2017年3月26日 (日)

ヴォルティスの想像を超えた強さに、根拠のない不安を考えて冷静になろうとする。

2017 J2 第5節 ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FC 0 - 2 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:前半22分 渡 大生、前半25分 島屋 八徳
 
実際に見てみないとわからないことはある。
関東に住んでいるとどうしても実際に見る機会は限られる。
関東の試合でも全部に行けるわけじゃない。
だから実際に見る機会、それも今季のように調子のいいときに最初に見る試合の記事は大事である。
ヴォリュームとして厚くしやすいので、その点では重要なわりに楽に書きやすいのはある。
 
それから誰の目に見てもわかる欠点を材にして書くことは楽である。
負けたときの記事の方がヴォリュームが厚くて、勢いがあるのはよくある。私もそうだ。
シニカルには書かないようには心掛けている。
書くことにはいつも腹を括って書くことを一番大事にしている。
勝った場合でも、相手が悪かったからとか書くのは楽である。
次はやられるよとか根拠のないことを言って評論家きどりになるヤツもいるが、それは一番ダメな形である。
それはしないようにしているが、どっかでしている可能性はある。
楽なのは事実だ。
 
序盤戦ということもあり課題を挙げて書くには、こういっては何だが負けた方が書きやすいのは事実なのである。
 
では、この時期に出来過ぎなくらい出来上がったチームの完勝と、周囲にも脅かすようなチームが見当たらない場合はどう書けばいいのか?
エルゴラで2項とデカくレビューされてたのに、試合が終わってみたとき、「そんな強い相手じゃなかったね。」と感じたときは?
この試合のヴォルティスはそう思うくらい好調で強かった。
それは、ネットTVの中継で観ていたここまでの試合のヴォルティスより強かった。
 
試合は序盤こそ横浜FCの動きを掴みきれずに押されてはいたが、10分過ぎから守備で捉えるようになった。
すると激しいプレスから横浜を自陣に押し込んだ。
なかなか点が取れないなと感じだした20分過ぎにサイドからのクロスから、最後はポストに当たったボールが渡の前に落ちた。
そして3分後には島屋が2点目を決める。
堅い守備からカウンターで点を取る横浜FCを倒すのに2点目は大きかった。
その後も前半は試合を支配し続け、圧倒した。
想像していた以上の力の差に驚いたくらいだった。
後半、ペースが落ちると言われていたが、確かにプレスのタイミングが遅れ出し相手にペースを与えるようになった。
が、後半10分くらいまでは3点目の決定機は3度はあったはずで、それが決まっていたら出来過ぎな試合になっていただろう。
 
観ていて気付いたのはことがある。
今のヴォルティスはリカルド・ロドリゲス監督が選手たちを上手く活かすプランを与えている。
が、それを実行するための燃料になっているのは渡なんだと。
渡の意欲がプランに燃料となり、その熱量が他の選手たちにただプランを実行する以上の集中力を与えているのだと感じた。
渡は昨年のように使われたり、使われなかったりという身分より、使い続けてやることで責任感、使命感を持つと覚醒する選手なんだと思いました。
その燃料くんが他の選手にも影響を与えていて、皆が渡タイプに変身してリカルドサッカーに活力を与えているのだと見ました。
 
課題はそのガソリンくんがバテたり、怪我で離脱した時のためのプランBとその主役を育てることだと思います。
ロッキーがスタメンで前線の起点を務められるようになると、チーム全体のスタミナが効率よく一試合使えるんじゃないかなと。
今は若干オーバーペース気味かな。
実際、渡自身も最後まで試合に出ていられると思っていないようであった。
ただ、今後状況によって渡を下げられない試合になることもあるだろう。
そのためのプランBがあれば懸念は本当に小さくなるだろう。
 
それから、できれば今のうちにヴォルティスよりレベルが高いチームとガチでやっておきたいですが、ベルマーレ以外にそんなチームは見当たらないです。
それが課題かな?
でも読んでて気づくと思うんですけど、課題に根拠がないんですよね。
上に書いたことマンマ。
それくらい、この試合のヴォルティスは力強かった。
 
もちろん、今はシーズン序盤なので夏場に掛けて何か起きるとは思う。
ゴール裏はかなりお祭り騒ぎ、というか飲み会騒ぎだったが、そんな楽しいことがなるべく長く続いてくれることを祈る。
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2017年3月19日 (日)

ヴォルティス、競争原理が上手く働く楽しい勝利。

2017 J2 第4節 大分銀行ドーム
大分トリニータ 0 - 1 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:前半30分 渡 大生
 
前節は島屋が結果を出して勝利に貢献してくれた。
開幕戦では馬渡が活躍して強い印象を残してくれた。
渡は期待通りだが、ワントップという紋切型に考えれば彼のようなタイプ向きではない。
が彼はフォーメーションの中で彼型のワントップを創造しつつ頑張っている。
そんなところがリカルド・ロドリゲス監督の信頼も得ている一つかもしれない。
そして今節ではまた一人新しい武者が登場した。
ガンバユースから地元である徳島に戻ってきたルーキー小西雄大である。
 
高卒ルーキーが初ベンチ入りで初スタメン、デビュー戦90分間フル出場という大抜擢を小西はやり切った。
これは彼にとっても大きいし、他の選手にも、そして地元を愛する徳島サポーターにとっても大きい。
リカルド・ロドリゲス監督の競争を促す選手起用は毎試合ニューヒーローを生み出している、とは言いすぎかもしれないが、それに近い。
内田裕斗も戦列に戻ってきた。彼が不在の間、広瀬陸斗は目覚ましい成長をしている。
そして小西はポジションこそ違うが、ルーキーがスタメン起用されたことも刺激になっているはずだ。
リカルド・ロドリゲス監督がチームに課している競争は、勝利以上に大きな効果を生んでいるし、勝利していることでなお効果は高くなっている。
 
試合ごとにニューヒーローが監督の起用によって誕生していることは今までにないことである。
次節もまた誰かがヒーローになってほしい。
その中で競争が生まれ、その先に昇格が成し遂げられれば前回と違う昇格ができるだろう。
まだ昇格とか言うのは本当に時期尚早だし、きっと勝てない時期もくる。
が、そういいたくなるくらい今季は楽しそうだ。
だからいうわけじゃないけど、前々任者の指揮官時代の苦しい時代のことなんかもう忘れなよ。
そういうことまだ言ってる人がいたから、申し訳ないけど、狙っちゃうけどね。
もっと楽しんだ方がいい。

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2017年3月14日 (火)

持ってるのか?リカルド監督。ヴォルティス、大胆な2枚替えで逆転勝ち。

2017 J2 第3節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 3 - 1 V・ファーレン長崎
【得点】徳島:後半12分 渡 大生、後半16分 渡 大生、後半46分 島屋 八徳
    長崎:前半41分 幸野 志有人
 
前節は非常に残念な負け方だったヴォルティス。
試合を支配していただけに痛かったが、今の時点でもチームはかなりいい状態になっていることも感じられた。
今節は目指している形の中で点をどうやって取るのかというのが重要だった。
もちろん、その上で勝たないといけない。
 
前半の失点は相手が上手くトラップ出来過ぎたとも思うので、対処の細部を見直せば同じような失点はなくせるだろう。
軽率なパスワークから危険な奪われ方をしていることの方が重大で、その点はしっかり修正してほしい。
ピッチコンディションによってはボールが止まらないと思ってても止まってしまったりするからだ。
 
しかし、この試合ではリカルド・ロドリゲス監督の采配が大当たりしたことを注目したい。
後半開始に守備の要の石井を下げてまでもカルリーニョスを投入して前掛かりに責めるメッセージを送ったこと。
そしてハーフタイムの指示で1点を決めて、すぐ2点目を決めに行けと指示したこと。
開始15分までは絶対負けるな、勝負にいけと指示したらしいこと。
そしてその通りに15分前後に一気に試合をひっくり返したこと。
その通りに選手たちに成し遂げさせてしまったことに驚きを感じている。
リカルド・ロドリゲス監督は何か持っているのだろうか?
少なくとも、選手たちが今まで見たこともないくらいの笑顔を見せていることは確かだ。
逆転ゴールは実質的には馬渡のゴールだと思うが、渡も多分それは判っていて、ああまでアピールしていたこと。
そしてそのアピールしているときがとんでもなく楽しそうだったことがとても印象に残っている。
後半開始から敢えて後ろを減らして、勝負というかギャンブルに出る覚悟が選手たちにも覚悟を持たせたのかもしれない。
とすると、リカルド・ロドリゲスという男はとんでもない男なのかもしれない。
ちょっと持ち上げ過ぎかな?
 
ただ、まだ第3節を終えたばかりで、過度に出来上がっていると思いこまない方がいい。
が、今後あり得るであろう結果が出ない時期が来ても、信じてあげることで結果が付いてきたときにより一枚成長したチームになるのではと思う。
長崎の出来がどうだったとか以前に、リカルド・ロドリゲス監督のヴォルティスは面白い試合をしていた。
昇格を争うライバルとの直接対決での対戦が今から楽しみである。

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2017年3月 5日 (日)

リカルドサッカーの強みと弱み。ヴォルティス、ニュースタイル構築中。

2017 J2 第2節 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都サンガ 1 - 0 徳島ヴォルティス
【得点】後半45分 田中 マルクス闘莉王
 
リカルド・ロドリゲス監督のサッカーは今までのヴォルティスにはないスタイルだ。
ポゼッションが高く、全体を押し上げて、前からのプレッシャーで前線に攻守のポイントを置いて、クリアボールをしっかり拾い前に早く渡すことで試合を支配する。
得点を奪うために相手に合わせて前線のコンビを換える柔軟性も持っているようだ。
そして、組み合わせを換えられる前線のタレントもいることを正しく理解できているようだ。
こういうサッカーを指向するチームは過去たくさんあったが、こういうスタイルは日本人に好まれる。
結果が全てといいながら、こういうスキルフルで支配力の高いスタイルは好かれるんだよね。
ただ、こういうスタイルは行き詰ることがあるんだよね。
そしてこういうスタイルでサッカー界を賑わしたことがあるのが実は対戦相手の京都サンガだったんだよね。
 
支配力が高いから応援している側はこれで勝つと本当に完勝したような気分になれると思うんだ。
だけど、このスタイルを貫き切れているチームも、このスタイルでタイトルに辿り着けているチームも少ないんだよね。
だから、このスタイルがダメということじゃない。
こういうスタイルのサッカーは大げさに言えば日本のサッカーの目指すべき形の一つで、やらないといけない。
でも、時間は掛かるよね。
何せ、この試合みたいにこのスタイル自体はチャンスメイクするまでが華のスタイルなので。
最後点と取るところは、実は前線の特にセンターフォワードにタレントがいて、どうにかしてくれることに頼っちゃうんだよね。
それがないと、打っていいところで繋いじゃうん悪癖があるんだ。
崩し切ろうとしちゃうから。
点がなかなか取れないから崩し切ろうとしてシュート打たなくなっていく。
だから後半シュート激減したでしょ。
最後は馬渡に渡してサイドからくるだろうと思われたと思うよ。
そしてカルリーニョスが疲れて交代したら崩そうとする意志だけで結果に結びつかなくなったでしょ。
見ていて面白いサッカーだけど、2試合で1点しか取れてないのも偶然じゃないんだよね。
そんな簡単にはこのスタイルでは結果がついてこない。
 
でもこのスタイルはいつかは挑まないといけないスタイル。
今、ヴォルティスは挑戦する段階に来ているんだ。
それをわかっていて、かなりイライラさせられることも覚悟して、このスタイルのヴォルティスを支えてあげないといけないね。
ガマンできなくなると、リカルドやめろとか、前線の誰を使うなとか使えとか声が上がると思うな。
それを最後までしないで支え切れるか応援する側は試される。
そしてこのスタイルで成功しない可能性もよく覚悟しとかないとね。
だから成功させることは意味があるんでね。
 
この日の負けは典型的なこのスタイルでの負けパターン。
今後同じような負け方が何度もあるよ。
そういう負けに自分たちが打ち克てれば本当に強いヴォルティスとヴォルティスサポーターが生まれると思うな。
ニュースタイルのヴォルティスとヴォルティスサポーターがね。

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2017年3月 2日 (木)

新しい一歩、ヴォルティス5年ぶりの開幕戦勝利から始まる新シーズン。

2017 J2 第1節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 0 東京ヴェルディ
【得点】徳島:26' 杉本 太郎
 
開幕戦のときは沖縄にいたので、リアルタイムでは開幕戦を見ておらず、今日やっとDAZNで試合を観ることが出来た。
いまさら長々書くのも何なので簡単に。
次節の京都戦はリアルタイムで見ようと思うので、そこからもう少し細かく書こうと思います。
決してバスケが第一になったわけでもないので、きちんとヴォルティスも見ます。
 
たぶん、ここ何年かのシーズンでもっとも強い期待感を持ったヴォルティスなのではないか。
チーム初のオリジナルデザインのユニフォーム。
チーム初の外国人監督。
もちろんそれだけでは期待感はそれほど大きくならない。
だが、プレシーズンでの好調ぶりも加われば期待は大きくなる。
 
昨年の開幕戦も内容は素晴らしかったが、想像を超えた結末が待っていた。
その後は期待感とは裏腹に結果が伴わず、いつしか、期待感の元になっていたサッカーの活力も失われていった。
 
カルリーニョスが開幕からスタメンにいることは大きな違いで、一定以上のクオリティは保たれる。
この試合での馬渡を使ったチャンスメイクは互いの良さが発揮されていた。
ヴォルティスの飛び道具として、他のチームの脅威となるに違いない。
 
それでもまだ開幕1戦目であり、チームの完成もこれからであるが、ウノゼロ(1-0)で勝てるのは本当に強いチームだと思っているので楽しみなチームである。
新しい一歩を踏み出した徳島ヴォルティス。
今までは選手、フロント、サポーターが決して良好な関係ではなかったと思うので、今季はその点でも新しい一歩を踏み出せたらと思っている。

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2017年1月14日 (土)

徳島ヴォルティス、2017年シーズンスタート!

2017年の徳島ヴォルティスがスタートしました。
本日新体制発表会が行われ、新スローガン、新ユニフォームの発表もありました。
 
新しいスローガンは”意気衝天”
goo辞書によると、意味は「意気込みや元気が、このうえなく盛んな状態」で、士気はきわめて高く、意気は天を衝く勢いである、という用例があります。
非常に元気で!という感じでしょうか?
目標っぽい匂いがしませんが、強い意志はとても感じます。
 
新しいユニフォームはホームは渦のグラデーションのようなデザインで、クラブ初のオリジナルデザインです。
隣と色違いであったこれまでは何かと不満が多かったので、オリジナルデザインは良かったです。
個人的には太いストライプが入ったデザインのものが気に入ることが多いのですが、オリジナルであることはそれ以上にいいと思います。
ベースが青であるので細目に見えてしまうのは仕方ないです。
デザインはこちら。http://www.targma.jp/vortis/2017/01/14/post11089/
 
 
新監督のリカルド・ロドリゲス監督の練習は既に始まっています。
クラブ初の外国人監督ですが、大塚製薬サッカー部時代まで遡ると、ブラジル人のエジーニョ監督が在籍していました。
練習風景の写真を見ると、選手たちがとても明るく練習をしていて、そこにリカルド監督も加わっていたように思います。
とてもいい感じで練習がスタートしているようです。
前監督の長島氏はFC岐阜のヘッドコーチに就任が決まったようです。
 
新加入選手は計12人。また、山崎凌吾もサガン鳥栖からの期限付き移籍から完全移籍となっています。
注目は2人のセルビア人選手。
FWのアシチェリッチ、DFのヴァシリェヴィッチの2人。
アシチェリッチは196センチ、91キロの大型FW。
佐藤や山崎とのトリオも興味が湧きます。もちろん競争ありきですが。
システムがまだよくわかりませんが、渡や大崎との組み合わせもあるでしょう。
カルリーニョスを中心に考えるのか?
リカルド監督が開幕にどんなオフェンスの形を示してくるのでしょうか?
ヴェシリエヴィッチも大型のDF。
福元、橋内の去ったディフェンスのセンターに入ってくると思います。
高さと強さは増したと思うので、セットプレーでの力関係は優位になるのではと期待します。
日本人選手では神戸から移籍の松村亮に期待しています。
根拠が特にあるわけではなく、かつての大島や谷池のように神戸からの移籍組がチームに力を加えてくれるといいなと思います。
 
まだスケジュールが発表されていないため、今季初参戦がいつになるかわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。
最近はサッカーがオフでもありバスケばかりになっていますが、ルーツであるサッカーが大事であることは変わらないでのよろしくお願いします。

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2016年11月22日 (火)

ヴォルティス今季最終戦は清水に惜敗。新体制となる今後に必要なもの。

2016 J2 第42節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 1 - 2 清水エスパルス
【得点】徳島:35' 藤原 広太朗
    清水:29' 犬飼 智也、73' 金子 翔太
 
今季最終戦を前に、長島監督の退任という名目の解任が発表された。
長島監督自身も「退任ではなく解任」といっている。
推測の域ではあるが、これまでもここの記事で言っているが監督、つまり現場とフロントの関係は悪かったのだと思う。
これも推測ではあるが、監督のリクエストしていない選手、エマナを加入させたこと、エマナを最後まで使わなかったこと(怪我もあるがそれ以前に)。
ツイッターで読んだ監督とどなたかの会話で交わした「もう戻ってくることはないでしょう」という言葉が事実なら、それからも感じられる。
シーズン中にサポーターからも解任を求める声が強まっていたら、もっと早く解任になっていただろう。
コレクティブなサッカーを掲げたが、序盤はなかなか形にならず苦しい立ち上がりだった。
カルリーニョスが開幕から存在したらもっと結果は違っていたかもしれないが、いまさら言っても仕方ないことだろう。
今は、ありがとうございました、としか言えない。
 
長島体制が終焉を迎える最終節、コーチ時代から4年間、今在籍する選手たちの中にも長い時間を過ごした選手たちも多い。
その選手たちが長島監督へ捧げる勝利に挑むのは、前監督の小林さんが率い、この試合にJ1自動昇格を賭けて、大勢の清水サポーターとともにやってくる清水エスパルスだった。
 
共に好調な両チームであったので見応えのある試合だった。
決定機が多くあり、GKの好セーブも、そしてGKの技術の上をいく素晴らしいシュートも3本あった。
そのうち2本が清水だった。ゆえに結果は負けだった。
結果は残念だったが、試合は互いの選手それぞれの思いが目一杯表現された試合だった。
藤原のシュートには思いが目一杯詰まっていた。
今季、機会に恵まれてはいなかったが、選手たちを束ねる立場でもある藤原は気持ちが入っていたように見えた。
チーム外からは結果を出せていない監督、選手であったりして、酷い時は「要らない」とモノのように名指しで非難されることもあったが、チームはとても団結していて監督は信頼されていたのだと感じた。
そこを外が感じ取れるようになると一体感は増すのだろう。
「結果が前提」から脱皮していく人がもっと増えていけばカルチャーとしても育っていくだろう。
最終戦だからではないが、団結が最もプレーに表れていたのであれば、今季の集大成として相応しい試合だったと思う。
 
清水エスパルスは序盤はスタートダッシュに失敗しながら、ジワジワと順位を上げて自動昇格圏を勝ち取った。
J1に昇格したときのヴォルティスにも似ていた。
新任監督として降格してバラバラに近かったチームを1年で昇格をさせる仕事は大変難しかったはずで、選手のクオリティは理由になるだろうが、やはりできる人なのだということを証明したと思う。
試合後、ドリンクをかけられている小林監督の写真を見ると大前も笑顔だったし、コバさんも笑顔だった。
このチームも相当に団結していたのだろう。
清水はJリーグ創設当初は他のチームと一線を画すような独特のサッカー文化があって、応援も独特な応援スタイルをもっていた。
今はその色合いは少し薄まったように思うが、文化として地元に根付いているのが強く感じられ、憧れる部分は正直言ってある。
清水を見ていると、文化とは輸入するものではなく、自分たち独自のものを自分たちの中に見つけ、育て、磨き上げるものなのだと感じる。
J1に上がれば、またしばらくは厳しいシーズンが続くだろう。
だが、降格→復帰を経験するとどのチームも磨かれて帰ってくる。
勝ち続けることでは身に付かない強さを得たエスパルスが来季のJ1で見られるだろう。
 
コバさんもどこかで解任させられることもくるだろう。
だが、それはどんなチームにでも起きることで、サッカーの世界では殆どの指導者に運命づけられていることだ。
そしてまた違う街のチームで何かを成し遂げ、サッカー文化を育てる手助けをして、また他の街に行くだろう。
 
上にも書いたが、地元に愛されること、文化にするために大事なのは自分たち独自のものを見つけ育てることだと感じる。
輸入したものでは文化になりえないのだ。
徳島で、徳島のサッカー文化を作り上げることがこれから重要になっていくだろう。
成り上がることが目的ではない。それではいつまでも他のクラブと自分たちを比較し続けなければならず、他のクラブを見ることから脱却できない。
大事なのは自分たちである。
競争のあるリーグ戦も舞台でしかない。昇格したら舞台が少しばかり豪華になるだけだ。
舞台で表現するもの、それも自分たち独自のもの、それがその街のサッカー文化になるのだと思う。
ハマグチさんはサッカーで徳島を盛り上げたいと言っていた。
成り上がりたいとは一度も言われたことはない。
徳島を盛り上げる。
あくまで自分たち、自分たちの街、徳島に拘っていた。
この先、徳島独自のサッカー文化も育っていくことを望みたい。
 
最後にもう一度、ヴォルティスのために頑張った皆さん、おつかれさまでした。
しばらくはゆっくり休みましょう。

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2016年11月13日 (日)

ヴォルティス、クサツに完勝。そして最終節に清水を迎え撃つ。

2016 J2 第41節 正田醤油スタジアム群馬
ザスパクサツ群馬 0 - 3 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:14' 大﨑 淳矢、39' 渡 大生、43' 渡 大生
 
3得点の上、相手のシュートも3本に抑えたのだから文句なしの完勝だったと思う。
ここ4試合好調で、前節札幌を破った勢いはしっかり繋がっていた。
大崎のシュートはドライブシュートを彷彿させるような見事な一撃で、何度もあれを打てるかはわからないが、大崎史上でも最高の一発候補になるだろう。
渡は好調な上、しっかり使われているので、試合毎にさらに好調さを増している。
やはり使われること、責任を与えてやることが彼にはいい効果を生むのかもしれない。
 
今更ながらの好調とはいえ、今季J2のキーという立場は最後まで付いて回っている。
札幌をあわや3位転落の危機に追い込んだし、次の最終節は清水エスパルスだ。
監督は言うまでもなく、コバさんだ。
 
たぶん、この試合は勝利も大事だが、それ以上に次の試合にどう好調さを繋いでいくことが皆の関心事だったと思う。
最高の状態で挑めそうだ。
嬉しい懸念というか、井澤とカルリーニョスのどちらがいいかという問題がある。
普通に考えると、カルリーニョスとなる可能性が高いが、井澤も好調だ。
とはいえ、2人と岩尾を同時に使い、前の誰かを削るのは逆効果を生むだろう。
監督がどういう布陣を出してくるか楽しみである。
 
という感じで、もはや関心事は清水戦であろうから、次節のときにがっつり記事を書こうと思う。
ただ、一言書いておきたいと思ったことだけ今書こうと思う。
 
ヴォルティスのサポーターの中で、コバさんにいい感情が湧かない人も多いだろう。
昨季のヴォルティスのサッカーは確かに悪かった。
そんなコバさんが率いる清水が自動昇格を賭けて徳島に乗り込んでくるのだから、面白くない人が多いのも理解できる。
しかし、ちょっとばかり歪んだ憎悪が見えなくもない人もいて、それは感心しない。
コバさんは大人だし、監督として結果には責任があるからヴォルティスやヴォルティスのサポーターに悪い感情はないと思うし、持つのは筋違いだと思う。
が、良くない感情を隠さずにチームを去った選手たちもいる。クチに出していた選手も知っている。
前々節の水戸戦の時、試合終了後にサポーター席に挨拶に来た選手たちの視線があまりサポーター側を見ていなかった気がしている。
昇格の可能性を失ったからとはいえ、勝利の喜びがあまり思っていたほど感じられなかったのが印象に残っている。
何かが壊れたままになっている気がしている。
ゴール裏を見ていてもそんな感じがした。
それが、コバさんについてSNS上で読んだいくつかのコメントからも同じ下地を感じるのだ。
次節は最終節だし、自分たちは脇役ではあるが負けられない一戦になる。
が、歪んだ喜びは要らない。
勝ってコバさんを罵るようなことはヴォルティスの選手たちは喜ばないだろう。
選手が喜ばないことは応援ではない。たとえ、応援する側がどう思っていようがだ。
それは個人的なウサ晴らしでしかない。
次節に起きるかもしれないこと以外にもこれまでにも似たようなことはあっただろう。
たぶん、それは応援ではなかった。
好調なのだから、自分たちのチームの選手を応援で後押しすることだけが必要なことだ。
それで手にした勝利で選手たちを讃えることがすべきことだ。
それが応援だと思う。
私が言うまでもなく、応援に集中して勝利をもぎ取るだろう。
山雅が負けて、自動昇格が決まる可能性もあるのだから、そのときはそのときだよね。
 
次節を最後にチームを去る選手たちもいるだろう。
だから真っすぐに選手たちを見て応援することに集中してもらえたらと思う。

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2016年11月 7日 (月)

この勝利が道を照らしますように。ヴォルティス、首位札幌に逆転勝利。

2016 J2 第40節 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス 2 - 1 コンサドーレ札幌
【得点】徳島:45+1' 渡 大生、55' 山﨑 凌吾
    札幌:32' ジュリーニョ
 
残り3試合となっていた。
昇格の可能性は潰えた状況では消化試合なのかは、外野はそうだと言うかもしれないが、結局は選手も含め自分たち次第なのだと思う。
勿論、来季に向けて大きく変えないといけないのは事実だろう。
中途半端な変化では昇格は手にできないと思う。
それを考えれば、ここら先頑張ってもそれを来季にどこまで繋げられるかはわからない。
だけど、それでも自分たち次第なんだと思った方がポジティブに何か残るんじゃないかなと思う。
 
選手たちも自分たちの未来がどうなるのか、どうしたいのか微妙なこと考えながらプレーしているんだろう。
オファーが来ている選手も、ゼロ円提示されている選手もいると思う。
サポーターにも残ってほしい選手、要らないと思っている選手がいるだろう。
でも、この3試合はその評価を覆すチャンスもあり、評価を落とすリスクもある。
だから、勝利以前に、昇格も潰えたこの状況でどれだけ戦ってくれるのかだけが評価基準になる分、逆にいい部分もあるだろうね。
それは観る側も同じだと私は思う。きちんと見てあげないといけないし、見られる目を持っているかも問われるよね。
 
この3試合って大事だよね。
 
渡は、もっと早く結果に出さなきゃいけなかったんだと悔いながら、今全力でプレーしてるんだと思う。
俺はやれるんだよと自分に怒鳴りつけながら、結果に結び付けてる自分を怒ってるのかもしれないね。
使われ方が定まらなかったのは起用する側にも問題があったかもしれないけど、安定して結果を出せなかった自分にも理由があると思っているかもしれない。
他の選手も同じことを思っていると思う。
「やっと監督の求めるサッカーができるようになってきた。」とか橋内も言っている。
その言葉でチームが団結してたるのか、団結していたのか、程度はわからないが、事実としてあったのだろうね。
それをどう受け止めるか?どれほどを来季に遺すのか?
それがどう来季華になるのか?
 
勝つことは重要なこと。
だけど、勝つことしか見ていないと上のような事実、というか真実を見逃しやすくなる。
それがどんなに未熟な真実だとしても。
勝つことで何を学ぶのか?
これは負けて学ぶことより難しい。
実際、私も買った時より、負けたときの方が納得のいく記事が書けることが多い。
勝つことで何を学ぶかはすごく難しい。
この3試合を勝ち切った時、来季、その先に道が照らされて、みんなにとって、得るものがあればいいなと思う。

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2016年11月 4日 (金)

今更ながらの快勝、それでもポジティブな快勝。ヴォルティス、水戸に快勝。

2016 J2 第39節 ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリホック 0 - 3 徳島ヴォルティス
【得点】徳島:27' 渡 大生、76' オウンゴール、79' 大﨑 淳矢
目標が消え、脅かされるものもない状況ではモチベーションを保つのは難しい。
それはサポーター側も同じだ。当然、自分も同じだ。
せっかくの関東での試合なのだから、もう少し重みのある試合であればよかったが仕方ない。
これが結果だ。
それでも生観戦はそれらを置いてもいいものだ。
年に何回かしか観れないのだから。
 
水戸には結構来ているだけでなく、縁もかなり昔からある。
20年以上前だと思うが、全社の決勝でプリマハム時代の試合を観たのが最初だ。
相手はアルビレオ新潟、今のアルビレックスだ。
当時のアルビレオはJ初期のヴェルディでコーチをしていたオランダ人が監督で、外国人もオランダ人だった。
全社の決勝はかなりのハードスケジュールで3日連続での大会だった。
アルビレオは初日と2日目が試合。2日目の相手が、その試合が初戦のプリマハムだった。
試合は激しい試合になった。
実力的にはアルビレオが上のはずだったが、さすがに2日連続の2試合目は思うようにいかなかった。
プリマハムが先制し、アルビレオが追いつき、延長でも決まらず、PK戦に突入した。
そのPK戦を制したのはプリマハムで、アルビレオにとっては痛恨の一敗になった。
プリマハムは翌3日目の試合も勝利してJFL昇格を果たした。
JFL昇格に伴い、プリマハムサッカー部は親会社のプリマハムに支援を打ち切られるが、FC水戸と合併し、さらに水戸ホーリホックとなった。
この経緯はもっと複雑で、前行の表記は正確ではないかもしれないが、私的にはプリマハムが水戸ホーリーホックの最初の観戦になっている。

ケーズデンキスタジアムはいろいろな思い出がある。
一番印象に残っているのは東日本大震災の直後、最初に試合のときのことだ。
メインスタンドにお客さんを入れられず、とても特別な感情も持って挑んだ試合だった。
それからなのかもしれないが、ここに来ると多幸感を感じるようになった。
それは我々徳島側ではなく、水戸のサポーター側にである。
何か特別な、それでいていかにもホームスタジアムらしい多幸感をいつも感じる。
それが水戸ホーリーホックの力になっている気がする。
もっとも、シーズン通じてホームで圧倒的な強さを呼ぶ程、いつもパワーになっていないから逆に難しい。
だから試合前はいつも不安になる。
観客数が圧倒的に多くてもフクアリでは感じないモノをここでは感じる。
 
カルリーニョスが欠場して、井澤がスタメンを務めた。
井澤は試合に飢えている選手だが、カルリーニョスのような精度のある意外性は少し薄い。
だが、カルリーニョスを想定してきた水戸には効果的な存在になってくれる。
水戸もここ4試合勝ち星がないが、前節はセレッソ相手にドローに持ち込むなど力はもっている。
順位的にもヴォルティスと近く、実力は拮抗している。
その通りに前半はどっちつかずの展開で流れていった。
こんな時は先制点が勝敗をいつも以上に大きく左右する要素になる。
先にチャンスを作ったのは水戸だったが、先制点は渡が見事な動きとシュートで奪った。
 
渡は責任というか、使命を課してあげると活き活きるすタイプなのかもしれない。
そういう状況で使い続け、結果が出なくとも辛抱してスタメンで使ってやることが、彼の良さを磨くためにいいのかもしれない。
彼はもっともっとやれる選手だと思うが、今季十分に辛抱して使ってあげられたかというとそうでもないように思う。
監督、コーチではないから、練習時やケガによるコンディションを詳細に知っているわけではないので使えるとき使えないときもあるのだろう。
だが、私は今になって感じるが、軸にしてあげた方が成長する選手のように今は感じている。
サポーター側すると、もう少し他の選手より要求を高くしながら、信頼していることもわかってもらうこと、そのための叱咤もすることで成長する選手と思う。
 
彼に限ったことではないが、上記のように軸が定まらない布陣で戦ってきたことで、中ブレイクした選手は、渡を始め、広瀬もそうだが何人かいるが、大ブレイクした選手はでなかった。
カルリーニョスも序盤をケガで棒に振り、戦列に加わった初夏からしばらくはキングだったが、秋頃になるとパフォーマンスは落ちていった。
カルリーニョスはともかく、他の選手が大ブレイクしなかったのは中途半端で定まらない戦い方が最初から最後までそうだったことも影響は大きいだろう。
思うに今季はリーダーと思える選手がわからない。
リーダーが最後まで見えてこなかったことも中途半端な感じをさせる。
来季は強いリーダーが誰か出てきてほしい。
 
試合に戻るが、先制したことでチームは落ち着きを得て、しっかり守りながらチャンスを伺う展開にシフトしていった。
幾度か決定的なピンチはあったが、水戸を外で回させる守備ができた。
追加点はオウンゴールもあったが、守備がしっかり機能していた状況から生まれた得点だったと思う。
大崎がゴールになった4度目以前の3回のチャンスで決めていればもっと楽に勝てた気もするが、だから面白くもなったのだろうから、結果オーライだ。
 
ただ今更感がそこそこあって、選手からもサポーターからも歓喜が溢れる感じはしなくてちょっと残念ではあったが。
 
それでも今季生観戦最後になるであろう試合を勝利で〆られたのは嬉しい。
今季は立ち位置を変えて過ごした最初にシーズンだったので、気持ちの入れ方が難しく、なかなか気持ちの入った記事が書けなかったことは反省すべき点ではある。
自分で読み返してもつまんない記事が多いなと感じたが、来季はもっとうまく気持ちを乗った記事を多く書きたい。
そうポジティブに振り返ることのためにもこの勝利はポジティブなことだった。
 
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