2018年9月23日 (日)

怖がらず追いかけよう。5試合で勝ち点13のヴォルティス。

2018J2リーグ 第34節
試合会場:町田市陸上競技場 3,524人
町田ゼルビア 1 - 1 徳島ヴォルティス
得点)【町田】45+1' 中村 祐也
    【徳島】70' ピーター・ウタカ
 
 
昇格争いは権利者が絞られたのは間違いない。
その中でヴォルティスは今はしんがりを務めている。あくまで今はだ。
それは強がりでも自虐でもない。
後半戦の成績を比較すればそれは誰の目にもわかる。
油断は禁物だが、ヴォルティスサポーターが負けることを恐れる必要はない。
それ以上に、他のチームがヴォルティスに追われていることに感じているだろう恐れの方が大きいはずなのだ。
5試合で勝ち点13もゲットしているのだ。
それは自信にしていい。
 
町田は昇格争いという戦いには乗っかっていないが2位につけている。
その存在はこれまでのシーズンと異なる特異な感覚をもたらしている。
競争相手として捉えるのにちょっと不思議な感覚はあるだろう。
だが、勝たないといけないのは間違いない。
とても大事な一戦だった。
 
昨季、好調の状態でアウェイで挑んだ湘南ベルマーレ戦を少し彷彿させるような感じがした。
やはり上位にいるチームはそれだけの理由と質があった。
負けててもおかしくないと感じた人は多かっただろう。
その中で勝ち点1を手にできたことは価値はあるだろう。
もちろん十分じゃないし、望んでいた結果でもない。
今はこれでいいなんて誰も思わない。
そんな時期じゃない。
 
でも梶川が救ってくれた危機は勝ち点1以上の賞賛に値する。
あらためて梶川がいたから今があるといえる。
もちろん、カルバハルへの感謝と賞賛もあった上で。
試合で活躍の機会がなかったとしても支えてくれた吉丸へも。
他にも中河コーチも含めたGK陣全員に。
やはりGKがもたらしてくれるものは大きい。
あらためて思う。
点を取ってくれる選手には賞賛が集まりがちだ。
点を取ったときの歓声はどうしてもGKがビッグセーブをしたときの歓声よりも大きく強くなる。
だけど、サポーターはGKの存在の大きさはわかっている。
GKが守り続けてくれていることへゴールを決めてと望む応援で応える。
そして決めてくれる攻撃陣。
そういうとき味方ゴールが味方ゴール裏側の時は、GKはよくゴール裏にガッツポーズしてくれたりする。
そういう想いのサークルがある。
応援はチームを一つの輪で繋いでいる。
 
流れが止まったとは思わないから、大事なのは次の試合。
直近5試合でもっとも成績がいいのはヴォルティスなのだ。
怖がらず追いかけ続けよう。

| | コメント (0)

2018年9月16日 (日)

最後まで戦うヴォルティス。最後に最高の光景を。

2018J2リーグ 第33節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 4,773人
徳島ヴォルティス  2 - 1 FC岐阜
得点)【徳島】41' バラル、90+4' 表原 玄太
     【岐阜】80' 山岸 祐也
 
あの主力選手の退団劇は何だったんだろう。
あれがなかったら、今はどうなっていたんだろう。
今より良かったのか?
想像がつかない。
それくらい今のヴォルティスの勢いは凄い。
 
表原にとっても夏の初め頃には想像もつかない体験と目の前の光景だっただろう。
興奮のあまりシャツを脱いで貰ってしまったイエローカードをかざす主審の姿も忘れないかもしれない。
ヴォルティスでプレーしていることの運命。
青いシャツとパンツ。
座ってヴォルティスの試合を観ていたこともあるだろう場所をピッチから試合の主役として眺めた瞬間。
もしかしたら阿南に自分の銅像が立つとかは...それは想像していないだろう。
 
ただ、得点へのプロセスは偶然でもなく、チーム全体の最後まで戦う意志と決して誰もセルフィッシュではない姿勢から起きている。
先制点のバラルのシュートのシーンでもウタカがバラルに預けると間髪入れずに前に走ってディフェンスを引き付けてバラルをフリーにした。
さらにシュートの瞬間は相手のディフェンスを絡めて動きを封じていた。
結果的に倒されたのか、多少なり倒されにいったにしろ、バラルの援護には十分すぎる貢献だった。
彼のそういう意識がチームを支えているのも間違いない。
 
そして、プレーオフ圏を目の前に捉えた。
次は今季好調2位の町田が相手だ。
本当に大一番だ。
ここで勝てば自動昇格だって十分可能だ。
最終節はどのが相手か、そこで勝つとどうなると最高か。
その前に決められても最高だが、もっと上を目指して。
最後まで、最後まで戦うヴォルティスを最後まで、最後まで貫いてほしい。
 
素晴らしい試合だった。
内容的には守備で気を付けて欲しい部分はあるけどね。
でもこの試合が本当に最高なのかは次次第。
頑張れ、ヴォルティス。

| | コメント (0)

2018年9月 9日 (日)

スポットライトをもっと。ヴォルティス、猛進中!

2018J2リーグ 第32節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 3,917人
徳島ヴォルティス  4 - 1 栃木SC
得点)【徳島】7' ピーター ウタカ、11' バラル、33' バラル、85' ピーター ウタカ
    【栃木】66' 端山 豪
 
台風21号が徳島を直撃をした。
こちらでは大阪のように報道されず、またこのあと発生した北海道の大規模地震によりなお報道されなくなってしまったが、被害は少なからずあった。
台風の影響で亡くなられた可能性のある方も阿南市にいらっしゃったとニュースを読みました。
農産物の被害も大きかったと思う。
北海道の地震、台風の被害、報道はどうしても新しい方に向いてしまうのだが、見ている側の人もそれぞれいろんな形でどちらも支援する心が必要でしょう。
北海道は義援金サイトがすぐできたのに、関西はなかなか見当たらない。
それは不公平だよね。でも地域のために何かすることは自分で考えて何かすることが第一なので、何か考えます。
たとえばさとふるとかね。
この夏はいろいろな地域で災害が起きている。
東京やその近郊だけまだ何も起きていないことに何か罪悪感のようなものも感じる。
がんばろう東京とかないんだろうなと。
きっとがんばろう日本になっちゃうんだろう。東京だと。
 
ヴォルティスは徳島を絶対に元気づけているし、もっと元気づけてくれるポテンシャルが十分ある。
それが十分に伝わっていないのが、実は今一番の課題なのかもしれないね。
スタジアムのアクセスの問題も大きいのだろうが、チームのポテンシャルの半分くらいしか観客が集まっていないように見えて残念だ。
そのためにも最低でも、プレーオフのホーム開催権は確保したい。
それは今節の勝利で確実に射程圏に入った。
 
ウタカとバラルのコンビがゴールを量産しているので彼らにスポットライトが当たるが、それを支えている周囲も素晴らしい。
相手のスキを掴んではすぐそこに入るウタカとバラル。そして彼らが入るよりもしかしたら速く見つけてボールを放り込んでいるかもしれない岩尾を中心とした配給陣。
そして、リカルド・ロドリゲス監督は今シーズンのチーム構成の答えを見つけられただろう。
シシーニョがスタメンから外れても、素晴らしい試合ができる。
杉本太郎はどこに食い込んで誰のポジションを奪ってやろうかとか内心燃え上がっているかもしれない。
佐藤もそうだろう。
競争も高いレベルで激しいのではないか。
 
町田戦のアウェイは本当に大一番になる。
6点ゲーム、いや9点くらいの価値はあるだろう。
この試合の相手ように簡単ではないだろうが、この試合に勝てばスポットライトはより大きくなるだろう。
 
最後に吉丸。短い間だったけど、チームを支えてくれてありがとう。
来季、J1で相手の正GKとして対戦できることができたらと思います。

| | コメント (0)

2018年9月 1日 (土)

ヴォルティス、上位肉迫。もう一つ上のギアでさらに上に。

2018J2リーグ 第31節
試合会場:Pikaraスタジアム 4,446人
カマタマーレ讃岐 0 - 4 徳島ヴォルティス
得点)【徳島】16' バラル、19' 前川 大河、90+3' ピーター・ウタカ、90+5' 小西 雄大
 
 
残り試合も少なくなってきた。
ここから先は勝ち負けは一つ一つが大きな意味を持つ。
その中でヴォルティスはここ5試合でまずまずの勝ち点を積み上げてここまで8位まで来た。
ここより上の上位も実は同じような勝ち点の積み上げで来ている。
つまりここから先はレースで、抜くにはもう一つギアを上げないといけないということ。
同じペースでは抜けない。
もちろん、ギアを落とす相手も当然いるだろうが、それを当てにしていてもたかが知れるだろう。
5試合で勝ち点11以上は保ちたい。
 
現状の比較をすれば結果も内容も妥当だっただろう。
バラルもウタカも前川も小西もこの5試合では大きな意味を持つゴールを決めている顔ぶれである。
小西の一番重要なミッションは得点ではないと思うが、相手が彼を怖いと思えば、今度は岩尾のマークが緩くなるだろう。
そうすれば岩尾の得点力も活かせるようになるだろうから、ゴールという結果はともかく怖さを相手に与える存在ではいて欲しい。
あと怖いのは怪我と警告累積など。
後者はある程度穴は埋められると思うが、怪我は怖い。
広瀬が少し傷んだ可能性があるが、軽傷であって欲しい。
 
次節、その次の2試合は確実に勝っておきたい。
それはそのあとの町田戦へ勢いを乗せて繋ぎたいから。
町田戦が今季リーグ戦を終えた時の順位に大きく影響を与えるだろう。
直接対決が終わっているチームもいるが、とりあえず深く考えずに自分たちが勝つことに集中していく方がいいだろう。
 
アナウンスがあった大分戦でのトラブルはそこまで大きなことではないと思うが、徳島はいろいろ言われやすい立場にあることは自覚しておいたほうがいい。
元の原因がどうであれ、先に手を出したらなおさら言い訳は通らない。
これまでトラブルになったことがないのだったら、向こうが先に挑発したみたいな言い分も通らない。
こういうことがあって、試合に来れなくなる人が出ることが一番選手のためにならない。
選手はアウェイにも大勢来てくれるサポーターをありがたいと思っているのだから。

| | コメント (0)

2018年8月26日 (日)

感謝で一丸のヴォルティス、互いに助け合って苦戦を制す。

試合会場:大分銀行ドーム 8,738人
大分トリニータ 0 - 1 徳島ヴォルティス
得点)【徳島】83' 小西 雄大
 
中2日でのアウェイは本当にきつかったと思う。
我々の想像を超えていたに違いない。
さらに上位との勝ち点3以上の価値がある試合。
 
7割近い支配率で持たれて、シュートが3本しか打てなかった。
危険な場面は何度もあった。
それを梶川が救ってくれた。
その先に小西のゴールが生まれた。
 
決定的なシーンを作られながら、梶川はディフェンスでの他の選手たちの貢献への感謝を口にしている。
みんなでカバーし合ってみんなで耐えた。
疲労から小さな集中が漏れて、ボールをロストしたり、マークを外したりした場面もあっただろうが、相手にイラついたりせず励ましたのだろう。
互いに声を掛け合い、コミュニケーションをとり続けたのだろう。
初スタメンの表原、内田航平の2人がいたことも集中力を保てた理由かもしれない。
ゴールシーンでは相手のチャージを受けながらパスを通して、ここ一番のテンポで繋ぎ、マークを交わした。
全部一本の太い紐で繋がっている。
 
監督も選手たちへの感謝の言葉を述べている。
誕生日を迎える中河コーチも勝利で飾ろうという想いで一体となってくれた選手たちに感謝しているだろう。
選手たちも互いに感謝し合っているに違いない。
苦しい状況が続いた中で、ようやく昇格争いに加わるまでにきた。
チームが崩れずにいたからだろう。
互いに声を掛け、絶対に成し遂げようとチームで頑張ってきたからだろう。
もちろん、まだ成し遂げてないし、ここからが一番キツイ。
もっと声を掛け合い、一体にならないといけないんだろう。
最後の結果がどうなるかはわからないが、よい結果を得られるべきチームであることはあらためて証明された。
でも、他のチームも同様に選手やサポーターから見たら素晴らしいチームのはずだ。
ヴォルティスだけが素晴らしいわけじゃない。
だから勝利者に相応しいのもヴォルティスだけじゃない。
敵は勝利者に値しないわけじゃない。
ヴォルティスより上のチームもきっといる。
その中で勝利者により相応しい勝利者になってほしい。

| | コメント (0)

2018年8月23日 (木)

ヴォルティス、今ある良さをもっと。負けたら次で取り戻せ。

2018J2リーグ 第26節
試合会場:シティライトスタジアム 5,034人
ファジアーノ岡山 2 - 1 徳島ヴォルティス
得点)【岡山】1' 齊藤 和樹、38' 仲間 隼斗
   【徳島】28' 岩尾 憲
 
台風で延期になっていたファジアーノ岡山との試合が行われた。
今年は延期になるゲームが例年より多く、アビスパ福岡などは2試合未消化がある。
こういう試合はスケジュールをタイトにするが勝つと大きい。
上位が試合がないため、勝つと勝ち点3以上の重みを持つ。
ファジアーノ岡山は決して破壊力や守備力が飛びぬけているチームではない。
だが、勝負処を嗅ぎ分ける力はいつだって持っている。
そんな印象が昔からずっとある。
勝たないといけない試合で対戦するといつだって簡単じゃなかった。
そして苦杯も舐めさせられてきた。
この試合を乗り越える意味は勝ち点6+αの重みがあったと思う。
 
 
開始早々先制されたのは残念だった。
奪いにいって転倒するなど、早すぎたピンチに気持ちも身体も対応できなかったように見えた。
逆転勝ちはヴォルティスに限らず、どのチームも少ない。
だからこの先制点は大きかった。
それでも同点のシーンでは佐藤のキープ力、岩尾の判断、バラルの献身の3つが上手く噛み合って奪えたゴールだった。
バラルがDFをブロックした献身は解説者も大いに褒めていた。
彼がゴールを奪うスキルだけでなく、チームへの献身も怠らないFWであることが証明されていた。
あらためていい選手が来てくれたと思った。
 
この日のヴォルティスは運動量が落ちるのがファジアーノより早かった。
それが前線でのプレスが交わされる一因にもなり、足が止まって裏へ抜かれても追えず、失点しなかったのがラッキーでしかない場面を連発した。
同点にはできたかもしれないが、勝てる試合ではなかった。
 
前節が完璧な勝利だっただけに、この試合のヴォルティスを残念に思った人は多かったと思う。
この一カ月ほどで主力4人が退団した落胆と危機感を振り払ってくれた勝利だけに、反動の落胆も大きかったと思う。
相手のファジアーノに特別な感情がある人も多く、それで悔しさが倍増しになった人もいただろう。
しかし主力4人も抜けたのだから、チームの安定度はどうしても下がる。
完勝体験で前節隠れたものが、今節みたいに露になることもある。
それでも、今ヴォルティスにいる選手たちと目標達成に向けて戦っていくしかない。
4人が抜けて最も苦しい状況にあるのも彼らだ。
この試合は全体的に疲れるのが早かった。
追い込まれているのも事実なんだろう。
今後も決して楽な道ではないだろう。
これまでより攻守で劣る部分、ミスが出てくるだろう。
サポーターがイライラすることもあるだろう。
何しろ、今はまだ昇格争いに加わっている組では最後尾なのだから。
それでも彼らと共に目標を達成するしかない。
バラルとウタカは相性がいいこともこの試合では感じた。
十分以上に戦えることも事実だ。
危うい部分は認めつつ、鉾と盾で優れた部分、活かせる使い方を出させてあげるための応援をした方がいい。
残り試合は決して多くない。
負けたら次で取り戻すしかない。
ミスしたら次のプレーで取り戻させるしかない。
審判の判定や相手選手のプレーや態度に引き摺られるのはもったいない。
まず選手に良いプレーをさせよう。
させるための何かを。どんな小さなことでも。
 
追い込まれて厳しいが、こういう今こそこんなことを考えるのもいいかもしれない。
漣さんなら、どういうことを言うだろうか?とか。

| | コメント (0)

2018年8月19日 (日)

もっと徳島を愛して。ヴォルティス、失望と希望の一週間の先に。

2018J2リーグ 第29節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 4,457人
徳島ヴォルティス  5 - 1 モンテディオ山形
得点)【徳島】32' バラル、37' バラル、60' 前川 大河、90' バラル、90+3' バラル
     【山形】49' フェリペ アウベス
 
この一週間はヴォルティスのサポーターにとって忘れられない一週間になるかもしれない。
先週の日曜に見た劇的なゴールから、たぶんあの瞬間から始まったであろう7日間は心を大きく揺さぶられた。
島屋八徳は8月16日(木)にサガン鳥栖へ完全移籍で移っていった。
今この原稿を書いている19日(日)の夕方の時点ではこのあと行われる名古屋ー鳥栖戦のベンチメンバーに名前がある。
そしてそれに先立ち、8月15日(水)には今季FC岐阜より加入した大本祐槻がVファーレン長崎へ完全移籍で移っていった。
馬渡の抜けた穴を埋め、新しい武器としても君臨していた存在だった。
大本も今試合中の長崎ーC大阪戦のベンチメンバーとなっている。
二人は共に何の前触れもなく、ヴォルティスサポーターの前からいなくなってしまった。
 
彼らには彼らのJ1でプレーしたい思いがオファーを受けて考えた末にヴォルティスに残ってプレーする選択より上回ったのだろう。
時期や条件に問題がなければ受け入れられた可能性もある彼らの選択は、結果として多くのヴォルティスサポーターの心を傷つけた。
特に今季ここまでのチーム最多得点者であった島屋の選択はサポーターの中には背信に映ったかもしれない。
それだけ島屋は信頼されていた。結果も出していた。
上記のように直前の試合では劇的な同点ゴールを決めてチームを敗北から救っていた。
あのとき既にオファーを受けて決断もしていたのだろうか?という疑心暗鬼も浮かんだだろう。
前日の阿波踊りのヴォルティス連にも参加していたゆえに。
あれは何だったんだという想い。
そして、彼らにとって徳島とは何だったのだろうという疑いも。
思い浮かんだいろいろなことが混じった怒りを感じているようなサポーターもネットで思いを発露していたように見えた。
一番愛されていたわけではなかったという想い、なのか?
私にはどこまでの失望を皆が感じたのかは感じきれない。
ただし、現実的に今季昇格を危うんだことだけは皆と同じレベルで感じただろう。
まだ試合が十分に残っていながら。
 
チャントの歌詞にもあるように、求めているのはヴォルティスの勝利、そしてそのためのゴール。
だが、本当にそうならば、それだけなのであれば、ここまでもサポーターの心を揺さぶらなかっただろう。
徳島をどこの街よりも愛してもらいたかった。
そうなんじゃないかな。
 
残っている選手たちも複雑な思いだっただろう。
選手の言葉なんてもう信じないとさえ思っているサポーターの声もあった。
それも伝わっていただろうし、移籍していった仲間の考えも理解できただろうし。
それでも彼らは徳島ヴォルティスの選手としてJ1昇格を果たすためにすぐやってくる試合に挑まないといけなかった。
リカルド・ロドリゲス監督も選手たちに告げた。
監督もつらかっただろう。現実的ハードルはあがったと語っていたが、選手たちには目指すものは変わらないから頑張ろうと鼓舞していた。
それをサポーターにも伝えないといけない。
そのための勝利、そのためのゴール。
 
バラルはつい最近加わった選手だ。
だからまだ徳島の街を知っていない。
むしろ、つい最近の加入したバラルゆえに、選手や、サポーターの今の心の揺れを冷静に感じ取り、なすべきことを理解したのかもしれない。
何を信じたらいいのかわからない。でも信じたい、今もう一度一つになりたいという、その時点でバラバラだった想いをバラルがゴールで繋いだ。
彼がヴォルティスを、そして傷ついたヴォルティスサポーターを救ってくれた。
失いかけた希望をあらためて目の前に見えるようにしてくれた。
加入したばかりで徳島という街を、街を愛しているサポーターの想いを理解するには全然時間が足りていない彼が。
彼はただゴールを挙げるという助っ人外国人FWが与えられる役目以上のことをしてくれたと思う。
それが彼が助っ人としていくつものチームを渡ってきて身に付けた助っ人感覚なのだとしたら...素晴らしい選手が来てくれたんじゃないかな。
そんなことまでリストアップしたときに強化部がわかったとは思えないけど、リカルド・ロドリゲス監督が知っていて呼んだとか思えないけど。
でも、そんな特長を持っていたら、それってすごくない?
主力選手がこの夏だけで4人も去ったのに、こんな力をもった選手が加わるなら。
 
新たなミラクルが起きるかもしれない。
でも、きっとそんなミラクルがあるとかないとか以前に、選手たちに徳島をもっと好きになってほしいってサポーターは思っているんじゃない?
欲しいものは勝利、そしてそのためのゴール。
でも、本当はそうじゃない。それだけじゃない。
徳島を愛している選手たちがもたらす勝利、そしてゴールであってほしい。
そう思っているんじゃないかなと、この一週間のいろんな人の発言から私は感じたんだが。
この試合を経て、選手たちが徳島を愛している気持ちがもっと強く、そしてサポーターにも伝わるようになるといいんじゃないかな。
もっと徳島を愛してほしいよね。まずそれなんじゃない?

| | コメント (0)

2018年8月13日 (月)

最後に追いつく経験。ヴォルティス、ウタカ不在で得た勝ち点1以上。

2018J2リーグ 第28節
試合会場:維新みらいふスタジアム 7,354人
レノファ山口 2 - 2 徳島ヴォルティス
得点)【山口】8' 丸岡 満、16' オナイウ 阿道
     【徳島】1' 岩尾 憲、90+4' 島屋 八徳
 
 
前節で負傷したウタカが今節は帯同しなかった。
インスタグラムでは上半身を鍛える室内トレをしていたので、軽い肉離れなのかもしれない。
自分も肉離れをやったことがあるが、それよりは軽そうなのであと一節くらいはベンチ外にして万全を期すのだろうか。
 
レノファ山口はここ7試合勝利がない。
そういうときに対戦するのはちょっと嫌な感じもする。
逆転されたときはちょっと現実味を帯びた。
結果として勝てないときはこうなるんだなという、これも勝てていないとよくあることが起きた。
それを演出したのがレノファを古巣とする島屋だったのはレノファにとっては皮肉だった。
 
こうなると、試合はまるで最近のレノファは...みたいなストーリーに見えたかもしれないが、ヴォルティス側にも課題をこなすストーリーはあったと思う。
ウタカが加わって連勝を続けている中で、ウタカが欠場した試合で結果を繋げるのか?
開始一分で岩尾の素晴らしいゴールで先制したことは最高の立ち上がりではあったが、試合を難しくした可能性はある。
この試合をどう作っていくか、ある程度ゴールを取りに行く時間帯のプランもあっただろう。
それが各自の中で少々ズレかもしれい。
それが早々と逆転を許した伏線になったかなと。
それでもゴールは取れるときに取るべきで、最後に負けずに終われたことでも得た経験値は高かったと思う。
 
失点した場面はサイドを攻め上がられ、守備が整わないうちにクロスを入れられたのが効いた。
この試合ではインタビューで岩尾が語っていたのは守備時は中盤を3人、バックを5人で構成していたそうだ。
中盤のサイドで持たれたときに守備のスライドがスムーズにできなかった可能性がある。
そこでボールをもった選手に全員の意識がいってしまい、そのわずかな時間オナイウ阿道にゴール前にフリーで入られた気もする。
今の時期ならこれも経験値として還元されるだろう。
 
前回記事でも書いた通り、いまやっと山のふもとに辿り着いた状況で、ここからは簡単じゃない。
上位が勝てばこちらも勝たないといけない。
ここで勢いが止まったのは少し残念だが、負けずに終われたことをポジティブに考えたい。
今は最後どの順位にいたいかとか考えずに、毎試合ごとにその試合に勝つことに集中してほしい。
そして順位だけでなくチームの成熟度もあがっていければ素晴らしい。
順位を意識しなきゃいけない時期は必ず来る。
そのときにウタカ不在でも得た勝ち点1以上の経験が効いてくる。

| | コメント (0)

2018年8月 5日 (日)

ヴォルティス、3連勝で9位浮上。守備のズレを直せばさらに加速できる。

2018J2リーグ 第27節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 4,457人
徳島ヴォルティス  1 - 0 水戸ホーリホック
得点)【徳島】13' 島屋 八徳
 
 
ファジアーノ岡山戦が台風の影響で延期となった。
試合をしたい気持ちは選手、サポーター共にあっただろう。
しかし、この夏の天候による数々の災害を考えると、スタジアム来て帰る時間帯にも危険はある。
賢明な判断であったと思う。
ヴォルティスの試合を観に行ったばかりに...なんて、ヴォルティスに限らず、サッカーに限らずあってほしくない。
 
一週間を空けて、次の試合は再びホームゲーム、水戸ホーリホックとの対戦となった。
試合を見て、監督や選手のコメントも読んでみると、勝ったが思うようには必ずしもいっていないようだ。
上手くいっていないのはどうやらディフェンスであるようだ。
以前と違い、引いて守るスタイルを志向している。
前節も感じたが、引いたままでアプローチが遅れることがあり、高い位置に持ち込ませてしまう場面がある。
全員での守備の認識にまだズレがあって、いっていいのかで周りを見てしまうとそういうことになったりする。
今は、バランス点を探っている感じだ。
それがなかなか定まらないのだろう。
もっともそれ故に緊張感がある程度保たれているから連勝にも好影響を与えている可能性もある。
いつまでもそのままではキツくなってくるから、そろそろ着地点も定めたい。
攻守は表裏一体だ。
守れているなら攻めに余裕が生まれ、攻めていられるなら守りの負担は減る。
 
 
3連勝を飾ったことで、順位はだいぶ上昇してきた。
但し、ここまではちょっと復調すれば上がってこれる位置。
ここから先は相手も安定して勝っている相手ばかりになる。
一つ負ければ、追い抜くのに必要な試合は2試合くらい増える。
昨季跳ね返された壁に挑むことになる。
ずっと好調でもいられないだろう。
そこをどう乗り越えるのか?
徳島一丸で頑張ってほしい。
 
とはいえ、まだ試合はある。
ウタカに無茶をさせるには早すぎる。
他にもヒーローがもっとたくさん出てきても欲しい。

| | コメント (0)

2018年7月27日 (金)

前川、ブレイク寸前!?ウタカが引き上げる才能。ヴォルティス、2連勝。

2018J2リーグ 第25節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 3,787人
徳島ヴォルティス  3 - 1 アビスパ福岡
得点)【徳島】32' ピーター ウタカ、47' 岩尾 憲、48' ピーター ウタカ
     【大宮】36' 城後 寿
 
 
ウィークデーの水曜日に試合があった。
すぐに週末に試合もやってくる。
試合直後に記事を書けなかったので簡単に済ませます。
 
これ以上負けられない状況になったダービーと、そこを境にした後半戦は真逆の様相を示し始めている。
もっと早くこうなっていればという考え方もあるだろうが、もう少し状況がよかったらウタカを獲得にいっただろうか?ということも言える。
リーグ戦における各チームのドラマは本当に面白い。
 
面白いといえばウタカをチームメイトに迎えたヴォルティスの選手たちはサッカーが面白くてしょうがないのではないか?
特に前川大河は充実した日々を感じているかもしれない。
ウタカが戦列に加わった2試合の彼は、それまでの彼とは目の輝きが明らかに違っている。
そして貪欲さにも火が点いている。
それでいてスルーパスを通すという冷静な状況判断も披露している。
前節で途中交代させられた悔しさを見せたのも印象的だった。
決定力だけは覚醒の気配がまだ見えていないが、時間の問題だろうと思う。
水ではなく、ウタカを得た前川はブレイク寸前である。
あくまで寸前と言っておくけどね。
 
最近のヴォルティスは一旦引いて、カウンターも活用している。
前線にウタカが座り、奪って前に蹴ってもしっかりキープしてくれるから、前に人が必要ない。
但し、前半序盤はキレイに守備の2ラインを引きながら、ボールホルダーへのアプローチが遅かった。
受け身になり過ぎてしまったようで、そこだけは危険な時間だった。
その辺は次の試合までに振り返って改善できるだろう。
それほど難しい課題ではない。
 
ウタカ効果はここまでは予想以上の効果を見せている。
ただ、まだ2連勝しかしていないので、油断なく勢いをもっと本格化させて欲しい。
そして前川の決定力の覚醒も期待したい。
ブレイク寸前の先へ。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧