくだけになることの始まりであり、ある意味人生の終わりだ。
そして大概、そうなったことに本人は気付かない。
若い、老いたは関係ない。
学歴も、今やってる仕事の質も関係ない。
本人の意識の問題だからだ。
だから、学び続けないといけない。
 
ここ3試合勝てていなくて、しかも2連敗中だった。
久しぶりのホームは最後の反攻のチャンスにしなきゃいけなかった。
だが、早々と2点先行された。
TL上では失望が一気に溢れた。
そりゃそうだ。
帰りたくなったり、画面を閉じたくなっただろう。
何故、この夏もっと補強しなかったんだと言いたくなっただろう。
だが、この試合はそこで終わらなかった。
 
岩尾のPKから始まった反撃は、岩尾がPKを蹴ったからこそより効果があったんだろう。
2失点していたが、試合当初から攻める形も奪う形もヴォルティスの方がコントロールできていた。
後から何とでも言えるが、2点目を取られても1点取り返せば流れは強くくる試合だと感じていた。
TLにもそんな気持ちを書いていた。
島屋のゴールは岩尾が決めた時点で、島屋であれ、他の誰かであれ、きっと来るゴールだと感じていた。
前半終了間際に来たのは出来過ぎで、そこは期待以上だった。
 
これで逆転勝ちしたら、ヴォルティスの歴史に残る試合になっただろう。
さらに昇格を決めたら、一生記憶に刻まれる試合になったかもしれない。
そうなりかけたが、残念ながらそうはならなかった。
大逆転して最後に落ちるという試合は、サッカーでは星の数ほどあるケースだ。
だからサッカーは難しい。だからやめられない。
 
結果は付いてこなかった。とても残念だ。
でも、凄い試合だった。
記憶には残るだろう。
一番記憶に残るのは何だ?
言うまでもないだろう。
岩尾憲が涙を流した姿だろう。
直接、目の前で見た人たちはなおさら忘れないだろう。
だって、その人たちのために泣いていたんだから。
 
岩尾は何故泣いてしまったのかの全てを理解するのは難しいだろう。
でも、勝ってあげたかったのだ。
あんな天気の中、連敗中で、久しぶりのホームで先に2失点して絶望的な状況を作ったなかでも応援してくれてた人のために。
一生懸命勝利を祈って試合を、現地でも、画面の前でも、祈っていた人たちを試合途中で失望させてしまったことの悔いのために。
少しでも希望を返してあげたいという気持ち、まだ諦めないで欲しい、諦めさせないからと訴えたい気持ちでPKを蹴ったんだろう。
あそこで外してたらシーズンは終わってた。
凄いプレッシャーだったと思うよ。
岩尾が蹴るしかなかった。
渡でも、山崎でも、島屋でも、杉本でもなく、岩尾である必要があのPKにはあった。
仮にもっと高い確率で決まったとしてもね。
岩尾以外が決めても意味はあまりなかったかもしれない。
あの猛反撃はなかったかもしれない。
岩尾はみんなのキャプテンであることを示したんだ。
だから、みんな諦めないで戦えた。
誰よりも責任を感じていて、勝たないといけないとあの状況でも思ってたんだ。
それを感じてあげないと。
そういう選手と今、一緒に戦ってるんだよ。
こんなことサポーター人生でそうそうないよ。
 
だから試合中に諦めること、補強の話なんかすることが恥ずかしいことわかるよね。
ましてや、こういう選手が諦めず戦い続けているリーグ戦で、やらかして試合に来れなくなるようなことをすることの愚かさ。
この試合には、何よりも大事な、学ぶべきことが詰まっていた。
昇格することより、優勝することより大事なこと。
これが欠けていたら、全てが無意味になるほどの重要なこと。
岩尾はそれを教えてくれてるんだ。
岩尾がそこまで思ってなくてもね。
岩尾自身が自然とそういうものを発してるんだ。
だからキャプテンなんだ。
我々が応援する機会を貰った、今、目の前にいる選手はそういう選手なんだ。
そういう選手を応援しなきゃいけない。
そういう選手を見てやらないといけない。
見るのは、今いない、来てほしい選手じゃない。
相手チームのサポーターじゃない。
TLの反応じゃない。
自分じゃない。
岩尾憲のような選手だ。
 
まだ諦める時期じゃない。
この試合は結果は残念だったが、もしあのまま勝ってたら、当然だが岩尾は泣かなかっただろう。
だとしたら、自分も当然そうだが、上に書いているようなことは感じなかっただろう。
だから、失った勝ち点2の代わりに大事なことを貰ったと思うことにする。
勝てなかったが、勝てなかったからの意味はあった。
ここからが勝負。
昇格することに意味を持たせるために必要なことを学べた。
まだ遅くない。それはよかった。
「諦めたら、そこで試合は終わり」とはどっちかというとバスケで有名な言葉ではあるが、その通りだ。
最後まで諦めちゃいけない。それを学ばせてもらった。
岩尾憲がピッチでプレーしている限り、希望は最後まで消えない。
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2017年9月11日 (月)

ヴォルティス、今季最大の正念場。試される底力。

2017 J2 第32節 トランスコスモススタジアム長崎
Vファーレン長崎 2 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】長崎:56' 幸野 志有人、60' 翁長 聖
    徳島:85' 山﨑 凌吾
  
正直、どう書き始めていいか一日考えても浮かばなかった。
だから、こう書いて始めることにした。
浮かばなかった理由はどうしても気持ちの整理がつかなかったからだ。
 
PKの判定などに不満があるわけではない。
今まで破壊力を発揮していたリカルド・ロドリゲス監督のサッカーが、ここ数節で驚くくらい勢いを削がれてしまっているからだ。
こんなに脆かったのか?という驚きと落胆がある。
どうすればいいのだろう?
 
長崎は前半は失点せずに折り返すことを第一に試合に入ったようだ。そして後半勝負をプランしていた通りに試合をモノにした。ヴォルティスは見事に嵌められた。
後半戦に入り、どの対戦相手も徳島の強さを認めつつ、決してリスペクトし過ぎず、どうやって勝つかをしっかり練って準備している。
ポゼッションで2:1になること、押し込まれることも織り込み済み。
しかし、受け方、押し込まれ方を想定した形に絞り込み、奪ってから素早く攻める形を徹底してくる。
二回り目の対戦では、さすがに相手の気持ちまでは押し込めない。
対戦相手のコメントでもヴォルティスは恐れられていない。
ヴォルティスは、ミスを待って刺そうと狙い続ける相手に、ミスをして刺されている。
我慢できずに、先にやられている。
もはや、ヴォルティスは相手にとって脅威はない。
舐められている。
 
だが、いつまでも脅威であり続けることなど最初からムリはある。
問題はここからだ。
どうやってこの舐められた状況を打ち破る。
ここで底力をどうやって出すのか?
戦い方、サッカーの形ではなく、もっと個々の底力を。
ヴォルティスというコミュニティの昇格したい、勝ちたいという底力を示したい。
観客は思ったように来てくれていない。
なら今来ている人たちの力を全て出して。
ここから10試合。
決して少なくない。
最後に昇格をどんな形であれ勝ち取るために。
底力を出して。
 
このまま、舐められて終われないぞ。
また新聞記事になっちゃってさ。
そのうえ、このまま終わっちゃったら、何が残るよ。
名誉挽回するにせよ、仮に悪役に徹するにせよ、このまま終わったら舐められっぱなしになるよ。
ヴォルティス全員で頑張ろう。
まだ終わっちゃいない。
 

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2017年9月 3日 (日)

「負け」というバケモノ。ヴォルティス、ここからは信じ切れるかが肝。

2017 J2 第31節 松本平広域公園総合球技場
松本山雅 3 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】松本:40' 工藤 浩平、45+1' 工藤 浩平、73' 高崎 寛之
     徳島:16' 山﨑 凌吾
  
 
悔やまれる失点だった。
先制した時の形がスキを上手く見つけての素晴らしい点の取り方だっただけになおさら残念だった。
岩尾が不在の中で、同点にされるまではどうにか埋められていた部分が試合を決めてしまったと思う。
山雅は走力で上回っていた。
リードされた後は、固めて、奪ったら走るを徹底してきた。
そのことを繰り返されたことで、前にボールを付けにくくされ、その状況に自滅させられてしまった。
今季のヴォルティスのように繋ぐスタイルのサッカーはリードされていない状況を保つことが重要だ。
引かれてスペースを消されると、そこで繋ぎ切れなくて手詰まりになることがある。
それでも強引にサイドを個で崩せればいいのだが、奪われてカウンターを喰らうことで意識的にも攻撃を封じられてしまった。
これ以上やられてはマズイという意識ダメージを喰らってしまい、その中で3失点目を喰らい終わってしまった。
完敗だった。
 
ただ、先制した場面は、好機となると感じた相手の隙に、パスの出し手、走る選手、その次を待つ選手の複数が同時に動けた秀逸な形だった。
山崎の判断もよかった。
直前に山雅のチャンスを防いだ直後だっただけに、いいヒットパンチになったはずだった。
あの形はチームの成長、成熟が表現されていた。
選手個人ももちろん。
だから、決してネガティブだらけだったわけじゃない。
 
今節は上位が揃って勝利を逃がしており、中位が上がってきた。
プレーオフ圏は大混戦になっている。
残り全て勝つという強い気持ちは大事だ。
ただ、思ってる以上に各チームの力の差はない。
それぞれの武器は、違いがある中で、それぞれ鋭さを上げている。
残り全試合勝つことは相当難しいだろう。
そう思って残り試合を計算した方がいい。
もっとも大事な武器は信じることで、信じる相手は目の前の試合でピッチに立っている選手たちである。
いない選手の名前を思い浮かべても仕方ない。
その選手が戻ってきても勝てない試合はあるだろう。
そんなことになったら本当に負けることに負けてしまうよ。
信じるしかない。
応援とは信じていることがその力の土台だ。
信じていないのに応援の形だけするのはおかしいよね。
そんなことしてないでしょ。
みんな、今戦っている選手をちゃんと信じてる。
いない選手の名前が出てきちゃうのは「負け」というバケモノに攻撃を受けて効いているから。
信じることを徹底すること。信じ切ること
そこがブレると、ブレたところから脱落するよ。
プレーオフにも出られなくて終わるよ。
ここからはそこが勝負の肝。

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2017年8月27日 (日)

お疲れ!?ヴォルティス。こういうこともある。

2017 J2 第30節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 1 モンテディオ山形
【得点】徳島:20' 渡 大生
    山形:71' 阪野 豊史
  
 
痛恨のドローにも見える。そう思った方がいい部分はある。
サポーター側には、厳しさある視点はある程度保たれていないといけないからだ。
ただ、平均的に見ると3試合を2勝1敗もしくは1分けで推移している。
これはヴォルティスに限ったことではなく、他のチームも似ている。
Jリーグの公式サイトの順位表の直近5試合の〇●△を見るとわかりやすい。
湘南は別だ。だから首位にいるのがわかる。
そこが湘南が既に持っていて、ヴォルティスがまだ持っていないものなのだろう。
 
夏の疲れが溜まっていることも事実なのだろう。
それだけの練習をキツイ環境でやっている疲れがどこかで表に出てくることはある。
それだけの練習をしているから今ここにいるとも言える。
勝つために死ぬ気で練習しろと我々は言えるが、実際同じことを我々がやったら本当に死ぬかもしれない。
それくらいのことをやってくれているのだから、本気でそんなことは言わないよね。
選手もわかっているさ。
本気で選手にそんなこと言える人間は、それこそその時点で負けることに負けているんだ。
 
自動昇格を諦めることはこの試合でも一ミリも必要ない。
でも、自動昇格ができなかったときのことを恐れるのはもっと必要ない。
もっと自信を持っていい。
サポーターが自信を持っていることが選手に伝われば、選手は決して諦めない。
そこはサポーターの責務だ。
 
次節は岩尾が出場停止になるが、それでも勝てるんだと自信を持つことだ。
そして今から松本戦の結果を恐れないことだ。
 
決して状況が悪くなっているわけじゃない。
 
観客動員数が伸びないことを気にしている人が増えている。
何故、観客動員数が伸びないのか?
それこそ、徳島に住んでいる人にわからないことが、ずっと遠くに住んでいる人間にわかるはずもない。
一つ他のプロスポーツのチームのファンのSNS上でのコメントで気になったことがある。
沖縄のプロバスケットボールチーム、琉球ゴールデンキングスは沖縄で絶大な人気がある。
キングスは昨日、新生チームとしてプレシーズンマッチを行った。
昨年から大量の選手の入れ替わりがあった。
長くチームに在籍し、優勝も経験し、地元出身であった選手もチームを離れたりしているようだ。
新加入の日本人選手には実績は素晴らしいが沖縄には縁のなかった選手も多い。
キングスは間違いなく強くなるだろうが、昨季の選手たちへの愛着もまだある人もいる。
その感情の中に選手が沖縄出身、もしくは沖縄に縁が深いという要素も結構大きくあるようだ。
ないちゃーという言葉がある。使い方に気をつけないといけない言葉らしい。
意味は本土の人ということだそうだ。簡単に調べただけだが。
後半、コート上の選手にないちゃーが占められていることを複雑に思うと書いていたのをたまたま目にして、そうなのかあと思った。
沖縄が特別な歴史があることをよくよく感じないといけない部分はある。
単純に徳島との比較には使えない。
ただ、ヴォルティスが今やっているサッカーが見て素晴らしいと感じるクオリティでありながら、観客動員が伸びないことについて。
サッカー以前に選手に愛着が湧いていないのかなと感じる部分もある。
これも徳島に住んでいないのであくまで推測の一つでしかない。
ただ、かつてだが、ヴォルティスが田中信二監督をシーズン途中で解任して、東コーチに指揮を預けた時のことを思い出す。
私の友人の徳島サポーターは東コーチが徳島に縁があることに凄く拘っていたことを思い出すのだ。
今季の躍進を支えている選手には新加入選手も多い。
選手がまだ知られていない、愛着が湧かない、という点も観客動員の現状の理由の一つになっているのかな?と思う。
選手の多くが県外出身者だからか?
それだったら他のクラブもそうだ。
だが、そういう地元へのプライドは絶対にあるだろう。
選手は一生懸命やっている。
そのことがまだ地元で理解されていないのかもしれない。
それが為されるには、徳島のために選手が頑張ってくれていることがいろんな方法でもっともっと伝わることが必要なのだろう。
やっているサッカーの質も大事だが、高度過ぎると初心者には難しい。
どうしても結果だけ見てしまう。
もっと選手を知ってもらうこと、徳島のために(県外出身だけど、とは言えないけど)頑張ってますと伝わると少し変わるのかなと、キングスのことで感じた。

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2017年8月21日 (月)

大崎、圧巻のハットトリック。ヴォルティス、勢いと層を手に最後の3分の一に挑む。

2017 J2 第29節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 5 - 0 レノファ山口FC
【得点】徳島:35' 渡 大生、38' 48' 90' 大﨑 淳矢、52' 山﨑 凌吾
 
 
再び大きな追い風が吹いてきた。
前節、金沢を一蹴した試合で、大崎が今季初ゴール(失礼、5月水戸戦で決めてましたね)を決めた。
そして、この試合で誰も想像していなかったであろうハットトリックを決めた。
これでFW陣、アタッカー陣の層はさらに厚くなった。
濱田も調子を上げている。
彼も本来のアタッキングスキルを活かすチャンスを貰ったことで生き返った。
リカルド・ロドリゲス監督は、選手を絶対に腐らせない。
残念ながら木村は出場機会を求めてか?熊本へ行った。
だが、彼にとっても今季ここまでの徳島での練習は彼に力を与えてくれているはずだ。
きっと熊本でそれを証明してくれる。
 
山口は前半に危険な匂いを放った時間もあったが、先制してからは匂いはすべて消せた。
大量得点後は削られるリスクを感じたが、それにも冷静に対応し、最後は削る気力もへし折った。
金沢のように荒れることなく、怪我人も出さずに終えられた。
それはすごく良かった。

2位の福岡が3位の名古屋に敗れたことで、上位との差は少し狭まった。
直接対決がもうないので、とにかく追いかけるしかないが、この勢い、それ以上にチームの団結した空気があれば可能性はかなりある。
信じて追いかけるしかない。
残り3分の一。
チャンスは絶対に来る。
 
あとは、観客動員が満たされて欲しい。
策は何かあるはずだ。
千葉ジェッツのノウハウが詰まった本が9月1日に発売されるが、役にたてば...なんてね。
 
なんというか、何も文句のつけようがないと、書くことも逆になくなるもんだね。
でも、決して気を緩めちゃいけない。
ちょっと前に優勝しか見えないといいながら、突き放されて気持ちを折りかけた日々の経験を活かさないとね。
サッカーの神様は気持ちを強くするチャンスをくれているんだと思うよ。

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2017年8月17日 (木)

ヴォルティス、再加速への完勝。無駄なカードにはご注意を。

2017 J2 第28節 石川県西部緑地公園陸上競技場
ツエーゲン金沢 0 - 4 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:4' 大﨑 淳矢、14' 渡 大生、44' 杉本 太郎、68' 山﨑 凌吾
 
ここ数試合、難しい時間を過ごした。
いろいろ心がザワザワした人も多かっただろう。
でも、まだヴォルティスは終わっていない。
上位との直接対決は終わっている。
ここからは大崩れする可能性は他より少ないだろう。
チャンスは十分にある、それを再認識できた試合になったと思う。
 
観ていた分には今季のヴォルティスそのものだった。
相手が思っていた以上に未熟な部分を見せたことで、簡単な試合になった。
金沢の柳下監督が怒り、交代で下げられ説教喰らった選手が泣いていた。
若いチームなのか、この試合はそれが悪い方に出たのだろう。
ちょっと、今のヴォルティスとは立っている高さが2ランクくらい下だった。
この日の金沢はね。
もちろん、大崎がゴールを決めるなど、収穫は大きかった。
再加速というには簡単過ぎるので、次節以降が本当にギアを入れる試合にはなるだろうが、いいきっかけになる。
 
ただ、不要なカードはここからは気を付けないといけない。
熱くなるなとは言い切れないが、詰め寄るならギリは意識してもらわないと。
ましてや4-0の状況で、カードなど貰うようでは困る。
相手の選手に問題はあったが、カルリーニョスのような冷静さが欲しかった。
負けられないがこれから続く。
終盤戦、カードで出場停止という状況を招くリスクはできる限り避けたい。
もちろん、濱田や大崎、ヴァシリェエヴィッチ、内田、清原と層は厚いが、スタメンの維持は大事だ。
誰かが欠けることの恐れというより、カードを貰わないで済む冷静さ、メンタルを鍛えてほしいという気持ちだ。
 
サポーターも相手選手や審判にほぼ毎試合熱くなっている。
気持ちはわかるが、ちょっと書き過ぎ。
怒りはわかるが、剥き出しにし過ぎ。
選手もそのときは興奮していても試合後はいつまでも怒っちゃいない。
前回の記事にも書いたけど、因縁を抱き込みすぎだね。
必要以上に相手を嫌う必要はないし、嫌われる必要もない。
バスケみたいにみんな仲良くみたいな空気はサッカーには似合わないと思うけど、度はあるよ。
 
相手の出来が出来だっただけに、勝負は次節からだ。
決して下位対決ばかりではない。
山形も黙って同じようにはやられないだろう。
負けられない。
だから簡単に一喜一憂しない。

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2017年8月12日 (土)

いま必要なのは信じること。ヴォルティス、最後に勝利は逃げたが、最後の最後は勝てる。

2017 J2 第27節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 2 - 2 横浜FC
【得点】徳島:40' 山﨑 凌吾、46' 馬渡 和彰
    横浜:25' イバ、90+5' イバ
 
どんな完成度の高いチームにもシーズン中に谷はくる。
ヴォルティスの歴史上で最もリーグを安定して戦っていたのは2004年のJFL最後のシーズンだ。
あのときは後期第6節まで18勝3分けとなる圧倒的な強さであった。
得点ランキングの1位、2位は林、大島の二人であった。
そんな無敵の大塚製薬サッカー部は実は天皇杯サッカーで東海大学に初戦で負けている。
そこがそのシーズンの大塚製薬サッカー部の谷だった。
その後リーグ戦で負けることもあったが、その時点でリーグ戦の趨勢は決まっていて慌てる必要はどこにもなくなっていた。
今J1で首位の鹿島アントラーズもシーズン途中で監督を交代させている。
その谷を乗り越えられば、ワンランク上の強さが手に入る。
 
ここ数節は強い武器のあるチームと続けて対戦している。
ある程度傷を負うのは仕方ない部分はある。
レアンドロ・ドミンゲスも加わり、横浜FCの攻撃力も確実に上がっている。
イバはJ2では得点ランキングトップだ。
試合が終わるまで怖いチームであったのは他のチームより高かったと思う。
 
でも、ヴォルティスのチーム状態は決して悪くない。
渡はここ数試合ゴールから遠ざかっているが、山崎は存在感を増しているし、島屋は岩尾に並ぶ程に不可欠な存在になってきているように見える。
この試合では濱田もいいプレーをした。
ゴールの形もきれいな形が作れている。
後半初めに逆転ゴールを奪えているように機を捉えられている。
谷は時期的な部分もある。
不調で招いているわけではない。
そのことは応援している側が一番信じてあげないと選手がキツくなる。
 
負けることに負けてはいけない。
この数試合勝てていないことで、選手に罵声を浴びせたり、ネットで補強や選手の売却を叫ぶ者が出始めている。
愚かなことだ。
それが負けることに負けているときの典型的な症状。
この先はキツイ終盤戦が待っている。
自力で一位、二位を落とすことができない以上、目の前の勝ちを掴み続けて待つしかない。
だから精神的にもキツイ。
その中では勝ち続けても3位以上にならない可能性があって、そのこともイライラを高めてしまう。
勝っていても気持ちが負けることが起きうる。
ましてや負けると、なおさらだ。
ここから先は負けることに負けないためのチキンレースになる。
脱落するやつは選手を罵るだろう。
それは応援ではない。
仕事(勝つこと、補強すること)しろ!なんて言葉は応援の言葉ではない。
負けない人間だけで最後まで勝ち抜くしかない。
そういうサポーターを選手も信頼してくれる。
だから、なおさら相手、相手のサポーターじゃなく、自分たちの選手だけを見なきゃいけない。
 
大丈夫。勝ち切れる。
ヴォルティスは選手全員で一緒に強くなってきているチームだ。
馬渡がゴールしたシーンを見てればわかる。
繋ぐ選手も、ラストパスを出した選手も、決めた選手も、みんな互いを信じている。
一連の動き。
パスをここに出してくれる。
ここに走ってくれる。
相手を吊れば、それを活かしてくれる。
踏ん張ればフォローしてくれる。
それが詰まっている。
相手のゴールはどんなゴールだった。
同じことこれから何度も起きそうなのはどっち?
大丈夫。
いま必要なのはそう信じること。
この試合は最後に勝利は逃げたが、全ての試合の最後の最後は勝てる。

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2017年8月 6日 (日)

今一度、チームと一つに。ヴォルティス、チームとサポーターの正念場。

2017 J2 第26節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 0 - 1 ジェフユナイテッド千葉
【得点】千葉:45+3' ラリベイ
 
前節、湘南に敗れたことで昇格も優勝も簡単じゃないことを思い知らされた。
優勝しか見えないと思えた暑さに冷や水が被さったような感じだった。
客観的に見て、福岡に勝った直後からちょっとヒートし過ぎている感じはしていた。
まだ7月だったからね。
湘南に勝てたら、あとは下位との対戦ばかり。
このサッカーなら無敵だから優勝へ電車道だろみたいな空気があって、ちょっと早いよなとは思った。
みんなも内心絶対そう思っていたと思うんだ。
優勝だ!と自分たちを鼓舞している部分もあっただろう。
 
その時にね、優勝が見えてきたと同時に、優勝できなかった時の恐怖も抱え込んだんだ。
この試合で、交代枠を使い切らなかったこと、ハーフタイムで変えた2人のこと。
急に采配能力に不安を覚えた人いるでしょ?
 
馬渡の件もあって、試合前からこの試合に単に勝つ以上のモノをつけたくて、いろいろ考えた人いるでしょ?
自分たちではやれないことを考え、仮にフロントにリクエストして却下されるだろうとしても、千葉を揶揄してやりたくて考えたでしょ?
 
それもこれも「勝たないといけない。」と考えると同時に、「負けるとバカにされるのが怖い」という気持ちも抱え込んだんだよ。
この試合についてはね。
そして、福岡に勝った時点で優勝できなかった時の恐怖も抱え込み、それが湘南に負けて表に出てきた。
そこで、いろいろあった千葉を迎えたことで、ネガティブな気持ちが一気に膨らんだ。
そこで負けた。
ここから先は自分自身で振り返ってもらえれば。
 
この試合についてのリカルド・ロドリゲス監督や選手たちのコメントを読んだとき、彼らのコメントに共感できただろうか?
結果が出ている時は共感できる感じになっていたかもしれない。
この試合のように、負けて、そして連敗し、順位を落とし、相手があの千葉だった今、自分の感想とのズレを感じる?
ああすべきだっただろ、交代枠使えよとか、佐藤何で変えたとか、誰それ使えよとか。
そこが最前線で戦って、結果に責任を背負っているチームとサポーターの差なんだよ。
無いと思われている、もっと一丸だと思えたかもしれないモノでの監督、選手とサポーターの差なんだよ。
そこを埋めていく必要がある。
もっと強くなろうとコメントしている選手ともっと共に。
勝っているときは気にならなかったことが、首位目前で連敗して4位に下がり、首位と勝ち点10に開いた今こそ。
 
 
この試合はね、選手と意識がずれた状態で迎えたから、負けた時にいろいろ不満が出ちゃってるんだよ。
因縁を抱え込み過ぎなんだよ。サポーターが。
千葉に限らず、他のチームにもね。
選手、そんなもの試合前にコメントしないでしょ。
だから要らないの。
もっとヴォルティスの選手だけ見てればいいのさ。
相手を見ながら、ヴォルティスに勝ってくれることを期待しちゃうから負けた時におかしくなる。
そこを変えて、一人一人が、もっとチームと一つに。
いまこそ、それが試されていると思うよ。
敵に勝つことに喜びがあるんじゃない。
ヴォルティスと共に強くなることに喜びがあるんだよ。
そのために。
(写真は湘南戦のときのモノ)
 
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2017年7月30日 (日)

首位と3位の違いを学ぶ。ヴォルティス、大一番は完敗。

2017 J2 第25節 Shonan BMW スタジアム平塚
湘南ベルマーレ 2 - 0 徳島ヴォルティス
【得点】湘南:48' ジネイ、66' 秋野 央樹
 
平塚には何度も来たことがあるがハッキリ言って遠い。
それでも関東圏だし、今回のような大一番は行かないわけにはいかない。
ましてや、この試合のあとは最終節まで関東圏はない。
応援の立ち位置が変わっても行く理由は十分すぎるくらいある。
だから行ってきた。
行ってきたからハマグチさんのお姉さんにも久しぶりにお会いできたわけで。
 
試合前、いろいろと想像することが面白かった試合だった。
どう考えてもポゼッションで負ける、互角以下になるとは思えなかった。
その中で曺貴裁監督がどんなサッカーを用意して待ち受けるのか興味が深かった。
曺貴裁は元柏レイソルであり、サポーターを始めた時に選手だった人なのでどうしても親近感が湧く。
それも想像を面白くさせてくれる。
試合まで飽きのこない日々を過ごした。
 
前節、ヴォルティスは2位福岡に勝って首位を射程圏内に入れた。
もちろん、それは何かを成し遂げたわけでもないが、チームとサポーターの士気を最高潮にした。
湘南が山形に敗れたことで差は4まで縮まったことも大きかった。
想像はさらに膨らみ、飽きることなく昨日を迎えた。
 
ヴォルティスはセレッソから清原翔平を獲得した。
経験もありクレバーな選手だ。それは身をもって知っているヴォルティスである。
この先、キーマンになってくれると信じている。
 
忘れていたが、湘南には秋野央樹がいたのだ。
彼の変身ぶりはウワサでは聞いていて、嫌な予感と変な期待感も正直あった。
 
いろんな思いを抱えた中、どんよりとした空の下、大一番は始まった。
Dscn8442
Dscn8450
 
前半は押しているように見えてストロングポイントをしっかりとケアされていた。
特に、馬渡へのケアはがっちりされていた。
彼のサイドはそこそこ上がれていたのだが、馬渡を走らせてボールを通すというキラーアタックは封じられた。
最後に馬渡を使わせないということで嫌な角度からクロスを上げさせないが徹底していて、人が絡んでエリア付近に持ち込めてもクロスは緩かった。
それでヴォルティスはテンポを上げられなかった。
 
湘南は決して引かずに高い位置でヴォルティスにボールを持たれることを判ったうえで我慢していたように思う。
それができるところがアビスパと違った。
首位と2位の違いだった。
曺貴裁監督の試合後のインタビューでは選手たちに情報を与え過ぎないようにしたと言っていたが、自分たちのサッカーをさせることを優先させたのだろう。
前節、ああいう負け方をしている以上、それは当然だったように思う。
ディフェンスの集中力は戻っていた。
ベルマーレのディフェンス陣はプライドを賭けていた。
 
それでもヴォルティスもいつも通りにできていたと思う。
相手が今までとワンランク違った相手だった中で、首位と互角か僅かに上だった。
それはこの試合までに選手もサポーターも手にしていた自信の通りだったと思う。
 
どちらか先にミスした方が負けると思えた。
ガマン比べになると思った。
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後半、雨が強くなった。
このことはヴォルティスに影響を与えたと思う。
もちろん、ヴォルティスは雨に弱いわけじゃない。
リードされた後の精神面で影響を与えたと思うのだ。
湘南は奪うと速く前に攻めることをよりハッキリさせてきた。
そして首位と3位の違いが出てしまった。
先制された場面では右サイドでフリーでクロスを上げさせた。
人はいたがケアされていなかった。
入ってきたクロスに対し、一人に複数が吊られてしまった。
折り返しもフリーでさせた。
そして決定力のあるジネイもフリーにしてしまっていた。
守備のミスが一気に連鎖した。
誰が誰に付くということを徹底することが、肝心な場面で消えた。
鉾はリーグ随一になっていたが、どこかで盾が後回しになっていたモノがここで出たのかもしれない。
首位の湘南は最後まで守備が集中していた。
最終局面で島屋にプレゼントパスするミスはあったが、その時点では2点差であった。
圧されることをある程度覚悟したうえで、引かずに踏ん張って守備する意識が最後まで崩れなかった。
ヴォルティスは守備で根負けしてしまったように思う。
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失点した後、渡がすぐに決定機を作った。
だが、そこで決まらなかったことで、追いつきたいという意識がチーム全体で焦りに昇華してしまった。
それが雨でボールの走りが変わったことに対応する余裕も奪った気がしている。
パスでのミス、アタックの選択肢で多様性が減って、打つべき、いや打てていた場面でも打てなくなった。
もっと崩そうと意識し過ぎてしまった。
首位と3位のチームの違い、そしてチームの持っている経験値の差が出た。
前半終了間際と、後半序盤で同じコーナーキックのトリックを使わせてしまうなどにもそれは出ていた。
 
上述したが馬渡も最後までチャンスメイクで使いたい形で使わせてもらえなかった。
 
湘南は試合運び以外にも違いを見せた。
サポーターもこの大一番の意味をよくわかっていた。
ゴール裏だけでなく、メインもバックも声量が大きかった。
判定へのブーイングも広い範囲で大きな音で出ていた。
そこもヴォルティスが手にしないといけないものなのだろう。
 
気にしていた秋野は柏時代は点を狙う選手ではなかったが、よく走っていたし、狙う意識も別人のようだった。
2失点目、彼の動きにケアしている選手もいなかった。
 
完敗だったが、首位たる強さの理由を体感できたことは大きい。
屈辱を味わったが、これはもっと強くなるためにも必要なものだと思う。
悔しいで終わったら無意味だ。
上位対決はなくなり、あとは下位だけだから、上位がつぶし合ってくれれば大丈夫と思っていたらもっとダメ。
ここで学ばないと。
ヴォルティスにはJ2で闘ううえでも足りていないものがあることがわかったのだ。
大一番でこういう負けを喫してしまうこと。
そこから自分たちをもっと知ることが自分たちを強くさせてくれる。
そして、足りないものがそんな簡単に手に入らないモノであることも。
ここまでのモノが簡単に手に入り過ぎたのだと。
そしてもっともっと強くなる必要があって、なれるということも。
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2017年7月24日 (月)

+αを持っていたヴォルティス。捉えた上、追ってくる下。

2017 J2 第24節 レベルファイブスタジアム
アビスパ福岡 0 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:66' 島屋 八徳
 
上位対決が多く組まれている7月後半から8月に掛けては今季のビッグタイムである。
この時期、各チームも補強を進める時期でもある。
ヴォルティスもセレッソから清原選手を期限付き移籍で獲得した。
よって今季のこの時期はとても重要でハードな時期となった。
 
2位アビスパ福岡との大一番の前日、首位ベルマーレが敗れたことで、この試合はさらに重要さを増した。
こういう時に勝ち切れるかは、やっているサッカーの内容、完成度、勢いに加え、+αが必要になる。
その+αが何かは試合によって変わる。
いづれにせよ共通しているのは”持っている”チームであるか、ないかが明暗を分ける。
この試合はそれが試された試合になったと思う。
 
殊勲者の島屋がインタビューで自身の出来には不満を感じていると正直に答えていた。
確かに支配率は圧倒していたが、フィニッシュまでいった回数は比して少なかった。
特に前半はそうだった。
フィニッシュまで持っていくペースが上がるのもいつもより明らかに遅かった。
決定的なピンチも少なかったが、試合を通じて支配した内容に相応しくない結果に辿り着く可能性もあった。
それでも勝ちきった。これは大きい勝利だ。
選手たちは不満を感じているだろうが大きい。
 
+αが、この試合のヴォルティスが発揮した+αが何であったのかは明確には表現しにくい。
抽象的にはなってもよければそれは執念だったと思う。
島屋と岩下の執念の差とまで掘り下げてしまうと、逆に誤って理解してしまうかもしれない。
他の選手がそのシーンまで何度も、上手くいかなかったかもしれないが、押し寄せた際の執念。
切り込んでチャンスを作った太郎の執念。
それらの上に島屋の執念が乗っかった結果が生み出したと言わないといけないだろう。
負けても順位的に抜かれないという条件もどこかで執念の差に影響したかもしれない。
だが私にはそんなことで生まれた執念の差以上のものをヴォルティスは創り出していたと思う。
前回昇格したときのアウェイでの千葉戦、大崎が決めて勝った豪雨の中の一戦を彷彿させた一戦だった。
 
これで首位争いを本格的に生み出した。
これで優勝争いするチームは横一線に並び直したと言っていい。
だが、それはベルマーレ、アビスパ、そしてヴォルティスだけではない。
現時点で勝ち点36までのチームはそこに絡んでいると思っていい。
例えば横浜FCは、J1でMVPも獲得したことがあるレアンドロ・ドミンゲスを獲得した。
能力の高さはよくわかっている。
注目のデビュー戦(対長崎戦)では100%ではなさそうだったが、強烈な印象を観衆に与えた。
J2では使い手が見当たらない、アウトサイドで弧を描くスルーパスを出して決定機を演出した。
イバとは相性が良さそうである。
そしてチームとの相性もよさそうだ。
名古屋より、柏より、フィットするのは早そうだ。
笑いのネタにされていた来日直後のお腹の膨らみもこの試合では無くなっていた。
徳島戦ではベストの状態で出てくる可能性が高い。
脅威ではあるが、面白さも倍増した。
こうでなくては昇格争いは面白くない。
上も捉えたが、下からも追い上げてくる。
上だけ見させてはくれない。
その上で勝ち抜くのだ。
だから掴むものは価値を持つ。
だから我々は人生を乗っけることに躊躇わないのだ。
そう思わない?

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