2024 J2リーグ
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 9月22日(日)
徳島ヴォルティス 0 - 1 いわきFC
【得点】いわき: 51'有馬 幸太郎
とてもフィジカルでよく走り、よく追って、意欲の途切れないサッカーをいわきFCはしてたように思う。
ヴォルティスもその土台はあると思う。
その上に技術や視認力、判断力が組み立てられていくレベルに達していたとも思う。
しかし、この試合はインタビューで近いニュアンスを答えた人もいたが、相手の土俵で相手の相撲で押し倒しにいってやられたように思う。
もちろん、そういう土俵の上で戦える選手、持ち味が出る選手もいる。
ターレスは凄くイキイキしていた。
左サイドで相手を恐怖に陥れていた。
エゴイスティックに自分だけでイカずに周囲も見えていた。
だからさらに怖い存在になれていた。
ヒーローになる寸前までもいった。
彼が報われなかったことは残念だ。
得点の匂いが最も高まった時に決められたのが差だった。
つまらないサッカーに見えた人もいたかもしれないが、私には中盤で攻守が秒単位で切り替わる、詰めて奪い合う展開はスリリングで面白かった。
互いに集中が高いままなので奪ってもすぐ矢が飛んでくる。
それが相手の土俵だったと言われればそれはそうなんだが。
残り6試合でプレーオフ圏に7点差。非常に厳しい。
ジェフ千葉、いわき、山形が競り合う中に入れるかというと、現在の彼らの勝率からすると勝ち点9以上取ったチームが掴むだろう。
そこプラス7点差、さらに得失点差も考えると可能性は限りなくない。
おそらく監督、スタッフ、選手、フロントみんなわかってる。
素人の我々でさえわかるのだから。
それでもだ。
チームは可能性あるかぎり、いや可能性が無くなっても手を抜かずに目の前の試合で最後まで全力で勝ちにいくだろう。
サポーターに喜んでもらいたいから。
我々は成績・結果を評価する立場ではない。共に戦う立場だ。
欧州や南米は結果にシビアと言うかもしれないが、100年以上戦い続けている中で屈辱と歓喜は交互に数えきれないほどある。
結果にシビアでも結果を引き摺り続けてはいない。
今朝、ミラノダービーで負けたインテルのファンが公式のコメントに「勝つときも負ける時も同じ立場」と書き込みしていてちょっと感心してしまった。
監督も選手もフロントも自分たちが乗るレーシングカーのパーツではない。わかっていることだと思うが。
金で買うものではない。しかも自分たちの金じゃない。
チケット収入だけで今のチームが賄えるわけない。
今ここでクチにしていけないことは堪えられないと。
もちろん、他のチームでも同じことはどこでも起きてる。負けることへの恐怖。
だから言っていいのではなく、そこより上にありたいならそういう部分で自分たちを強くしないと。
チームは強くてもサポは...とか言われたくはない。お前らもどうなんだよとかいう連中に。
まだ試合は6試合ある。
最後までファイティングポーズを共に。
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