2017年8月17日 (木)

ヴォルティス、再加速への完勝。無駄なカードにはご注意を。

2017 J2 第28節 石川県西部緑地公園陸上競技場
ツエーゲン金沢 0 - 4 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:4' 大﨑 淳矢、14' 渡 大生、44' 杉本 太郎、68' 山﨑 凌吾
 
ここ数試合、難しい時間を過ごした。
いろいろ心がザワザワした人も多かっただろう。
でも、まだヴォルティスは終わっていない。
上位との直接対決は終わっている。
ここからは大崩れする可能性は他より少ないだろう。
チャンスは十分にある、それを再認識できた試合になったと思う。
 
観ていた分には今季のヴォルティスそのものだった。
相手が思っていた以上に未熟な部分を見せたことで、簡単な試合になった。
金沢の柳下監督が怒り、交代で下げられ説教喰らった選手が泣いていた。
若いチームなのか、この試合はそれが悪い方に出たのだろう。
ちょっと、今のヴォルティスとは立っている高さが2ランクくらい下だった。
この日の金沢はね。
もちろん、大崎がゴールを決めるなど、収穫は大きかった。
再加速というには簡単過ぎるので、次節以降が本当にギアを入れる試合にはなるだろうが、いいきっかけになる。
 
ただ、不要なカードはここからは気を付けないといけない。
熱くなるなとは言い切れないが、詰め寄るならギリは意識してもらわないと。
ましてや4-0の状況で、カードなど貰うようでは困る。
相手の選手に問題はあったが、カルリーニョスのような冷静さが欲しかった。
負けられないがこれから続く。
終盤戦、カードで出場停止という状況を招くリスクはできる限り避けたい。
もちろん、濱田や大崎、ヴァシリェエヴィッチ、内田、清原と層は厚いが、スタメンの維持は大事だ。
誰かが欠けることの恐れというより、カードを貰わないで済む冷静さ、メンタルを鍛えてほしいという気持ちだ。
 
サポーターも相手選手や審判にほぼ毎試合熱くなっている。
気持ちはわかるが、ちょっと書き過ぎ。
怒りはわかるが、剥き出しにし過ぎ。
選手もそのときは興奮していても試合後はいつまでも怒っちゃいない。
前回の記事にも書いたけど、因縁を抱き込みすぎだね。
必要以上に相手を嫌う必要はないし、嫌われる必要もない。
バスケみたいにみんな仲良くみたいな空気はサッカーには似合わないと思うけど、度はあるよ。
 
相手の出来が出来だっただけに、勝負は次節からだ。
決して下位対決ばかりではない。
山形も黙って同じようにはやられないだろう。
負けられない。
だから簡単に一喜一憂しない。

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2017年8月12日 (土)

いま必要なのは信じること。ヴォルティス、最後に勝利は逃げたが、最後の最後は勝てる。

2017 J2 第27節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 2 - 2 横浜FC
【得点】徳島:40' 山﨑 凌吾、46' 馬渡 和彰
    横浜:25' イバ、90+5' イバ
 
どんな完成度の高いチームにもシーズン中に谷はくる。
ヴォルティスの歴史上で最もリーグを安定して戦っていたのは2004年のJFL最後のシーズンだ。
あのときは後期第6節まで18勝3分けとなる圧倒的な強さであった。
得点ランキングの1位、2位は林、大島の二人であった。
そんな無敵の大塚製薬サッカー部は実は天皇杯サッカーで東海大学に初戦で負けている。
そこがそのシーズンの大塚製薬サッカー部の谷だった。
その後リーグ戦で負けることもあったが、その時点でリーグ戦の趨勢は決まっていて慌てる必要はどこにもなくなっていた。
今J1で首位の鹿島アントラーズもシーズン途中で監督を交代させている。
その谷を乗り越えられば、ワンランク上の強さが手に入る。
 
ここ数節は強い武器のあるチームと続けて対戦している。
ある程度傷を負うのは仕方ない部分はある。
レアンドロ・ドミンゲスも加わり、横浜FCの攻撃力も確実に上がっている。
イバはJ2では得点ランキングトップだ。
試合が終わるまで怖いチームであったのは他のチームより高かったと思う。
 
でも、ヴォルティスのチーム状態は決して悪くない。
渡はここ数試合ゴールから遠ざかっているが、山崎は存在感を増しているし、島屋は岩尾に並ぶ程に不可欠な存在になってきているように見える。
この試合では濱田もいいプレーをした。
ゴールの形もきれいな形が作れている。
後半初めに逆転ゴールを奪えているように機を捉えられている。
谷は時期的な部分もある。
不調で招いているわけではない。
そのことは応援している側が一番信じてあげないと選手がキツくなる。
 
負けることに負けてはいけない。
この数試合勝てていないことで、選手に罵声を浴びせたり、ネットで補強や選手の売却を叫ぶ者が出始めている。
愚かなことだ。
それが負けることに負けているときの典型的な症状。
この先はキツイ終盤戦が待っている。
自力で一位、二位を落とすことができない以上、目の前の勝ちを掴み続けて待つしかない。
だから精神的にもキツイ。
その中では勝ち続けても3位以上にならない可能性があって、そのこともイライラを高めてしまう。
勝っていても気持ちが負けることが起きうる。
ましてや負けると、なおさらだ。
ここから先は負けることに負けないためのチキンレースになる。
脱落するやつは選手を罵るだろう。
それは応援ではない。
仕事(勝つこと、補強すること)しろ!なんて言葉は応援の言葉ではない。
負けない人間だけで最後まで勝ち抜くしかない。
そういうサポーターを選手も信頼してくれる。
だから、なおさら相手、相手のサポーターじゃなく、自分たちの選手だけを見なきゃいけない。
 
大丈夫。勝ち切れる。
ヴォルティスは選手全員で一緒に強くなってきているチームだ。
馬渡がゴールしたシーンを見てればわかる。
繋ぐ選手も、ラストパスを出した選手も、決めた選手も、みんな互いを信じている。
一連の動き。
パスをここに出してくれる。
ここに走ってくれる。
相手を吊れば、それを活かしてくれる。
踏ん張ればフォローしてくれる。
それが詰まっている。
相手のゴールはどんなゴールだった。
同じことこれから何度も起きそうなのはどっち?
大丈夫。
いま必要なのはそう信じること。
この試合は最後に勝利は逃げたが、全ての試合の最後の最後は勝てる。

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2017年8月 6日 (日)

今一度、チームと一つに。ヴォルティス、チームとサポーターの正念場。

2017 J2 第26節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 0 - 1 ジェフユナイテッド千葉
【得点】千葉:45+3' ラリベイ
 
前節、湘南に敗れたことで昇格も優勝も簡単じゃないことを思い知らされた。
優勝しか見えないと思えた暑さに冷や水が被さったような感じだった。
客観的に見て、福岡に勝った直後からちょっとヒートし過ぎている感じはしていた。
まだ7月だったからね。
湘南に勝てたら、あとは下位との対戦ばかり。
このサッカーなら無敵だから優勝へ電車道だろみたいな空気があって、ちょっと早いよなとは思った。
みんなも内心絶対そう思っていたと思うんだ。
優勝だ!と自分たちを鼓舞している部分もあっただろう。
 
その時にね、優勝が見えてきたと同時に、優勝できなかった時の恐怖も抱え込んだんだ。
この試合で、交代枠を使い切らなかったこと、ハーフタイムで変えた2人のこと。
急に采配能力に不安を覚えた人いるでしょ?
 
馬渡の件もあって、試合前からこの試合に単に勝つ以上のモノをつけたくて、いろいろ考えた人いるでしょ?
自分たちではやれないことを考え、仮にフロントにリクエストして却下されるだろうとしても、千葉を揶揄してやりたくて考えたでしょ?
 
それもこれも「勝たないといけない。」と考えると同時に、「負けるとバカにされるのが怖い」という気持ちも抱え込んだんだよ。
この試合についてはね。
そして、福岡に勝った時点で優勝できなかった時の恐怖も抱え込み、それが湘南に負けて表に出てきた。
そこで、いろいろあった千葉を迎えたことで、ネガティブな気持ちが一気に膨らんだ。
そこで負けた。
ここから先は自分自身で振り返ってもらえれば。
 
この試合についてのリカルド・ロドリゲス監督や選手たちのコメントを読んだとき、彼らのコメントに共感できただろうか?
結果が出ている時は共感できる感じになっていたかもしれない。
この試合のように、負けて、そして連敗し、順位を落とし、相手があの千葉だった今、自分の感想とのズレを感じる?
ああすべきだっただろ、交代枠使えよとか、佐藤何で変えたとか、誰それ使えよとか。
そこが最前線で戦って、結果に責任を背負っているチームとサポーターの差なんだよ。
無いと思われている、もっと一丸だと思えたかもしれないモノでの監督、選手とサポーターの差なんだよ。
そこを埋めていく必要がある。
もっと強くなろうとコメントしている選手ともっと共に。
勝っているときは気にならなかったことが、首位目前で連敗して4位に下がり、首位と勝ち点10に開いた今こそ。
 
 
この試合はね、選手と意識がずれた状態で迎えたから、負けた時にいろいろ不満が出ちゃってるんだよ。
因縁を抱え込み過ぎなんだよ。サポーターが。
千葉に限らず、他のチームにもね。
選手、そんなもの試合前にコメントしないでしょ。
だから要らないの。
もっとヴォルティスの選手だけ見てればいいのさ。
相手を見ながら、ヴォルティスに勝ってくれることを期待しちゃうから負けた時におかしくなる。
そこを変えて、一人一人が、もっとチームと一つに。
いまこそ、それが試されていると思うよ。
敵に勝つことに喜びがあるんじゃない。
ヴォルティスと共に強くなることに喜びがあるんだよ。
そのために。
(写真は湘南戦のときのモノ)
 
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2017年7月30日 (日)

首位と3位の違いを学ぶ。ヴォルティス、大一番は完敗。

2017 J2 第25節 Shonan BMW スタジアム平塚
湘南ベルマーレ 2 - 0 徳島ヴォルティス
【得点】湘南:48' ジネイ、66' 秋野 央樹
 
平塚には何度も来たことがあるがハッキリ言って遠い。
それでも関東圏だし、今回のような大一番は行かないわけにはいかない。
ましてや、この試合のあとは最終節まで関東圏はない。
応援の立ち位置が変わっても行く理由は十分すぎるくらいある。
だから行ってきた。
行ってきたからハマグチさんのお姉さんにも久しぶりにお会いできたわけで。
 
試合前、いろいろと想像することが面白かった試合だった。
どう考えてもポゼッションで負ける、互角以下になるとは思えなかった。
その中で曺貴裁監督がどんなサッカーを用意して待ち受けるのか興味が深かった。
曺貴裁は元柏レイソルであり、サポーターを始めた時に選手だった人なのでどうしても親近感が湧く。
それも想像を面白くさせてくれる。
試合まで飽きのこない日々を過ごした。
 
前節、ヴォルティスは2位福岡に勝って首位を射程圏内に入れた。
もちろん、それは何かを成し遂げたわけでもないが、チームとサポーターの士気を最高潮にした。
湘南が山形に敗れたことで差は4まで縮まったことも大きかった。
想像はさらに膨らみ、飽きることなく昨日を迎えた。
 
ヴォルティスはセレッソから清原翔平を獲得した。
経験もありクレバーな選手だ。それは身をもって知っているヴォルティスである。
この先、キーマンになってくれると信じている。
 
忘れていたが、湘南には秋野央樹がいたのだ。
彼の変身ぶりはウワサでは聞いていて、嫌な予感と変な期待感も正直あった。
 
いろんな思いを抱えた中、どんよりとした空の下、大一番は始まった。
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前半は押しているように見えてストロングポイントをしっかりとケアされていた。
特に、馬渡へのケアはがっちりされていた。
彼のサイドはそこそこ上がれていたのだが、馬渡を走らせてボールを通すというキラーアタックは封じられた。
最後に馬渡を使わせないということで嫌な角度からクロスを上げさせないが徹底していて、人が絡んでエリア付近に持ち込めてもクロスは緩かった。
それでヴォルティスはテンポを上げられなかった。
 
湘南は決して引かずに高い位置でヴォルティスにボールを持たれることを判ったうえで我慢していたように思う。
それができるところがアビスパと違った。
首位と2位の違いだった。
曺貴裁監督の試合後のインタビューでは選手たちに情報を与え過ぎないようにしたと言っていたが、自分たちのサッカーをさせることを優先させたのだろう。
前節、ああいう負け方をしている以上、それは当然だったように思う。
ディフェンスの集中力は戻っていた。
ベルマーレのディフェンス陣はプライドを賭けていた。
 
それでもヴォルティスもいつも通りにできていたと思う。
相手が今までとワンランク違った相手だった中で、首位と互角か僅かに上だった。
それはこの試合までに選手もサポーターも手にしていた自信の通りだったと思う。
 
どちらか先にミスした方が負けると思えた。
ガマン比べになると思った。
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後半、雨が強くなった。
このことはヴォルティスに影響を与えたと思う。
もちろん、ヴォルティスは雨に弱いわけじゃない。
リードされた後の精神面で影響を与えたと思うのだ。
湘南は奪うと速く前に攻めることをよりハッキリさせてきた。
そして首位と3位の違いが出てしまった。
先制された場面では右サイドでフリーでクロスを上げさせた。
人はいたがケアされていなかった。
入ってきたクロスに対し、一人に複数が吊られてしまった。
折り返しもフリーでさせた。
そして決定力のあるジネイもフリーにしてしまっていた。
守備のミスが一気に連鎖した。
誰が誰に付くということを徹底することが、肝心な場面で消えた。
鉾はリーグ随一になっていたが、どこかで盾が後回しになっていたモノがここで出たのかもしれない。
首位の湘南は最後まで守備が集中していた。
最終局面で島屋にプレゼントパスするミスはあったが、その時点では2点差であった。
圧されることをある程度覚悟したうえで、引かずに踏ん張って守備する意識が最後まで崩れなかった。
ヴォルティスは守備で根負けしてしまったように思う。
Dscn8497  
失点した後、渡がすぐに決定機を作った。
だが、そこで決まらなかったことで、追いつきたいという意識がチーム全体で焦りに昇華してしまった。
それが雨でボールの走りが変わったことに対応する余裕も奪った気がしている。
パスでのミス、アタックの選択肢で多様性が減って、打つべき、いや打てていた場面でも打てなくなった。
もっと崩そうと意識し過ぎてしまった。
首位と3位のチームの違い、そしてチームの持っている経験値の差が出た。
前半終了間際と、後半序盤で同じコーナーキックのトリックを使わせてしまうなどにもそれは出ていた。
 
上述したが馬渡も最後までチャンスメイクで使いたい形で使わせてもらえなかった。
 
湘南は試合運び以外にも違いを見せた。
サポーターもこの大一番の意味をよくわかっていた。
ゴール裏だけでなく、メインもバックも声量が大きかった。
判定へのブーイングも広い範囲で大きな音で出ていた。
そこもヴォルティスが手にしないといけないものなのだろう。
 
気にしていた秋野は柏時代は点を狙う選手ではなかったが、よく走っていたし、狙う意識も別人のようだった。
2失点目、彼の動きにケアしている選手もいなかった。
 
完敗だったが、首位たる強さの理由を体感できたことは大きい。
屈辱を味わったが、これはもっと強くなるためにも必要なものだと思う。
悔しいで終わったら無意味だ。
上位対決はなくなり、あとは下位だけだから、上位がつぶし合ってくれれば大丈夫と思っていたらもっとダメ。
ここで学ばないと。
ヴォルティスにはJ2で闘ううえでも足りていないものがあることがわかったのだ。
大一番でこういう負けを喫してしまうこと。
そこから自分たちをもっと知ることが自分たちを強くさせてくれる。
そして、足りないものがそんな簡単に手に入らないモノであることも。
ここまでのモノが簡単に手に入り過ぎたのだと。
そしてもっともっと強くなる必要があって、なれるということも。
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2017年7月24日 (月)

+αを持っていたヴォルティス。捉えた上、追ってくる下。

2017 J2 第24節 レベルファイブスタジアム
アビスパ福岡 0 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:66' 島屋 八徳
 
上位対決が多く組まれている7月後半から8月に掛けては今季のビッグタイムである。
この時期、各チームも補強を進める時期でもある。
ヴォルティスもセレッソから清原選手を期限付き移籍で獲得した。
よって今季のこの時期はとても重要でハードな時期となった。
 
2位アビスパ福岡との大一番の前日、首位ベルマーレが敗れたことで、この試合はさらに重要さを増した。
こういう時に勝ち切れるかは、やっているサッカーの内容、完成度、勢いに加え、+αが必要になる。
その+αが何かは試合によって変わる。
いづれにせよ共通しているのは”持っている”チームであるか、ないかが明暗を分ける。
この試合はそれが試された試合になったと思う。
 
殊勲者の島屋がインタビューで自身の出来には不満を感じていると正直に答えていた。
確かに支配率は圧倒していたが、フィニッシュまでいった回数は比して少なかった。
特に前半はそうだった。
フィニッシュまで持っていくペースが上がるのもいつもより明らかに遅かった。
決定的なピンチも少なかったが、試合を通じて支配した内容に相応しくない結果に辿り着く可能性もあった。
それでも勝ちきった。これは大きい勝利だ。
選手たちは不満を感じているだろうが大きい。
 
+αが、この試合のヴォルティスが発揮した+αが何であったのかは明確には表現しにくい。
抽象的にはなってもよければそれは執念だったと思う。
島屋と岩下の執念の差とまで掘り下げてしまうと、逆に誤って理解してしまうかもしれない。
他の選手がそのシーンまで何度も、上手くいかなかったかもしれないが、押し寄せた際の執念。
切り込んでチャンスを作った太郎の執念。
それらの上に島屋の執念が乗っかった結果が生み出したと言わないといけないだろう。
負けても順位的に抜かれないという条件もどこかで執念の差に影響したかもしれない。
だが私にはそんなことで生まれた執念の差以上のものをヴォルティスは創り出していたと思う。
前回昇格したときのアウェイでの千葉戦、大崎が決めて勝った豪雨の中の一戦を彷彿させた一戦だった。
 
これで首位争いを本格的に生み出した。
これで優勝争いするチームは横一線に並び直したと言っていい。
だが、それはベルマーレ、アビスパ、そしてヴォルティスだけではない。
現時点で勝ち点36までのチームはそこに絡んでいると思っていい。
例えば横浜FCは、J1でMVPも獲得したことがあるレアンドロ・ドミンゲスを獲得した。
能力の高さはよくわかっている。
注目のデビュー戦(対長崎戦)では100%ではなさそうだったが、強烈な印象を観衆に与えた。
J2では使い手が見当たらない、アウトサイドで弧を描くスルーパスを出して決定機を演出した。
イバとは相性が良さそうである。
そしてチームとの相性もよさそうだ。
名古屋より、柏より、フィットするのは早そうだ。
笑いのネタにされていた来日直後のお腹の膨らみもこの試合では無くなっていた。
徳島戦ではベストの状態で出てくる可能性が高い。
脅威ではあるが、面白さも倍増した。
こうでなくては昇格争いは面白くない。
上も捉えたが、下からも追い上げてくる。
上だけ見させてはくれない。
その上で勝ち抜くのだ。
だから掴むものは価値を持つ。
だから我々は人生を乗っけることに躊躇わないのだ。
そう思わない?

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2017年7月17日 (月)

ヴォルティス、勝負を学んだ決戦前のドロー。勝ち点差離れるも面白さ増す。

2017 J2 第23節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 1 京都サンガ
【得点】徳島:62' 杉本 太郎
     京都:75' 田中 マルクス闘莉王
 
京都サンガにはシーズン序盤のアウェイでは敗れている。
とはいえ、苦手意識はチームにはそれほどないとは思っていた。
チーム全体の統一感はあの時点でも明確に差ができていた。
それに今は、その後の互いの成績を見ても、成長度でも差ができているのは明らかだった。
ただ、自分が京都の布部さんのサッカー脳の高さをちょっと忘れていたように思う。
多くの人がもっと簡単な試合になるのではと思っていた中で、京都は上手くヴォルティスの良さを前半から消してきた。
前線のケヴィン・オリスの存在もとても厄介だった。
彼の存在が大きくなったことはヴォルティスにとって大きな脅威だった。
前半はかなり危ない場面もあった。
相手に試合を握られた中でも無失点に抑えたことは拍手しよう。
内容がどうであれ、失点さえしなければいいのだから。
 
こういう試合は後半、押されている方が先制するもんだ。
ヴォルティスのように柔軟にチームを動かし、活性化させる術をいくつももっている指揮官がいるなら尚更だ。
先制したシーンでいくつもパスを素早くつなぎ、最後は裏を掻いてヒールで繋いで杉本が見事なコースにコントロールして決めて見せた。
杉本も見事だったが、このゴールはそこまで繋いでみせたチームでのゴールだった。
あそこまでできるチームはJ1でも多くないよ。
あれで週間ベストゴール取れなかったらおかしいよね。
 
それでも試合ってのはそんな簡単じゃないんだね。
あらためて決定力ってのはセンスなんだなと感じた。
闘莉王選手の動きの質は渡などが吸収すればもっと怖い選手になれると思う。
ゴールシーンもそうだけど、CKからゴール前でマークから消えてフリーになってシュートを打った場面は怖かった。
 
勝ち点3は取れなかったけど、決して2点失った試合ではなかったと思う。
この先、武器の種類は違うけど、研ぎ具合は同じくらい鋭いチームが出てくる。
この試合のように、相手はバックにプレスが掛かる前にロングボールを蹴ってくるとか、つまんねえことするなと思うよね。
でも、戦い方としては間違ってはいない。
これで勝ち切ってしまうことも間違いじゃない。
こういうサッカーをしていると相手チームのサッカーがレベルが低いとか、結果だけで内容が無いとか思いがちだよね。
でも、チャントでも歌ってるように、欲しいものは徳島のゴール、徳島の勝利なんでしょ。
それは相手も同じ。
結果出したもの勝ち。
つまんないサッカーなんて実はないんだよ。プロならね。
ヴォルティスの今のサッカーがもっと研がれていけば、もっとそれを消すサッカーを研いでくるよ。
そういう試合の時に決定力がモノを言う。
闘莉王はそれを持ってる。
それを使うのもサッカー。
その中で結果を出し続けることが簡単じゃない。
上位対決前に学べたことで気持ちが引き締まったらいいよね。
攻めて攻めて潰すスタイルだけでは無理。
相手を上手く受けて中味を潰して、勝負どころを決める試合もしなきゃいけない。
絶対に勝たないといけない2試合を前に勝ち点差が開いたのは現実的には痛い。
だけど、ネガティブなことばかりじゃない。
2試合連勝できれば勝ち点は6じゃなく12くらい価値になると思う。
面白くなってきたじゃん。

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2017年7月 9日 (日)

数字以上の差、ヴォルティス、グランパスに完勝。

2017 J2 第22節 豊田スタジアム
名古屋グランパス 0 - 2 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:6' 井筒 陸也、55' 杉本 太郎
 
折り返し、そして上位争いで蹴落とさないといけない名古屋グランパスとの試合だった。
ここ6試合で5敗している名古屋ではあるが、この時期に対戦し勝つことはとても意味がある。
不調ではあるがポテンシャルが高いチームなので、他の上位チームとの対戦で勝ち点を奪ってくれる可能性があるからだ。
でも、そこそこ不調でないと困る。
そこそこサッカーが迷子でないと困る。
昇格争いに絡まれるのは困るからだ。
 
試合は数字では殆ど同じスコアだったが、内容は圧倒的にヴォルティスの方が上で、必然の完勝だった。
シュート、FK、CKともに殆ど同じ。
でも、試合を観ていて同じには誰も見えなかったと思うよ。
特にグランパスのサポーターには。
常に意図と質が維持されていて途切れないヴォルティスに対し、グランパスはぶつ切りだった。
グランパスはピンチの招き方がまず過ぎて、選手の気持ちが下るシーンも多かった。
逆に言うと、それは常にアグレッシブだったヴォルティスの良さゆえ。
 
そして、この試合でヴォルティスはワンランク上にチームが上がったことを再確認させてくれた。
象徴的だったのはまたもPKのシーンで、大崎のハンドも不運だったが、チーム自体が全く慌てることがなく集中できていた。
誰も審判を囲まなかったでしょ。
その時点で、徹が止める流れができていたかのように。
前の試合と同じだけど、彼らにとって大したことじゃなかったのかもしれないね。
まだ点が取れるという確信もどこかであったのかもしれない。
 
まだ折り返しなので何か起きないとは言えないが、ここから先は2位と捉えて3位以下を突き放すことに集中していい。
優勝はその先、意識していいタイミングは必ず来るので、そこからでも十分。
 
さて、この試合から応援体制が解禁されて元に戻った。
ただ、なぜこうなったのかは忘れてはいけない。
特定の人間が無関係な少年にアルコールを掛けなければこうならなかったことも事実なのだが、下地は多くの人間に大小なり責任はある。
かの記事でのコメント欄を振り返れば当時、どんな感じ方があったのかがわかるが、本当の解決はこれからである。
間違っても、許された、忘れてもらえたと思ってはいけない。
今季のようにいろいろなチームでサポーターが処分を受けることが途切れないシーズンも異常なのだが、だから自分たちのことは小さいことと思ってはいけない。
おそらく誰もこれ以上あの事件を振り返る人はいないだろう。
心の中で、あれはボールボーイが悪いと思い続ける人もいるだろう。
レフェリーが試合を壊したと思っている人もいるだろう。
ジェフの選手たちがボールボーイにユニフォームを贈ったことに怒りを感じる人もまだいるかもしれない。
そうじゃない。
自分たちで大騒ぎにしなくて、苦しい時期を生まなくて済んだはずのことなのだ。
この応援自粛期間を忘れないようにしないと、いづれ同じことが起きるよ。
だって、あの事件に至るまでゴール裏が棘付きはじめ、選手とも揉めたりしていた時期の始まりになったのは前回J1に昇格したシーズンからだからだ。
歯が立たずJ2に突き落とされた時から、始まったことの末があれなのだ。
だから、自分たちも成長させられないと、昇格したらまた同じことが始まるよ。
前回昇格させてくれたコバさんを昇格させてくれたときどう思ったか?降格し今皆がどう思っているか?
同じこと起きないとは絶対言えないよね。

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2017年7月 2日 (日)

ヴォルティス、ダービー圧勝。3位で前半戦折り返し。

2017 J2 第21節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 4 - 1 愛媛FC
【得点】徳島:41' 島屋 八徳、60' オウンゴール、64' 渡 大生、75' 渡 大生
    愛媛:52' 河原 和寿
 
スコア以上に実力差を見せつけた試合だった。
前節のいい流れ、感覚をしっかりとつなぐことができた。
そして3位で前半戦を折り返すことができた。
2位との差は勝ち点7あるが、ここまでのチームの仕上がり上昇角度を考えると決して難しい差ではないと思う。
 
ボールを支配するヴォルティス、5バックにして守りカウンターを狙う愛媛という絵図で進んだ序盤。
こういうときはゴール前まで持っていってもシュートまでいけないチームが多くなる。
だが、ヴォルティスは積極的にシュートを打った。精度もよかった。
相手GK、クロスバー、ヴォルティスを試すような壁が先制点を阻んだ。
その壁を打ち破ったのは力強い波状攻撃、そして相手より先にボールに反応するヴォルティスのオフェンス陣の研げた感覚だったと見えた。
シンプルだったが、打って打って打てばゴールは決まる。
ゴールに嫌われ続けても、イラつかずに高い集中力を保ち続けたことが、相手のラインを抜く、こぼれ球の先にいる、相手より先に反応するの土台になった。
 
結果は圧勝だったが、この試合はいろいろとサッカーの神様にメンタルを試された場面もあった。
その最たる場面は1点リードして折り返した後半早い時間帯でPKを判定され、同点に追い付かれた後の時間帯だったと思う。
PKの判定はとても微妙だったが、圧倒した前半のあと、後半PKで失点し、そのあと崩れたチームは多い。
追いつかれても、自分たちを崩さずに保てるか?
1分後に島屋が相手を引っ張ってイエローカードを貰った時は、カードの通りイエローが出たかと思ったが、その島屋の放ったシュートが再びリードを作った。
そこで試合にも、サッカーの神様の試験にも勝った。
23本のシュートに対し、4得点は普通なら足りないように思える。
実際リカルド・ロドリゲス監督ももっと点を取れたと言っている。
が、この試合では決して19本の空砲ではない。
打って打って打つんだという意識をめげずに試合を通じて発揮し、ファンに見せたことで23本のシュートは全てが意味を持つ。
次のホームゲームに繋がってくれれば。
 
ダービーらしさを保つのは難しいんだろうけど、ダービーってのはそれぞれの試合で勝とうが決着はつかないもの。
決着がつかないから面白いのさ。
ダービーなんて言われる関係じゃないっていうのは、それは面白味を失う部分もある。
昔、WOWOWでセリエA放送してたときにミラノダービーの番組開始時に”戦いの決着は永遠につかない”と煽ってたのが強く印象に残っててね。
そこまでのレベルに達するのも凄いことなんじゃないかなと思ったんだ。
その当時でそんな言葉が似あう対戦カードって多くなかったからね。
ダービーって呼ばれる対戦カード持ってるってことは幸せなことでもあると思うんだよね。

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2017年6月27日 (火)

ヴォルティス、6ゴール大勝。この勝ち方を次に繋げよう。

2017 J2 第20節 NDソフトスタジアム山形
モンテディオ山形 1 - 6 徳島ヴォルティス
【得点】山形:86' 瀬沼 優司
    徳島:11' 岩尾 憲、23' 山﨑 凌吾、24' 山﨑 凌吾、33' 渡 大生、54' 渡 大生、55' 杉本 太郎
 
よい意味で予想を裏切った試合だった。
いろいろとわかっていたことでありながら、やっぱりこうなんだなと学ぶことが多かった試合にもなった。
 
先制点がいかに大事なのか。
一気に畳みかけることがどれほど効果的なことか。
局面で競り負けないことがどれほど大事か。
走り負けないことがどれほど大事なことか。
苦しい時に切り替えられないとどんな惨状が待っているかということか。
これほど圧倒的に試合終盤まで大量得点、無失点をしながら、それでも失点しないということが保証されないということか。
 
リカルド・ロドリゲス監督はこの試合をどうこうではなく、苦しかった少し前の時期から何が違ったのかコメントしている。
過密日程で調整をする時間が取れなかったことが大きかったようだ。
チャンスを作るプロセスが他のチームより早く構築が進んでいた中で、守備であり、ゴールの可能性をより高める動きなどに時間が割けたのかもしれない。
数試合続けて複数得点が取れれば、構築はワンランク上がったのだと確信できるだろう。
もちろん、相手に引かれるとそうそう毎試合何点もとれはしないから、そのためにも守備をさらに安定化させることも必要だろう。
失点しないという確信は、確実に攻撃にも余裕を与えてくれる。
0-0で進んでも、ロスタイム分でゴールできるくらい余裕ができれば最高だが。
 
6得点は山形まで行ったサポーターへのご褒美みたいなもの。
これを次の試合の結果にどう繋げるか。
それ以降の試合にどう活かしていくか。
まだ6月なのである。
まだ6位なのである。
まだ自動昇格圏に勝ち点6差あるのである。
何も保証されているわけじゃない。
でも、この試合のヴォルティスの戦い方が、やればできるんだという確信はくれたと思う。
黙ってても昇格はできないが、やればできるのだということ。
 
勝ち方から学ぶこともあるが、相手の負け方から学ぶこともたくさんある。
ここまで崩壊する負け方は振り返って糧にできる。
いい流れだと、相手より自分たちの良さを突き詰めることの方が近道なのだが、自分たちが同じ轍をどこかで踏まないとは限らない。
だから選手たちには、リカルド・ロドリゲス監督には自分たちのよかったところと合わせ、相手の悪かったところも振り返ってもらえたらと思う。
いくらでもあったと思うんだ。
相手の監督は論外だけど。
ちょっとガキだったよね。
 
次はダービー。
相手もキチンと対策を練ってくるはず。
ヴォルティスが強くなれば、相手の戦い方は変わってくる。
大事なのはこれから。
この試合のいいところはしっかりと繋いでさらに研いでいってほしい。

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2017年6月18日 (日)

勝ち方、取り方を身体に染み付けよう。ヴォルティス、学ぶ時期は過ぎてない。

2017 J2 第19節 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 3 - 0 ロアッソ熊本
【得点】徳島:8' 馬渡 和彰、18' 山﨑 凌吾、90+1' 渡 大生
 
 
チャンスは作れている。あとはゴールだけ。
そんなことがずっと続いていた。
解決するにはやっぱりゴールを決めるしかない。
そして、決めた感覚をチームに選手自身に染み込ませるしかない。
 
ロアッソ熊本は監督が代わったばかりだった。
まだ池谷さんはチームを立て直す作業にも入れていなかった。
こう言ってはなんだが、ピッチの上に11人いるだけのようなチーム状態だった。
その状態で、今季の徳島のように形が固まりだしているチームとやり合うのは難しい。
何よりも先制点を奪った時点で勝利はほぼ決まったと思う。
 
収穫は勝ったこと、3ゴールしたこと以上に得点の形である。
いづれもGKやポストに弾かれたこぼれ球であったが、人がしっかり詰めていた。
それ以前にゴール前に人数が掛かっていた。
最初のシュートで決まらなくてもゴール前にいけばチャンスは来るのだということ。
それが証明された。
シュートは打つのだ。
枠へ向けて打つのだ。
枠を捉えきる打ち方でなくてもいい。
枠へ向けて打とう。
出来る限り強く。
そうすれば次に何か起きる可能性は残る。
それが身体に染み付けば、ゴールはまた来る。
それがわかった。
 
今この順位にいることは大したことじゃない。
首位にいたとしてもやるべきことは変わらない。
一つ一つ試合に集中すること。
まだ学んでいい時期は過ぎてはいない。

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