2018年8月13日 (月)

最後に追いつく経験。ヴォルティス、ウタカ不在で得た勝ち点1以上。

2018J2リーグ 第28節
試合会場:維新みらいふスタジアム 7,354人
レノファ山口 2 - 2 徳島ヴォルティス
得点)【山口】8' 丸岡 満、16' オナイウ 阿道
     【徳島】1' 岩尾 憲、90+4' 島屋 八徳
 
 
前節で負傷したウタカが今節は帯同しなかった。
インスタグラムでは上半身を鍛える室内トレをしていたので、軽い肉離れなのかもしれない。
自分も肉離れをやったことがあるが、それよりは軽そうなのであと一節くらいはベンチ外にして万全を期すのだろうか。
 
レノファ山口はここ7試合勝利がない。
そういうときに対戦するのはちょっと嫌な感じもする。
逆転されたときはちょっと現実味を帯びた。
結果として勝てないときはこうなるんだなという、これも勝てていないとよくあることが起きた。
それを演出したのがレノファを古巣とする島屋だったのはレノファにとっては皮肉だった。
 
こうなると、試合はまるで最近のレノファは...みたいなストーリーに見えたかもしれないが、ヴォルティス側にも課題をこなすストーリーはあったと思う。
ウタカが加わって連勝を続けている中で、ウタカが欠場した試合で結果を繋げるのか?
開始一分で岩尾の素晴らしいゴールで先制したことは最高の立ち上がりではあったが、試合を難しくした可能性はある。
この試合をどう作っていくか、ある程度ゴールを取りに行く時間帯のプランもあっただろう。
それが各自の中で少々ズレかもしれい。
それが早々と逆転を許した伏線になったかなと。
それでもゴールは取れるときに取るべきで、最後に負けずに終われたことでも得た経験値は高かったと思う。
 
失点した場面はサイドを攻め上がられ、守備が整わないうちにクロスを入れられたのが効いた。
この試合ではインタビューで岩尾が語っていたのは守備時は中盤を3人、バックを5人で構成していたそうだ。
中盤のサイドで持たれたときに守備のスライドがスムーズにできなかった可能性がある。
そこでボールをもった選手に全員の意識がいってしまい、そのわずかな時間オナイウ阿道にゴール前にフリーで入られた気もする。
今の時期ならこれも経験値として還元されるだろう。
 
前回記事でも書いた通り、いまやっと山のふもとに辿り着いた状況で、ここからは簡単じゃない。
上位が勝てばこちらも勝たないといけない。
ここで勢いが止まったのは少し残念だが、負けずに終われたことをポジティブに考えたい。
今は最後どの順位にいたいかとか考えずに、毎試合ごとにその試合に勝つことに集中してほしい。
そして順位だけでなくチームの成熟度もあがっていければ素晴らしい。
順位を意識しなきゃいけない時期は必ず来る。
そのときにウタカ不在でも得た勝ち点1以上の経験が効いてくる。

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2018年8月 5日 (日)

ヴォルティス、3連勝で9位浮上。守備のズレを直せばさらに加速できる。

2018J2リーグ 第27節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 4,457人
徳島ヴォルティス  1 - 0 水戸ホーリホック
得点)【徳島】13' 島屋 八徳
 
 
ファジアーノ岡山戦が台風の影響で延期となった。
試合をしたい気持ちは選手、サポーター共にあっただろう。
しかし、この夏の天候による数々の災害を考えると、スタジアム来て帰る時間帯にも危険はある。
賢明な判断であったと思う。
ヴォルティスの試合を観に行ったばかりに...なんて、ヴォルティスに限らず、サッカーに限らずあってほしくない。
 
一週間を空けて、次の試合は再びホームゲーム、水戸ホーリホックとの対戦となった。
試合を見て、監督や選手のコメントも読んでみると、勝ったが思うようには必ずしもいっていないようだ。
上手くいっていないのはどうやらディフェンスであるようだ。
以前と違い、引いて守るスタイルを志向している。
前節も感じたが、引いたままでアプローチが遅れることがあり、高い位置に持ち込ませてしまう場面がある。
全員での守備の認識にまだズレがあって、いっていいのかで周りを見てしまうとそういうことになったりする。
今は、バランス点を探っている感じだ。
それがなかなか定まらないのだろう。
もっともそれ故に緊張感がある程度保たれているから連勝にも好影響を与えている可能性もある。
いつまでもそのままではキツくなってくるから、そろそろ着地点も定めたい。
攻守は表裏一体だ。
守れているなら攻めに余裕が生まれ、攻めていられるなら守りの負担は減る。
 
 
3連勝を飾ったことで、順位はだいぶ上昇してきた。
但し、ここまではちょっと復調すれば上がってこれる位置。
ここから先は相手も安定して勝っている相手ばかりになる。
一つ負ければ、追い抜くのに必要な試合は2試合くらい増える。
昨季跳ね返された壁に挑むことになる。
ずっと好調でもいられないだろう。
そこをどう乗り越えるのか?
徳島一丸で頑張ってほしい。
 
とはいえ、まだ試合はある。
ウタカに無茶をさせるには早すぎる。
他にもヒーローがもっとたくさん出てきても欲しい。

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2018年7月27日 (金)

前川、ブレイク寸前!?ウタカが引き上げる才能。ヴォルティス、2連勝。

2018J2リーグ 第25節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 3,787人
徳島ヴォルティス  3 - 1 アビスパ福岡
得点)【徳島】32' ピーター ウタカ、47' 岩尾 憲、48' ピーター ウタカ
     【大宮】36' 城後 寿
 
 
ウィークデーの水曜日に試合があった。
すぐに週末に試合もやってくる。
試合直後に記事を書けなかったので簡単に済ませます。
 
これ以上負けられない状況になったダービーと、そこを境にした後半戦は真逆の様相を示し始めている。
もっと早くこうなっていればという考え方もあるだろうが、もう少し状況がよかったらウタカを獲得にいっただろうか?ということも言える。
リーグ戦における各チームのドラマは本当に面白い。
 
面白いといえばウタカをチームメイトに迎えたヴォルティスの選手たちはサッカーが面白くてしょうがないのではないか?
特に前川大河は充実した日々を感じているかもしれない。
ウタカが戦列に加わった2試合の彼は、それまでの彼とは目の輝きが明らかに違っている。
そして貪欲さにも火が点いている。
それでいてスルーパスを通すという冷静な状況判断も披露している。
前節で途中交代させられた悔しさを見せたのも印象的だった。
決定力だけは覚醒の気配がまだ見えていないが、時間の問題だろうと思う。
水ではなく、ウタカを得た前川はブレイク寸前である。
あくまで寸前と言っておくけどね。
 
最近のヴォルティスは一旦引いて、カウンターも活用している。
前線にウタカが座り、奪って前に蹴ってもしっかりキープしてくれるから、前に人が必要ない。
但し、前半序盤はキレイに守備の2ラインを引きながら、ボールホルダーへのアプローチが遅かった。
受け身になり過ぎてしまったようで、そこだけは危険な時間だった。
その辺は次の試合までに振り返って改善できるだろう。
それほど難しい課題ではない。
 
ウタカ効果はここまでは予想以上の効果を見せている。
ただ、まだ2連勝しかしていないので、油断なく勢いをもっと本格化させて欲しい。
そして前川の決定力の覚醒も期待したい。
ブレイク寸前の先へ。

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2018年7月22日 (日)

ウタカ効果は思っている以上に楽しい?ヴォルティス、反攻に転じる後半戦へ。

2018J2リーグ 第24節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 5,801人
徳島ヴォルティス  2 - 1 大宮アルディージャ
得点)【徳島】56' 前川 大河、66' 岩尾 憲
   【大宮】59' 大前 元紀
 
 
先週は多くの人が大きく落胆した。
愛媛FCに敗れた上に、続くこの大宮戦に向けて追い詰められた気分になった。
 
だが、試合前日ツイートを見ていたら、今季のヴォルティスは負けると終わってしまう試合では必ず勝っていると述べている方がいた。
そういえばそうだなと思った。
もちろん、ずっとそうなわけでもなく、現在の順位と時期を考えれば、この先はそういう試合ばかりが続く。
希望はピーター・ウタカだ。ついに試合に投入されてくる。
また、名古屋グランパスから押谷祐樹が加入した。
そして、スペイン人FWのダビド・バラルの加入も濃厚なようだ。
ナタン・ジュニオールとオルシーニの両選手とは契約を解除した。
この一カ月ちょっとの人の出入りは主役となった選手の存在感もあって激動だったが、ようやく反撃に気持ちを絞れる。
 
前回の大宮アルディージャ戦もかなり追い詰められた状況で迎えて勝った。
今回もそれの再現を達成し、そしてそのあとのリーグ戦はここまでと違う流れにしたい。
 
ピーター・ウタカがスタメンに並んだヴォルティス。
しかし、ここ数試合を本来のポジションではないFWでチームを支えてくれたブエノがチーム事情によるのか?ベンチ入りからも外れた。
ウタカに掛る期待はより大きくなった。
試合前に抱えていた不安は前半かなり軽減されたように思う。
ただし、8戦負けなし継続中の大宮アルディージャも前回対戦時のチームとは違う。
それでも得点の匂いはヴォルティスの方にしていた。
ウタカは6月から練習に加わり選手たちと共にあった。
ヴォルティスの選手たちにとって、イケるという感触はかなり濃厚だったのかもしれない。
ただ、最初に迎えたシシーニョのパスミスからの決定的ピンチをポストに救われたシーン。
あれで失点していたら試合は全く違った展開になっただろう。
 
失点しなかったことでヴォルティスのギアがあがった。
その後、前川とウタカの決定機があったが、共にGKに防がれた。
先制点をあげた前川だが、できれば最初のシーンも決めさせたかった。
先制点とは逆のニアに打ったシュートは、あれを止められるかと思うほどのシュートだった。
ウタカの足許の懐の深さを見せてのシュートも決まるべきシュートだった。
そういう意味では試合は実は大宮の流れだったのかもしれない。
だから後半の前川の先制点で流れを切れたように思えた直後に決まった大前の同点ゴールはその予感を象徴していたのだろう。
 
だが、その嫌な流れを変えてくれたのは、加入直後に不安視する人もいたウタカの守備からだった。
ウタカが上手く身体を入れてボールを奪った。
そのまま、トリブルで攻め上がって大宮の選手を引き付けて開けてスペースを空けた。
そこへ走ってきたのが、直前に前目に位置を変えていた岩尾だった。
 
岩尾のゴールはいつもいろんなものを背負っているように見える。
申し訳ないが、得点感覚が極めて鋭いようには見えない選手だ。
だが、その代わり何か特別なモノが籠められている。
いろんな人たちの想いも籠められているものの原子になっていると思うが、それがどう昇華しているのかが想像がつかない。
だが特別な何か、サポーターを勇気づける何かがあるように思う。
今日のような試合で決めてくれたことも含め、彼が特別であることを改めて証明された。
 
とても素晴らしい試合だったし、ウタカも期待以上の選手であることがみんなわかったと思う。
選手たちもウタカと一緒にやってて楽しかったのだろう。
前川が交代させられたときに不満そうに見えたのも、もっと楽しいサッカーを続けたい気持ちがあったからじゃないかと思う。
ウタカ効果は思っている以上かもしれない。
 
大事なのはここからで、もう勝ち続けていくしかない。
ペースをあげていかないといけない。
試合はまだ十分にある。
決して楽観視はできないが、負けること、目標を達成できないときのことを恐れる時期ではない。
自分たちを追い詰めることなく、前向きに、ヴォルティスと共に反攻の後半戦へ。

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2018年7月16日 (月)

明日くらいには冷静に。ヴォルティス、神懸かった愛媛FCに敗戦。

2018J2リーグ 第23節
試合会場:ニンジニアスタジアム 5,319人
愛媛FC 1 - 0 徳島ヴォルティス
得点)【愛媛】89' 有田 光希
 
先週も最初に書いたが、西日本での大雨による災害により被害に遭われた地域の方々を深く心に留めたいと思います。
この試合の開催地でもあった愛媛県でも大勢の方が被害に遭われ、26人もの方が亡くなられたことも。
そしてまだ行方不明の方もいらっしゃることも。
 
このような状況の中で、愛媛FCとの試合があること、試合ができることも、表現が難しいですが重いことのように思います。
 
こういうときに負けるかもとは多分みんな想像したと思う。
災害に対する支援はするけど、勝ち点は上げないと多くの人が言っていたのはそれの裏返しだよね。
なら負けるのは全く想定外じゃない。
 
今週は7月11日(水)に天皇杯三回戦をサガン鳥栖と戦った。
1-3で敗れ、敗退となった。
ダイジェストしか見れていないが、リポートの内容、監督のコメントによるといいところがなく終わった。
内容も踏まえて、直後の試合である四国ダービーにサポーターが勝利を求める想いはより強くなったと思う。
 
スタメンは天皇杯と同様のメンバーで挑んだ。
結果論として水曜日に使ったメンバーを起用したことを批判されてしまうのは仕方がないと思うが、私はスタメンは敗因ではないと思う。
互いの選手、チームの質は前回のダービーでも強く感じたが歴然としていた。
特に中盤でのボール回しの安定感は圧倒的で、ヴォルティスがプレッシャーを掛けると愛媛のパスがかなり容易に乱れた。
トラップ一つにしても質の差はあって、前回同様怖さを感じるのは神谷選手だけだった。
ただ、もう一人怖さというより神懸かったセーブを連発するGKの岡本選手がいた。
前半の広瀬のシュートを至近距離で止めたシーンに始まり、島屋のシュートを顔で止めたのは彼自身の反応ではなかった。
私もフットサルの試合でGKをしていて至近距離でシュートを顔で止めたことがある。もちろん反応できたわけじゃない。予測して至近距離に飛び込んで顔で受けにいったことも何回かあるが、それとは別だろう。
前者のときは後頭部に何か突き抜けたような衝撃を感じたのをよく覚えている。やばかった。
愛媛県に起きたことと合わせ、この試合には何か下りているような感じは、試合前にあるかもしれないという不安と合わせ、現実味を帯びた。
こういう試合は最後の最後が怖いのは誰であっても想像がつくのだが、この試合も例に洩れなかった。
 
どうすればよかったのか?は難しい。
何本もシュートは枠を捉えていた。だがGKは必ずいる。
この試合に賭けるヴォルティスサポーターの想いは私の想像以上に大きいと思うが、FWが(補強も含め)もっといれば勝てたとは言えない。
この試合はね。
岡本選手は凄かった。というか、彼自身以上のモノも彼に力を貸してしまっていた。
それが最後の有田選手のシュートを招いた。
そう締めくくる。
 
交代枠を使い切らなかったのは、監督のクセではなく選手への信頼度(戦術、状況的も含めた)なのだと思う。
DFのブエノをFWでスタメン起用していることも含め、皆が使えと言っている選手への監督が練習を見ての判断なのだろう。
ベンチに入れなかったことも選手も含め。
もちろん、それをどうこう言う権利はサポーター側には有るので、悔しさも当然あるから言った方がいい。
もっとも監督も言われるのは職業的に仕方ないと思っていると思うので、言われて考えを変えることも可能性は低いだろう。そういう監督だったら選手からの信頼は失せるだろう。
昨シーズンからここまで起きたことは良い試合も悪い試合も含め、彼に任せてきた結果だ。応援する側の賛辞批判はコロコロ変わっていいが、監督の考えることはそれではダメだ。だから今もある。
チームは確実に進化して他のチームにないベースを築いた。これは事実だし、財産だ。
それはこの試合でも発揮されていた。
この試合に負けることの悔しさは理解を超えると思うが、監督をここにきて否定したら、たぶん逆戻りするだろう。
攻めまくって負けるこの試合のような負けではなく、いいようにやられて負けたことがあるかつてのヴォルティスに戻ったりもするかもしれない。
私はこういうサッカーをしたいと明確になっていて、それに進んでいる過程の今のヴォルティスは、日本代表のお手本にもなりえると思っている。
もちろん、まだまだな段階だし、怪我人とか移籍されたりとか起きているが、リカルド・ロドリゲスに任せたヴォルティスを信じるしかないだろう。
 
怒りや悔しさは想像を超えるだろうが、罵る言葉は少し選ぶ、既に言ってしまったなら、振り返る冷静さは必要だ。
否定したり、ツイートを消す必要は全く無いが、それが選手、監督に伝わったときに相手がどう思うかは想像した方がいい。
言われて当たり前だと言うのも判るけどね。
良いときは一体と思っていて、実際本当にそうなら悪く言ったこともすぐ伝わるよ。
そこのところがこの先のヴォルティスがどうなるかを分けると思う。
明日くらいには冷静に。
いづれ負ける。それが今回来た。そういうシチュエーションだった。
これはヨソモノの自分だから言えるんだろうけどね。でもそうだよ。
仮に...来季は互いの戦うカテゴリーが分かれるとしたら、それは勝敗ではない。
決着がつかないから面白いのだ。勝っても負けても次の対戦に想いがいく。
我々がいるサッカーという世界はそういうところだ。
また、これからもずっと戦うことになるよ。
借りを返す機会はくる。悔しさを上塗りされる機会もくる。
必ずね。

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2018年7月 8日 (日)

サッカーがある日常の幸せ。

2018J2リーグ 第22節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 2,974人
徳島ヴォルティス  1 - 0 ロアッソ熊本
得点)【徳島】84' ブエノ
 
 
まず、西日本の大雨で大変な災害があり、亡くなられた方や、今も救助を待っている方が大勢いらっしゃること。
そのことを深く心に留めておきたいとと思います。
この状況の中で徳島では試合ができたこと。
サッカーの興奮は非日常というようなことが言われたりもしますが、サッカーを楽しめることは日常なんだなと思います。
恵まれているということをあらためて感謝しなければいけないなと思いました。
 
前節のあと、山崎凌吾の湘南ベルマーレへの移籍が発表された。
さすがにこのニュースが控えているとは想像できなかったので驚いた。
仮に噂であれ、それを知っていたら前回の記事は違う書き方になっていただろう。
何か前回の記事が可笑しくなってしまった。
それでも一丸感は損なわれていないと思う。
 
上記の通り、今節は試合が開催できるかがギリギリまで不明なところがあった。
それでも試合ができると信じてピッチを整えた阿部マネージャーの存在が選手たちに火を点けたと岩尾キャプテンが述べている。
熊本のサポーターも10人ほどであったが応援に駆け付けた。
相手サポーターではあるが、その存在も両チームの選手たちに響いただろう。
もちろん、徳島のサポーターもいつもより少なかったが、その存在が選手たちを励ました。
周囲から、こんな天気でも試合あるの?と聞かれた人は少なくなかっただろう。
 
雨の影響は見ていてそれほど感じなかったが、山崎という存在がないということは大きかった。
今季序盤も山崎は負傷で遅れていたが、その存在は大きかった。
山崎が戦列に復帰すると5月はチームも勢いを増していった。
前線に山崎がいることの頼もしさ。
それがないことの不安。
大崎が移籍したことも合わせ、正直今は危機だ。
だが、まだ今季は半分残っている。
ウタカは山崎と違う存在感をもたらしてくれるだろう。
杉本、佐藤、島屋、太郎、薗田、他の全員もチャンスと捉えてくれると思う。
 
ブエノのゴールは素晴らしかった。
あの場面で相手のマーカーに前を抑えられていながら、その上で捉えて決める技術、身体能力、センス。
さすが鹿島にいた選手だなと直後正直思った。
ブラジル人の感覚なんだなとはそのあと思ったが、いづれにしろ日本人とは違うんだなと思った。
今W杯やってるから、Jリーグで見られないゴールをよく目にするんだけど、それに匹敵するゴールだったなと思う。
それまでの閉塞感を感じる試合を打ち破ってくれた。
彼も切り札として今与えられている役割を全力でやってくれている。
 
杉本も島屋も頑張っていたが、得意の形の起点になるサイドが同じ左サイドからなのでやりにくさがあったのかもしれない。
山崎がいるサッカーに身体を慣れていただろう。
この試合は彼らに限らず、辛い評価は酷だろう。
何よりも試合ができたこと。
試合ができるコンディションにしてくれた阿部マネージャー。
苦しい中、ゴールを決めてくれたブエノ。
彼らに対しての感謝だけでいいのではないか。
 
ブエノがゴールを決めた時、いろんなものが上書きされて真っ白になったような気がした。
それがサッカーがもたらしてくれる幸せなのかなとしばらくして考えた。
我々は幸せなのだなと。
それを忘れてはならないのだろう。

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2018年7月 1日 (日)

一丸ヴォルティス、スタイルを変えて殻を破る。

2018J2リーグ 第21節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 4828人
徳島ヴォルティス  3 - 0 大分トリニータ
得点)【徳島】14' 岩尾 憲、69' 島屋 八徳、84' 山﨑 凌吾
 
 
6月は本当に苦しんだ。躍進の月にしたかったが、結果はそうならなかった。
だがここで終わったわけじゃない。
この状況でも一丸感は逆に高まっているのが感じられたし、この勝利でそれは確信に変わった。
大崎が移籍するという想定外のことも起きたが、それもヴォルティス全体の一丸感を高めたように思う。
払った代償は大きかったが、得たものはそれ以上にあったと信じたい。
 
共にポゼッションスタイルが主の両チームにおいて、この日のヴォルティスはカウンターで対抗した。
本来のスタイルではなかったが、リカルド・ロドリゲス監督は閉塞感を突き破りたかったのと、スタイルを変えても選手たちはやれると信頼できていたのだろう。
キーは岩尾憲だったと思う。
彼も本来より高めの位置について、前からの奪取→ショートカウンターのコンダクトを取った。
狙いはハマり、大分を窮屈な状況に追い込んだ。
そして岩尾がPKをゲットして先制した。
後半、PKのファウルをした丸谷選手が危険なタックルを岩尾にして退場に。
イエローではなく、一発レッドだと思うくらい危険なタックルで、あのあともプレーしていたけど岩尾が負傷していないことを祈ります。
その後、一人少ない状況でも前掛かりになって攻めてくる大分に危ないシーンもつくられた。
それを乗り切って試合を取り戻すと、島屋の見事なミドルでリードを広げた。
山崎もシシーニョの突破からのクロスを合わせてゴール。
そのまま無失点で終えて、7試合ぶりの勝利を掴んだ。
 
試合後のタオル回しは山崎がリード。
苦しい時期を共に耐えてくれた目の前のサポーターにとても感謝しているのが伝わるシーンだった。
 
本来のスタイルではなくカウンターを選択したことは何の問題もなくて、試合中で状況を見て選択すればいいこと。
むしろ、こういうスタイルで闘えるということがこれからの対戦相手に対しプレッシャーになるだろう。
状況を好転させるキッカケになればいい。
スタイルに拘っていたわけではないと思うが、いろいろな意味で殻を破った試合になったと思う。
そして、この試合から逆襲が始まったとシーズン後に思えるような試合になってほしい。

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2018年6月24日 (日)

守備あってこそのゴール。ヴォルティス、4連敗。

2018J2リーグ 第20節
試合会場:NDソフトスタジアム山形 6012人
モンテディオ山形 3 - 2 徳島ヴォルティス
得点)【山形】8' 小林 成豪、25' 南 秀仁、72' 阪野 豊史
     【徳島】42' 島屋 八徳、47' 山﨑 凌吾
 
 
今週は大崎玲央のヴィッセル神戸移籍という衝撃的なニュースがあった。
町田戦の時期にオファーがあったそうで、J1でプレーしたいという希望を叶えられるチャンスに賭けることになったようだ。
正直、今出ていかれるのは戦力的にも補強を考える時期的にも痛い。
が、選手にとってステップアップのチャンスは選手人生の中でそう多く訪れるわけじゃない。
頑張ってくれと言うことが最善なのだろう。
 
今節はアウェイでのモンテディオ山形戦。
昨季は6得点で圧勝したカードだ。
今は互いの状況が違う。逆だ。
厳しい試合になると思った。
山形の木山監督はああいう性格の人だ。
昨季を忘れているはずはない。
 
集中して入りたい試合だったが、あまりいい入り方はできなかった。
特に守備は中に寄せられて、外をフリーにさせてしまった。
クロスはいいボールではなく見事なバイシクルシュートでの失点だったが、全員が中へ守備に入ってしまっていた。
ボーーーーっとした守備になっていた。
試合に入れていなかったというのはあのような状態なのだろう。
2失点目は3バックのサイドを突かれ、石井は中央から長い距離を走って対応にいった。
その時点でエリア内に入らせてしまったのは仕方ないにせよ。
引きながら止めにいくのではなく、もっと前に出て強く対応してほしかった。
あそこで抜かせては、あとからフォローにいく周囲も厳しい。
この場面ももう少しどうにかできたはずだ。
 
それでもヴォルティスには運もあった。
前半終了近くに島屋のクロスに対し、狩野健太が触れなかったにせよGKの前に見事な動きで飛び込んでゴールを誘発した。
GKのミスはあるだろうが、真実は狩野健太の動きがもたらしたゴールに見えた。
後半開始直後に山崎がPKをゲットして同点に。
リカルド・ロドリゲス監督は本職がDFのブエノを前半40分にFWで投入。
その直後に島屋のゴールが生まれるなど、流れを取り戻すことができていた。
ブエノはFWとして積極的にゴールを狙っていた。
相手への脅威にはなっていが、彼に集めすぎた感もあって、彼へ集まったマークでできたズレまでは活かしきれなかった。
そして阪野に大迫のような勝ち越しゴールを先に決められた。
昨季との置かれている状況の違いが結果に出てしまった。
これで連敗は4に伸びた。
 
次節から大崎はいない。
守備は再構築しないといけない。
ならばこの試合のような守備をしていては状況は好転しない。
引き締め直すには高い授業料を払った試合だが、十分修正できる内容のはず。
次節も厳しい相手だが、守備的な意識もしっかり持って戦ってほしい。
守れてこそ、奪ったゴールも活きてくる。
まだまだ逆襲はできる。

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2018年6月17日 (日)

好調なチームと不調なチーム。レノファにあってヴォルティスにないもの。

2018J2リーグ 第19節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 4828人
徳島ヴォルティス  1 - 2 レノファ山口
得点)【徳島】19' 石井 秀典
    【町田】41' 小野瀬 康介、64' 小野瀬 康介
 
 
清水エスパルスやサンフレッチェ広島、FC東京でプレーしていたピーター・ウタカの加入が決まった。
公式発表前に徳島市街で食事をしているところを発見され、徳島に来ていることが発覚。
SNS上であっというまに拡散すると、翌日メディアでも”獲得へ”と報道がされた。
サンフレッチェ広島時代には得点王にも輝いている日本人サッカーファンにはお馴染みの選手である。
得点力不足に悩むヴォルティスにとっては大きな期待を掛けることになる。
学生の発信直後から一部で”守備をしないから”という、贅沢(?)なコメントが出たのは苦笑いしかなかったが。
試合に出れば全てわかることだ。
リカルド・ロドリゲス監督が適切な役割を与えるだろうし、その中で求められる守備のミッションをこなすだろう。
評価もきちんとされるだろう。それだけのことだ。
とにかく、彼にはゴールを生んでほしい。
最前線の守備力が多少低下しても心配になるほどヴォルティスのディフェンスは軟でもない。
 
この日の相手はレノファ山口。首位争いをしている好調なチームで攻撃力も高い。
ここまでの総得点は33。そのうち前線の3人で22点を上げている。
そして元ヴォルティスの大崎淳矢も在籍している。
一方で失点も高く、勝機は十分にある。
 
前線が満遍なくゴールを上げているということは、つまりチャンスに一気に複数の選手がゴール前に詰め寄せているということだ。
故に誰かがゴールしている、というのは雑な言い方で適切ではないだろうが、チームとして攻撃について意思統一がしっかりできているのだろう。
この日もそのスタイルで攻めてきた。
先制点はヴォルティス。ショートコーナーから石井秀典が見事に合わせてリードした。
前半はこのまま折り返したかったが、41分に追いつかれた。
池上がミドルを放ち、梶川が弾くとこぼれ球にオナイウ阿道が詰める。
これを再度梶川が弾くが、このこぼれ球を小野瀬が詰めてシュートをゴールネットの天井に刺した。
ディフェンスが足を出したが、角度を上に向けて冷静に且つしっかり打ち切ったシュートだった。
上にも書いたようなここぞで迷いなく前線が何人もゴール前に詰めてくる攻撃でもあった。
昨季のヴォルティスもこんな時期があったように思うし、本当に攻撃が好調なチームなんだなと思った。
自信を持ってプレーしているのも感じる。
それが少々粗っぽさになっている部分はあったが、思い切ったスライディングがファウルより奪っている方が多いように見えたのは偶然じゃないだろう。
そういう部分がヴォルティスにはちょっとなかったかな。
それがあったらかなりバチバチの好試合になったんじゃないかな。もちろん勝てた気もする。
ヴォルティスは山口の攻守で発揮される執念にハマってしまっていたように思う。
悪い出来ではなかったと思うが、ゴール近くまで攻め上がっても圧されるように、最後の部分で思い切りが減っていったように思う。
手数や時間が山口より掛っていたし、だから上げようとしたらスライディングが来てチャンスが潰れたり。
チャンスやシュートの数が出来に比例していなかった。
 
あと一度しか気づかなかったけど、カウンターからスピードあげてサイドからクロスを入れようとした選手が何度も中を見ていた。
クロスを上げる位置がドンドン深く、そしてドリブルも(エンドに近づくこともあり)ドンドン減速してしまい、クロスに加える工夫の選択肢が少なくなった。
全体的にみてもアーリークロスとかもっと織り交ぜてもいいんじゃないかな。
ボールを入れれば何か起こるし、シュートにいければ何か起きる。
山口はそれを信じていた気もするが、ヴォルティスは丁寧にいってしまい、逆に躊躇になっていたように見えた。
現状の自分たちへの自信の差だったのかもしれない。
逆転されたシーンは小野瀬のクロスのミスがたまたま入ったのが真相だと思うけど、何かが起きるのは今の山口みたいなチームなんだろうね。
 
もっと自信を持ってプレーしてほしい。
内容では全く負けてなかったと思うけど、負けた理由もはっきりわかる試合だった。
その理由が自信なんじゃないかな。
もっとやれるでしょ、ヴォルティス。

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2018年6月10日 (日)

ヴォルティス、もっと冷静さと工夫を。メンバー揃うも敗戦。

2018J2リーグ 第18節
試合会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 3615人
徳島ヴォルティス  1 - 2 FC町田ゼルビア
得点)【徳島】35' 島屋 八徳
     【町田】17' 中島 裕希、48' 吉濱 遼平
 
 
上位進出へ向けて勝負の6月。
ホームに町田ゼルビアを迎えた。
ヴォルティスは広瀬陸斗と狩野健太が戦列に戻ってきて、陣容は揃ってきた。
6月6日には天皇杯2回戦で栃木SCに勝利した。
杉本太郎もコンディションを上げてきているし、チームへの期待は高まっている。
 
町田は前からプレスを掛けることをディフェンスの第一歩にしていた。
特に出足の速さは徳島を最後まで苦しめたと思う。
見ていて微妙な判定に見えたシーンのいくつかでは、ボールとヴォルティスの選手の間にサッと出足の速さで身体を先に入れていた。
ボールに先に触れていたこともあったが、ファウルを取られやすい無理目なスライディング等をさせられていたように見えた。
そこで冷静さを失いかけた杉本太郎は危なかった。
ボールを持っているが、持たせておいて潰す町田のディフェンスに嵌められたように見えた。
但し、それが敗因の最大の理由ではないようにも思える。
 
前半、大本が右サイドで深く切り込んでクロスを供給しつづけていた。
そこにシシーニョが絡んだりとクロスを上げるまでの工夫は前半はかなり効果を上げていたと思う。
しかし、クロスのタイプ、入れる相手、角度で工夫があまり広がらなかった。
追い越して崩すまでは最後まで出来ていたのだが、山崎を中心としたゴール前をターゲットにし過ぎたように思う。
崩したいという気持ちが強くなり過ぎて崩した先の冷静さを制御し切れなかったのかもしれない。
特に終盤は。
力わざで強引に点を獲りにいっている感じが試合が進むにつれ強くなった。
得点もラッキーなゴールに見えながら、相手に前からプレスを掛けたことで相手が慌てたからである。
それは昨季ヴォルティスの良さの一つでもあったと思うのだ。
その後の前半残りもその影響で町田がテンパったように見えたし、チャンスも作った。
自分たちの前に最近立ちはだかっていた壁を崩すチャンスが前半同点後の時間帯にあったと思えたくらい、チームのプレーは活力を取り戻していた。
それゆえに逆転できずにハーフタイムで町田を冷静にさせ、後半入りを緩めてしまい早々に再度リードを与えたのは非常に残念だった。
2失点目のシーンのディフェンスは完全に受けてしまった。
 
町田は洗練はされていなかったが、ヴォルティスを上回っている自分たちの良さをわかっていた。
そこで勝負してきた。
崩せる余地は十分にあったし、決して負けるべき差ではなかったが、ヴォルティスは相手の弱さを突く冷静さと工夫が出せなかった。
いい形でクロスがゴール前で合ったのは杉本太郎のヘッドくらいで、後半は入れども入れどもゴールには遠かった。
もう一歩切り込むとか、バイタルの前のエリアに最後出すとかあっても良かったかもしれない。
裏を掻くような選択がないから、こう来るだろうなという見ている側の予想通り。
そこが昨季と違っているように見えるのも、今のサッカーの特徴なんじゃないかな。
良くない部分の。
 
結果は仕方ない。
次も上位の相手のレノファ山口で、力わざだけでは簡単じゃない。
メンバーは戻ってきているから、悪い方向に向いているわけじゃない。
次勝とう。次に。

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